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憲法9条「非武装中立」の理念を具体的にどのように実現するのか

2010年05月11日 09時17分16秒 | 政治・社会
先週土曜日に東京で開催されました「小沢幹事長を支援する会」に私が参加し会
員になったことに関しまして、私が参加していますあるMLの中で、「9条改憲
阻止の会」の護憲運動と9条改憲を発表している改憲派の小沢幹事長を支援する
こととは矛盾している。

「あなたの思想的アイデンティティーは厳しくわれなければならない」と批判さ
れました。

この批判に対して私は以下のような返事を書きましたのでご紹介します。

特に憲法9条が掲げている「非武装中立」の理念を具体的にどのように実現する
のかそのプロセスを書きましたのでよろしければお読みください。

(以下返事転載)

「あなたの思想的アイデンティティが問われなければなりません」とのことです
が何のことを批判されているのかよくわかりません。

「9条改憲阻止の会」はもともと安部政権が改憲の動きを具体化してきたことに
対する危機感で立ち上げた市民運動体です。

小沢幹事長の唱える「小沢試案」に反対する組織ではありませんので,「9条改
憲阻止の会」の会員と「小沢幹事長を支援する会」に参加することに何の矛盾も
ないと思います。

「小沢試案」(注1)の追加項目三は「外国からの武力侵略から自国を守る戦
力」として「自衛隊」を規定しその戦力の使用を「自衛」に限定したものです。

現在のように憲法で「自衛隊」の存在をあいまいにしたままでは既成事実が積み
重ねらればかりで、年間5兆円もの軍事費を使う世界有数の軍隊「自衛隊」が米
軍の世界戦略の駒として米軍の指揮下に組み込まれていく現実を阻止できないの
です。

私は憲法9条の「非武装中立」の理念には大賛成ですが目標に達するには多大な
努力といくつかの段階を踏む必要があると思います。

私の考える段階は次の通りです。

①「日米安保条約」を破棄し在日米軍を全て撤退させ米国から独立する

②「永世中立宣言」を発し米国をはじめとする世界各国と「反戦平和条約」を締
結する

③「反戦平和省」を創立し「憲法9条」と「唯一の被爆国」を前面に押し出し
て、世界中の紛争や混乱を平和裏に解決する調停役を引き受ける。日本は「武力
による抑止力」に取って代わる「外交による抑止力」を強化する。

④現存の自衛隊は外国からの武力侵略から国を守る、武器を持つ「自衛隊」と災
害や難民支援の武器を持たない「国際救助隊」に分ける

⑤「外交による抑止力」によって戦争や紛争や脅威が減少するに従い「中武装中
立」→「軽武装中立」→「非武装中立」へと 段階的に移行する

(注1)小沢試案

http://www.ozawa-ichiro.jp/policy/04.htm

第9条

一 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動
たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段として
は、永久にこれを放棄する。
二 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国
の交戦権は、これを認めない。
三 前二項の規定は、第三国の武力攻撃に対する日本国の自衛権の行使とそのた
めの戦力の 保持を妨げるものではない。

(返事転載終わり)

(終わり)





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