杉並からの情報発信です

政治、経済、金融、教育、社会問題、国際情勢など、日々変化する様々な問題を取り上げて発信したいと思います。

【YYNewsLive台本】憲法違反が常態化している日本と米国で誰が憲法違反を摘発・是正できるのか

2016年04月15日 21時52分50秒 | 政治・社会

いつもお世話様です。                          

【杉並からの情報発信です】【YYNews】【YYNewsLive】を主宰するネットジャーナリスト&社会政治運動家の山崎康彦です。

本日火曜日(2016年4月12日)午後7時半から【ツイキャスTV】で放送しました世直しネットTV【山崎康のYYNewsLive】の放送台本です!

【放送録画】 81分38秒

http://twitcasting.tv/chateaux1000/movie/261971500



☆【YYNews】支援組織『ミル(1000)の会』のご案内です!

この世から貧困と戦争を最終的になくすために1,000名の支援者を募集します!

http://goo.gl/xcg1wE 

【YYNews】支援組織『ミル(1000)の会』                        

☆今日の最新のお知らせ

①明日土曜日は定休日で放送はお休みです。

②明後日日曜日(2016.04.17)午後2時より【YYNewsLives週間レポート】を放送します!

③明後日日曜日(2016.04.17)午後7時より英日語放送致します!

☆今日のひとこと

■米国のユダヤ人は全人口の1.71%(527万人)しかいないが、なぜユダヤロビーのAIPACが大統領候補や議会に対してこれほどまでに強い 影響力を持っているのか?

2016.04.01 櫻井ジャーナル より抜粋

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201604010000/

①米国の利益に反する活動をしているAIPACにひれ伏す大統領候補者が多い中サンダーは講演回避

②アメリカの選挙は資金力の戦いであり、多額の資金を提供できる富豪や巨大資本が選挙結果を左右することになる。資金力の差が宣伝力の差につなが ることは勿論だが、巨大資本に所有されている有力メディアの報道内容を決めることも可能。アメリカをはじめとする西側諸国だけでなく、ロシアや中国の記者や編集者も西側情報機関などの影響を受けていると言われている。

③資金力によって政治や情報に最も大きな影響力を及ぼしている団体がイスラエル・ロビーのAIPAC。今回の大統領選挙でも候補者はAIPACで 演説、共和党のドナルド・トランプも「イスラエルを愛している」と発言した。最初の原稿ではイスラエルを批判し、冷やかするような表現があったよ うだが、彼のスタッフによって親イスラエル的な内容に書き変えられたという。民主党のバーニー・サン
ダースはAIPACの招待を断った。イスラエ ルを批判しているとは言い難く、この国に対する姿勢を鮮明にすることを避けたと言うべきだろう。

④AIPACは「有力」とされる大統領候補が敵対することを避け、2008年の大統領選挙ではバラク・オバマもAIPACで講演、イスラエルを 「真の友人」だと表現しているが、アメリカの利益に反する団体だということは過去の出来事が示している。

☆ 今日の座右の銘

良いことも悪いことも含めて決して忘れてはいけない言葉を【座右の銘】にまとめて文字通り座右に置いていつも読んでいます!

■【座右の銘A-1】

①世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の幸福はあり得ない。(宮沢賢治の言葉)

②命もいらず、名もいらず、官位も金もいらぬ人は、始末に困るものなり。この始末に困る人ならでは、艱難(かんなん)をともにして国家の大業は成し得られぬなり。(西郷隆盛の言葉)

③【天下の正道に立ち、天下の大道を行う人】とは (孟子の言葉)

どんなにカネをつまれようとも、カネの誘惑に負けて正道を踏み外すことは絶対ない。

どんなに貧しくなろうとも、志を曲げてカネのために悪を働くことは絶対にない。

どんなに強力な権力が脅しにかかろうとも、恐れ命を惜しんで屈服することは絶対にない。

④ガンデイー七つの社会的罪

マハトマ・ガンディーは1925年10月22日に雑誌『Young India』(英語版)で「七つの社会的罪」(Seven Social Sins) を指摘した。

道義なき政治 (Politics without Principle)

労働なき富 (Wealth without Work)

自覚なき快楽 (Pleasure without Conscience)

人格なき学識 (Knowledge without Character)

道徳なき商業 (Commerce without Morality)               
                                    
人間性なき科学 (Science without Humanity)

犠牲なき信仰 (Worship without Sacrifice)

⑤『私に一国の通貨の発行権と管理権を与えよ!そうすれば誰が法律を作ろうとそんなことはどうでも良い。』
(ドイツ・ロスチャイルド商会創設者マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの言葉1790年)

⑥『私の息子たちが望まな ければ戦争が起きることはありません。』

マイヤー・アムシェル・ロスチャイルドの妻であり5人の息子の母親でも あったグートレ・ロスチャイルドの言葉!

