1870年から1871年にかけてプロイセンとフランスの間で争乱が起こった。
いわゆる「普仏戦争」である。
プロイセン宰相・ビスマルクは器量が広く、有能な軍人に大きな裁量を与えたのだ。
その甲斐あってプロイセンは各戦場で押し並べてフランス軍を圧倒し、勝利に一歩一歩前進していた。
そんな時、事件が起こった。
ビスマルクは「フランス産のワイン」を愛飲していたのだが、
それを人づてに聞いたプロイセン . . . 本文を読む
1700年代に欧州でメキメキと頭角をあらわした銀行がロスチャイルド商会である。
そして、
「ネイサン・ロスチャイルド」は1800年前後のロスチャイルド家の元締めだ。
なんといっても、ロスチャイルド商会の武器は欧州各地に幾重にも張り巡らされた情報網であり、
その情報入手速度は他者の追随を許さず、他の資本家から一目も二目も置かれる存在であった。
ロスチャイルド商会が買った株式や国債は必ず上がり、 . . . 本文を読む
決定事項について細大漏らさず文書にして残す事務作業は、
役所仕事とりわけ官僚制度の非効率の温床とみられがちです。
しかしながら、官僚機構における文書手続きの徹底というのは民主主義の知恵でもあります。
元来、官僚機構は絶対王政をサポートする装置として誕生しました。
東洋では中国の歴代王朝が官僚制度を採用し、西洋でも封建制度がゆるみ絶対王政がメインストリームになると速やかに官僚制度を取り入れていき . . . 本文を読む
1970年代、オイルショックの余波により、
アメリカは高インフレと高失業率の二重苦に苛まれていた。
1981年、アメリカ大統領に就任したレーガンは、
「強いアメリカ、強いドル」
を看板に掲げて高インフレと高失業率を克服しようと試みた。
いわゆるレーガノミクスである。
■レーガノミクスの眼目
軍事費拡大
+ = 財政収支悪化 → 米国債発行量倍増 → 国債価格下落 金利上昇→ドル買 . . . 本文を読む
小型無人航空機、
通称「ドローン」が首相官邸に人知れず侵入を果たした件で、
日本において、
「ドローン」が人口に膾炙することとなった。
この小型無人航空機・ドローンは、
スマートフォン旋風の恩恵を受けて大衆化された商品なのだ。
今日はその経緯について説明してみたい。
■スマフォの驚異的な普及
2007年にアイフォンが登場し、瞬く間に世界中でスマフォが普及した。
2012年には、
マサ . . . 本文を読む
2013年に施行された特定秘密保護法案とは一体何であったのだろうか?
その目的とするところは「スパイ天国日本からの脱却」にある。
■スパイ天国・日本
以前の日本は、
公務員が国家機密を漏洩させた場合。
公務員は罪に問われるが、
機密情報を得た者にはなんら罰則規定がないという、なんとも滑稽な状況下にあった。
外国の工作員が情報を買ったことが露呈してもなんらお咎めなしという、
日本に入り込んでい . . . 本文を読む
Google八分という言葉を御存じでしょうか?
「Google」とは検索エンジンを主要コンテンツとして、
開業から僅か15年あまりにして世界中を席巻している情報通信企業の雄ですね。
Googleは検索エンジンや翻訳ソフトそしてメールなどを無料で提供しているため、
先進国では、
それらのサービスを重宝している人達が大多数となっています。
裏返して書けば、
Googleから供給されるウェブサービ . . . 本文を読む
「5時の時報をお知らせしました。それでは、株と為替の値動きから― 」
NHKニュースの冒頭で耳にした紋切型の台詞ですが、ここ数年は全く聞かなくなりましたね。
それもそのはず、
「時報」というものが「地デジ」では報じられないからです。
「地デジ」への完全移行が終了したのは、
3~5年前ぐらいだったのではないでしょうか。
それ以来、時報というものはTVから忽然と姿を消してしまいました。
「 . . . 本文を読む
「投機」という単語が新聞紙をはじめとするメディアの中で散見されるようになって久しい。
では、一体「投機」とは何なのだろうか?
一般的には、
「短期的な金融商品の売買によって利潤を得ようとする試み」
といったように解釈されているようだ。
だが、この説明では釈然としない方々も多いのではないだろうか。
今日は投機とは一体何なのか、少しだけ掘り下げてみたい。
図1 実体経済のあらまし
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アメリカでは刑務所が民営化されたため、
営利目的で刑務所が運用されて混乱を来している。
他方、
我が国の刑務所は依然として国家管理下にあり、
囚人がタダ同然で民間企業の安価な労働力として駆り出されるといった悲惨な状況には陥っていない。
だが、問題が無いわけではない。
出所者のおよそ「四割」が再び刑事罰の対象となり、
刑務所に舞い戻っているというデータがある。
その中には、人を殺めて「無期懲 . . . 本文を読む