<以下の文を一部修正して復刻します。>
第2次世界大戦で日本兵が最も多く“犠牲”になったのは、中国本土とばかりに私は思い込んでいた。ところが、それは間違いである。フィリピンだった。それを知ったのは数年前だったが、今回、レイテ島が台風の大被害に遭って思い出したのだ。
ちなみに、レイテ島は日米両軍が死闘を繰り広げた所だが、先の大戦で日本兵は約50万人以上がフィリピンで亡くなった。この中には戦死はもちろん、餓死や病死も含まれている。中国大陸では“15年戦争”と言われるほど戦闘が長く続いたのに、日本兵の戦死など犠牲者は約45万人であった。つまり、フィリピンでは短期間に大勢の日本人犠牲者が出たのだ。
なぜこうなったか? 詳しく説明する時間も軍事的興味もないので、資料だけ末尾にリンクしておきたい。ただ一つだけ言いたいのは、フィリピン人の犠牲者も110万人出たと言われるのに、われわれ日本人は余りにもフィリピンに無関心だったのではないか。
ことが中国、韓国となると“大騒ぎ”するくせに、他の国には冷淡だったのだ。これは私自身の反省も含めて言っていることだ。中国や韓国にはこれまで、余りにも気を使い過ぎた。したがって、フィリピンなど他の国にもっと気を使おう。
一方、フィリピンの方は約51万人となっているので、概数ですが、フィリピンの方が多いということです。なお、そのうち7~8割は餓死だという資料もあるそうです。
誤解を与えるので、タイトルも「?」マークを入れて変更しました。
なお、旧満州は今は中国と捉えて良いでしょうが、台湾は違うと思います。戦前は日本領だったし、今は「中華民国」が存在するので、それを尊重して中国には含めていません。
そうすると、わずかばかりですが、日本兵の犠牲はフィリピンの方が多くなります。
日露戦争での陸軍の死者は、ほとんど脚気でした。
これは、森鴎外が、ドイツ流の「脚気・細菌説」で、白米ばかりを食べさせたので、地方出身の兵士たちは、「軍隊は素晴らしい」と喜んで食べたので、皆脚気になってしまったのです。
ひどい話ですね。海軍の高木軍医長は、イギリス流で洋食も入れたので、脚気にはならなかったそうです。
その点、海軍の方は見事でしたね。