叔父。

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新年を迎え、毎年顔を出す叔父が突然お年玉をくれました。
どういう訳か分からないものの、「遠慮するなよ！」と強く言われ、
今まであまりその叔父には良くしてもらった記憶がなかったので、
いぶかしく思ったのですが、まあ、折角の好意と受け取りました。
開けてみるとお年玉袋にはびっくりするような大金が・・・
この歳になってもらうのですから、２，３千円といったものではないでしょうけど、
まさか、こんなに・・・

それから２週間ほどたったある日。
叔父が来ました。
バツが悪そうな顔をした叔父は頭をかきながら、
「いや～、すまないけど、色々あってねえ」
「この前のお金少しでいいから戻してくれないかなあ」と。
高額であったこともあり、もしかして不正なお金だったら？との疑問もあったので、
実はそのお金には全く手を付けずにいたんです。
「ええ、実はお返ししようと思っていたんですよ」
「かなりたくさん入ってましたから」
もらったお年玉袋ごと返そうとすると、
「いや、それはまずいよ！」と、中から数万円を抜き戻してきました。
何があったのだろうか。
ご機嫌な叔父の顔と苦い顔の叔父はどちらが本当なのだろうか。

今年の始まりは不思議な年になりました。
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