高尾山麓日誌

東京、高尾山麓付近に暮らす日常から、高尾山の状況や、高尾山・八王子周辺地域で気付いたこと、周辺鉄道情報などを掲載

中部山岳のコミヤマカタバミ他

2017-05-28 20:35:36 | 植物
 とある花を見に某中部山岳の山麓(登山口)へ行ってきました。


1 ワスレナグサ (ムラサキ科)
 園芸品が逸出してものと思われます。別荘地にありました。


2 ウスバサイシン (ウマノスズクサ科)の葉でしょうか。花はついていませんでした。
 ヒメギフチョウの幼虫の食草として有名です。


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4 花が濃い紅色で葉に毛があるところからヤブウツギ (スイカズラ科)と思われます。


30 コキンバイ (バラ科)
同じバラ科のツルキンバイに似ていますが、ツルキンバイはキジムシロ属なのに対しこちらはダイコンソウ属のようです。キジムシロ属の植物と比べると、葉の切れ込みが複雑でかなり深くなっています。

5 おそらく上と同種と思いますが、若干花びらのかたちが細身です。



11 ツルキンバイと思われます。
 葉の形がキジムシロ属の特徴を表しています。


12 ツルキンバイの中に変な花がありましたが、どうやら花びらを虫に食われているようです。


7 ニリンソウかと思いますが、まだまだつぼみ状態


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9 クサボケ (バラ科)


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27 コミヤマカタバミ (カタバミ科)
 可憐で美しい花です。


13 紅色の脈がはっきりして美しいタイプです。


16 こちらのコミヤマカタバミは完全に花びらがピンク色になっています。


14 アオマムシグサ (サトイモ科)


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29 ミヤマスミレ (スミレ科)でしょう
 やや標高の高めのところに多く、花の色もタチツボスミレと思われるものより濃いめでやや赤みがかっています。

20 これもミヤマスミレか


21 ツルネコノメソウ (ユキノシタ科)でしょう


22 おなじみキバナノコマノツメ (スミレ科)




45 シロバナノヘビイチゴ (バラ科)
 かなり大量にあります。


31 レンプクソウ (レンプクソウ科)
 レンプクソウとは「連福草」です。かつては1種1科とされていましたが、APG体系では、スイカズラ科とされていたガマズミ属やニワトコ属を含む大きな科となったようです。高尾山にもあるらしいのですが見落としていました。あるとしたらあそこかなぁ。 


32 クリンユキフデ (タデ科)でしょう。


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34 タンポポもたくさんあったのですが、ほぼごらんのようにセイヨウタンポポ。車が入ってくるからでしょう。



36 サンリンソウ (キンポウゲ科)
 一般にニリンソウより遅いと書かれていますが、このニリンソウより早く咲いていました。そういえば高尾周辺で会ったおばさんがサンリンソウがあったといっていましたが、たぶんニリンソウで花茎が3本出ていただけでしょう。ニリンソウとは葉の付き方が違います。


39 フデリンドウ (リンドウ科)ですが、淡いピンク色です。初めて見ました。



40 おそらくサクラスミレ (スミレ科)と思われます。
 写真ではわかりにくいかもしれませんが、やや赤みがかった紫でタチツボスミレと思われる個体より色も濃いめでした。やや大型で目立ちました。地上茎はありません。側弁には毛が密集しています。


6 これもサクラスミレでしょうか?


41 ヒトリシズカ (センリョウ科)
 高尾山ではとっくに終わっていますが、1ヶ月半ほど遅いですね


42 たぶん通常のタチツボスミレ
 このあたりでは最もたくさんありました。たぶんしたの2点も同様かと。地上茎がありました。

46 こちらも同様かと


43 タチツボスミレに似ていますが、やや花の色が濃い感じです。単なるタチツボスミレの品種なのかそれとも?


17 以下あえて花の名前は書きません。この花目当てできたのですが....


