ニンニクの葉がだいぶんと黄色くなってきた。
さて、今日は、のんびりと気楽にニンニクを掘るとするか。
去年、種ニンニクが安い所をネットで見つけたので買った。
一袋(1K)が1100円。
4袋セットだと3200円。
歳をとっても貧乏根性の治らないジジイだから、必然的に4袋セットを買った。
一袋に10個入っているから、一個で10片取れるとして……、一袋で100片の種が取れる。
4袋だから、しめて400個で、ちょうどいい数になる。
そう思っていたら、届いてびっくり下谷(したや)の広徳寺で、一袋に15個入っていた
つまり、4袋で600個……。
どうしよう?
貧乏根性の抜けないジジイは、600個を植えたのである。
ビニールマルチが剥がしやすいように、葉っぱの下で茎を切る。
マルチを剥がして、しばらく土を乾かす。
土が白くなってきたら、シャベルを使って掘り起こす。
根っこに付いた土が落ちやすいように、再び、しばらく乾かす。
乾いたら、ハサミで根を切る。
ニンニクは掘れば、目出度く収穫というわけにはいかない。
皮を二枚残して剥がし、根の付け根の部分をハサミやら包丁やらで平らにする。
これでようやく、店で売っているニンニクの姿になる。
しかし、これで終わりではない。
二日ほどして、残した皮がしんなりしてきたら、4個ほどを束ねて紐でくくる。
これを雨のあたらない場所に吊るして干す。
一ヶ月干して、ようやく完成する。
畑でニンニクを掘り起こして乾かしている間、刈り取ったニンニクの葉をトマトやスイカの株元に置いてやる。
土の乾燥防止とともに、ニンニクの防虫・抗菌作用の利用だ。
剥いた皮も堆肥作りをしている囲いの中に入れてやる。
それに、今晩のオカズもできた。
ニンニクの花(茎の芯)だが、「ニンニクの芽」とか「茎ニンニク」と呼んでいる。
スーパーに並んでいるのは99%が中国産。
今晩は、豚肉と炒めて1%の国産をいただくとしよう。
貧乏ジジイにとって、ニンニクは、なんともリーズナブルな野菜なのだ。
しかしである。
今日。朝夕合わせて6時間の農作業で収穫したのは50個ほど。
ということは、600個を収穫するのに12日もかかることになる。
タマネギも大きくなってきたし、ジャガイモも収穫しなければならないし、落花生も定植しなければ……。
「おいおい、600個もニンニクを植えたのは誰やねん?」
「わい(我)や、わいや、わいですがな!」
「貧乏根性を出しくさって、ドアホめ!」
「わいがドアホということは、おんどれ(おまえ)もドアホやろ!」
自問自答をしたところで行きつくところは無い。
かくなるうえは、残業……。
一日100個を目標にするしかない。
かくして、貧乏ジジイは、貧乏暇なしになった。
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