高尾山麓日誌

東京、高尾山麓付近に暮らす日常から、高尾山の状況や、高尾山・八王子周辺地域で気付いたこと、周辺鉄道情報などを掲載

iPhoneのCM

2015-07-13 22:02:16 | カメラ
 最近TVで時々iPhone6のCMが流れているのを見ます。ハチドリがまさに止まらんとする瞬間を動画像に撮ったCMですがが、カメラというか、ビデオカメラとしてのiPhoneのCMとして非常に説得力のあるCMです。

 個人的にはiPhoneやiPadでムービーや写真を撮ろうとは全く思いません。携帯電話やタブレット端末でももちろんムービーや写真は撮れるのでしょうが、写真を撮る道具としての楽しさ、わくわく感に欠けます。写真を撮る過程を楽しむのではなくて、写真を撮る道具として割り切るのなら別でしょうが。
 とはいえ、あのCMはiPhone6を使って、どんなことが何ができるのかということに対してきちんとメッセージを発信しています。
「写真の画素数がxxピクセルで、最大絞りがF2.8で...」というメッセージに比べて、このツールを使えばこんな楽しいことができるよ、とリアルに伝わります。多分iPhone6を使ってあれだけの動画を撮るには相当な苦労と技術が必要なはずで、誰もがあれだけの映像を撮れるわけではない、というより大半の人には不可能でしょう。でも、iPhoneがあればあれだけの映像を撮れるかも知れないという期待だけは持たせることはできます。

 こんなに明るいレンズに、これだけ画素数があるスマホだから、スマホでデジカメ一眼市場を取りに行くぞ、と叫ぶLGあたりより、あのCMは遙かに説得力があります (そもそもスペックでツールを選ぶ人はスマホで写真や映像を撮ろうと思うとは思えません)。

 個人的には、スマホでは画像や動画を撮る道具としての楽しみがない、と思いますが、一方何でもかんでもスマホで済ませようとする人もいることは確かなので、あのCMはデジカメ市場の縮小に向けた一定の訴求力があるでしょう。もっとも、何でもかんでもスマホで済ませようとする人たちは、メールやSNSツール等で飛ばす以外にスマホからどうやって画像ファイルを取り出すかを知らなかったりしたりして、ヘタするとスマホが画像ファイルのブラックホール化しかねなかったりするのですが。

 先日、ジャパネット高田の社長がNHK Eテレ『知恵泉』に出演して、家電製品をTV通販で売る極意を、「この家電を使って、こんなにすごいことができる、こんな楽しいことができる、こんなにハッピーになれる」ということを伝えれば売れるんだ、というような趣旨の話をしていましたが、つい、パワーが何ワットだの、画像の解像度がxxピクセルだのと宣伝してしまいがちな、日本の家電業界に足りないのは結局、スペックにとらわれて、このツールを使えばどんなに楽しいか、どんなにハッピーかということを伝えきれていないという、その点なのかも知れません。もちろん、スペックも大事なんですけれど...



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