この記事は『機動戦士ガンダム00』第25話の後半Bパートの感想です。
前半Aパートはその1をご覧下さい。
「フフフフフ…ハハハハハッ!残念だったな、イオリア・シュヘンベルグ。世界を統合し人類を新たな時代へと誘うのは、この私、今を生きる人間だ!」
エクシアを葬ったと勝ち誇るアレハンドロですが、コックピットには熱源接近を警告するアラームが。
「何ぃ?あれは?!」
接近するビームをGNフィールドで弾いたアレハンドロは、倒したはずのエクシアがトランザムの超機動で接近するのを目の当たりにします。
「エクシア?!イオリアのシステムか」
「……見つけた」
「何?!」
「見つけたぞ、世界の歪みを!そうだ…お前がその元凶だ!!」
「再生は既に始まっている。まだ破壊を続けるか!!」
「無論だ!」
機動力に物を言わせて、遠距離からのビーム攻撃を仕掛けるエクシアですが、単体でもGNフィールドを展開するアレハンドロのモビルスーツの前にはことごとく弾かれてしまいます。
「GNフィールド!くっ…」
その時、脳裏を掠めるのはロックオンから聞かされた言葉。
『刹那、何故エクシアに実体剣が装備されているか分かるか?GNフィールドに対抗するためだ。計画の中には対ガンダム戦も入っているのさ…もしもの時はお前が切り札になる。任せたぜ、刹那』
エクシアのカラーリングから(光の加減かも知れませんが)、前回のアバンで描かれた時期とほぼ同じ頃のようです。
この頃はスローネやGN-Xの存在は少なくともマイスターでは予見していなかったでしょうから、自分達のガンダムが敵に鹵獲、若しくはマイスターの誰かが離反する事によって対ガンダム戦の可能性があると認識していたのでしょう。
ヴェーダ的には、自らに連なるガンダムが敵に回った時にはナドレのトライアルシステムを、そして、そのナドレ若しくは他陣営にガンダムと同等の能力を持つ機体が現れた際の切り札として、ガンダムセブンソードことエクシアにGNフィールドを切り裂く事の出来る剣を装備していたという事ですかね。
理屈はよく分かりませんが、同じ性質同士の衝突に併せて、実体剣の質量と運動エネルギーが相乗する事でフィールドを上回る破壊力を発揮するという事でしょうか。
とかくアニメでは光剣より下に見られがちな実体剣ですが、あのサイズの質量を人間が扱う剣と同じかそれ以上のスピードで振り貫いているのですから、その破壊力は半端じゃないと思います。
(分かっている、ロックオン……俺は戦う事しか出来ない破壊者、だから戦う…争いを生む者を倒す為に…この歪みを破壊する!!)
「貴様ぁ!!」
「武力による戦争根絶、それこそがソレスタルビーイング!!」
「フ、フィールドが?!」
「ガンダムがそれを成す!俺と共に!!」
刹那の決意を秘めたGNブレイドでの攻撃は、GNフィールドごと敵モビルスーツを貫き、フィールドが消滅したところをビームサーベル、そしてビームダガー、最後はGNソードを一閃。
「そうだ、俺が!俺たちがガンダムだ!!」
刹那の渾身の攻撃はアレハンドロの居るコックピットの一部をも切り裂き、破片を胸に受けたアレハンドロはモニターに映るリボンズの姿を目にします。
「リ…リボンズ……」
「アレハンドロ・コーナー…貴方はいい道化でしたよ」
「何ぃ…」
「これはイオリア・シュヘンベルグの計画ではなく、ボクの計画になっていたのさ…」
「リ…リボンズ…貴様!!」
「統一された世界の行く末は、ボクに任せてもらうよ」
「貴様ぁ…コーナー一族の悲願を!!」
「そういう物言いだから、器量が小さいのさ」(ごもっとも)
「リぃボンズぅ……」
最後にモニターに映るリボンズを殴り、アレハンドロは散りました。
大方の予想通り、リボンズが最後にはアレハンドロを見限る形でアレハンドロの野望は潰えました。
イオリア・シュヘンベルグへの嫉妬と憎悪、一族の妄執、そして自らが新世界の王となる狂気に縛られた男の物語はここで終わりを告げました。
そしてアレハンドロの影で全てを操っていたリボンズ・アルマークとは一体何者で、何の目的で行動していたのかという謎は、第2部へと持ち越す事になりそうです。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…まだいるのか?!」
トランザムも終了し、息も絶え絶えの刹那に迫る赤い光。
「……フラッグ?擬似太陽炉?!」
背部に太陽炉を背負い、不気味に光るツインアイを持ったフラッグがビームサーベル1本で戦場に現れます。
「逢いたかった…逢いたかったぞ!ガンダム!!」
フラッグのフェイスマスクが一瞬開き、その中にはセンサーのような物が確認できます。更に、背中中央に位置していたGNドライブを連結アームにて左肩に移動し、そこから伸びるケーブルを介してビームサーベルを稼動させているように見えます。
