from KASHIWA with SPIRIT

わかっちゃいるけど浮かれちゃう

J1 1st第2節 vs東京V1969

2004-03-21 21:48:49 | 柏レイソル
現地で生観戦してきたので、少しレポートしてみよう。結果をご存じない方は、こちらをご覧いただきたい。

この試合、前節で最年少Jデビューを果たした東京VのFW、森本貴幸が先発すると言う事で、マスコミからの注目度が高く、普段の試合よりも取材が多く入っていたようだ。その注目の的が、森本にあったことは、ピッチサイドのカメラマンの森本サイドに完全に寄った配置からも明らかだった。

試合は立ち上がりから両チームともパスのつながりが悪く、決定的なチャンスを作り出せない展開。お互いに相手のミスに助けられてスコアレスが続く様な展開だった。森本は渡辺毅・明神にガッチリマークにつかれ、なかなかボールをキープできない。レイソル・玉田も今ひとつ味方との呼吸が合わず、前を向いてボールを持つ事ができない。

膠着状態だった試合が動いたのが、後半、レイソル増田に代わって谷沢が投入されてから。谷沢のドリブル突破とキープで、目に見えてレイソルのリズムが良くなる。続いて投入されたゼ・ホベルトと2人で、ヴェルディのディフェンスを何度も置き去りにする。一瞬ゴールを割ったかに見えた谷沢の決定的なシュートなどを経て、玉田のCKから永田が混戦の中を頭で押し込み先制。この1点を守りきって勝利した。

試合全体を見ると、谷沢のドリブル突破、渡辺毅の強さなどが光ったものの、低調な試合だったことは否めない。勝敗を分けたのは、ベンチに切り札があったかどうかだっただろう。森本が先発したヴェルディは、裏を返せばエムボマを欠き、FWの柱を失った苦しい台所事情を抱えていた。それがそのまま決定力不足として表れた形となった。今後、ヴェルディが上位進出を狙うには、強力なFWの台頭が必要不可欠だろう。レイソルとしては、谷沢が戦力として完全に計算できる存在になったこと。そして、ゼ・ホベルトの能力を改めて確認できた。この二人に平山も復帰してくれば、中盤はかなり強力な布陣となる。今のレギュラーも、全く油断できない状況が生まれつつある。過去2年の不振を吹き飛ばす為にも、明るい材料が揃ってきたと言えるだろう。

次節は柏の葉での新潟戦。新潟の大サポーターを迎え撃つ事になる。未だJ1未勝利の新潟から勝ち点3をもぎ取り、優勝戦線に名乗りを挙げたいところだ。