河内国喜志村覚え書き帖

大坂の東南、南河内は富田林市喜志村の歴史と文化の紹介です。
加えて、日々の思いをブログに移入しています。

畑180 / もうやめて

2024年09月30日 | 菜園日誌

しばらく、ブログはご無沙汰していた。
なんやかんやと雑用が飛び込んできた。
そこへきて、またしてもヤラレた!
10月になれば、ぼちぼち出荷しようと思っていた落花生。
春はカラスに、200株植えた苗を根こそぎ引っこ抜かれた。
そして、秋は……アライグマ!
なっ! なんでやねん!

ラスカルなんぞという可愛いもんじゃない!
ネットを破って侵入……、一畝が全滅。
株の根元の美味しいところを見事に食われた。
慌ててネットを修復。
次の日、祈る気持ちで畑へ。
なっ、ナッ、なんでやねん!
修復した箇所のヒモを外して侵入……、またもや一畝が全滅。
高さ1メートルの防獣ネットを買って来て、炎天下で半日かけて設置。
さあ、来るなら来てみろ!

次の日の朝、余裕で畑へ。
なっ、ナッ、Natt、なんでやねん!
暑い中、慌ててネットを張ったものだから、ロープの張りが弱かった。
上から押さえて、中へ飛び込みやがった……またしても一畝。
1メートルの高さのロープに前脚をかけるのだからかなり大きい。
杭を追加してローブを強く張り直す。
しかし……、なんでやねん、乗り越えられた……。
最後の手段。
食われる前の早採り。
だが、やはり収量が少ない。
結果、出荷したのは22袋。
200袋は出そうと目論んでいたのに……。
写真を撮る気にもならない。

別の個所に遅植えしたのが、あと一畝ある。
これをやられたら、来年用の種がなくなる。
かくして、畑は工事現場の資材置き場のようになる。
夕方にシートで覆い、朝一で外しに行く。
こんな闘いが二週間!
事程左様に参った!

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茶話145 / 黄昏

2024年09月18日 | よもやま話

夏場は、日が暮れても暑くて畑仕事にならなかったが、今は日暮れ前にはなんとか動けるようになった。
夕方の4時30分頃に家を出て畑へ。
まずは、朝に農小屋の西側に置いていた椅子を、反対の東側の日陰へ移動させる。
しばらくは、西陽から日陰になっている辺りの草抜き。
5時前になると、東の太子町(南河内郡)から防災無線が流れる。
「もうすぐ5時です。子どもはお家へ帰りましょう」
ちょうど5時になると、西側の山のお寺の鐘が鳴るのではなく、『夕焼け小焼け』のオルゴールが流れて来る。
 夕焼け小焼けで日が暮れて 山のお寺の鐘がなる
 おててつないでみな帰ろう  からすといっしょに帰りましょ
 (詞:中村雨紅・曲:草川信)

陽が西に傾きだす、ここらあたりから働き時。
多少しんどい作業も、汗をかかずにできる。
一時間ほどして、のんびりタイム。
椅子に座って、東の山並みが茜色に染まっていくのをぼーぉっと眺める。
しばらくすると、太子町の南側にある河南町から『夕焼け小焼け』のメロディーが、かすかに流れて来る。
6時、陽が西山に沈む。
眼の前の景色から茜色がスーッと消えていく。
薄暗くなって「彼は誰ぞ」と問う「彼誰(たそがれ=黄昏)」になる。
この瞬間が、何ともいい。
人生の黄昏も、こんなのかと……胸にしみる瞬間。

本当は日が暮れる前に帰りたいが、「歴史その四、太陽の道」に沿った道を通るので、彼岸近い時期は、太陽が真正面にあって前が見えない。
昔は、日暮れ時から後は、盗賊や妖怪に出くわすので「逢魔時(おうまがとき)」と言ったそうな。
人生の黄昏ちかい歳になって、交通事故でも起こせば、現代の逢魔時になってしまう。
だから、日没の直後に帰るようにしている。
しかし、これもまた、西側の綺麗な夕焼けを見て帰ることができるので、なんともいい。

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茶話144 / ちゃばなし

2024年09月17日 | よもやま話

「茶話」は「サワ」と音読みするが、ここでは「ちゃばなし」と訓読みしていただきたい。
もともとは、雑談・雑感のコーナーとして書き出した。
最初は、『ちょっといっぷく №』としていたので、何が書いてあるのかわからない。
なので、36回から『ちょっといっぷく№ タイトル』に替えた。
しかし、長すぎて、スマホで読むと二行になってしまうことがあった。
そこで、現在の『茶話№/タイトル』になった。

