ヤマヒデの沖縄便りⅣ 歩き続けて 歩き続ける 再び

「基地の島」沖縄を歩き続け34年、気ままに綴ります。自然観察大好き。琉球諸島を戦場に据える「島嶼防衛」は愚の骨頂。
 

【補足写真】【補足】今日という日ー判決批判と「ずっとやんばる うちネコアクションプラン」への陳情(20231221)

2023年12月21日 | ネコから見た「文明」・文化

2023年12月21日(木)曇

 昨日20日は不当判決の日だった。私は那覇まで裁判傍聴や夜の抗議集会に行かなかった。名護から那覇まで行ったとしても、結果は知れていた。私がわざわざ行かなくても…。言い訳かも知れないが、考えるべき事を考えておきたかったからだ。

 本日は13時過ぎから名護市内で用が入っており、8時に起き、先ず新聞を読み、判決文を読んだ。12時までに書き上がる内容と分量を考えながら書き始めた。ぎりぎり間に合った。

 午後は名護市議会への「沖縄島北部における生態系保全等のためのネコの管理・共生行動計画『ずっとやんばる うちネコアクションプラン』に関する陳情」書の補足説明に立ち会った。陳情書を出した(2023年12月4日付け)のは、「やんばるの自然と暮らしを守る連絡会」だ。

 申し入れたのは鈴木雅子さん。この陳情書は、「1-1 沖縄県から各自治体や住民への当アクションプランの実施通達をしましたか? 1-2 実施を通達した場合は、その内容と通達方法をご教授ください、1-3 通達した際に、各自治体における担当部局の回答内容、及び反応をご教授ください」

 県から市町村への動きを探り、名護市が如何に動いているのかを知る初歩の初歩の質問だ。これに答えられないとしたら、よほどの「裏」があるとしか考えられない。

 また、2から4までの要望事項がある(略)。要望の理由だけ転記しておく。「私たち有志により年間200匹余りの不妊去勢手術を施し、市民による過剰繁殖の防止や動物愛護精神の啓蒙活動を続けても、遺棄、虐待、多頭飼育崩壊は止りません。

 沖縄県や各自治体が実効性のある施策を講じない限り、悲惨な現状を変えることは難しいと感じています。

*沖縄県の動物に対する意識の低さは、SNS等を通じて拡散されており、沖縄県のイメージダウンが懸念されます。よって、動物虐待や遺棄をなくし、「殺処分ゼロ」へ向けての取り組みは沖縄県のイメージアップとなることに繋がります。」

 陳情の説明であり、若干の質疑があった。市議会での審議は、今後行なわれるのだろう。見守っていきたい。

以下は私なりの補足説明。

 こうした動きの元は環境省だ。ヤンバルの森にヤンバルクイナやケナガネズミなどの固有種がおり、そこを「保護」しているとのイメージアップ戦略なのだ。その対局にネコを悪者にして、野放しにするな!捕まえて殺処分にするとの動きが政策として行なわれようとしている。ヤンバルの森の国頭村・大宜味村・東村には北部訓練場があり、2016年末、ほぼ半分が返還された。大量の銃弾などを置き土産にしながら。日米地位協定は返還後の後始末すら使用者責任を免除し、日本側の責任にしたままだ。こうしたことをごまかすためにネコを使うというあくどさ。

 私は元来バード・ウォッチャー(中学時代から)。ネコかトリかと言われれば、それはトリだ。しかしここは好きか嫌いではない。そもそもやんばるで人が暮らし始めて以来、ネコも飼われてきただろう。それを社会情勢が変わったからといって、ネコを悪者にするのは、道理が通らない。過去もネコと野生動物はある程度共存してきたはずだ。ネコがヤンバルクイナやケナガネズミを食べたとしても、野生動物たちは生き延びてきたのだ。そこを科学的に調査して、共存の道を探るのが道理というものだ。人間の奢りが、身勝手な人間を生み出し、自然を破壊してきたことは、言い逃れることはできない。その最終的な、最悪な形態こそ戦争だ。

 新基地建設の動きも、利権と戦争への道であり、私にとっては皆繋がっている。人の命もネコの命も野生動物の命も皆繋がっており、大切にすることは基本の基だろうに。

捨てられたネコたちは、こうしてここで一時保護され、あらたな飼い主を待っている。「にゃごねっと」はこの仲介を行なっている。彼女ら彼らの自腹でやっているんだよ。12月18日撮影

こんな子たちを虐待する事件がたえないそうだ。人間の社会が病んでいるからだが、不満を弱者に押しつけないでほしい。

 

 

 



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