ロンドンの廚(くりや)

ロンドンに住むフードライター Yasukoの「廚(くりや=台所)事情」ブログです。

大雪のロンドンです。

2009-02-05 | Weblog
18年ぶりの大雪が、月曜の夜から降りました。

火曜日の交通網は完全にマヒ。車、バス、地下鉄、電車、飛行機....
ほっとんど、何も動かなくなってしまったんです。
取材も会議も、仕事の予定は全部飛びました!

しんしんと降り続く雪を窓から見ながら、一日、家で溜まったメールや書類の整理ができました。
イギリスに来て以来の大雪です。
なんだかうきうき、うれしい気さえしました。
夕方には積雪は20センチに達していました。
家の前の道路は車が全く通れず、スキーを履いて買い物に行く人がけっこういました!

ところが、買い物に行ってもスーパーやお店も軒並み閉店。
開いている所も、棚はからっぽ。
yasukoはフードライターだから、大きな食料庫でも持っていると思われたのか、近所の人たちから「卵、余ってない?店に行ったら一個も残っていなかったわ」「サラダの材料、なんかあったら分けてよ」
という電話がきました。

ふだんでも、2週間に1度しか買い出しに行かない人たちまで、「冷蔵庫が空になったら、どうしよう」とあわててました。
今週一杯、悪天候の予報なので混乱が続くかも、というニュースにパニックしたもようです。



翌日は子供の学校が休校になり、仕事どころではありませんでした。
今日、木曜日になっても、まだ学校のまわりが凍結していて授業を再開できない所も多いみたいです。

面白いのは、チェーンを履いている車をまったく見かけないことです。
まわりに聞いてみたのですが「さあ、道路が削れるから禁止なんじゃない?」くらいの答えしかかえってきません。

実は...
雪道走行のチェーン装備が義務化されている大陸の国(ドイツなど)に、自家用車でスキーに行く人を省き、

「イギリス人は、スノーチェーンの存在を知らない」

のです!

車の故障の時にお世話になる機関(日本のJAFみたいな)に聞いてみたら
「イギリスでは、チェーンを履く事が禁止されているわけではないのですが、普及していません。でも、最近4駆が増えて来て、スタッドのあるウィンタータイヤが売れて来ているようです」
というお答えでした。

北国なのにー。
たった一日の大雪でこの騒ぎ。
ぜんぜん雪の日への備えがないというのも、国民性ゆえでしょうか(笑)。


家の庭に置いてあるベンチも、この通り。夕方には完全に雪に埋もれていました。

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