安蘇のやぼやま日記

両毛線沿線の山々を、ノンビリと歩いています。

桐生・前仙人の周回ルート

2007年03月04日 | 
 前仙人への登路で未踏のルートが「オッサンの山旅」というサイトに掲載されていたので、山行記録を参考に歩いてきました。取付口は山神宮ですが、こんな山中の山神宮がキレイに掃き清められていたのにはビックリ。ここからあるかないかの薄い踏み跡が左にのびているのを発見、しかし尾根手前は両手両足をフル稼働するような所、この先延々と両手両足のフル稼働が続く。

   
斜面に点在するダンコウバイ

 松と岩混じりの急斜面がイヤになるほど続き、最初の10分余りは写真を撮る余裕もなかった。実は私は高所恐怖症で、遊園地の観覧車も怖いほどなのです。それが危険!とか滑落注意!の看板が欲しいような(これは冗談ですが)所を歩いているわけで!

 歩き出して15分ほどで周囲を見渡してみると、大変な深山にいるような風景、前仙人周辺はこんな深山だったかという思い。以前にもこんな感慨にとらわれたことがあります。田沼・三滝から十二山へのルートを歩いている時。でもここの松は非常にキレイなので嬉しいです。枯れているような松はありません。


岩混じりの尾根(拡大)

  
尾根上の石祠

 風化して破損し台座だけ残った石祠が他に二つ有りました。なぜこんな急斜面にという感じですが、新田次郎の「強力伝」もマッ青です!

 前仙人の手前で突然林道に出合い、そこから白葉峠分岐を経て、一色展望台までは実に歩きやすい道に変貌していました。一般のハイキングコースとなんら変わらない感じです。

 荒倉沢の頭からの展望が私は好きなのですが、仙人ケ岳東面の落葉樹の林は素晴らしいです。


荒倉沢の頭から見た仙人ケ岳東斜面

荒倉沢の頭付近の尾根

 実はかつて仙人ケ岳は、一番好きな山のひとつでした。20年位前になるでしょうか、自分の感情をコントロール出来ないほど、素晴らしさに興奮してしまいました。今は情報が氾濫していますが、当時ほとんど情報もなく、想定外の風景に圧倒されてしまったのです。東京からの日帰りハイカーの行方不明さわぎもその頃でした。

 母の手打ちそばだったか手打ちうどんだったか忘れてしまいましたが、家族5人で登り、山頂で母と一緒に食べた思い出もありますが、いつも他の登山者に会うことはまれでした。

 小友沢の頭の下に、前仙人東面の素晴らしい展望台が有ります。前仙人への登路(尾根)が手に取るようにわかりました。


前仙人への登路(尾根)・拡大

 下山は、展望台周辺から直接、山神宮に下山しようとしたのですが、下山口がわからず(以前来たときは分かったのですが)、やむを得ず一色展望台を経て、森山口に下山しました。車の駐車地点までの所要時間は意外にも短時間で、10分余りでした。

 今日は久しぶりに充実した山歩きとなりました。「オッサンの山旅」さんには感謝。もっとも前仙人へのルートは、私にとってかなりハイグレードなルートでした。
 それにしても桐生市街地から比較的近いところに、こんな大小の岩と松を配した荒々しい尾根があったなんて!
駐車地点発:9時40分 着:13時45分

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