佐伯泰英著「忠治狩り」読みました。
有名な国定忠治を追っての夏目影二郎御用旅。
雪の中を愛犬あかを連れ日光から秋田角館へ。
城のいわれや角館に桜が植えられたいきさつなど歴史に疎い私にもわかりやすい解説で楽しめます。
道中の名湯巡りや手作りの橇で山道を進んだり馬に乗ったり鹿革を敷いて滑り降りたりと読んでいるうちに一緒に雪の中にいるような気になってしまいました。
この夏目影二郎シリーズに限らず他のシリーズでも旅中での出来事が書いてあるので旅好きな私としては読んでいて旅番組を見ているような楽しさもあります。
また国定忠治の事も名前しか知らなかったのでこんな人だったのかと感心しました。
ラストの除夜の鐘を聞きながら湯に浸かるシーンまでハラハラドキドキで楽しめました。