Woodnoteな日常

京都発 小さな小さなCD制作スタジオの日々雑感です

セルシェル・リサイタル@兵庫芸文

2011年12月04日 | コンサート
今日は兵庫芸術文化センター小ホールでの
イョラン・セルシェルのリサイタルを聴きに行ってきました。


日本でのコンサートツアーは、横浜、福岡、横須賀、東京と進んで、
このコンサートが最終日です。
「時は止まって」と題されたコンサート、
静謐な曲が並びます。

プログラムは、
時は止まって
ストラング卿のマーチ
題名のない小品
ダービー伯のガイヤルド
涙のパヴァーヌ(ダウランド)
ジャンク(P.マッカートニー)
エリナー・リグビー
ヒア・ゼア・アンド・エブリホエア(レノン&マッカートニー)
無伴奏チェロ組曲第2番ニ短調BWV1008(J.S.バッハ)

アリーナのために(A.ペルト)
ロジー伯の死を悼むトンボー(S.L.ヴァイス)
無伴奏チェロ組曲第4番変ホ長調BWV1010(J.S.バッハ)

アンコールは
無伴奏チェロ組曲第6番よりガヴォットI,II(J.S.バッハ)
イエスタデイ(レノン&マッカートニー)
無伴奏チェロ組曲第6番よりサラバンド(J.S.バッハ)

曇りのない清冽な音色・響きで、
これらの静かで深い曲を紡いでいきます。
繊細なガラス工芸を見るように、息を詰めて聴き入ります。
特に後半、ペルトの静謐からヴァイスの慟哭を経て
バッハの喜びへと移る様は感動的でした。
ホールの音響のすばらしさとも相まって、美しい響きが耳に残ります。

わずか2日前に福田進一さんのアランフエスの豪放な演奏を聴いて
今日はセルシェルの静謐さを楽しむ。
まったく違うタイプの演奏ではあったけど、それぞれがおもしろい。
ギターという楽器の表現力の多彩さに改めて気づかされます。