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キャメロン監督の映画「アヴァター」は「反アメリカ」の危険な娯楽映画だ。

2010年01月31日 11時07分50秒 | 政治・社会
松村宏さんは社会風刺の一口漫画家ですが、先日お送りした日刊ベリタ掲載の「地デジ化を強制するNHKに受信料拒否で抵抗を!」の橋本勝さんとともに、現代日本の最高の社会批評家ではないでしょうか。

1月29日付JanJanに掲載された【「アバター」鑑賞後、うつ状態になるのは当然?】は誠に鋭いコメントです。

TVで盛んに流されている「アヴァター」の宣伝を見ていると、ハリウッドがまた莫大な予算と最新CG技術を駆使して作った大娯楽映画としか見えませんが、下記の松村さんのコメントを見て考えが変わりました。

キャメロン監督は昨年1月6日に亡くなられた広島、長崎両市で二重被爆した山口彊(つとむ)さんを死の直前病院に見舞って、「原爆の悲惨さを訴える映画を必ず作って欲しい」との山口さんの願いに「必ず作ります」と誓った人です。

ハリウッドではマイケル・ムーア監督が「反銃社会」「反侵略戦争」「反資本主義」「反格差社会」の主張を全面に押し出したハードな映画を製作していますが、キャメロン監督は「反アメリカ」の危険な主張をハリウッドの大娯楽映画としてソフトの作っているのがユニークです。

【NEWSな顔】

「アバター」鑑賞後、うつ状態になるのは当然? 松村宏氏

 2010年01月29日 JanJan

http://www.janjannews.jp/archives/2465675.html

新作映画「アバター」が

早くも世界での興行収入が、

前作「タイタニック」を抜いて

歴代新記録になったそうな。

鑑賞後にうつ症状に陥る観客が出るなど

その革新的な立体映像(3D)ばかりが

話題をさらっている。

映画に描かれている世界に比べて

現実世界があまりにも退屈で

落ち込むんだとか。

う~ん、それだけかな。

ワタシはこの映画を観て

テーマにビックリしたんだよね。

だって、アメリカ批判そのものなんだもん。



ストーリーは、未知の星にある

貴重な鉱物を狙う地球人と、

先住民との抗争が背景。

主人公は先住民たちと交流し、

理解を深めていくうちに

やがて地球人の横暴さに気がつき

嫌気と怒りを感じていく。



未来で遠い星の話になってるけど

星条旗が出てこないだけで、

「地球人」はアメリカ人だってことは

世界中の観客が気がついたと思う。

建国の頃から繰り返し行ってきた

アメリカのやりかたが典型的に描かれている。

それはインディアンから

現代のアフガン・イラクまで

綿々とつながるアメリカの

一方的で横暴きわまりない

利益追求の相似形だ。

本国での興収はまだ「タイタニック」が

上回っているらしいけど

数多くのアメリカ人が映画館に

足を運んでいるのは間違いない。

「娯楽超大作」という

甘いソフトクリームで

デコレートしておいて

中身は苦~い自国批判というクスリを

数多くの国民の口にさせたんだから

ジェームズ・キャメロン監督は

ずいぶん意地が悪いシェフだ。

アメリカ人にとって実は

鑑賞後にうつ症状になるというのは

もしかしたらクスリが効いた

証拠なのかもよ。

3D映画ってのは

















Deep 深いテーマで

Dangerous  危険で

Damege ダメージが大きい

(終わり)
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