つまりは、本当に付け焼刃的な改良でしかなく、武装も無骨な姿でのビームサーベルしか実現出来ていないのでしょう。その姿はどことなくエピオンを思わせます。
「ビームサーベル?!」
咄嗟に最後の一振りとなったGNソードで応戦する刹那も、フラッグの変わり様に驚きを隠せない様子です。
「ハワードとダリルの仇…討たせてもらうぞ、このGNフラッグで!!」
「通信を…?」
音声のみならず、コックピットの映像まで送り込んできたグラハムの姿に、アザディスタンでの出会いを思い出す両者。
最終局面を迎えて、互いのパイロットが通信でお互いの主張を繰り返すシーンが多く見られますが、いくつかの可能性が考えてみました。
機体の一部が接触している場合は集音装置が考えられますが、ビームサーベルでの切り結びなどでは恐らく不可。
そしてガンダム同士の場合には装甲を微振動させる事で情報のやり取りが出来る視認信号(ガンダム00Pより)というのもありましたが、受け取れるのはあくまで文字情報(手旗信号のような暗号伝達)と推測できるので音声や映像は不可。
最後に考えられるのは、超接近した場合ではGN粒子の影響が少なく通信が可能だという事でしょうかね。ガンダムタイプ若しくはそれに準じる機体は、GN粒子下の行動が前提なので通信能力は強化されている傾向にあると思います(ガンダムのグラビカルアンテナ等)。
演出上の都合と言ってしまえばそれまでですが…
「なんと、あの時の少年か?!やはり、私と君は運命の赤い糸で結ばれていたようだな…そうだ!戦う運命にあった!!」
GNドライブ直結のビームサーベルで、エクシアの左腕を切り落とすGNフラッグ。
「ようやく理解した…君の圧倒的な性能に私は心を奪われた…この気持ち…まさしく愛だ!!」
「あ…い?!」
「だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる!行き過ぎた信仰が内紛を誘発するように!!」
「…くっ…それが分かっていながら何故戦う!!」
グラハムの言っている事は間違ってはいないと思いますが…この長く続けてきた感想の中で、初めて大型フォントを使うのがこの言葉になろうとは(苦笑)
「軍人に戦いの意味を問うとは!ナンセンスだな!!」
「貴様は歪んでいる!!」
「そうしたのは君だ!ガンダムという存在だ!!だから私は君を倒す…世界などどうでもいい…己の意思で!!」
「貴様だって、世界の一部だろうに!!」
「ならば、それは!世界の声だ!!」
「違う!貴様は自分のエゴを押し通しているだけだ!貴様のその歪み、この俺が断ち切る!!」
「よく言った!ガンダム!!」
互いの主張を剣に乗せ死闘を切り広げる両者。お互いの機体は既に頭部も無く、剣を振るう腕だけが満足に残っているだけの状態で最後は相打ちとなります。
両者の剣は互いのGNドライブへの直撃だけは避けますが、GNフラッグは大破。
「ハワード…ダリル…仇は……」
この言葉を残しグラハムは爆発の中に消えます。
グラハムも別の意味でアレハンドロそしてアリーと同様に狂気の人でした。
ガンダムの存在に妄執し、世界を否定してでもガンダムを自らの手で倒す事に拘り続けた男。
こんな姿のグラハムをあまり見たくは無かったです…
「…ガンダム……」
刹那もガンダムという言葉のみを残し、宇宙には赤と青の一際大きい光が輝き……
警告音が鳴り響くコックピットで意識を取り戻したティエリア。
「ここで…終わりではない…まだ…計画は継続している……せめて、太陽炉を……」
渾身の力を振り絞り、GNドライブを機体からパージするティエリア。その様子は強襲用コンテナでもモニタリングしているようです。
「これでやっと行ける…貴方の下へ……ロックオン」
ティエリア・アーデ ―生死不明―
「そんな…ソーマ・ピーリスが…マリーだったなんて…知っていたのか?ハレルヤ?!」
(知ったら、オマエはもう戦えねぇ…死ぬだけだ…まぁいいさ、どっちみち同じだ…ハハハ…先に行ってるぜ)
「ハレルヤ?まさか…そんな……ハレルヤ」
ハレルヤというもう一つの人格を失ったように見えるアレルヤ。
アレルヤ・ハプティズム ―生死不明―
流されるエクシアのコックピットの中、傷を負い意識も無い刹那はこの戦いに望む前にマリナに一通のメールを出していたようです。
マリナ・イスマイール、貴方がこれを読んでいる時、俺はもうこの世には…
武力による戦争の根絶、ソレスタルビーイングは戦う事しか出来ない俺に、戦う意味を教えてくれた
あの時のガンダムのように…
俺は知りたかった。何故、世界がこうも歪んでいるのか?その歪みはどこから来ているのか?
何故、人には無意識の悪意というのがあるのか?何故、その悪意に気付こうとしないのか?
何故、人生すら狂わせる存在があるのか?
何故、人は支配し、支配されるのか?
何故、傷つけあうのか?
なのに何故、人はこうも…生きようとするのか?