⑦『天皇裕仁は「戦争犯罪人」であり、「ファシスト」であり、「5000万人のアジア人」を殺した最大最高の元凶である』

(井上清著「天皇の戦争責任」現代評論社1975年初版より抜粋)

⑧昭和天皇『この原子爆弾が投下されたことに対して遺憾には思っておりますが、こういう戦争中であることですから、どうも、広島市民に対しては気の毒であるが、やむを得ないことと私は思っております』

この発言は、昭和天皇が米国訪問から帰国直後の1975年10月31日に日本記者クラブとの会見での質問『陛下は(中略)都合三度広島にお越しに なり、広島市民に親しくお見舞いの言葉をかけておられましたが、原子爆弾投下の事実を陛下はどうお受け止めになりましたでしょうか。おうかがいし たいと思います。』への回答。

⑨昭和天皇『そういう言葉のアヤについては、私はそういう文学方面はあまり研究もしていないのでよくわかりませんから、そういう問題についてはお 答えが出来かねます』

この発言は、昭和天皇が米国訪問から帰国直後の1975年10月31日に日本記者クラブとの会見での質問『天皇陛下はホワイトハウスで「私が深く 悲しみとするあの不幸な戦争」というご発言がありましたが、このことは戦争に対しての責任を感じておられるという意味に解してよろしゅうございま すか。また、陛下はいわゆる戦争責任についてどのようにお考えになっておられますか、おうかがいいたします』への回答。

⑩『彼らが最初共産主義者を攻撃したとき』

(ドイツルター派牧師であり反ナチス行動で知られるマルティン・ニーメラーの詩)

ナチ党が共産主義者を攻撃したとき、私は自分が多少不安だったが、共産主義者でなかったから何もしなかった
                                   
ついでナチ党は社会主義者を攻撃した。私は前よりも不安だったが、社会主義者ではなかったから何もしなかった

ついで学校が、新聞が、ユダヤ人等々が攻撃された。私はずっと不安だったが、まだ何もしなかった

ナチ党はついに教会を攻撃した。私は牧師だったから行動した―しかし、それは遅すぎた

⑪ 『国民は自然権として抵抗権・革命権を持っている』 (イギリスの哲学者ジョン・ロックの言葉) 
                          
政府が権力を行使するのは国民の信託によるものであり、もし政府が国民の意向に反して生命、財産や自由を奪うことがあれば、抵抗権(革命権、反抗 権)をもって政府を変更することができる。

⑫ 貧乏な人とは、少ししか物を持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ。 (古代ギリシャ哲学者エピクロスの言葉)

⑬ お金をたくさん持っている人は、政治の世界から追放されるべきだ。 (ウルグアイ・ホセ・ムヒカ前大統領の言葉)

⑭世界的投資家ジム・ロジャーズ氏の言葉 (週刊東洋経済のインタビュー)

・[近いうちに世界規模の破たんが起こる]

・[安倍首相は『日本を破滅させた男』として、歴史に名を残すでしょう]

・[おカネを大量に刷っている間は、それを享受している人たちの暮らし向きは良くなり ます。しかし、いずれ破たんに向かい、すべての人が苦しみ ます。金融緩和でいい思いをした人たちも一緒です]

・[政府債務の大きさゆえ、いったん破たんが起きると、通常よりも大規模になります]

・[安倍首相も、日銀も(世界経済にとっては)非常に危険な存在です]

・[安倍首相がやったことはほぼすべて間違っており、これからもあやまちを犯し続ける でしょう]

・[(円安誘導は)最悪です。自国通貨を破壊することで地位が上がった国はありません]

☆今日の推薦図書 (朗読編)

■日本人だけが知らないこの国の重大真実 闇の世界金融権力の日本占領計画
  鈴木啓功著 (イーストプレス発行 1700円+税 2016年3月06日発売) 

第2章 安倍晋三と黒田東彦が[日本国]を滅ぼす
    -日本国民は[地獄息特急列車]に押し込まれている

オバマ大統領から安倍晋三に[命令]が発せられた

P84-87 朗読

(1)今日のメインテーマ

■憲法違反が常態化している日本と米国では一体誰が憲法違反を摘発・是正できるのか?

日本も米国も『法の番人』である最高裁長官の任命権を首相と大統領が握っているために、日米の歴代政権が明白な憲法違反をくり返しても日米の最 高裁長官は憲法違反の判決や見解を一切表明せず黙認・容認し、歴代政権の憲法違反に加担してきたのだ。

また日本も米国も憲法違反を専門に審査する【憲法裁判所】を持たない。

1)日本での歴代自民党政権による五つの重大な憲法違反

①歴代自民党政権は、日本国憲法第41条【国会は国権の最高機関である】に違反して『衆議院?の解散は首相の専権事項』と大嘘を言って自分たちに 都合の良い時期を狙って衆議院を解散し、政権与党のあらゆる権力を使って不正選挙を強行して総選挙に[勝利]し政権を独占してきた。

②【法律の起案と国会への提出】は、日本国憲法第41条【国会は唯一の立法機関である】の規定どおり、国会と国会議員の職務であり、また日本国憲 法第73条【内閣の職務】の中に入っていない。歴代自民党政権がほとんどすべての法案を内閣が立案し閣議決定して国会に提出してきたのは、これら 二つの憲法に違反する。

