困ったお人達

つい先日、新潟県で防波堤で釣りをしていた大勢の釣り人が大波にさらわれ、挙句救助隊も二次災害に遇うという事件が新聞を賑わせた。
幸い全員無事救助されたから良かったものの、一歩間違えると大惨事ということもあり得る状況だったようだ。
釣りをしていた防波堤は、基本進入禁止場所である上、関係筋から「高波警報が出ているから即刻釣りを中止して下さい」との注意を無視しての災難だったようで、全くはた迷惑な「困ったお人達」である。

　　　　　　　　　　　― 大荒れの日本海 ―　　　24/Feb/08


「困ったお人達」といえば、我が"釣れないクラブ"の中にも「釣り中毒症」という病気持ちが何人か居るらしく、このところの天候不良による釣り中止が原因で酷くご機嫌が悪い。
オイラを除き、その中毒症を患っている患者はというと・・・ひと～り、ふた～り、おやっ？まぁ！三人もいらっしゃったのね！？
秋から冬にかけ日本海は荒れる日が多いとは聞いていたが、どういう訳か（オイラ思うに、この三人の行いが悪い！）、釣れないクラブご一行様の釣り計画がことごとく中止となっちまう。
そこで、その困ったお人達は、「こうなりゃ、釣れないクラブとしてではなく、希望者だけで釣れるまでやるぞ！」と、休日という休日の片っ端から釣り船に予約を入れるのだが、どうやらオイラもその希望者のメンバーに入っているらしい。
「今度の日曜は地区の用事で云々・・・」などという言い訳など通用する筈もなく、「問答無用！」とばかり、「縄をかけてでもお主を連れて行く！」と会長Ｎ氏はほざいていた。
今度一遍、Ｎ氏が船べりに立っている時を見計らい、よろけたフリして後ろからチョンと押してやろう～っと！
という訳で、明後日の１１月２日（日）、能生漁港にてマダイ釣りの予定ですが、果たして予定通り船が出れるのか、それとも前回、前々回、前々前回同様、又しても中止の憂き目に遭うのか、困ったお人達三人の心がけ次第、のココロだ～！

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ばかマツ

え～、前もってお断りしておきますが、姓及び名前に松（まつ）の名が付く方にはゴメンなさいね。そして、鯉釣り仲間で知人の松○氏もついでにゴメン。
というのも、写真のこのキノコは、長野県北信地方のある地域ではばかマツと呼んでいるそうな。
キノコ図鑑に因ると、正式名称は"マツタケモドキ"という名で、姿・形がマツタケに瓜二つであることから別名"ニタリ"とも呼ばれるそうだ。

　　　　　見れば見るほど本物ソックリの"ばかマツ"


最初これを見つけた時、「オッ！マツタケ見っけ！」と大喜びで採取したのだが、手にとって良～く見ると・・・う～ん、本物のマツタケとは何処かが違う？何よりも、あのマツタケ様特有の高貴な香りが漂って来ない。「ハテ？このキノコは？」
家に持ち帰り図鑑で調べようと車に戻ると、そこにマツタケ採りに来たらしい一台の軽トラック。車の脇には、これから山へ入るのであろうか一人の中年の男が身支度の真っ最中。
渡りに船とばかり、オイラその中年の男に聞いてみたんですな。「これ何ていうキノコ？」ってね。
するとその男は、キノコが入ったナイロン袋を覗き込むなり一言、「ばかマツ！」ときたもんだ。
仮にオイラが松の字が付く姓名であった日にゃアナタ、思わず面食らったんでしょうな。初対面の人間に「ばかマツ！」なんていきなり言われちゃぁね。
ナニナニ？そこのアナタ、お知り合いに松の字の付く気に入らない奴がおられるとな？　ほほ～う、宜しければこのキノコを貸して差上げましょうか？

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間引き

先月中旬に蒔いた野沢菜の種がおよそ一月ほどでこんなに大きくなった。
オイラを含めた長野県人は、この野沢菜を漬けた物が大好きときていて、冬ともなればコタツにあたり野沢菜漬けでお茶を飲むということが習慣となっている。
特に、我家の婆さまを含めたお年寄りにとって野沢菜漬けは必要不可欠な物の一つで、野沢菜漬けが無いということになった日にゃアナタ、「オラ、生きていても仕方がねぇ」とグレてしまうに違い無い。
だが、しか～～～し、大きくなったと喜んでばかりはいられない。知人や婆さまに言わせると、どうやら間引きをしないといけないらしい。

