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明日火曜日フランスはサルコジ政権とフランス国民のガチンコ対決となる

2010年10月18日 12時52分31秒 | 政治・社会
日本のマスコミはほとんど報道していませんが、先週木曜日(10月14日)の「年金改悪」反対デモに350万人(労働組合発表、警察発表135万人)が参加したのに続いて、先週土曜日(10月16日)にも300万人(労働組合発表、警察発表85万人)が反対デモに参加しました。

パリでのデモ風景を写真(ル・モンド紙掲載)でご覧ください。

また同じル・モンド紙に掲載された「10月16日全国デモ地図」を下記のURLでご覧ください。

10月16日全国デモ地図

この地図によりますと、デモ参加者が多かった都市は①パリ②マルセイユ③ボルドー④モンペリエ⑤リヨンでした。

今週水曜日には上院での最終採決が予定されていますので、明日火曜日(10月19日)には労働組合、市民運動団体、大学生、高校生、一般市民がこれまでにない規模のゼネスを予定しています。

先週木曜日にパリ郊外モントルイユ市のジャン・ジョレス高校の男子学生が機動隊が発射したフラッシュ・バル弾(米国製)に目を直撃され重傷を負っ たことがありましたが、この高校生は左目を失明したそうです。

国鉄や製油所や港湾の労働者はすでに反対ストに入っていますが、今週からトラック運転手が加わりますので高速道路の主要拠点が封鎖されて全国の物流がストップする事態が予想されています。

また全国にある12の精油所でもストが行われ石油の出荷できないため、全国13000のガソリンスタンドのうち300-400がガソリン不足で閉 店しています。

またロワシ―空港やニース空港では航空機への燃料不足が深刻化しています。

また現金輸送専門のブリンク社の組合がストに合流しますので全国の現金自動受払機で現金が不足する事態が予想されています。

サルコジ政権は話し合いを拒否して強行採決の姿勢を崩していませんので、明日のフランスはサルコジ政権とフランス国民のガチンコ対決となります。

私はサルコジ政権は譲歩せざるを得ないほどに追い込まれると予測します。

(終わり)

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