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高校数学で伸びる人、伸びない人 その2

2022年09月21日 | 数学・サイエンス

これは男女関係なく、男の子だから多少

字が汚いとかはありません。

たまに男子でとても字が汚い人がいますが、

こういう人はなかなか数学が伸びてきませんね。

習字のように字の形どうこうではなく、

とにかく、整然と美しく書かれているということが

算数/数学を伸ばすための必須条件です。

 

生徒さんが入塾されて、

勉強がスタートして、

あまりに字の汚い人は

私が書いた数字のお手本を見せて

整然と美しく数字を書く練習を

してもらいます。

 

結局、数式の展開やその数式の並びが

整然として一定のリズムで書かれているということは

頭のなかも整理されているということなので、

そういう意味でも式を丁寧にきれいに書くことは

とても大切なことなのです。

ノートというのはインプットした内容をまとめ、

そこからアウトプットするステージのようなものです。

 

数学の問題を解くということは

1.問題の内容を読み取る

2.解くために必要な方法を考える

3.図式や線分図で問題を解くための要素を抜き出す

4.立式を始める

5.  3.で展開したものを見ながら、

  式を展開しながら答えを求めていく

6.答えがあっているか吟味する

1〜3までがインプットです。

4から6までがアウトプットです。

数学の問題を解いて正解まで至るにはこのようにインプットと

アウトプットの二つを両立させてはじめて達成するのです。

 

数学を解いている時に脳はどんなふうに動いているでしょうか。

自分が数学の問題を解いている時のことを思い出してみると、

どうも、頭のなかでは前の式を見ながら、

脳はぼんやりと、次の展開を考えています。

そのとき、目はノートに書かれた図式をみます。

つまり自分がアウトプットしたものを踏み台にして

次のステップに足を掛けているのです。

これは集中力のいることで、気が散漫なときや

方向性が定まらない時は結局正解に至りません。

算数・数学の正しいアウトプットができないのです。

塾ではその一連の流れを集中して学習できるように

指導していきます。

 

1から躓いていれば、

問題文を一緒に読んであげる。

そしてどこから手をつければいいか

ヒントをあげながら問題の中に導きます。

問題文を声を出して読んでもらうことも

たまにします。

 

2.3,ができてきなかったら、

まずどこまで考えたのか聞いてみる、

また、それが思いつかない時は

ヒントになる図を書いて示します。

 

4.が問題を解く全てです。

そこで躓くと前には進めないので、

問題を解きほぐしていきながら説明します。

算数・数学が伸びるお子さんは、実は

2,3の段階で自分でわかるようになってきます。

そこまで引き上げるのが、私の仕事です。

 

あとは、この1〜6の繰り返しを

繰り返し繰り返し

継続していけるかどうかなのです。

数学が伸びてくる塾生は、

このインプット・アウトプットが

実に楽しいというのです。

 

そうなるとしめたもので、自分でどんどん

問題を解き始めます。時々質問はしますが、

ほとんどの問題を自分で解けるようになってきます。

 

塾では、難しい問題を自分で解き切った時に

たくさん褒めます。

 

先生から褒められることはうれしいようです。

 

たまにですが、先生が作った問題をあげると

生徒は喜んでやりますし、

先に、この問題が解ければ、

数学の天才レベルだ。

なんて、前置きしておいて、

生徒が本当に解いたら

おもいっきり褒めます。

 

この喜びが

次に向かうエネルギーになるのです。

こうして数学が大好きになっていきます。

 

数学が伸びていない人はこの1から6までの

ステップを踏みながら算数・数学の問題を

解いていってないのです。

 

一番良くないのは問題の解説をただなぞるだけ、

根本的な疑問をもたないで、問題の解き方だけを

記憶するような勉強を続けていることです。

こういう勉強法を続けていると

まったく伸びないので、注意が必要です。

 

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