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河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑205 / 貧乏爺(ジジイ)

2025年05月15日 | 菜園日誌

ニンニクの葉がだいぶんと黄色くなってきた。
さて、今日は、のんびりと気楽にニンニクを掘るとするか。

去年、種ニンニクが安い所をネットで見つけたので買った。
一袋(1K)が1100円。
4袋セットだと3200円。
歳をとっても貧乏根性の治らないジジイだから、必然的に4袋セットを買った。
一袋に10個入っているから、一個で10片取れるとして……、一袋で100片の種が取れる。
4袋だから、しめて400個で、ちょうどいい数になる。
そう思っていたら、届いてびっくり下谷(したや)の広徳寺で、一袋に15個入っていた
つまり、4袋で600個……。
どうしよう?
貧乏根性の抜けないジジイは、600個を植えたのである。

ビニールマルチが剥がしやすいように、葉っぱの下で茎を切る。
マルチを剥がして、しばらく土を乾かす。
土が白くなってきたら、シャベルを使って掘り起こす。
根っこに付いた土が落ちやすいように、再び、しばらく乾かす。
乾いたら、ハサミで根を切る。
ニンニクは掘れば、目出度く収穫というわけにはいかない。
皮を二枚残して剥がし、根の付け根の部分をハサミやら包丁やらで平らにする。
これでようやく、店で売っているニンニクの姿になる。
しかし、これで終わりではない。
二日ほどして、残した皮がしんなりしてきたら、4個ほどを束ねて紐でくくる。
これを雨のあたらない場所に吊るして干す。
一ヶ月干して、ようやく完成する。

畑でニンニクを掘り起こして乾かしている間、刈り取ったニンニクの葉をトマトやスイカの株元に置いてやる。
土の乾燥防止とともに、ニンニクの防虫・抗菌作用の利用だ。
剥いた皮も堆肥作りをしている囲いの中に入れてやる。
それに、今晩のオカズもできた。
ニンニクの花(茎の芯)だが、「ニンニクの芽」とか「茎ニンニク」と呼んでいる。
スーパーに並んでいるのは99%が中国産。
今晩は、豚肉と炒めて1%の国産をいただくとしよう。
貧乏ジジイにとって、ニンニクは、なんともリーズナブルな野菜なのだ。

しかしである。
今日。朝夕合わせて6時間の農作業で収穫したのは50個ほど。
ということは、600個を収穫するのに12日もかかることになる。
タマネギも大きくなってきたし、ジャガイモも収穫しなければならないし、落花生も定植しなければ……。
「おいおい、600個もニンニクを植えたのは誰やねん?」
「わい(我)や、わいや、わいですがな!」
「貧乏根性を出しくさって、ドアホめ!」
「わいがドアホということは、おんどれ(おまえ)もドアホやろ!」
自問自答をしたところで行きつくところは無い。
かくなるうえは、残業……。
一日100個を目標にするしかない。
かくして、貧乏ジジイは、貧乏暇なしになった。


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