③日本国憲法には、【通貨の発行権】に関する規定がどこにも書かれていないにもかかわらず、1997年に自民党政権が成立させた【日銀法】には日 銀が唯一通貨を発行する機関である旨が書かれている。これは憲法に規定されていない【通貨の発行権】を勝手に日銀に与えたもので憲法違反である。

④日本国憲法には、同じく【国の借金】に関する規定がどこにも書かれていないにもかかわらず、財政法には政府が赤字国債や建設国債を発行して銀行 に借金できる旨が書かれている。これもまた憲法に規定されていない【国の借金=国債発行】の権利を勝手に政府にに与えたもので憲法違反である。

⑤日本国憲法には、同じく【民間銀行が無からお金を生むシステム=準備預金制度】に関する規定がどこにも書かれていないにもかかわらず、自民党岸 政権は1957年に【準備預金制度に関する法律】を成立させた。これもまた憲法に規定されていない【民間銀行が預金者の預金を使ってお金を生み出 す】権利を勝手に民間銀行に与えたもので、憲法違反である。

2)米国での歴代政権による三つの重大な憲法違反

①米国憲法第1条『合衆国議会』第8節『合衆国議会の権限』第2項には『合衆国国議会は合衆国の信用により金銭を借り入れること』と規定してあ る。

すなわち、国債を発行して国が借金する場合は議会が国債発行権を持っていることを規定しているのだ。

それにもかかわらず実際には、大統領府の一機関である財務省が国債を発行して全額利子付きで中央銀行FRBに引き受けさせてFRBがドル札を印刷 して財務省に渡しているのだ。

これは明白な憲法違反である。

②米国憲法第1条『合衆国議会』第8節『合衆国議会の権限』第5項には、『貨幣を鋳造しその価値及び外国貨幣の価値を規定し度量衡の標準を定める こと』と書かれている。

すなわち【通貨の発行権】は合衆国議会にあると規定されているのだ。

それにもかかわらず、実際には100%民間銀行である米中央銀行FRB(連邦準備制度理事会)がドル紙幣を印刷して政府や民間銀行に供給している のは明白な憲法違反である。

③米国憲法には、【民間銀行が無からお金を生むシステム=準備預金制度】に関する規定がどこにも書かれていないにもかかわらず【準備預金制度に関 する法律】を成立させた。これは憲法に規定されていない【民間銀行が預金者の預金を使ってお金を生み出
す】権利を勝手に民間銀行に与えたもので明白な憲法違反である。

上記のように、日本での重大な憲法違反が五つ、米国での重大な憲法違反が三つであるが日本が二つ多いのは、米国では下院の解散権と法律の起案権が 憲法の規定通りに大統領から剥奪されているからである。

他の日米で共通した重大な憲法違反の三つは、①中央銀行が通貨発行権を独占していること②民間銀行が無からお金を生む信用創造特権を持っているこ と③政府が国債発行権を独占していることの三つである。

これら三つの重大な憲法違反を摘発・是正するのは、信用創造特権を中央銀行、民間銀行、政府から取り上げることであり、それは我々『市民革命派』 のみができるのだ!

すなわち日米で『市民革命派』が決起して『市民革命政権』を樹立して、憲法違反の三つの信用創造特権をそれぞれの権力機関から剥奪するしかないの だ!

(終り)

(2)今日のトッピックス

①【過去記事再掲】:クレディ・スイスが衝撃リポート 「アベノミクスで日本の富580兆円が消えた」

2013年10月23日 日刊ゲンダイ

http://gendai.net/news/view/111962

こんな衝撃的なリポートが話題を呼んでいる。クレディ・スイスが毎年発表している世界の富に関する報告書「グローバル・ウェルス・レポート」 の2013年度版だ。

この報告書によれば、日本の富裕層はアベノミクスで激減。12年6月から今年6月までの1年間で、100万ドル(約1億円)の純資産を持つミ リオネアの数は130万人も減ったというのだ。日本に次いで富裕層が減ったのはブラジルだが、減少数は約1万2000人だから、日本の減り方は異常と言え る。

日本全体の資産で見ると、なんと5.8兆ドル(約580兆円!)が失われたと書かれている。これは日本の富のおよそ20%にあたる。

ショッキングな数字にはカラクリがあって、アベノミクスで大幅な円安に振れたためだ。日本人は資産を円で預金している人がほとんどだが、同じ 1000万円でも、円の国際価値が下がれば、世界的に見た財産は目減りしてしまう。それで、富裕層の数も激減したのだ。

経済アナリストの菊池英博氏が言う。

「今年上半期の貿易収支を見ると、約5兆円の赤字でした。過去最大の赤字幅ですが、これも円安の影響で、エネルギーなどの輸入コストが高騰し ているせいで す。極端な円安によって、フローで見れば所得の移転、ストックで見れば評価損が起こっている。円安で輸出企業が儲かったといっても、為替のお かげで輸出額 が増えただけで、数量ベースでは増えていない。アベノミクスの異次元緩和と円安誘導によって、国民の富がどんどん海外に流出しているのです。 円安は国力を 失わせ、国民の富をいや応なく奪っていく。国民生活にとって何もいいことはありません」

