2021年11月23日18時45分頃、普天間基地所属のMV-22オスプレイから水筒を落とした。私は旅先で、何気に「またか」と思っていた。しかし今改めて25日の記事を読むと、「またか」と思ってはいけないのだと、今、考えている。
場所は普天間基地滑走路のほぼ北側延長線上だ。宜野湾市野嵩2丁目だ。フェンスから約2、300mの距離にある住宅街の宅地と公道を挟む場所だ。
要は、同機が飛び上がってすぐのことだろう。ここで水筒を落とすことは、窓から投げでもしないかぎり、通常あり得ない。しかしあり得るとすれば、後方のハッチから滑り落ちたのだろう。彼等はしばしば住宅街頭上を飛んでいるときですら、この後方ハッチを開けっぱなし(半開き)で飛んでいることがある。私は何度も視ているし、撮っている。このハッチは物資や人員を下ろす出入り口だから、飛び上がった直後に開けておく意味は全くないはずだ。
水筒は1.8リットル入りの大型水筒であり、全量入っていれば、2.5kgとなる。これが100mから200m上空から落ちてこられたら、人ならば、瀕死の重傷を負うだろう。死亡事故になる確率も高いだろう。
米軍は、住民への安全対策という観念をもっているのだろうか? あるとすれば、何故こんな初歩の初歩のミス(無意識でやっていれば、故意)をおかすのだろうか。
ここは米軍の演習場である前に、沖縄の市民の生活の場なのだ。こうした根本的な認識を彼等はもっているだろうか。また遺憾ながら、日本政府・防衛省も同様ではないのか。沖縄の「負担軽減」をいうならば、基礎の基礎を認識し、米軍に守らせろ!
宜野湾市や沖縄県は、通り一遍の抗議をこえて、離着陸前後の様子を確認し、ハッチが開いているなどあれば、きっちりと撮影し、証拠を示しつつ、具体的な改善策を求めなければならない。事故が起きたか否かではなく、事故の可能性を封じる対策を毅然と求めなければならないはずだ。
【補足】2021年11月27日の沖縄タイムスによれば、共産党沖縄県委員会の沖縄防衛局への抗議に対して、同局は、機体後部のハッチが開いており、そこから落下したと答えたという。
こうだとすれば、私が見込んだとおりだ。繰り返すが、機体の構造と、場所と飛び方、住民の安全への無思慮がこの種の事故原因である。オスプレイの全機に共通しており、住民のいない演習場以外でのハッチの開放(部分開放を含む)の厳禁を沖縄県は求めるべきだ。
私たちも監視を強めていこう。