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生ハムくらいの透明感

陽ノ森が描いたり書いたりします

人工衛星を見たい Heavens-Above閲覧ガイド その2

2011-02-13 15:20:28 | 人工衛星を見たい
ISSはとても明るいので、だいたい「何時にどの方角に見えるか」さえわかっていれば
まずまちがいなく見ることができます。

その他の人工衛星は、夜空のどこら辺を通るか事前にしっかり把握しておくことが必要です。

*昨日の記事にある、観測したい場所情報を登録した状態からはじめてください*
TOPページに
Daily predictions for all satellites brighter than magnitude:
(brightest) 3.5 | 4.0 | 4.5 (dimmest)
とあります。
数値の3.5は3.5等星より明るい人工衛星、4.0は4.0等星より明るい、4.5は4.5等星より明るい…となります。

数値が小さい方がより明るく見える人工衛星ということなので
ここは3.5をクリックし、今日の人工衛星を見てみましょう。
(もう終わってしまいましたが本日13日の朝を例にしています)



思ったよりたくさんあるものです。

Nameは人工衛星の名前、次は明るさ(最大)です。あとは昨日の記事のISSと同じです。
Cosmos 660 Rocketが1.8等星と明るいので、狙いをさだめます。
一番高いところにくる時間が詳細ページへのリンクになっているので、05:16:39をクリックします。



星図と人工衛星の飛ぶコースが出てきました。

星図の東西南北表示を見てください。北が上ですが、左が東になっています。
普通の地図と逆なので、おまちがいなく。(というようなことが星図の上に書いてあります)

この図の両端をつまんで、そのまま頭上に掲げたところをイメージしてください。
南の土星(Saturn)とアークトゥルスの間を過ぎ、やや西寄りの空を通って
北斗七星(UrsaMajor=おおぐま座)を貫き北へと抜けていくところが想像できましたでしょうか。

通過時間や方角の詳細です。

Maximum altitude=一番高いところ です。
Altitudeは高度。Azimuthは真北を0度として、東方向への角度です。

星図の詳細図です。航路上に15秒ごとの位置がめもりであらわしてあります。

土星の横を通り過ぎるのは朝の5時16分ちょうどです。

星図クリックで星図中の位置を動かすこともできます。
また星図の下に星図の大きさを自由に変えられるボタンもついています。

このページの一番上にスクロールして、Ground Trackのclick hereをクリックすると
福島からみてどのへんをCosmos 660 Rocketが通過するのか
俯瞰イメージで見ることができます。


これでおしまいです。ありがとうございました。

最後に、Heavens-AboveのTOPページに戻ってお気に入りに入れておくと
いつでも「自分のうちから見える人工衛星通過時刻表」として楽しむことができます。

人工衛星を見たい Heavens-Above閲覧ガイド

2011-02-12 15:20:48 | 人工衛星を見たい
まずはドイツ航空宇宙センター(DLR)のスペースシャトル/ISSなどの観測情報提供ページへ
Heavens-Above.com

ドイツのページですがドイツ語ではないのでご安心を。すべて英語です。

こちらはTOPページ

一番上は人工衛星ニュースです。
スペースシャトルの次の打ち上げは2月24日以降ですよ、なんてお知らせもあります。
ページ右側にはISS(国際宇宙ステーション)の現在位置が表示されています。

ではまずあなたの位置情報から入力していきます。
人工衛星は本物の星とちがって、地球の近くを飛んでいるので
100キロも離れたら見え方もかなり変わってくるのです。
地図を表示させて、視覚的に位置を選択しましょう。
Configration の select from mapをクリック。


地図上でカーソルをドラッグで動かし、左端のズームバーを使って
あなたの位置を表示させます。


表示されたら、しっかりとクリックして赤いピンを立てます。

ここでは例として、福島県のJR福島駅を選択しました。

しっかりピンが立ったら、ページを下へスクロールします。

緯度・経度の値が自動で入りました。

UnspecifiedにFukushimaと入れてみました。ここはご自由にどうぞ。空欄でもOKです。
Time zoneのドロップダウンリストから、"GMT+9 Japan" を選択します。

submitボタンを押して確定します。これで位置情報の入力ができました。

自動でTOPページに戻ってきたら
ConfigrationのCurrent observing siteを見てみましょう。

値が入っていますね。

ブラウザのアドレスバーも見てみてください。

これで、このページの情報はすべて
「日本の福島県のJR福島駅から見た場合」のものになります。

ついでにページ右側のISSの現在位置を見てみましょう。
さっきとだいぶかわりました。
なにしろ約90分で地球を一周するので、どんどんかわるのです。

いよいよ人工衛星情報です。

都会の大気を通してでも見えやすいISSの10日先までの予報を見てみます。
Satellitesの10 day predictions for: ISSの ISSをクリック。

Search period start:とSearch period end:は、予報の期間を表しています。
2月12日土曜の午前0時から、22日火曜の0時までです。
(もっと先の情報を見たい時はページ右上の"Next"をクリック
 もっと前の情報を見たい時はページ右上の"Prev."をクリック)

今日12日のぶんはもう終わってしまったので、明日13日日曜の朝
福島駅からどんなふうにISSが見えるのか調べてみましょう。
13日の朝は2回チャンスがあります。
1回目は4時台でさすがに早すぎるので、2回目を狙うことにします。
表の上から3番目をご覧ください。

一覧表の左端は日付
次のマイナス付き数字は明るさ…数値が小さいほど明るく見えます
次の時刻は見え始め時間
次の2けたの数字は見え始めの地面からの角度
次は見え始めの方角
次はISSがいちばん高い位置にくる時間
次はいちばん高い位置の地面からの角度
次はいちばん高い位置の方角
次は見え終わりの時間
次は見え終わりの地面からの角度
次は見え終わりの方角

だいたいのイメージがつかめたのではないでしょうか。
13日の早朝5時52分から5時55分にかけて、16度の高さをピークに
西から南東をとおり南へ通り過ぎていくのです。
天頂が90度なので、16度といえばかなり低いところですが
建物や高い山に邪魔されなければなんとか見えると思います。

長くなってしまったので、続きはまた明日。