　　大きく育ったはいいが、随分と込み合っているような？


婆さまにグレられては困るので、その間引きってぇやつをやらにゃぁいかんのだが、困ったことにオイラの苦手（嫌い）なことは、草むしりと間引きときている。
ウ○コ座りで何時終るとも知れない間引きを黙々とこなすなんて、そんな修行僧のような真似はオイラにとって拷問に近い。
それに、「あっ、そこのボク、君必要ないから」と、ブチッと引っこ抜くなんて残酷なこと、心根が非常に優しいアククシには似合いませんから。
ということで、「婆さま、後は任せたで～」

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「釣れないクラブ」釣行記

１０月１３日（月）は、富山県生地にて、「釣れないクラブ」の釣行会でした。
当初の予定では、１２日（日）に新潟県名立でマダイ&五目釣りの筈でしたが、波が高くて出船できないということで、急遽富山県黒部港へと変更となった次第。
前々日の１１日（土）、予約をしていた釣り船の船頭さんから「当日は出船できそうもありません」との連絡に、この日を待ち望んでいた「釣れないクラブ」のメンバー一同ガックリ。
日本海が荒れている時には富山湾に限るという訳で、過去何回か乗ったことがある「登喜丸」に電話を入れたところ、１２日（日）は予約が入っているが１３日は空いているとのこと。
「何があっても行くから、その日、是非！是非！お願い！！！」と、すかさず予約したのは言うまでもありませぬ。「アンタも好きねぇ」との声が何処からか聞こえてくるような気もするが、そんな雑音「オラ聞こえねぇ！」
それにしても、上越市近辺は波が高くて出船できないというのに、やっぱ富山湾はいい！いいわ～！

　♪あさだ あ,さ,だ～よ～ あさ～ひ～が～ のぼ～る～♪


５時半に黒部港を出発して海上を走ることおよそ１時間、親不知沖のポイントに着く頃には東の空から陽が昇る。「どうか大漁でありますように、パンッ、パンッ！」とね。
この日の釣りは、船をアンカーで固定してのマダイ釣りであるが、「今日は潮の動きが悪く、余り状況は良くない」との船頭さんの呟きが気になる。
天気が良くベタ凪状態に、春であれば「春の海ひねもすのたりのたりかな」と俳句を一句吟ずるところだが・・・お魚さんが釣れないようでは困ったぞっと。

　　　　　　　　「こんなん釣れました～！」のＳ氏


船頭さんの案ずる通り状況は芳しくないが、それでもあちこちで３０cm前後のチダイがポツポツと上がる。
オイラの竿はず～っとだんまりを決め込んでいるというのに、隣で竿を出す会長Ｎ氏は絶好調で、「アラッ？又釣れちゃった！？余り釣れすぎちゃって餌を付けるのが怖～い！」と、氏のお口も絶好調。
その上珍しく船酔いも無いらしく、その口調の滑らかな事といったらアナタ、こんなＮ氏今まで見たことが無い。
「お願い！何方かＮ氏の口を塞いで頂戴！ついでに鼻の穴も一緒に！」

　　　　　　　獲物を手にニッコリ笑顔のＴちゃん１号


周りでは次々とチダイを上げているようだが・・・オイラの竿は相変わらずウンともスンとも動かない。「なして？」
この日オイラは竿を新調したんだが、きっとその竿が悪いのと・・・隣のＮ氏の戯言が悪いのと・・・オイラの腕が悪いのでは断じて無い・・・ムニャムニャ・・・。
オイラの隣のその又隣、先ほどから船酔いで苦しんでいるらしいＴちゃん２号、もっとゲロのコマセを撒き散らし、お魚さんを呼んで来てくれないかしらん。
それにしても・・・秋も真っ只中だというのに、このポカポカ陽気にベタ凪とは、何とも長閑ですなぁ。「あ～ぁ、眠てぇ」

　　　本日も絶好調Ｙちゃん、　マダイとのツーショット


この日の釣果はと申しますと、船中、３０cm～４０cm前後のマダイを４～５尾と、平均３０cm前後のチダイが６０尾程。
件のＮ氏だが、「Ｎさん何尾釣った？」と尋ねると、「おせ～ない＝教えない（最近クラブではこのフレーズが流行っている）」ときたもんだ、お客さん。
オイラ密かにＮ氏のクーラーを覗いて確かめたところ、２０尾以上は間違いなく入っていたから、Ｎの旦那、今回はアナタが一等賞ですぜ。