最近、過去記事を読んでいただけるようになった。
時たま、「ちょっといっぷく 18』などという、えらく古いのが読まれたりする。
それはそれで嬉しいのだが、当の本人は、何を書いたのか覚えていない。
「記事一覧」から検索をかけて、2022年3月26日の記事で、ああ、あれかと、やっと分かった。
プーチンのウクライナ侵攻が始まった頃で、憲法の話の後に、次の話でまとめていた。
懐かしいので再掲載する。

古典的なロシアンジョークです。名前の部分はその時代の支配者の名が入ります。
〇「プーチンはバカ」と落書きした男が国家機密漏洩罪で罰せられた。
〇プーチン曰く「わが国にジョークなど必要無い。なぜなら、わが国の存在自体がジョークだからである」
〇あるとき、
老婆「あぁ、神様、ありがとうございます!」
 男「おい、婆さん、ダメだよ、『プーチン様ありがとうございます』と言わなければ!」
老婆「じゃあ、プーチン様が死んだらなんて言うんだい?」
 男「その時こそ『神様、ありがとうございます』じゃないか!」

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畑179 / 行雲流水

2024年09月13日 | 菜園日誌

家の庭で秋冬野菜の苗を作っていたが、本葉が出てこない。
ということは、根が伸びていない……ということ。
去年は、五日ほどで葉が出たのだが、今年の暑さは去年以上なのだと痛感!
茎をそっと引っ張るだけで、すっぽりと抜ける。
コンクリートの上なので熱がこもりやすいのだ。
こりゃアカンがな……というので、丈夫そうなのを畑のビニールハウスへ引っ越し。
畑では、棚の上に置くので、根の部分への風通しがいい。
最初からそうしておけばよかったのだが、ひねくれものの台風10号の接近で、ビニールの天井を剥がしてしまったのだ。
どうせ、まだ、一つや二つの台風が来るだろうし、邪魔くさいからと、そのまんまにしていた。
というわけで、まずは、天井のビニールの張り直し。
直射日光を浴びないようにネットも張って日除け。
それから、バイクで四往復して、苗の引っ越し完了!
さて、生き返ってくれるだろうか……などと心配する前に、転ばぬ先の杖!
もしもの時のために、10種類ほどの種を蒔き直した。

防災の心得に、よく口にされる「居安思危(こあんしき)」という四字熟語がある。
安(やす)きに居(あ)りて危(あや)うきを思(おも)う 」と読む。
中国の故事の一部で、次に「思えば則(すなわ)ち備えあり 」と続く。
そして、よく知られている「備えあれば患(うれ)い無し」で終わる
原文は「居安思危 思則有備 有備無患(『春秋左氏伝』)」と書かれている。
平穏安全な時から危険について考える。すると、何とかしようと準備する。事前に備えていれば心配はなくなる。

まったくそうだと思いながら、ビニールポットに、丁寧に種を蒔いていく。
蒔き終わって、農小屋の横の水路の流れで手を洗う。
洗いながら、別の故事が頭の中を流れる。
水は低きに流れ、人は易き(やすき=安易)に流れる(『孟子』)」。
……はぁーとため息……。
家から離れた畑の苗の世話に、一日何度も脚を運ばなければならない……。
なんとも邪魔臭い。
空を見上げて、流れて行く雲を見る……。
行雲流水
その時ゃその時、在るがまんま!
人の体の60%は、水なんだから。

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茶話 / 発想の転換?

2024年09月11日 | よもやま話

【2022年3月22日のリメイクです】

駅前の不法駐輪で、近所の人は困りはてていた。
「自転車を停めないように!」と、立て看板を出したが効果はない。
ところが、たて看板を次のようにすると不法駐輪が無くなった。
自転車捨て場
なーるほど、物事にとらわれずに、その時その場に応じた発想の転換は重要だ。

ラーメン屋の店主が、看板に落書きをされて困っていた。
「ラーメン」という字を
「ラーン」と落書きされてしまうのだ。
そこで、発想を転換して、
「らーめん」と平仮名にした。
次の朝、看板に「らーん」。
発想の転換は重要だが、敵の方が勝っているのを肝に銘じなければならない。
※カラス・ヌートリア・アライグマ、それに猛暑との日々の挌闘で、事程左様に落胆ぎみ……。ふと思い出してリメイク。

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