高尾山麓日誌

東京、高尾山麓付近に暮らす日常から、高尾山の状況や、高尾山・八王子周辺地域で気付いたこと、周辺鉄道情報などを掲載

NiK Collection Viveza2の基本使用法 (in Photoshop)

2017-10-22 17:40:08 | カメラ
 では、次に Nik Collection Viveza2の基本的な使い方を説明します。まず PhotoshopにすでにNik Collectionがインストールされていることを前提とします。Photoshopのメニューバーから「フィルタ」→「Nik Collection」→「Viverza 2」で起動します。



 インストール方法についてはこちら(公式サイト)をご覧下さい。
 https://support.google.com/nikcollection/answer/3000910?hl=ja
  もうちょっと詳しい記事(Windows版)はこちら
  「Nik Collectionが無償化したので導入してみた」(記憶は人なり) 2016.3.26
  http://wave.hatenablog.com/entry/2016/03/26/163000


 ちなみにPhotoshopを通さずに使うにはこんなところを参照して下さい。
 「Nik Collectionをスタンドアロンで使う」(記憶は人なり) 2016.6.26
  http://wave.hatenablog.com/entry/2016/06/29/080000

 起動するとこんな感じ。


 この画面の左上と、右上を見て下さい。


左上は、表示とあり、左から、全画面プレビュー、分割プレビュー、並列プレビューです。
効果を効かせたらどうなるかを、元画面とどう比較するのかを決めます。

右上は、左から選択、パン、ズームイン、ズームアウト、背景カラー変更、調整パネル表示、非表示です。

パンは、コントロールポイントによるマスク範囲を確認する表示になっているときに、クリック一つでマスクの表示とプレビュー表示を切り替えるモードです。

選択は、コントロールポイントの上の調整スライダーを動かすモードです。選択モードになっていないときにスライダーを動かすにはCtrlキーを押しながらカーソルを使う必要があります。

注意すべきなのは、ズームイン、ズームアウトで、このアイコンをクリックしただけではズームイン/アウトしてくれません。このアイコンを一旦クリックした後、画面上にカーソルを持って行ってクリックしないと拡大/縮小されません。

調整パネルは右端のパネルです。


で、こちらに簡単に基本的なパネルの説明がありました。

「無料のPhotoshopプラグイン「Viveza 2」の使い方」(M2制作ブログ) 2016.6.28
 http://lvl-lvl.com/info/2016/06/28/post-746/

基本的にはこちらを見ていただければ良いのですが、こちらに書かれていない補足説明を行います。

何もコントロールポイントを設定しない状態で、色調調整スライダーを動かすと、全体の色調等が調整されます。ただ、これだとPhotoshopの通常の色調補正機能と大して違いはありません。

コントロールポイントを設定すると、その点を中心に同心円状に効果範囲がグラデーション付きで設定され、その部分のみ色調調整ができます。しかしViveza2の特徴は、単純にそこから同心円状に効果範囲が広がるということではない、という点です。前回言及したように、コントロールポイントの色相に応じて、合成された色チャンネルマスクが設定されるので、それに応じて効果の強弱が決まります。下の図がその効果範囲を見えるようにした状態です。黒い部分はマスクがかかって効果が現れない部分、白い部分は効果が現れる部分です。


このマスクの表示状態とプレビュー画面を切り替えるのは、調整パネルの「コントロールポイント一覧」からです。


各コントロールポイントの右側 (赤い矢印で示されている) にこの効果マスクを表示するかどうかのチェックボックスがあります。このチェックボックスにチェックを入れると、そのコントロールポイントの効果マスクが、上の図のように表示されます。チェックを外すと元のプレビュー画面に戻ります。

その左側に%表示がありますが、これは各コントロールポイントの効果が及ぶ範囲が、画面全体の面積中の何パーセントになるかを示しています。最大100%ですが、100%の状態は、コントロールポイントを設定しないで色調調整を行うのとイコールでは あ・り・ま・せ・ん! というのは、100%にした場合、コントロールポイントを設定した色相に応じた色チャンネルマスクを全体に掛けることになるからです。これは効果マスク表示モードにしてみれば分かります。
こちらがコントロールポイントを設定し、効果範囲を100%にした時のマスクです。


なお、残念ながら効果マスクをコピーして別のファイルにペーストすることはできません。まぁ、これこそがNik Collectionのアルゴリズムの肝ですから簡単に流用できないようにしているのでしょう。

また左側のチェックボックス (右矢印で示されている)は、そのコントロールポイントにおける効果を有効にするかどうかを決めるチェックボックスです。チェックボックスを外すと一時的に効果を停止します。

また、いまコントロールポイント名がすべてオレンジ色になっていますが、これはそのポイントが今選択状態にあるということを示します。ポイントが選択状態にあると、プレビュー画面上で、各ポイントごとの調整スライダーが表示されます。これをコントロールポイント名上で、ダブルクリックすると、コントロールポイント名が白くなって非選択状態になります。非選択状態になると画面上の調整スライダーも表示されなくなります。

またコントロールポイントのグループ化を行う場合は、グループ化を行うコントロールポイントをすべて選択状態にしてからグループ化ボタンを押します。ポイントが選択されていない状態だと、グループ化ボタンが押せません。

フィルムの黄変の場合、フィルム枠に沿ってやや内側に黄変する場合が多いので、コントロールポイントの効果範囲の形が同心円状だけではなく長方形のグラデーションがかかると本当は良いのですが、その場合は枠の内側に長方形上に複数のコントロールポイントを設定し、それらのコントロールポイントをグループ化する、という対応になるのかな、と思います。

なお、Viveza2の公式マニュアルはこちらです。
https://support.google.com/nikcollection/#topic=2991628


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