安倍首相が盛んにアピールするGDP成長率も、ドル換算すれば大幅マイナスだ。国力を失わせるだけのアベノミクスなんて、何の意味もない

②田母神俊雄がついに逮捕! 私欲にまみれた“ナンチャッテ国士”を担ぎ上げた百田尚樹、中西輝政、ネトウヨの責任

2016.04.15 Litera

http://lite-ra.com/i/2016/04/post-2161-entry.html

昨日4月14日、元航空幕僚長の田母神俊雄が逮捕された。

田母神は2014年の東京都知事選の後、同じく逮捕された陣営の事務局長に現金200万円を支払い、さらに事務局長と共謀して、運動員らに現金計 280万円を供与した疑い。これは公職選挙法で禁じられている買収行為にあたる。だが、実際には約2000万円もの資金を配布していた疑惑も浮上 しており、今後余罪を追及される見込みだ。

また、都知事選の際に全国の支援者から集めた1億3265万円のうち、使途不明金は5000万円余り。一部メディアは、こうした使途不明金を田母 神氏が横領し、愛人に高価なコートなどを買い与えていたなどと報じている。

まったく呆れる話だが、しかし、買収や横領以前の問題として、そもそも田母神サンといえば、差別丸出し発言や悪質なデマを吹聴してきた人物。本当 に失笑せざるをえないのは、これまで、こんなトンデモな人物を時代の寵児のように崇め奉ってきた連中がいたという事実のほうだろう。

「閣下」とかいって持て囃してきたネット右翼たちはもちろんのこと、都知事選で「(田母神氏以外の候補は)人間のクズ」などと大応援した作家の百 田尚樹氏らオトモダチ、そして、幕僚長を更迭される原因となったあのトンデモ論文はじめ、田母神サンを徹底的に擁護し続けてきた「WiLL」 (ワック)などの保守論壇に日本会議のみなさんたち……。

断言するが、田母神サンみたいな私利私欲しか考えていない“ナンチャッテ国士”が何を勘違いしたのか政治家になりかけたのも、90%ぐらいはこう した極右界隈がヨイショしてきたからである。しかも、その“田母神応援団”のなかには、“安倍首相のブレーン”と言われる人物までいた。

その一人が、中西輝政・京都大学名誉教授だ。例の田母神サンが世に広く知られるきっかけになった論文は、「我が国は蒋介石により日中戦争に引きず り込まれた被害者なのである」「私たちは多くのアジア諸国が大東亜戦争を肯定的に評価していることを認識しておく必要がある」などという“日本の 侵略否定論”で、しかも、“日米開戦はルーズベルト米大統領の罠だった!”とか、“日中戦争はコミンテルンの仕業である!”というような、まとも な歴史学者が一笑に付すような陰謀論であった。

ところが中西氏は、「WiLL」(ワック)09年1月号で「田母神論文の歴史的意義」と題したキャンペーン記事をぶち、田母神を徹底的に擁護、あ まつさえ〈「日本滅びず」、との感慨を深くするものだった〉と「非常に喜ばしく」評価したのである。結局、中西氏らを中心とした極右論壇の“田母 神アゲキャンペーン”は、その後、保守派の歴史学者からも徹底論破されてしまったわけだが、それでも、中西氏は最近も戦後70年談話を検討する有 識者会議のメンバーとして政府に招かれたりと、現在もなお、安倍首相のブレーンであり続けている。

ようするに、田母神サンのようなトンデモ極右界隈と現政権は地続きなのだ。ゆえに、今回の田母神氏の逮捕は、決して単なる“ネトウヨの神”の不祥 事に終わらない。むしろ、安倍政権につながるこの国の病理、いわば“ナンチャッテ国士病”の蔓延を、われわれは再認識するべきではないのか。

本サイトは以前から、田母神氏の政治家としての資質だけでなく、その差別思想や問題行動の数々を追及してきた。以下にそれらの記事を並べるので、 この機会に、ぜひそのトンデモぶりと事態の深刻さを再確認してもらいたい。
(編集部)

田母神俊雄が運動員に2000万円配布! お友だちの百田尚樹らネトウヨは「安保反対デモ参加者はアルバイト」とデマ攻撃していたのにhttp://lite-ra.com/2016/04/post-2134.html

安倍首相が安保法制推進デモを見て「こんなの初めて」と感激! それ、あなたの身内の極右団体主催なんですけど…
http://lite-ra.com/2015/07/post-1326.html

専門家も失笑、安倍政権が煽る「中国脅威論」は嘘と詐術だらけ! ガス田開発も日本の主張する境界線外で軍事と無関係
http://lite-ra.com/2015/07/post-1319.html

