
新・詰将棋道場 親しみやすい200題
勝浦修著 販売・毎日コミュニケーションズ
2009年09月30日発行
定価 1,050円
【難易度】 1 ② ③ ④ 5
【お勧め人】 詰将棋慣れしている人全般/7手から9手の骨のある詰将棋をバンバン解きたい人。
/一度難しい詰将棋で徹底的に叩きのめされたい人/短手数でありながら美しい詰将棋にうっとりしたい人。
【予想対象棋力】 将棋クラブ24のR1200 町道場の初段以上
【構成】5手詰・40問、7手詰・80問、9手詰・80問、合計200問の詰将棋作品集。
文庫本サイズ見開き半ページに1問出題で、裏面1ページに3枚の盤面図で丁寧な解答あり。
ヒントは問題最下部に1行、10分で初段などの目安表示あり。
先日レビューさせていただいた
脳トレ9手詰
脳トレ7手詰
5手詰ハンドブック(2)
初心者から有段者まで 大内延介の最新詰将棋200選に引き続き―
今回は5手から9手詰めまでが納められた本書を解いてみました。
さっそく私が解いてみた結果を紹介しましょう。
問題番号 1問当たりの思考時間 正答率
1問~40問(5手詰) 01分29秒 38/40
41問~120問(7手詰) 03分04秒 73/80
121問~200問(9手詰) 07分59秒 69/80
5手詰は、
5手詰ハンドブック(2)より難しい問題が揃っていました。
ただし、意地悪な問題は少なく実戦で見逃しそうな詰め手筋を秘めている作品多数。
7手詰は、
脳トレ7手詰を解いた時の私の平均思考時間が01分55秒だったことから7手詰めとして難しい部類に入る問題が揃っていたようです。
この7手詰めを解いているくらいにフト気がついたのですが、
勝浦先生の詰将棋は詰め上がりになんともいえぬ味がある。
バラバラな初期配置が奇麗に収束しますね。
と少し余裕吹かしていたのですが、
問題はここからでした。
さすがは道場。
簡単には帰らせてくれません。
9手詰、
脳トレ9手詰の平均考慮時間が03分55秒だったので、詰将棋初心者の私はまあそんなもんなんやろなと想う訳ですわ。
しかし、9手詰めに入った途端容赦なし。
少林寺木人拳の木人の間の如き様相を呈していました。
例えば、
メモをとっているので紹介しましょう。
161問 18分40秒○ 完ペキにとけた○
もう漢字すらまともに書けない程にズタボロにされてますね。
18分かけて完璧に解けたもくそもないっつうの。
ほとんど負け惜しみですね。
全検索で解いたって感じですからね。
ただ、
先ほども書きましたが、
詰将棋としての筋は変なものは少なく、実戦で応用のきくものが多数。
ただし、9手詰めともなるとその組み合わせが多岐に渡るので第一感で閃いた筋で外すと、
詰将棋初心者の私なんぞはなかなか戻ってこれません。
まず間違いなくこの本をレビューするぞと想ってなかったら161問目あたりで投げてましたね。
5分で1級
10分で1級
5分で初段
10分で初段
5分で二段
10分で二段
10分で三段
こういう風に9手詰めは分類されているのですが、
この分類はかなり精度良くできていました。
5分で初段までは、たしかに二目ぐらいで筋がみえる問題が多く変化手順の確認で時間がかかる感じでしたが、
10分で初段からはガチ、もうなんもみえんとですわ。
10分で二段なんて後ろ回し蹴りとロングホーントレインが同時に襲ってくるというか、
もうわけわかめ。
ボッコボッコにされて道場の裏にポイされた感じであります。
ただ、
9手詰の最初の60問は確かにつらかった。
でも、その後の20問は楽しくなってきました。
実際、1問あたりの思考時間もラスト20問はかなり短くなっています。
分類から観るに難易度は下がっていないはず、
きっと60問で苦労している間にコツを掴んだようです。
多分、読みの切り捨てのトロさの改善。
第一感の詰み筋がこれつまねと想った時に、早めにそれを切って別の筋を考えることが出来るようになった。
ような気がします。
詰将棋は簡単な問題をたくさんとくのが有効だとよくききますが、
今回の僕のように、自分の限界と戦ってボッコボッコになって目覚める何かがあったような気がすることもある。
そんな気がしました。
桂香が初期配置されている率も高く、本当に詰め上がりが奇麗なので、
私同様に詰将棋の苦手な人にとって本書の9手詰めは難しいでしょうが、7手詰まではそこまで難しくないので、
指し将棋の上達の為にも解いてみる価値のある詰将棋作品だと想います。
そして、本格的な詰将棋の入門用にもいいような感じがします。
光速の詰将棋とか行く前にこれで覚悟のほどを決めとくと。
きっとそれがいいでしょう。
詰将棋の為の詰将棋と実践上達の為の詰将棋、両方の顔をバランスよく併せ持った詰将棋作品集でした。
今回はボッコボッコにされましたが、
首洗って待ってろよ!
