最初に入塾テストや体験学習を通じてお子さんの問題解決能力を
見ます。
テストの点数は特に問題にしていません。点数が悪くてもそれほど
気にしません。それは私の塾に来て正しい勉強方法で半年もすれば、
伸びてくるからです。
それよりは、問題を解く上でどんな計算方法で解いているのか、
また線分図や図式を使って解いているのか、また正しい式をかけても
どこでどんなミスを出しているのか、そういったことをつぶさに見ます。
算数ができない人のほとんどは、(これは意外と知られていませんが)
間違った式で問題をといています。
一定のフォーマットではなく、行き当たりばったりの計算方法で
答えを求めています。
作文の文章を見れば、その人の個性がわかるように、
計算している流れを見れば、いままでいかに
算数をちゃんと身につけてこなかったのか、それとも
確実に自分のものにしてきたのかわかります。
例えば、
こんな問題があります。(即席で作ってみました)
「Aさんの歩く速さは毎時2km, Bさんの歩く速さは毎時3kmです。
二人が池の周りを反対向きに歩くと6分で出会いました。池の周りは
何メートルでしょう。」
一番駄目な式 2+3=5×6=30m
こんな式を書いているなら、これはもうかなり重症です。
まずイコールで結んでいる式の値が異なるのに、
式をわけていません。
また単位換算もしていないので、これまた☓
答えに単位をつけています。これも☓
正しくは
(2+3)×6/60x1000=500
こたえ 500m
算数の苦手なお子さんは、
式を一つになかなかまとめられません。
頭のなかで全体を把握できていないのだと思います。
式をバラバラに分けても正解が出ていれば、
いずれ、慣れてくれば、式をまとめられるようになります。
しかし、指導している先生がそういうことを
ちゃんとチェックしているかどうかです。
塾にかよっているのに、お子様の成績がのびていないなら、
一度ノートにどのような式が書かれているのか
ご覧になってください。
特に算数の勉強は間違った問題をどのように
ていねいに直しをしているかで
伸びが全く違います。
また、塾に1年も通っているのに、
算数のノートがあまり使っていない、
これも問題です。
プリントに全部書いているのなら、
その直しをしたプリントがちゃんと管理されているかどうかも
大切です。それが生徒任せで、
生徒さんもそのプリントをどこかにやりっぱなしに
なっているなら、それも問題です。
受験問題というのは以前説いた問題をもう一度見直したいときが
出てきます。
だから、理想はノートにきっちり
かかれていて時系列で前の解いた問題を振り返るように
しておくのがベストです。
YANO塾では算数(数学)のノートがどんどん埋まるので、
お母さん方もびっくりします。1ヶ月に1冊という人もいるくらいです。
そのぐらいしっかりと問題を解いてもらっているという証拠です。