YANO塾の塾長がお送りする教育関連ブログ

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受験時期が近づいてきましたが・・・

2017年12月02日 | 塾の今を語る

年も押し迫ると、営業に来られる大人たちによく、


もうそろそろ受験の時期ですね。大変ですね。


とよく言われます。わたしは返答に困ります。

 

受験指導が大変だと思ったことは一度もないのです。

 

受験生は確かに大変といえば大変です。

ところが、なぜか私の塾の生徒さんたちは

むしろその大変であるはずの勉強を

楽しんでいるようにさえ見えます。

 

私の塾は個別指導ですが、

1回の授業は3時間授業です。

とても長いと思われる方も多いです。

というのは、一般の個別指導の場合、

一コマが90分というのが多いそうです。

 

生徒さんが、3時間はみっちり

集中します。それが慣れてくると、

まったくその時間の長さを苦にしていない様子です。

むしろ慣れてくると、今日の3時間はあっという間だったとか、

あぁ、楽しかったと言いながら帰っていく生徒も出てきます。

 

講習ともなれば、一日9時間も勉強することがありますが、

これも慣れてしまえば、生徒たちはそれほど疲れを見せません。

(さすがに9時間連続はしませんよ。

昼休憩や途中の休憩をいれます)

不思議なもので、時間というのは相対的なもので、

集中すると、時間が過ぎるのがとても速く感じるようです。

 

楽しい一斉授業ならいざしらず、

ひたすら集中して勉強しているだけなのですが・・・。

 

人間の脳は不思議なものです。

私は電車に乗っているときはよく本を読んでいます。

電車のガタンゴトンという音は考えようによっては

単なる騒音です。(眠るには心地よい音かもしれません。)

ところが、本に集中しだすと、

いつしか周りの音も聞こえなくなって、

没頭してしまう時があります。

(みなさんもそういう経験ありませんか?)

 

ある塾生の話ですが、授業のことを一度

聞いたことがあります。「授業中集中出来てる?」

 

その塾生は授業中は他の人が何をしているかとか、

全く気にならないし、先生が他の生徒さんに説明する声も

全く聞こえないくらい没頭していると言っていました。

 

案の定、彼女は大学受験前には、

偏差値が70を超えるようになって、

神戸大医学部を現役で合格しました。

 

親御さんは、家ではちっとも勉強しないのに、

よく伸びたと思います。と言われました。

確かに、彼女の授業中の集中力はすごいものがありました。

やはり集中力というのは、いかに目の前の問題に

没頭できるかでしょう。

 

また、教える方のスタンスがとても大切です。

いかに教えすぎないかというのも大切です。

つまり分からない問題を全部説明しないで、

しっかり考えさせるということが大切です。

 

主体的に勉強することが大事というはよくいいますが、

この主体的というのが難しいです。

一度習ったものでもあやふやだったり、

また考え違いをしていたり、大切な公式を理解していなかったり、

問題を解く上で、正しいプロセスで解いていなかったり、

そういう時はきちんと的確な指摘をしてやることが肝心です。

 

 

私が塾で大事にしていることは、必ず3時間の中で

学習の一つの山をつくるということです。

山というと語弊があってはいけないので、

説明しますと、山はドラマのクライマックスとは違って、

授業のクライマックスというか、授業の核になるところを

しっかり作るということです。

 

今日は好きではなかった教科だけど、

だんだん出来るようになってきて楽しくなってきた〜♪。

 

今日の授業で最初わからなかったことが、ちょっとしたヒントで

自分で解けるようになった。なんか自信がついたな〜♪。

 

先生に、想像もつかないような解法のヒントを

もらってなんか得したような気分。勉強って楽しいな〜♬。

 

こういった新しい気付き、発見の喜びが

積み重なって大きな力になると思います。

 

こういう積み重ねがあって、着実に

成績が上昇していれば、受験も怖くないのです。

 

 

 

 

 

 

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