百田尚樹も安倍首相も…今度は“同性愛ヘイト”に走る歴史修正主義者たち
http://lite-ra.com/2015/03/post-955.html

田母神の使途不明金を告発した「チャンネル桜」が巻き込まれていた金銭疑惑の過去
http://lite-ra.com/2015/02/post-893.html

この状況で“後藤さんは在日”攻撃!田母神はやっぱりただのネトウヨだった
http://lite-ra.com/2015/01/post-827.html

田母神候補に不倫と泥沼の離婚裁判報道! 選挙3日前に出る判決の影響は…
http://lite-ra.com/2014/12/post-681.html

ネトウヨよ目を覚ませ! シリア拘束事件で田母神の冷たい本質が明らかに
http://lite-ra.com/2014/08/post-379.html

セクハラやじ騒動にネトウヨ猛反発! いまの社会は女尊男卑か?
http://lite-ra.com/2014/07/post-179.html

③マイナンバー違憲訴訟 「闇のデータベースとして漏洩する」

2016年4月13日

http://tanakaryusaku.jp/

マイナンバーカード。性別の記載もあり、LGBTの人から困惑の声が上がりそうだ。 

憲法13条に定める「個人の尊重」に違反するとして、普通の市民が個人番号の削除、使用差し止めなどを求めた「マイナンバー違憲訴 訟」。

仙台、横浜など全国8ヵ所の地裁で485人の原告が訴訟を起こしているが、12日、東京地裁で第1回口頭弁論が開かれた。

原告代理人の水永誠二弁護士は意見陳述で「プライバシーの保護を第一に考えずに共通番号制を作ってしまったのか?」「マイナンバーに は大きな危険性がある」として3点を挙げた ―

・情報漏えい
・なりすまし
・個人番号による一元管理

システムエンジニアで国立市長を務めた関口博さんは、マイナンバーシステムの構造上の危険性を指摘した ―

「マイナンバーによって名寄せされた巨大な個人情報データが闇のデータベースとして構築される危険性が極めて高くなる。日本年金機構 から125万 件の個人情報が漏洩した事件があったが、もしマイナンバー制度開始後に起きていれば、他の機関のデータと名寄せすることが可能となり大変危険なデータベー スとなる」。

税理士の佐伯正隆さんの訴えは真に迫る 。「官でさえ時には情報が洩れる。民間の情報は努力しても必ず洩れる。まして零細な事業者に罰則付きで情報の管理をさせるには無理がある。このような番号 制度は一日も早く廃止して頂きたいと思います」。

莫大な費用を投じて国民の誰も喜ばないマイナンバー。資産をすべて把握して税金逃れをさせないようにする利点もあると聞く。

だが大金持ちは外国に住所を取得するなどしてマイナンバーの網の外に出る。

一方で主婦が子どもの学費の足しにと汗を流したアルバイトにまで税金が掛けられる。弱い者いじめである。

マイナンバーにできることは、せいぜい小金持ちいじめだろう。大きなリスクを孕む割には、国は豊かにならないのではないだろうか。

第1回口頭弁論後の集会。マイナンバーシステムの危うさが次々と指摘された。=12日、弁護士会館 撮影:筆者=

~終わり~

④ポスト・朴槿恵は誰? 韓国総選挙で浮上した「次の大統領候補」の顔ぶれ

The Huffington Post | 執筆者: 吉野太一郎

2016年04月14日 ハフィントンポスト日本語版

http://m.huffpost.com/jp/entry/9683494

4月13日に投開票された韓国国会議員の総選挙(一院制、定数300)は、与党がまさかの過半数割れという結果になった。2017年末に実施され る次期大統領選挙の顔ぶれを占う意味でも注目された今回の選挙。浮上した「ポスト・朴槿恵」を紹介する。

■安哲秀(アン・チョルス)「国民の党」代表

IT企業社長やソウル大学教授などを歴任した清新なイメージがあり、2012年の大統領選に立候補を表明したが、野党候補の単一化のために立候補 を辞退した。その後、国会議員となって政界入りしたが、最大野党内で存在感を示せず、2016年に入って「共に民主党」を離党、「国民の党」を結 成して代表となり、「2大政党政治の終焉」を訴えた。今回、39議席を得たことで、一気に政局の鍵を握る存在となった。

■文在寅(ムン・ジェイン)「共に民主党」前代表

人権派弁護士出身で盧武鉉・元大統領の側近。2012年の大統領選挙では「野党単一候補」として立候補したが、朴槿恵氏に僅差で敗れた。その後、 安氏を共同代表として迎え入れたが、選挙直前に安氏の離党を防げなかった責任を取って、「共に民主党」代表を退いた。選挙では応援演説で全国を駆 け回ったが、勝利をもたらしたことで、大統領選への再挑戦に可能性が出てきた(写真は2012年大統領選当時の文氏)。

■金富謙(キム・ブギョム)「共に民主党」議員

朴大統領の地盤で、長いこと保守の強い地盤として知られていた南東部の都市・大邱(テグ)に選挙区を移し、3回目で当選した。「共に民主党」系の議員が大邱で当選するのは31年ぶり、小選挙区では45年ぶり。保守の厚い岩盤を崩したことで、次期大統領候補としての注目度が一気に高まった。