詰将棋道場 7手~11手
一緒に買っちゃったのであります^^
■関連コラム
脳トレ9手詰
脳トレ7手詰
5手詰ハンドブック (2)
初心者から有段者まで 大内延介の最新詰将棋200選
新・詰将棋道場 親しみやすい200題
7手詰ハンドブック 浦野真彦著 浅川書房
7手詰将棋 (高橋道雄著)
石田流の基本 戸辺誠著 レビュー
勝浦修著 販売・毎日コミュニケーションズ
2009年09月30日発行
定価 1,050円
【難易度】 1 ② ③ ④ 5
【お勧め人】 詰将棋慣れしている人全般/7手から9手の骨のある詰将棋をバンバン解きたい人。
/一度難しい詰将棋で徹底的に叩きのめされたい人/短手数でありながら美しい詰将棋にうっとりしたい人。
【予想対象棋力】 将棋クラブ24のR1200 町道場の初段以上
【構成】5手詰・40問、7手詰・80問、9手詰・80問、合計200問の詰将棋作品集。
文庫本サイズ見開き半ページに1問出題で、裏面1ページに3枚の盤面図で丁寧な解答あり。
ヒントは問題最下部に1行、10分で初段などの目安表示あり。
先日レビューさせていただいた
脳トレ9手詰
脳トレ7手詰
5手詰ハンドブック(2)
初心者から有段者まで 大内延介の最新詰将棋200選に引き続き―
今回は5手から9手詰めまでが納められた本書を解いてみました。
さっそく私が解いてみた結果を紹介しましょう。
問題番号 1問当たりの思考時間 正答率
1問~40問(5手詰) 01分29秒 38/40
41問~120問(7手詰) 03分04秒 73/80
121問~200問(9手詰) 07分59秒 69/80
5手詰は、
5手詰ハンドブック(2)より難しい問題が揃っていました。
ただし、意地悪な問題は少なく実戦で見逃しそうな詰め手筋を秘めている作品多数。
7手詰は、
脳トレ7手詰を解いた時の私の平均思考時間が01分55秒だったことから7手詰めとして難しい部類に入る問題が揃っていたようです。
この7手詰めを解いているくらいにフト気がついたのですが、
勝浦先生の詰将棋は詰め上がりになんともいえぬ味がある。
バラバラな初期配置が奇麗に収束しますね。
と少し余裕吹かしていたのですが、
問題はここからでした。
さすがは道場。
簡単には帰らせてくれません。
9手詰、
脳トレ9手詰の平均考慮時間が03分55秒だったので、詰将棋初心者の私はまあそんなもんなんやろなと想う訳ですわ。
しかし、9手詰めに入った途端容赦なし。
少林寺木人拳の木人の間の如き様相を呈していました。
例えば、
メモをとっているので紹介しましょう。
161問 18分40秒○ 完ペキにとけた○
もう漢字すらまともに書けない程にズタボロにされてますね。
18分かけて完璧に解けたもくそもないっつうの。
ほとんど負け惜しみですね。
全検索で解いたって感じですからね。
ただ、
先ほども書きましたが、
詰将棋としての筋は変なものは少なく、実戦で応用のきくものが多数。
ただし、9手詰めともなるとその組み合わせが多岐に渡るので第一感で閃いた筋で外すと、
詰将棋初心者の私なんぞはなかなか戻ってこれません。
まず間違いなくこの本をレビューするぞと想ってなかったら161問目あたりで投げてましたね。
5分で1級
10分で1級
5分で初段
10分で初段
5分で二段
10分で二段
10分で三段
こういう風に9手詰めは分類されているのですが、
この分類はかなり精度良くできていました。
5分で初段までは、たしかに二目ぐらいで筋がみえる問題が多く変化手順の確認で時間がかかる感じでしたが、
10分で初段からはガチ、もうなんもみえんとですわ。
10分で二段なんて後ろ回し蹴りとロングホーントレインが同時に襲ってくるというか、
もうわけわかめ。
ボッコボッコにされて道場の裏にポイされた感じであります。
ただ、
9手詰の最初の60問は確かにつらかった。
でも、その後の20問は楽しくなってきました。
実際、1問あたりの思考時間もラスト20問はかなり短くなっています。
分類から観るに難易度は下がっていないはず、
きっと60問で苦労している間にコツを掴んだようです。
多分、読みの切り捨てのトロさの改善。
第一感の詰み筋がこれつまねと想った時に、早めにそれを切って別の筋を考えることが出来るようになった。
ような気がします。
詰将棋は簡単な問題をたくさんとくのが有効だとよくききますが、
今回の僕のように、自分の限界と戦ってボッコボッコになって目覚める何かがあったような気がすることもある。
そんな気がしました。
桂香が初期配置されている率も高く、本当に詰め上がりが奇麗なので、
私同様に詰将棋の苦手な人にとって本書の9手詰めは難しいでしょうが、7手詰まではそこまで難しくないので、
指し将棋の上達の為にも解いてみる価値のある詰将棋作品だと想います。
そして、本格的な詰将棋の入門用にもいいような感じがします。
光速の詰将棋とか行く前にこれで覚悟のほどを決めとくと。
きっとそれがいいでしょう。
詰将棋の為の詰将棋と実践上達の為の詰将棋、両方の顔をバランスよく併せ持った詰将棋作品集でした。
今回はボッコボッコにされましたが、
首洗って待ってろよ!
詰将棋道場 7手~11手
一緒に買っちゃったのであります^^
■関連コラム
脳トレ9手詰
脳トレ7手詰
5手詰ハンドブック (2)
初心者から有段者まで 大内延介の最新詰将棋200選
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