本日は小泉構造改革と靖国参拝の合わせ技によって、
アイデンティティの付け替えが起こったというテーマでブログコラムを綴ってみよう。
■小泉構造改革
00年代前半に小泉政権下でビッシビッシと行われたのが、公共事業の削減に次ぐ削減や派遣社員の解禁など「資本有利な枠組みへの構造改革」だ。
これにより富の格差は拡大し、一億中流社会が瞬く間に瓦解した。
中間層から多くの人が没落し、「中間層」という . . . 本文を読む
さて今日は「万能の神のパラドクス」というモノを紹介しよう。
■あらすじ
はるか昔あるところに万能の神と人々が住まう町があった。
万能の神は人々に敬慕されて円満な関係で暮らしていたのだ。
だがある出来事を境にして状況は一転する。
とある晴れた日。
無邪気な少年が万能の神へ藪から棒に問いかけたのだ。
「なあ万能の神、自分が持たれへん重たい石を創造できるんけ?」
この質問を受け . . . 本文を読む
2014年ごろに何かと耳目を騒がせた「ホワイトカラーエグゼンプション」というバズワードがあった。
エグゼンプションとは適用除外の意味であり、何を適用除外にするかといえば残業手当ての適用除外である。
この「残業手当」という概念と「その適用除外制度(エグゼンプション)」はもともと雇用対策のために考案され施行された政策だった。
このことを今日は解説してみたい。
■残業手当法制@アメリカは失業率改 . . . 本文を読む
今でこそ無作為抽出という手法が浸透して世論調査の精度は格段に高まった。
などと書くと、
「おいおい待ってくれ。アメリカ大統領選@2016で大番狂わせが起こったばかりではないか。
世論調査はあまりあてにならないのではないか」
といった正鵠を射た意見が飛んできてしまう。
まさにその通りなのだ(笑)。
だが、
まさにそのアメリカ大統領選において、
80年も前にトランプ勝利をはるかに上回るジ . . . 本文を読む
売り家と唐様でかく三代目
読み方 うりいえと からようで かく さんだいめ
意味 三代目になると、どんなに権勢を誇った名家でも盛衰は免れない
由来 江戸時代の豪商を揶揄した川柳
偉大な創業者によって始まった豪商といえども、だいたい三代目にもなると、
跡取りが遊びほうけたり放蕩三昧になって経営が杜撰になっていく。
すると借金のかたに持ち家を手放す羽目になる。
. . . 本文を読む
傾聴に値する
読み方 けいちょうに あたいする
意味 耳を傾ける価値がある
留意点 傾注(けいちゅう)や傾倒(けいとう)そして軽重(けいちょう)と発音が似ており混同しがちだ。
とくにワープロ打ちする場合には、推敲時に「これで良かったかな」と気を付けるようにしたい。
※ 傾注とは「1つの事に打ち込んでいる」状況 ≒ 一意専心、前後裁断、心血を注ぐ
傾倒とは「ある . . . 本文を読む
1870年から1871年にかけてプロイセンとフランスの間で争乱が起こった。
いわゆる「普仏戦争」である。
プロイセン宰相・ビスマルクは器量が広く、有能な軍人に大きな裁量を与えたのだ。
その甲斐あってプロイセンは各戦場で押し並べてフランス軍を圧倒し、勝利に一歩一歩前進していた。
そんな時、事件が起こった。
ビスマルクは「フランス産のワイン」を愛飲していたのだが、
それを人づてに聞いたプロイセン . . . 本文を読む
1700年代に欧州でメキメキと頭角をあらわした銀行がロスチャイルド商会である。
そして、
「ネイサン・ロスチャイルド」は1800年前後のロスチャイルド家の元締めだ。
なんといっても、ロスチャイルド商会の武器は欧州各地に幾重にも張り巡らされた情報網であり、
その情報入手速度は他者の追随を許さず、他の資本家から一目も二目も置かれる存在であった。
ロスチャイルド商会が買った株式や国債は必ず上がり、 . . . 本文を読む
日本ではさまざまな場所に「〇〇ご遠慮ください」の張り紙や立札がありますよね。
この遠回しな言い回しこそ日本のお家芸であり、日本人の気質をうまく利用した人心把握術です。
■〇〇禁止は上から目線
何かを禁止したいとき、
海外ではおしなべて「〇〇禁止」と単刀直入に表現します。
そしてその結果はあまり芳しくありません。
喫煙禁止の場所でも紫煙はプカプカと立ち昇りますし、立ちション禁止の場所でもアン . . . 本文を読む
「之を知る者は之を好む者に如かず、之を好む者は之を楽しむ者にしかず」
これは論語の一節です。そしてこれを要約すると表題の「知るは好むに如かず、好むは楽しむに如かず」になります。
筆者なりに訳してみましょう。
■翻訳 ~之を知る者は之を好む者に如かず、之を好むものは之を楽しむ者に如かず~
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スポーツであれ学問であれどんなジャンルにおいても普遍的なことがある。それは次 . . . 本文を読む