■金武星(キム・ムソン)「セヌリ党」代表

与党国会議員の重鎮。朴槿恵氏とは現時点で距離を置いているが、セヌリ党の公認委員会が「反・朴槿恵」議員らを多数公認しなかったことに強く反発 し、反抗した姿に人気が集まった。歯に衣着せぬ発言は親しみを持たれる一方、女性差別・同性愛差別的な発言には批判も強い。選挙後は一線を退く意 向を示しており、大統領選に向けた準備ではないかと言われているが、責任者として戦った選挙が予想外の大敗で復活の道のりは多難だ。

また、今回の選挙には関係ないが、以下の人物も動向が注目される。

■潘基文(パン・ギムン)国連事務総長

外交官から外交通商相を経て韓国人初の国連事務総長になった潘氏は、立身出世を地で行く人物として韓国内の人気は高い。2016年末の任期満了を 前に、2015年9月に中国・北京で「戦勝70年」軍事パレードを観覧したり、2016年には政界の元重鎮に手紙を送ったりしており、大統領選に 「何らかの野心はあり、世論を探っている」(韓国紙記者)との観測がもっぱらだ。

■朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長

弁護士として社会運動に関わり、巨大NGO「参与連帯」の設立に関わった朴氏は、現在ソウル市長の2期目。学校給食の無償化や非正規公務員の正規 職転換など、革新・リベラル的な政策で人気が高い。李明博・前大統領もソウル市長を経ており、野党「共に民主党」の大統領候補に名前が挙がる重要 人物の一人。

(3)今日の重要情報

① 甘利元経済再生担当相の斡旋利得疑惑に手を付けざるを得なくなった東京地検特捜部が田母神逮捕

2016.04.14 櫻井ジャーナル

http://plaza.rakuten.co.jp/condor33/

東京地検特捜部は田母神俊雄元航空幕僚長を公職選挙法違反の容疑で4月14日に逮捕したと伝えられている。2014年の都知事選で選挙対策本部事 務局長だった島本順光に選挙運動の報酬を目的として現金200万円を払い、田母神と島本は選挙運動の報酬として5人に合計280万円を支払った疑 いだという。

田母神の考え方に賛成しているわけではないが、そうしたことに関係なく、今回の逮捕には違和感を覚える。甘利明と比較して不自然であり、甘利の ケースで安倍晋三政権が受けるであろうダメージを軽減することが目的ではないのかという疑惑だ。

甘利の場合、UR(独立行政法人都市再生機構)の道路用地買収をめぐるトラブルに甘利大臣の秘書が介入したとされている。秘書は補償金としてUR に2億2000万円を建設会社へ支払わせ、その謝礼として500万円を受領し、URと業者の産業廃棄物処理をめぐるトラブルでは別の秘書が環境省 の課長やURの担当者と面談、国交省の局長に対する「口利き」の経費などと称して合計600万円以上を受領したという。この話が事実なら「絵に描 いたようなあっせん利得」になると弁護士で元検事の郷原信郎は指摘している。

この「絵に描いたようなあっせん利得」に対する東京地検特捜部の動きは緩慢で、検察に対する批判が高まっても動きは見られなかった。甘利側に現金 を渡したとされる建設会社やURの千葉業務部などを捜索したのは4月8日。甘利の秘書からも任意で事情を聴いたというが、のんびりしている印象は 否めない。

この話が表へ出る切っ掛けは何かと噂のある週刊誌の記事。郷原によると、1月17日に同誌の記者からの電話で取材を受けたという。1月21日発売 の号に記事は掲載されているので、郷原への取材は最終段階になってから。名前が欲しかっただけだろう。遅くともその時点で検察側も週刊誌が取材し ていることは知っていたはずだが、報道後も当局は動きは鈍い。そこで3月に弁護士グループが東京地検に刑事告発したという。

甘利のケースとは違い、東京地検特捜部が執拗に追及していたのが小沢一郎。2009年11月に「市民団体」が陸山会の04年における土地購入で政 治収支報告書に虚偽記載しているとして小沢の秘書3名を告発、翌年の1月に秘書は逮捕されている。さらに「別の市民団体」が小沢本人を政治資金規 正法違反容疑で告発し、2月に秘書3人が起訴された。

起訴できるような事実はなく、検察は小沢を不起訴にするが、この決定を検察審査会がひっくり返し、小沢議員は強制起訴される。この検察審査会を リードした検察は通常、作成しない捜査報告書をわざわざ作り、その内容も事実に反したものだった。検察が検察審査会を強制起訴へ導いている。

ちなみに、小沢一郎に関する捜査を指揮していた佐久間達哉東京地検特捜部長(当時)は駐米大使館の一等書記官を経験したことがあり、原発に慎重な 姿勢を見せていた福島県の佐藤栄佐久知事(当時)を事実上のでっち上げで葬り去た人物でもある。

