ウィーンわが夢の街

ウィーンに魅せられてはや30年、ウィーンとその周辺のこと、あれこれを気ままに綴ってまいります

ハルシュタット

2012-10-29 00:22:38 | バート・イシュル
ハルシュタット  Hallstatt

私たちがハルシュタットを訪れたのは2001年。今からもう11年も前になります。
それ以来ハルシュタットを訪れたことはないので、町の情報も今では11年前とは変わってしまったことかと思います。
たとえば Five Fingers は当時は出来ていませんでした (2006年10月完成)。それにまだ当時はシリングの時代でした。

何より一番の変化は今は当たり前にパソコンでインターネットから情報を得られますが、当時は宿泊ホテルを見つけるにもガイドブックに記された情報を頼りに、自分で直接ファックスで予約するしかありませんでした。
私たちは2001年はバート・イシュルでオペレッタを観劇し、そのあとハルシュタットを訪れ、最後にゼメリングに寄るという日程を描いていましたが、バート・イシュルのオペレッタの公演日程が分からないまま、ハルシュタットのホテルだけは日本からファックスで予約しました。

ところが出発前に日本から、ハルシュタットのホテル、グリューナー・バウムにファックスで8月2日から6日までの4泊の予約をお願いしてもなかなか返事がこないため、成田を発ったときには予約がとれているのかどうかさえ分かっていませんでした。

帰国して我が家に戻って初めて、ファックス用紙がだらーんとプリンターから垂れているのをみる始末でした。

それにハルシュタット滞在前に訪問予定を立てていたバート・イシュルで実際に劇場のチケット窓口に行ってみると、滞在している7月31日、8月1日は、今はもう詳しい事情を思い出せませんが、公演予定がなかったのか、売り切れだったのか、チケットが取れず、取れたのは8月2日の 《Der Vogelhändler》 と8月3日の 《Madame Pompadour》 でした。

最初から分かっていれば宿泊予定を入れ替えたのですが、当時のことですから、やむをえません。せっかくバート・イシュルに滞在している間は公演が(チケットが?)なくて、ハルシュタットに移動してからオペレッタ観劇を予定に入れなくてはならなくなりました。


2001年8月2日

鉄道でバート・イシュルからハルシュタットに移動。

所要時間は各駅停車 Reginalzug で26分。REXだと22分。鉄道は湖の対岸を走るので、駅に降りてから、対岸への渡し船に乗ります。でもフェリーは鉄道の発着時刻に合わせて出ます。
わたしたちは宿泊するつもりでやってきたわけですが、バート・イシュルから日帰りでハルシュタットを訪れても、ここにご紹介する塩鉱とか氷窟を訪れることは十分可能です。
 ちなみに現在のÖBBのダイヤを検索してみると、朝9時5分にバート・イシュルを出るREXに乗れば、ハルシュタットには9時27分につきますから、日帰りの予定をたてるにも余裕です。



駅を降りたらみなさん渡し船に乗りますから、あとについていきます。

 

    船から見るハルシュタット、まさに秘境の町という感じ。



操舵室の窓越しに近づいてくるハルシュタットの町並み


    
    船着き場。ホテルはここから直ぐのところでした。


私たちはこの日はオペレッタの公演時間に合わせて、またバート・イシュルに逆戻りすることになりました。
あまり時間はないので、荷物を整理した後、とりあえずは町を散策。次の訪問予定地はゼメリングでしたので、初めてヨハンとロザーリウムはこの町で登山用のストックをそれぞれ買いました。(2001年が私たちのオーストリア・アルプス登山元年です)

夕方、バート・イシュルには今度は鉄道を利用するのはやめて、バスで行くことにしました。
ちなみに当時の記録をみると Hallstatt Lahn (バスターミナル) 17時30分発で、Gosaumühle でバスを乗り換え、バート・イシュルに着いたのは18時15分でした。

ただオペレッタが終わってからハルシュタットに戻ってくる時間には鉄道もバスもなく、シュレプファー広場でタクシーを拾いました。当時の記録では465シリングだったようです。(鉄道が40シリング、渡し船が25シリング、バスは56シリングでした)



2001年8月3日

この日も夕方前日と同じようにバート・イシュルに出かけることになりましたので、私たちはホテルからも近い塩鉱を訪れてみることにしました。

Salzwelten Hallstatt,  Salzbergstraße 21, 4830 Hallstatt
Tel.: 0043 (0) 6132 200 24 00
info@salzwelten.at
http://www.salzwelten.at

28.04. – 09.09.2012 9:30 – 16:30* Uhr  (受付最終16:00 Uhr)
10.09. – 30.09.2012 9:30 – 15:30* Uhr  (受付最終15:00 Uhr)
01.10. – 04.11.2012 9:30 – 15:00* Uhr  (受付最終14:30 Uhr)
 
ツアーなのでガイドと一緒に回らなくてはなりません。ツアーが出発する時間の30分前には窓口で番号をもらっておく必要があります。



バス・ターミナルの方に歩いていけば、ケーブルカー乗り場は遠目からでも分かります。


         
         ケーブルカー Salzbergbahn であがるとハルシュタットの町が眼下にひろがります。


      
      ケーブルカーを降りて、少し坂道を上がったこの建物にハルシュタット塩鉱のツアー予約受付窓口があります。番号札をもらって、呼ばれるのを待つ間、用意されている作業服を着ます。



坑道にはこのトロッコで出発!!


