田園調布の山荘

「和を以て貴しとなす」・・ 日本人の気質はこの言葉[平和愛好]に象徴されていると思われる。この観点から現代を透視したい。

総選挙の結果を見て(続))

2012年12月17日 08時18分40秒 | 時評
民主党の爆破(今年)と自民党の崩壊(3年前)で国民が彼らの正体を気づいた。これはもう取り戻すことのできない決定的事実だ。雨後の竹の子のような政党が林立するのは、政権政党の崩壊に伴う病状に過ぎない。今回も、こういう連中がぞろぞろと排出し、議席をかすめ取ったが数ヶ月もしないうちに、国民はその正体に愕然とするに違いない。
日本共産党は、ペンタゴンから独立し、政党助成金を受け取らない清潔な党であるし、立派な機関誌も持っている。だから今の混迷状態の中ではとびきり目立ってしかるべきなのだが、100年近い歴史を持っているのに何故か国民が信用していない。その声に耳を傾ければまっとうなことを言っているのだが、国民が耳を傾けようとしないところに、大きな内部問題を抱えている。その主な理由は、共産党と言われる政党が政権を握ったところが例外なく独裁政治を行ってきたこと、またその実態も酷いものであったことによるのだろう。日本だけは例外ですと言ってもおいそれとは信用されないのはもっともなことである。もう一つの理由は、ペンタゴンの持つ金力と圧倒的なマスコミ力が、正論を吹き飛ばしていることにある。この力は、神話で人々を眠らせ、幻惑させる力でもあるし、札びらで実際の信用を実現させる力でもある。神話力と金力を克服して、自らの政治力にするには、道理と正義と技術によって、草の根でネットワークを張ることであろうか。情報が電子化し、言葉が記号化している現代においては、道理と正義と技術を届けるヒューマンな業を磨くのは大変である。

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