(4)今日の注目情報

①芸能人が体験した“在日差 別”の実態を今こそ知れ! 松田優作、都はるみの苦悩、伊原剛志、玉山鉄二の勇気 井川健二

2016.04.14 Litera

http://lite-ra.com/2016/04/post-2159.html

朴一『僕たちのヒーローはみんな在日だった』(講談社)

今月4日、自民党が法務部会などの合同会議を開き、ようやくヘイトスピーチ対策法案を了承。公明党との調整を経て、近く国会に提出するとの報道が なされた。

しかし、その一方で、ヘイトスピーチや在日外国人への差別はまったく勢いを失っていない。

ネトウヨたちは相変わらず、ことあるごとに「チョンは日本から出て行け」などと下劣な 差別的言辞を撒き散らし、ありもしない「在日特権」なるものをがなりたてている。

いったい彼らは在日韓国人、朝鮮人がこの70年間、どんな苛酷な差別を受け、どう自分の出自に苦悩してきたかを知っているのだろ うか。

そうした差別の現実を、芸能人やスポーツ選手にフォーカスをあてることで描いたのが、大阪市立大学大学院経済学部教授・朴一氏に よる『僕たちのヒーローはみんな在日だった』(講談社)だ。

同書には、力道山をはじめ、自らの出自が明らかになることに怯え、苦悩していた在日の著名人が何人も登場する。

カリスマ俳優、松田優作もそのひとりだ。以前、当サイトでも紹介したこ とがあるが、 松田優作の前妻で、作家の松田美智子氏が死の直後に出版した『永遠の挑発 松田優作との21年』(リム出版新社)、そして2008年 同書に加筆する形で出 版した手記『越境者 松田優作』(新潮社)でその詳細を記述しており、朴氏もそれを引く形で、松田優作の苦悩を記述している。

松田優作は1949年に下関で生まれた。母のかね子は、朝鮮半島からやってきた在日コリアン一世で、優作は母が36歳の時に不倫した相手との間に できた子だった。

彼の父親は優作が生まれる前に姿を消し、かね子は駄菓子や雑貨を売るよろず屋を営んでいたが、それだけで家族を養っていくことは難しく、店の二階 を娼婦に貸し出し、上がりの一部を受け取って 家計の足しにしていたという。

このような複雑な生い立ちを抱えていた優作だが、家が女郎屋で劣悪な生活環境にあったことはインタビューでも隠すことなく語っていたものの、自分 が金優作という名をもつ韓国籍の 在日コリアンだということはかたくなに隠し通していた。それは、「松田は朝鮮人だから付き合うな」などと言われた学生時代の経験から、貧乏だった過去は ファンから受け入れられても、生い立ちに関して は受け入れてもらえないだろうという確信があったからだと朴氏は指摘している。

生い立ちを知られたら周囲の人々は自分のもとから去っていってしまう──。その強迫観念は、役者としての活動のみならず、私生活で も優作の心を縛っていく。

60年代後半、文学座に入団し、本格的に演技の勉強を始めたころ、後に最初の妻となる松田美智子と同棲生活を始めるのだが、朴氏 は松田美智子の著書から、その時に告げられた衝撃的な一言を紹介している。

「本当のことを知れば、お前は俺から逃げていく。絶対に逃げる」

優作は美智子に自分が在日コリアンであることを告げていなかった。自分の恋人に生まれを明かすことができない。それほど差別意識 の強い時代だった のだ。美智子が男と同棲していることを知った彼女の親族による身上調査の結果、後に美智子は優作の過去を知ることになるが、だからと いって優作との関係を 終わらせることもなく、同棲生活は続いていった。

その後、優作はスターへの階段を順調に昇っていく。そんななか、『太陽にほえろ!』(日本テレビ系)に出演するようになったと き、優作は美智子に 「どうしても、帰化したい。協力してくれ」と頼み込んできたという。それまでも帰化申請を行ったことはあったが、母親が風俗関係の仕 事をしていたことなど が問題で受け付けてもらったことはなかった。だが、美智子の家の養子となる道を選
べば日本国籍を取得できるかもしれない、彼はそう考 えたのだった。俳優と して活動し続けるためには、在日であるというルーツを捨てることがその時代どうしても必要だった。少なくとも、彼はそう考えていた。

帰化に際しては膨大な資料を用意しなければならないのだが、そのなかでも彼が最も力を入れて書いた「帰化動機書」を読めば、その 当時の差別意識の強さ、そして、その差別に優作がどれだけ追いつめられていたかがよく分かると朴氏は指摘する。

〈僕は今年の七月から日本テレビの『太陽にほえろ!』という人気番組にレギュラーで出演しています。視聴者は子供から大人までと幅 広く、家族で楽し める番組です。僕を応援してくれる人たちも沢山できました。現在は松田優作という通称名を使っているので、番組の関係者にも知られて いませんが、もし、僕 が在日韓国人であることがわかったら、みなさんが、失望すると思います。特に子供たちは夢を裏切られた気持ちになるでしょう〉(『永 遠の挑発 松田優作との21年』より)