    
    こうした塩鉱はハライン Hallein にもあります。私たちはここが初めてでしたが、案内バンプレットではよく目にしていた滑り台。ツアー中、二回ありました。スピードが出て怖いのかなと思いましたが、まあまあでした。



資料写真 Rudolfsturm
 この日のお昼はこの画像のルードルフストゥルムのテラスでいただきました。ロザーリウムは当時、ここからの湖の眺めはとても素晴らしい、とメモを残しています。

この日もバート・イシュルのオペレッタ終演後は同じ場所でタクシーを待ちました。
お客が多く、タクシーの数はすくないので、昨日の運ちゃんに、「また明日も乗るから迎えに来て」と頼んでおいたのですが、演目によって終了時間はことなるし、「昨日のタクシー」と探しているときに、さーと車が私たちのいるところに横付け、どうなるか分からないし、乗れるときに乗ろうと、昨日の運ちゃんには申し訳ないと思いつつ、乗りました。
ところがこの日の運賃は500シリングでした。


2001年8月4日

この日から夕方バート・イシュルに行くという予定はなくなったので、ゴーザウに出かけることにしました。これは前回の記事に書いたとおりです。残念ながら天気には恵まれませんでした。


2001年8月5日

ハルシュタット最終日はクリッペンシュタイン・ロープウェイで、ダハシュタイン氷河と山腹の氷窟見物です。
この日も全日このことに振り向けられたのですが、残念ながらやはり山の上は雲が取れず、ただただものすごく寒いという印象が残ってしまいました。


Dachstein-Krippenstein Seilbahn Obertraun, Winkl 34, 4831 Obertraun
Tel.: +43 (50) 140
Fax: +43 (50) 140-12300
e-Mail: info@dachsteinwelterbe.at
Web: http://www.dachsteinwelterbe.at

Sommeröffnungszeiten (April bis Oktober)
1. Teilstrecke: 28. April bis 28. Oktober 2012
2. Teilstrecke: 5. Mai bis 28. Oktober 2012
3. Teilstrecke: 16. Juni bis 28. Oktober 2012

Die erste Bergfahrt ist jeweils um 8.40 Uhr möglich! (Gondel viertelstündlich)!

ロープウェイ乗り場には Lahn のバスターミナル (道路を渡った反対側の停留所)  から乗ります

ロープウェイは3つの区間に分かれています。
第1を降りたところに氷窟とマンモス洞窟があります。私たちはどちらも見学しましたが、マンモス洞窟は余分でした。
氷窟もガイドとともにツアーする形です。
これはなかなかのものですが、写真は禁じられていたのでしょうね、残っていません。

なかはとても寒いので防寒対策は不可欠です。



資料写真


ここでロープウェイのレストランでセルフのお昼をしたと当時記録されているので、時間の目安にして下さい。



資料写真 five fingers
いろいろ検索していますが、地図も、ロープウェイ会社のホームページも一向に見つかりません。この展望台がどこにあるのかもわかりませんでしたが、「地球の歩き方 '09-'10」によれば、クリッペンシュタイン山上駅から30分ほど下ったところにあるようです。


私たちは当時、第2ロープウェイでクリッペンシュタインまで行って、第3ロープウェイには乗らなかったように記録されています。
多分理由は余りにも外が真夏とは思えないほど、寒く、また荒涼とした風景に身がすくんでしまったのかも知れません。

もし良い天気に恵まれていたら、大はしゃぎしたんだろうなと、悔やまれます。



          

ダハシュタインと氷河


        
     こちらは眼下にハルシュタット湖(左の写真)とクリッペンシュタイン山頂からロープウェイの駅を眺めたところ(右の写真)です


余りにも寒いと逃げ出したくなりますからね、多分早々に麓に降りたのではないかと思います。

マルクト広場に戻ってきたら、お祭りでしょうか、仮設舞台の上でフォルクローレ


   



2001年8月6日

この日ハルシュタットにお別れし、私たちは再び渡し船で対岸のÖBB駅に出て、今度は来た時とは反対方向シュタイナハ・イルドニングに出て、さらにレオーベン、ミュルツツーシュラークと都合3回列車を乗り換えてゼメリングに行きました。



ヨハン 2012/10/26


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