金持ち日記

金持ちなるまで続く男の日記

教養のすすめ

2007年11月27日 13時09分21秒 | Weblog
 金持ちは教養に注目する。

 岡崎久彦氏の『教養のすすめ』という本を読んだ。岡崎氏といえば、安部晋三元総理大臣のブレーンであったことでも有名である。岡崎氏は明治時代の日本には、歴史を変えた本物の教養があったという。代表格に福沢諭吉、西郷隆盛、勝海舟、陸奥宗光、安岡正篤をあげている。彼はこの本で一貫して教養を身につけることの大切さを現代の日本人に伝えようとしている。

 彼の主張が最も表れている箇所を以下に抜粋しよう。
「私がこの本を書いているうちに気がついた、千古不易というと大げさに聞こえますが、本当に簡単な真理を申し上げます。それは、こういう、われわれが逆立ちをしても及ばないと思う人々は、それぞれの人生のなかで、一度だけでなく、何度か、2、3年あるいはもっと長い期間にわたって死に物狂いの、安岡正篤の表現では捨て身の勉強や修行をしているということです。考えてみれば、それは伝統文治社会であろうとなかろうと、どんな社会であっても、成功しようと思えば、最も単純明快な処方箋でしょう。教育制度、社会制度、だのと、何やかやいっても、結局は個人の努力次第という単純な話なのでしょう。」

 新井白石は青年の頃、勉学をしながら眠くなったら井戸の水をかぶって眠気を払ったそうである。彼ほど真剣に学問に向き合う若者が、この平成の世の中にいるのだろうか。私ははたして、どれほど学び、どれほどの教養を身につけたのだろうか。胸を張って「一生懸命、勉強している」とはいえない。私は福沢諭吉などのような日本を想い、日本を動かし、ひいては世界を動かす大物になる人物である。ならば、彼ら以上に教養を見につけなれば話にならない。私が金持ち街道を歩くにあたって、この本は大切なことを改めて気づかせてくれた。