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三つ峠の植物

2017-05-24 23:04:31 | 植物
 先週末三つ峠へ行ってきました。その際見た植物です。


12 三つ峠といえばおなじみ富士山。NHK定点カメラも据えられています。


1 ホタルカズラ
 高尾山系でもあることはありますが稀です。以前小仏城山にちょっとありましたが見なくなってしまいました。


2 こちらはミツバツチグリでしょうか


3 アオマムシグサ 
マムシグサの品種です。高尾山周辺ではあまり見ません。マムシグサとの中間も見られました。


4 オオカメノキ (ムシカリ)


5 フデリンドウ
 花は、非常に小さかったのですがおそらくコケリンドウではなくフデリンドウのようです。


6 キバナノコマノツメ
 基本は亜高山帯で生息する植物です。八ヶ岳などでもよく見ます。


7 ツルネコノメソウ (おそらく)


8 コイワザクラ
 三つ峠のイワザクラをクモイコザクラとしているケースも多く見られますが、クモイコザクラはイワザクラの変種とされ、葉の切れ込みがイワザクラよりもやや深いという程度の違いしかないようです。どうも写真を見るとクモイコザクラというよりはコイワザクラではないかと思うのですが...


9 同上


10 エイザンスミレ
 高尾山系でもおなじみです。


11 ツルキンバイ
 葉の形が違うことからミツバツチグリではないようです。


13 クリンユキフデ
 主に亜高山帯に分布するようです。ハルトラノオに似ています。


14 マメザクラ (フジザクラ)



15 ワチガイソウ
 近縁のワダソウは高尾山系に稀産しており、見たこともありますが、本品および下のヒゲネワチガイソウは高尾山にはないようです。


16 ヒゲネワチガイソウ


17 アオマムシグサ


18 こちらはフォッサマグナ要素といわれるヒメスミレサイシンかと思われます。
花の時期はやや丸まっているのが特徴です。

 ちなみに、帰りは西桂に降りるルートを取ったのですが、かつて何度か降りているはずなのに、どんなルートだったか全く記憶にありません。降りてみて理由がわかりました。達磨石までの山道は高尾山並みによく整備されているので、逆に何か考え事でもしながら降りていたのでしょう。ただ標高差はあります。山頂から達磨石まで700mぐらいは一気に降りる計算です。登りならゆうに2時間はかかる距離です。さらに三つ峠駅までですと1000mは下る計算になります。


タツナミソウ他

2017-05-18 23:40:14 | 植物
近所のタツナミソウ自生地より。おそらくオカタツナミソウです。




近所の団地の植え込みですが、自然に生えたのかそれとも栽培したものが逸出したものか




やはり団地の一角ですがキランソウの仲間かと。葉に照りがあり、照りがあるのはヒメキランソウだと解説しているサイトがあるので、そうだとすればヒメキランソウということになりますが、いずれにせよ植栽品の逸出かと。

我が家のエビネ他

2017-05-08 21:54:25 | 植物

我が家のエビネが咲きました。元々はお隣の家から分けていただいたものです。
例年ですと、3月の終わり頃に新芽が出るのですが、今年は4月中旬と遅めでした。


我が家の近所のキンラン


同じくジュウニヒトエ


同じくヒメハギ。連休中小仏城山周辺をうろうろしていたら、ヒメハギはどこで見られますか、と聞かれました。我が家の近所でも見られるのですが、そんなに珍しいものだったのか...


こちらはナルコユリ

備忘録

2017-05-07 23:23:57 | 植物

ヤブヘビイチゴ (バラ科)ですが、元々萼に比べて副萼が大きいものの、副萼が非常に大きくて花の周りに襟巻き状になっています。


こちらは通常のヤブヘビイチゴ。副萼は大きいものの、花びらを大きく上回るほどではありません。


非常に見事なジュウニヒトエ (シソ科)


クサボケ (バラ科)


コミヤマスミレ これが出てくるとそろそろスミレ類も終わりです
ツボすみれと書いていましたが、葉の形からコミヤマスミレのようです。


タマノカンアオイ (ウマノスズクサ科)


ツリバナ (ニシキギ科)




こちらはオカスミレか。毛、地上茎がなく、やや赤みがかった紫です。


写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、花の色は若干赤みがかった濃い紫(濃紅紫色)です。地上茎もありニオイタチツボスミレかと思われます。

やはりニオイタチツボスミレ


ウワバミソウ
ミズという名で山菜として食べられます

タネツケバナ (アブラナ科) やや小葉の切れ込みが細かいので、ひょっとするとタチタネツケバナかどうか?


キエビネ 民家の植栽です

エビネ

キンラン