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和歌山の偉人といえば

2016年11月10日 | きのこ

先日、教材を買いに行った本屋さんの

和歌山コーナーにおいてあった本です。

南方熊楠についてはかつていちどすっかりはまってしまって、

南方熊楠について調べつくしました。

さらにCDーROMを制作して発表したりしました。

その時に、和歌山のソフトウェアコンテストの

優秀賞を頂いたりと 反響はありました。

さてその熊楠ですが、彼が遺した大量の手紙や

論文などはまだ解明されていません。

彼の自筆の手紙や遺した文章は恐ろしく悪筆なので、

解読するのが困難なのです。


この熊楠の本の著者は中沢新一さんです。

著者は子供の時から、熊楠のことを知っていて、

たいへん憧れていたと書いています。

熊楠に対して大変好意的な文章が多く、

おすすめの1冊です。

中沢氏は、これ以外にも熊楠に関する本を何冊か出しています。

たいへん日本語も美しく、読みやすいです。

この書物の魅力は熊楠の偉業を礼賛するだけでなく、

新たなアプローチを試みているところです。

それは第三章を読むとわかります。

第三章の「熊楠のシントム」と題して、

アイルランド出身の作家で、

ジェームズ・ジョイスという作家と比較しながら

あの難解な「フィネガンズ・ウェイク」の世界を理解するのと

同じレベルで熊楠の求めている世界を理解するのは難しいと

言っています。

中沢氏はそれを模式図にして説明しています。

このモデル図は熊楠とジョイスの共通性を

示しています。

 

和歌山県人ならこの本を手にとってほしいです。

来年は熊楠生誕100年です。

ぜひ、この機会に熊楠の偉業を再認識してください。

 

 

 

熊楠の星の時間 (講談社選書メチエ)

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講談社
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