「之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者にしかず」
これは論語の一節です。そしてこれを要約すると表題の「知るは好むに如かず、好むは楽しむに如かず」になります。
筆者なりに訳してみましょう。
■翻訳 ~之を知る者は之を好む者に如かず、之を好むものは之を楽しむ者に如かず~
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スポーツであれ学問であれどんなジャンルにおいても普遍的なことがある。それは次のようなことだ。
知っていることを自慢する人はそのジャンルをとにかく好きで好きで追求している人に及ばない。
更に微妙なことを言えば、そのジャンルを好きな人は楽しんでいる人にかなわない。
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不等号で表せば、
知る < 好き < 楽しむ となりますね。
「下手の横好き」や「好きこそものの上手なれ」というコトワザがあります。
この二つを足して「好き」という観念の重要性を説いた上で、
楽しむ人はもっと上のレイヤーにいるよってなことを孔子は伝えたいようですね。
筆者としては、孔子に好きと楽しいの境界をもっと掘り下げてほしかったなとは思いますが・・・
論語の中には、民はこれによらしむべし之をしらしむべからず、といった暗唱が難解なものもありますが、
今日の「これを知るものはこれを好む者にしかず、これを好むものはこれを楽しむものに如かず」はスルリと頭に入ってくるのではないでしょうか。
論語初級者は更に簡便化して、
「知るは好むに如かず、好むは楽しむに如かず」とまずは覚えるのがお勧めです。
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