ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

8月の写真展、矛盾の中を生きていく(20240507)

2024年05月07日 | 沖縄暮らし

おはようございます。2024年5月7日(火)名護市西海岸は晴れている。とうことはどこかに撮影に出かけたい。昨日、お米やパンを買ってあるので、今日、出かけても、安心だ。

 昨日は小雨だったので、在宅勤務。写真展の準備に明け暮れた。丁度、先方から「ちらし」(案)が送られてきた。チラシに使う写真を送れに、私は、ある島模様の3枚を送ってあった。それが妙に嵌まっている。誰が制作したのか知らないが、上手い。自分で言っては何ですが、私が想定した通りの(或いは、それ以上の)効果が、でている。

 文章についてもみてくれというので、こちらは時間を掛けてみた。一見素晴らしくできていたので、一発オーケーを出そうかと思ったのだが、じっくり見て良かった。2カ所訂正をお願いした。細かすぎることだが、その細かさの中に私の拘りが潜んでいる。殆どの人は通りすぎるだろうが、「 」内の問題は、案外大きいと、私は考えている。

 「矛盾」という言葉がある。「広辞苑」を見たが、字が小さすぎて読めない。マルクス主義的に言えば、資本と賃労働の矛盾だ。「搾取」という奴。広げて考えれば、史的唯物論ということになるのか。しかし矛盾を「つじつまが合わないこと」ともあり(某国語辞書)、漠然としすぎている。

 沖縄で考えれば、差別と言うことは、明らかに矛盾の一形態だろう。「ヤマト」が沖縄を差別してきた。日本国が沖縄を差別し、沖縄戦を強い、切り離し、基地まみれにしてきた。しかし今の沖縄に、正面からこう考える人は案外少ないのではないか。お金をもらっているから仕方がないのか。感度が鈍らされている。中央政権に従えば従うほど、奴らの要求は調子に乗ってくるのだ。

 日本もウクライナの如くならないかと煽られているが、琉球諸島が最先端の基地群に据えられている。軍事力増強とばかりに力の論理のみで、考える政治になっている。押し合い、へし合う。問題なのは、多くの米軍が駐留してきたのは沖縄島だが、この10年来進んでいることは、「先島」と言われてきた島に、「自衛隊」という軍事基地を造っていることだ。こうして米国の、この国の軍事網は、北海道から与那国島まで接続してしまった。

 だが軍事力の行使は、誰を守るのか、国家を守るものであり、武装組織を守るモノだ。彼らは下々のことなど、おかまいなしだ。先制攻撃を国際法違反としても、先手必勝の理屈がまかり通る。「攻撃は最大の防御だ」とばかりに。自己中の奴らが政権を取っている限り、変わらない。

 だが問題は、それだけではない。沖縄の中にも矛盾は沢山あり、ごそごそしており、中々議論にすらなっていない。複雑に絡まり合っている。だとすれば、私達は、矛盾の谷間に、恐れることなく、分け入り、こんがらがった絡み合いを紐解かなければならないだろう。沖縄の人々と共に。めんどうくさいが、これをさぼっていたら、やまとんちゅうの罪が増すだけだ。確かに、二重の罪なのだろう。

 今度の写真展を、この二重の罪を自覚し直していく契機にしていきたい。これから暑くなるので、体調管理も忘れずに。



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