河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

なるがまま

2022年04月19日 | 菜園日誌

 「Let It Be」を「なるがまま」と訳したが、どうも百姓的な訳し方だという思いがある。
 野菜作りは「なるがまま」にならない時が、おうおうにしてあるからである。秋に植えたタマネギが抽苔(とうだち=茎を伸ばして花を咲かせる)した。

 玉を大きくする前に子孫を残そうとしているのである。こうなりゃ地中の玉の栄養がすべて花にまわされ、玉葱が大きくならねい。これも俺いらが悪いのさ!

 風はきままに吹いている 鳥はきままに鳴いている
 どうせ男と生まれたからにゃ 胸の炎はきままに燃やそ
 意地と度胸の人生だ
 ままよなげくな いとしいお前
 明日は 明日の風が吹く
 ※『明日は明日の風が吹く』(石原裕次郎 井上梅次 作詞)



 「なるがまま」にならなかったことを「ままよ嘆くな、きままに暮らそう。明日は明日の風が吹く」と少々なげやりな気分になる。
 しかし、これは「Let It Be」の精神とはかなり違う。

 「なるがまま=きまま=明日は明日の風が吹く」では、どうにもならなくなるときがある。いとしいお前にすれば、たまったものではない。
 もちろん、石原裕次郎は、いとしいお前のために、どうにもならないことに立ち向かっていくのであろうが・・・。


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