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なぜここに来て大手マスコミと民主党内反小沢勢力が「小沢幹事長辞任」要求の世論誘導に踏み切ったのか?

2010年03月20日 14時23分51秒 | 政治・社会
民主党執行部は、小沢一郎幹事長らへの批判を繰り返しているとして生方幸夫(うぶかた・ゆきお)副幹事長=衆院千葉6区=の解任を決めました。

大手マスコミはこの解任劇を「民主党には言論の自由がない」「小沢幹事長の独裁政治」と批判して「小沢幹事長辞任」に的を絞った世論誘導を再開しました。

政党であろうが会社であろうが市民団体であろうがいやしくも組織の体を成している集まりで、代表や副代表の運営方針や経営方針を批判して辞任要求するコメントを外部の人間やマスコミに公然と話す役員がいれば、執行部がその役員を解任するのは当然のことです。

生方氏は読売新聞記者出身で経済評論家を経て1996年に旧民主党から立候補し現在当選4回の中堅で横路孝弘衆院議長系グループに属しているとのことですが、なぜ自民党ではなく民主党のそれも旧社会党の流れをくむ党内左派の横路グループにいるのかその経緯はよくわかりません。

何か胡散臭い事情を感じます。ひょっとしたら渡邉恒雄読売新聞グループ本社代表取締役会会長・主筆が民主党内に送り込んだエージェントなのかも知れません。

全国紙6紙が「小沢幹事長辞任」の世論誘導を一斉に仕掛けているの見ますと、政治部長談合組織である「三宝会」が「小沢幹事長辞任」要求で意思一致してやっているのでしょう。

民主党内の反小沢勢力もまたここぞとばかりに小沢幹事長批判を強めています。

野田佳彦財務副大臣:「耳に痛い話をした人が辞任を迫られるのは極めてよろしくない」

枝野幸男行政刷新相:「生方さんが最近何か問題のあることをおっしゃったとは認識していない」

安住淳・衆院安全保障委員長:「反応が異様だ。理解に苦しむ」

渡部恒三・前最高顧問:「政治家が自由にモノを言えないならヒトラーの時代に戻ったことになる。大政翼賛会の戦争中だって、まだ自由にモノを言えた」

なぜここに来て大手マスコミと民主党内反小沢勢力が連動して一斉蜂起し「小沢幹事長辞任」要求の世論誘導に踏み切ったのか?

最大の理由は、今年7月の参議院選挙で「自民党」が壊滅的な敗北を被り「民主党」が圧勝する可能性が極めて高くなってきたからです。

民主党が参議院選挙で圧勝すれば衆参議院で過半数を握りますので、民主党はマニフェストに掲げた「政権公約」を確実に実現出来しかも自公政権のこれまでの悪行を追求し責任者を罰することが可能になるのです。

小沢幹事長が検察の「国策捜査」や大手マスコミの小沢バッシングや民主党内反小沢勢力の「小沢降ろし」の策謀に腹が煮えくる思いでじっと耐えているのも、参議院選挙で圧勝すれすべてをひっくり返せると確信を持っているからでしょう。

旧勢力に残された参議院選挙での「自民党」大敗北=「民主党」大勝利を絶対阻止する方法は以下の2つしかないのですがそれも無理でしょう。

一つは、どんな卑劣な手段を使っても小沢民主党幹事長を辞任あるいは抹殺すること

二つ目は、「無党派層」に「民主党」離れさせ「みんなの党」「鳩山邦夫新党」「舛添新党」「与謝野新党」などの反民主党第三勢力に投票するように世論誘導すること

大手マスコミは、「自民党」もダメだけれど「民主党も政治と金で汚れ小沢幹事長が北朝鮮並みの独裁政治を行ってダメ」とのデマを流して「自民党」の別働隊である「みんなの党」「鳩山邦夫新党」「舛添新党」「与謝野新党」などを参議院選で勝たせたいのです。

現実はそんなに甘くないことは以下に転載します「日刊ゲンダイ」の記事「参院選 自民党から民主党へ1000万票が移動する!」を読めばすぐに分かります。

■ 参院選 自民党から民主党へ1000万票が移動する!

日刊ゲンダイ  2010/03/19 掲載

http://octhan.blog62.fc2.com/blog-entry-1312.html

経済団体、医師会、農協、建設団体…「離党だ」「新党結成だ」と自民党議員たちがのたうち回るのも無理はない。

陳情は来ない、スポンサーは逃げる、資金集めをしようにもパー券が売れない。永田町の自民党本部は不気味なほど閑散とし、とても参院選を戦える状況にない。

今、すさまじい勢いで固定票が解け始めている。

先週、日本商工会議所の会頭が国会の与党幹事長室を訪問した。

報道陣は「日商も民主党政権にクラ替えか」「次は経団連の御手洗会長かね」とささやき合った。

経済3団体に限らず、自民党政権支持だった業界団体が雪崩を打って民主党支持に走り始めている。

自民党関係者がボヤく。

「今月初め、日本医師会が自民党への献金凍結を決めた。7月の参院選では民主党支持に回るとみられている。最大のスポンサーにも見捨てられた。完全にノックアウトですよ」

各種業界・団体の組織票がモノをいうのが参院選。自民党は前回、前々回とも参院比例区で1650万票以上を集めてきた。

その大半は、日商や日本医師会のような業界団体の組織に頼った票だ。しかし、その計算できた票が今度はほとんどアテにできなくなってきた。

自民党から悲鳴が上がるのも当然だ。

「日本には小規模な団体も含めれば、5000を超える業界団体があります。半年前までは自民党政権とギブ・アンド・テークでやってきた。

しかし、自民党は野党に転落し、予算という伝家の宝刀を民主党に奪われてしまった。これまで自民党と予算でつながっていた業界団体が民主党へ向かうのは仕方ないことなのです」(政治評論家・有馬晴海氏)雪崩打って政権にスリ寄る業界団体票

陳情を聞いてもらい、予算を獲得するには票を出すしかない。一体どのくらいの票が自民党から民主党に流れることになるのか。

たとえば3年前の参院選、医師会の組織内候補は18万6000票獲得した。他に主だったものは農業関連(52万票)、漁業(10万票)、建設業(23万票)、薬剤師(17万票)、運輸(8万票)、土地改良(13万票)である。

「そういう関連団体の票が無数に積み上がって、自民の比例区票は1650万票だった。このうち、ガチガチの自民党支持者や保守票、宗教票は浮気しない。

遺族会や日本看護協会のように、自民党支持を続ける組織もある。それを合わせても、残るのは3分の1程度ではないか。

最大1000万票が民主党に流れておかしくない。民主党の小沢幹事長は参院選比例区名簿に業界団体の候補をズラッと並べた。

どの団体がどのくらいの票を出すか競わせようとしている。どの団体も必死にならざるを得ませんよ」(政界事情通)

1000万票が消える!?

これは比例区の話だが、さらに選挙区では公明党が「自民党候補を推薦しない」と決めた。800万の創価学会票も計算できなくなった。

ご愁傷さまと言うしかない。

自民党の谷川参院幹事長は「前回の参院選が負けすぎた(37議席)。今度は55議席は欲しい」とブチ上げたが、目標を語れるのも今のうちだけ。

前回以上の大敗北になるのは濃厚だ。嵐が来ようと、民主党が負けることはあり得ないのだ。

(終わり)
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