このように、日本にはびこる差別に悩んだのは松田優作だけではない。『僕たちのヒーローはみんな在日だった』では、歌手の都はる みもそのひとりだとして、彼女の苦悩に満ちた芸能生活が紹介されている。

都はるみは、48年に在日韓国人の父と日本人の母との間で生まれているが、69年11月に発売された「週刊平凡」(平凡出版)で 母の北村松代が娘 の出生についてカミングアウト。「朝鮮人と結婚したため、若いときからひどい差別と蔑視を受けてきた。世間を見返すためにどうしても 娘を人気歌手に育てね ば」と語った。この記事は思った以上の大きな反響を呼び、このまま発言を続けると歌手としての娘のキャリアが絶たれてしまうと判断し た母はそれ以降取材を すべて断っている。また、都はるみ本人も、そのことについて口を開くことはなかった。

そうしてこの話題はいったん沈静化したものの、当時はまだまだ差別意識の色濃い時代で、カミングアウトから7年後の76年に都は るみが「北の宿か ら」でレコード大賞を受賞したとき、〈都はるみの父は日本人ではない。そんな人が賞を取っていいのか〉(産業経済新聞社「週刊サンケ イ」76年12月9日 号)といったバッシングがメディア上で展開されるなど、都はるみはその歌手人生を通じて
差別意識に苦しめられることになる。

70年代以降の演劇を大きく変えた劇作家のつかこうへいも差別意識に苦しめられた著名人だ。朴氏の著 書では、韓国出身の父のもとで在日コリアン二世として福岡で生まれ育った彼が後に生い立ちを語った言葉から、差別がつか作品に与えた 影響を分析している。

「僕は表向き、差別なんてされたことはないよ、と言うことにしてるんですが、実際はかなりありました。特に福岡県の場合、あのころ は韓国が『李承晩 ライン』というのを設定してそれを越えた日本の漁船をどんどん拿捕していたころですし、筑波炭坑の坑夫たちは気も荒かったですから、 かなり激しい差別があ りました。拿捕のニュースが新聞に出た日などは、学校に行きたくないと思った程です」(アプロツーワン「アプロ21」97年1月号)

そんな少年期の思いが、『蒲田行進曲』のヤスなど、後のつかこうへい作品に社会的弱者のキャラクターが多く登場することにつながっていく。実際、 彼はこのようにも発言してい る。

「常に社会の底辺のところで頑張って生きている人に生きがいをもってもらいたい、光を当てて励ましたい」(同上)

こうした著名人たちの体験を読めば、当時の在日韓国人、北朝鮮人がいかに苛烈な差別にさらされ、そのことに苦悩してきたかがよく わかるだろう。

もっとも、こうした空気は90年代後半に入ると、少し薄らいだようにも思える。朴氏も、ほぼ同時期、自分の生まれに関して負い目 や苦しさを感じることはなく、むしろ、そのことに誇りをもつ世代が登場してきたと指摘している。

たとえば、俳優の伊原剛志がそうだ。彼は2001年に『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した際、自分は在日韓国人三世として生まれたことを明 かした。さらに、翌年には『日韓友好スペシャル 日本と韓国・愛と哀しみの衝撃実話』(日本テレビ系)という番組に出演。青年時代を過ごした大阪市生野区の在日コリアン居住区を旅し、番組のなかで自分の家族やルーツについて振り返ったの
だった。

松田優作らが差別に苦しんだ時代では考えられなかった仕事だが、この番組に出演した後、伊原はこう語る。

「私にとって、自分が何人ということよりも、役者だということのほうが大事なんです。役者は、自分がどういう存在かを知っていない と成り立たないと 思う。だから日本人も韓国人も客観的に見れる自分の立場というのは、役者をやるのにかえっていいことだと思っていますよ」(「毎日新 聞」02年3月24日 付)

俳優の玉山鉄二も同じく自らの出自にプライドをもっている芸能人だ。彼は06年にソウルで開催されたメガボックス日本映画祭に出 席し、父親が韓国 人であることを明かした。彼は「機会があれば韓国で活動したい」と話すなど、日本と韓国の映画界の橋渡しの役割を担っていく意向も 語っている。

こうした在日の著名人たちの勇気あるカミングアウトもあって、一時はそのまま差別はなくなっていくように見えた。

しかし、本稿冒頭でも記したように、その後、時代を逆行するように差別意識は急激な高まりを見せる。朴氏の著書ではこのような揺り 戻しについて指摘されていないが、もしもいま、伊原や玉山のようなカミングアウトを行えば、その時点でネトウヨによる罵詈雑言の餌食となり、芸能人として の人気も危ういものとなるだろう。

嫌韓ブーム、在特会やネット右翼によるヘイトスピーチ、安倍政権発足後の日本全体を覆 う排外主義的空気によって、いまや、力道山や松田優作が自分の出自が明かされることに恐怖し、苦しんだ時代にまで戻ってしまってい る。

我々はもう一度、差別がいかに残酷で人を追いつめるかということを学び直すべきではないのだろうか。
(井川健二)

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情報発信者 山崎康彦
メール:yampr7@mx3.alpha-web.ne.jp
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