ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

今朝の新聞から考えること(20240812)

2024年08月12日 | 沖縄暮らし

おはようございます。2024年8月12日(月)晴れ

 今朝の沖縄タイムスの1面に「普天間へモノレール検討」とでている。私は「あれっ?!」と思った。普天間とモノレールが全く結びついていなかったからだ。沖縄県が検討しているのは、てだこ浦西から普天間か、古島から普天間らしい。普天間の南に普天間基地がある。

 私がこのモノレールに屡々乗るのはやはり、古島から県庁前、空港から県庁前、てだこ浦西から古島だろう。定時に着実に動いているモノレールはバスと比べたら、遙かに移動効率が高い。てだこ浦西と古島の間は、高所から両側の展望も愉しめる。県はどのルートを通るのか検討中と言うが、やはりどこで何と接続できるかがポイントになるだろう。てだこ浦西などまだまだ知られていない。半端感丸出しなのだ。私の場合は、高速バスで「幸地」まで行き、そこから徒歩15分で「てだこ浦西」に出る。ただ地理をしらないと乗り換えが分からない。歩くことに慣れていない人は、利用しまい。だから現地の案内板も不十分なままだ。

 これらのルートが開かれれば、普天間基地の問題を焦点に据える可能性が高まる。西普天間地住宅地区の跡地に琉球大医学部と付属病院ができるので、利用者は確実に増えていくだろう。市民のために利便性が高まれば、基地の存在(動向)の間に軋轢が生じるだろう。だとすると国はこうしたモノレール計画に暗に陽に圧力を掛けてくるに違いない。私はこの計画の行方を今後も注視していきたい。

 9月には宜野湾市長選がある。同市長選でも今後の宜野湾市のあり方が争点になるのだろう。桃原功陣営はどうこの問題に取り組むのだろうか? 明日が沖縄国際大に海兵隊の大型ヘリCH-53が墜落して20年を迎える。市民生活は、危険性と隣り合わせのままだ。CH-53とは電車が走っているエリアの方に、私はこう説明してきた。電車1両分ですと。本紙の記事に、現役学生のグループのスマイライフは「学校のプールぐらいの大きさ」と表現しているらしい。今も変わらずCH-53は飛んでいる。

 あの事故は、米軍がアフガン戦争やイラク戦争の多忙の中で起きた。整備不十分だったと公表されたものだ。つまり戦争状態が高まれば、当然軍の関心は勝つか負けるかに焦点化されていく。住民への配慮は、失われるだろう。だとすると対中戦争にでもなれば、目の前が戦場になり、その度合いは確実に高まる。

 逆に言えば、軍事力を強化していけば、軍の力が大きくなり、市民生活を覆っていくのだ。事故が起きてもその事故原因などはより隠蔽されていく。基地とは戦争に常に身構えているのだ。私たち市民が事故の真相を語り、基地撤去を迫り、外交による平和への道を押し出していくことが肝心なのだ。

 北部訓練場の機能強化についての記事もある。オスプレイ3機着陸とか隊舎や林道整備とある。この北部訓練場の強化は、当初の想定からして対中戦争を睨んだものだった。従来の訓練場の半分が返還されたが、反対運動が抑圧されて5カ所のヘリパッド(着陸帯)が造られた。私は久しく高江方面に出かけていなかったが、見に行かなければなるまい。行けていないのは、名護から高江行きのバスがなくなったからだ。

 そして「台湾有事を起こさせない」シンポの報告もちらっとでている。「全国の市民団体連携」と出たのが良い。沖縄の闘いは全国各地の闘いとなってこそ力を持つ。頑張りたい。

 



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