ロンドンの廚(くりや)

ロンドンに住むフードライター Yasukoの「廚(くりや=台所)事情」ブログです。

ロンドンのお茶屋。

2008-06-27 | お店
高級ブランドショップがたち並ぶ、ボンド・ストリートとニューボンド・ストリート。ちょっと脇の路地に入った所に、すてきなお店、ポストカード・ティーズがあります。おとといはここへ取材に行ってきました。

オーナー/店長のティモシーさんは、世界中を旅行している間にいろいろな「お茶」に魅せられて、友人とお茶を輸入するビジネスを始めたのだそうです。有名デパートやレストランにその選び抜かれたお茶を卸したりしてきましたが、味見してから買える店がない。それならと、自分でお店を開きました。

インドやスリランカなど産地から買い付けて来る香り高い紅茶、中国茶、日本の緑茶...。ティスティングはどれも一杯1.50ポンド。もしその茶葉を購入すれば、代金から引いてくれます。若芽だけを使った贅沢なファースト・フラッシュでもこの値段でいただけちゃう、これはちょっとすごいです!!!

それに、おいしい日替わりケーキも頼めます。これがまた、インドの小さい栽培農家のお嬢さん(ロンドンの有名レストランのシェフ)が毎日焼いてくれるケーキ。いただく紅茶の葉はお母さんが栽培、ケーキは娘さんがお母さんのレシピで焼いたと言う、すてきな母子合作のティータイムも楽しめます。

ガラスケースに展示されている、日本製の銀や銅のお茶筒も、緑茶ブームのイギリスを反映してかとても人気なようです。
店長さんいわく「日本から持って来たのに、おみやげとして買って日本へ持ち帰ってくれる人もいるんですよ」とか。

yasukoも銀製の茶筒なんて見たのは生まれて初めてで、ちょっとタマげました。

世界の古いポストカードを収集するのも趣味なんだそうで、オリジナルのお茶パッケージにはポストカードが使われています。缶入りもありますが、ワタシの絶対のおすすめはお茶袋をそのままポストカードとして郵便で届けてもらえる「Poastcard pack」!!袋の裏側に住所やメッセージを書いて、切手をはるだけ。店内には郵便箱もあり、切手代を払い頼めば投函してくれます。

喫茶店ではありませんが、8つ並んだストールに腰掛けてちょっと一服し、帰りにお茶を買っていく人が後を絶ちません。

ロンドンを訪れたら、ぜひ寄って見てください。

ポストカード・ティーズ
Postcard Teas
9 Dering Street, W1S 1AG
営業:火曜から土曜まで、10:30-18:30
Tel 020 7629 3654