なになに？オイラの釣果を教えろとな？・・・「おせ～ない！」

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マツタケ

普段よく使われる言葉で「灯台下暗し」ってぇ諺がありますわな。本日、オイラその"灯台下暗し"ってぇやつを体験して、いやぁ今思い出しても笑いが止まらん「わっはっはっ・・・」
今日の午後、マツタケを採ろうと山へ行ったんだが、マツタケが出そうな場所は皆が探し回すためか、案の定マツタケのマの字も無い。
諦めて帰ろうと、バイクを止めた場所まで戻りタバコを一服していると、ふと見上げた斜面の上に松の木がポツンポツンと生えている。
どうせこんな場所にマツタケが在る筈が無いと思いながらも、そこはホレ、往生際の極めて悪いオイラ、それでもと思い斜面を登っていったんですな。
すると、驚くことに、ナント！そこにマツタケと思しきキノコがニョッキリと出ているではあ～りませんか！それも仲良く並んで２本も！
「今まで散々探しても見つからなかったっていうのに、あらまっ！こんな処にいらっしゃったのね！？」

　　　　　　　　　　キノコの王様マツタケ見っけ！


人間おかしなもので、何か珍しい物や貴重な物を発見した時って、辺りをキョロキョロ見渡すことってな～い？
最初これを見つけた時、オイラの心境が先ずそれで、その後ホンマかいな？と眼を疑いながらも恐る恐る手を伸ばすと、それは正しく正真正銘のマツタケ様。
「一本あれば必ずその近辺に何本かある筈だ」との、マツタケ採りの名人Ｔちゃんの言葉を思い出し、回りをキョロキョロ回すと、お～っ！そこにも！あそこにも！
オイラ我を忘れ、思わず「お～～～っ！！！」と叫び声を上げていたような、いないような・・・。
道路に面したほんの一寸した場所に、あのマツタケ様がゾロゾロと８本も並んでいるんですぜ旦那！信じられまっか？
道路沿いであるため、当然キノコ採りらしい車が通過することになるが、その都度慌てて松の木の下に隠れるってぇのは、実際「ドキドキするでぇ！」
念のため申し添えておきますが、この場所は「止め山（入ってはいけない山）」ではありません。そこんとこ、ヨ・ロ・シ・ク！

　　　　　　　　　　　本日の大物賞　重さ１５０ｇ


友人の誰だったかは忘れた（知っていても教えない）が、昔マツタケを８０本だか９０本だか採ったとかで、奴ときたら、「散々食い過ぎて暫くマツタケなんぞ見るのも嫌だったね」とほざいていた。
我家の家族はどういう訳かそれ程キノコを好まないようで、次男坊ときた日にゃ「キノコってのは菌の塊だ」と言って、マツタケといえどキノコの類は一切食わないときている。
そのため、婆さまやカミさんは「市場で売ってこい」と言うが、オイラ、その友人のように、一度マツタケを嫌と言うほど食ってみたいと常々思っていたから、誰が何と言おうと、これはぜ～んぶオイラが食ってやる。
とりあえず、一番デッカイヤツをアルミホイールに包み、蒸し焼きにして醤油をつけ、今晩の酒の肴に・・・オッといけねぇ、ヨダレが・・・。

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招きネコ

　　　　　　　　　　　　　― 招きネコ ―　　　　　by shinちゃん


いやぁ、ついにというかやっぱりというか、今日日経平均株価が１万円を割り込みましたなぁ。
一国の金融不安が日本を含めた世界中にこれほどのダメージを与えるとは、やはりアメリカという国は超大国だと改めて認識させられる。
そうでなくても、オイラの業界は未曾有の不景気に喘いでいるというのに、更にこれ以上景気が冷え込むとなると・・・全く困ったことになった。
巷では宮崎駿監督の「崖の上のポニョ」が話題となっているが、オイラの場合「崖っぷちのボク」ってぇことで・・・これは洒落にもならん。
ってな訳で、少しでも景気が回復できますことを願って、再びシンちゃんに招きネコでもやってもらいましょうか。

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