矢嶋武弘・Takehiroの部屋

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日一日の命

経済大国→ 老大国→ 老衰国・・・それで良いのか?

2024年11月09日 02時32分08秒 | 政治・外交・防衛
<2019年10月17日に書いた以下の記事を復刻します>
 
日本は経済大国である。戦後の経済復興で、アメリカに次いで世界第2位のGNP(国民総生産)を誇ったことがある。その当時は「ジャパン アズ ナンバーワン」「エコノミック・アニマル」などと言われたことがあった。日本は今でも経済大国に変わりないが、近年はどこか精彩がないようだ。
それは経済力で中国に抜かれ、第3位に転落したこともあるが、全体的に停滞、あるいは沈滞している傾向がある。だから私は、経済大国からむしろ“老大国”になったのかと思うことがあるが、それはどうしてだろうか。経済の専門家ではない私なので、全体的な話をしよう。
第1に、人口が減りつつあることだ。 日本の総人口が1億人を突破したのは1966年(昭和41年・法務省統計局調べ)と言われるが、その当時は正に高度経済成長の真っ盛りといった感じで、何もかも勢いがあり上昇志向の時代だった。
そして、石油危機や公害問題など“負”の部分もあったが、日本の総人口は2010年に1億2805万人のピークを迎えた。しかし、その後は徐々に減り続け、少子・高齢化の時代に入ったことは衆知の事実である。
このままいくと、2053年ごろに人口は1億人を割り込み、2065年には8808万人、そして2100年には5971万人まで減少するとの推計もある(国立社会保障・人口問題研究所の推計資料)。
そして、人口減だけではない。ざっくばらんに言うと、日本はかつて『総中流社会』と言われたのに、いつの間にか格差が拡大し、マスコミは一時『勝ち組、負け組』などの表現を使っていたほどだ。良く言えば社会が多様化したのだが、いわゆる“落ちこぼれ”が増えたのも事実である。格差社会の到来だ。
バブルの崩壊がその一つのきっかけだったろう。最近は『草食系男子』などの言葉が流行ったが、格差拡大で貧困層の男子が増えたのも事実である。頼りない、生活力のない男が増えたのだ。
少し古い調査の一例だが、日本性教育協会の「青少年の性行動全国調査報告(2011年度)」によると、15歳男子の“精通率”は1981年に約80%だったのに、1999年には73%、2011年にはなんと50%に落ち込んだという。つまり、15歳の男子で2人に1人が射精の経験がないのだ。
男性の幼稚化、中性化、女性化が進んでいるのか!? 
それはよく分からないが、『草食系男子』が増えたことは間違いない。社会の多様化は良いと言ったが、今や同性婚が増えたり、女性だか男性だか分からない人が目立つ。日本社会はそうなりつつあり、一般にそれが認められているのだ。
私はこうした傾向を批判、ないしは非難するつもりはない。ただし、なんとなく社会が“劣化”しているように感じる。こう言うと、お前は保守的で古い人間かと見られそうだが、これは正直な感想だ。
つまり、日本社会は衰退しつつあり、このままいくと老大国から“老衰国”へ転落するような気がする。いや、もう老衰しているかもしれない。人口の減少だけでなく、社会の価値観や文化が大きく変わってきたのだ。それでいいじゃないかと言う人も多いだろうが、不肖、日本国民の1人として危機感を覚える。そう思う人も、他におられるだろう。
以上、ずいぶん勝手なことを言わせてもらったが、国民の1人として生きているかぎり、言いたいことは言わねばならない。このままいくと日本は二流国、いや三流国に転落するかもしれない。 
“老衰”まぢかの年寄りの繰り言だが、日本を愛し、心配していることだけは信じてもらいたい。以上、乱筆乱文 失礼しました。(2019年10月17日)

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