俺は求めていた…貴方に会えば答えてくれると考えた。俺と違う道で、同じ物を求める貴方なら。人と人とが分かり合える道を…その答えを
俺は、求め続けていたんだ……ガンダムと共に…
マリナの瞳から涙が溢れて零れ落ちる
「刹那……」
刹那・F・セイエイ ―生死不明―
そして人々はそれぞれの戦争を生き残り…
行方不明だったネーナは、王留美の下に身を寄せ
リボンズは何を想ってイオリア遺体を見つめるのか
マネキン大佐はこの犠牲者の多き戦闘に何を想うのか
病床でのルイスは今何を想うのか
そして、目に力が戻った沙慈は、これからの人生をどう生きる決意をしたのか
九死に一生を得たセルゲイは見つめるソーマに何を想うのか
最終パート及び総括的な感想はその3にて
前半Aパートはその1をご覧下さい。
「フフフフフ…ハハハハハッ!残念だったな、イオリア・シュヘンベルグ。世界を統合し人類を新たな時代へと誘うのは、この私、今を生きる人間だ!」
エクシアを葬ったと勝ち誇るアレハンドロですが、コックピットには熱源接近を警告するアラームが。
「何ぃ?あれは?!」
接近するビームをGNフィールドで弾いたアレハンドロは、倒したはずのエクシアがトランザムの超機動で接近するのを目の当たりにします。
「エクシア?!イオリアのシステムか」
「……見つけた」
「何?!」
「見つけたぞ、世界の歪みを!そうだ…お前がその元凶だ!!」
「再生は既に始まっている。まだ破壊を続けるか!!」
「無論だ!」
機動力に物を言わせて、遠距離からのビーム攻撃を仕掛けるエクシアですが、単体でもGNフィールドを展開するアレハンドロのモビルスーツの前にはことごとく弾かれてしまいます。
「GNフィールド!くっ…」
その時、脳裏を掠めるのはロックオンから聞かされた言葉。
『刹那、何故エクシアに実体剣が装備されているか分かるか?GNフィールドに対抗するためだ。計画の中には対ガンダム戦も入っているのさ…もしもの時はお前が切り札になる。任せたぜ、刹那』
エクシアのカラーリングから(光の加減かも知れませんが)、前回のアバンで描かれた時期とほぼ同じ頃のようです。
この頃はスローネやGN-Xの存在は少なくともマイスターでは予見していなかったでしょうから、自分達のガンダムが敵に鹵獲、若しくはマイスターの誰かが離反する事によって対ガンダム戦の可能性があると認識していたのでしょう。
ヴェーダ的には、自らに連なるガンダムが敵に回った時にはナドレのトライアルシステムを、そして、そのナドレ若しくは他陣営にガンダムと同等の能力を持つ機体が現れた際の切り札として、ガンダムセブンソードことエクシアにGNフィールドを切り裂く事の出来る剣を装備していたという事ですかね。
理屈はよく分かりませんが、同じ性質同士の衝突に併せて、実体剣の質量と運動エネルギーが相乗する事でフィールドを上回る破壊力を発揮するという事でしょうか。
とかくアニメでは光剣より下に見られがちな実体剣ですが、あのサイズの質量を人間が扱う剣と同じかそれ以上のスピードで振り貫いているのですから、その破壊力は半端じゃないと思います。
(分かっている、ロックオン……俺は戦う事しか出来ない破壊者、だから戦う…争いを生む者を倒す為に…この歪みを破壊する!!)
「貴様ぁ!!」
「武力による戦争根絶、それこそがソレスタルビーイング!!」
「フ、フィールドが?!」
「ガンダムがそれを成す!俺と共に!!」
刹那の決意を秘めたGNブレイドでの攻撃は、GNフィールドごと敵モビルスーツを貫き、フィールドが消滅したところをビームサーベル、そしてビームダガー、最後はGNソードを一閃。
「そうだ、俺が!俺たちがガンダムだ!!」
刹那の渾身の攻撃はアレハンドロの居るコックピットの一部をも切り裂き、破片を胸に受けたアレハンドロはモニターに映るリボンズの姿を目にします。
「リ…リボンズ……」
「アレハンドロ・コーナー…貴方はいい道化でしたよ」
「何ぃ…」
「これはイオリア・シュヘンベルグの計画ではなく、ボクの計画になっていたのさ…」
「リ…リボンズ…貴様!!」
「統一された世界の行く末は、ボクに任せてもらうよ」
「貴様ぁ…コーナー一族の悲願を!!」
「そういう物言いだから、器量が小さいのさ」(ごもっとも)
「リぃボンズぅ……」
最後にモニターに映るリボンズを殴り、アレハンドロは散りました。
大方の予想通り、リボンズが最後にはアレハンドロを見限る形でアレハンドロの野望は潰えました。
イオリア・シュヘンベルグへの嫉妬と憎悪、一族の妄執、そして自らが新世界の王となる狂気に縛られた男の物語はここで終わりを告げました。
そしてアレハンドロの影で全てを操っていたリボンズ・アルマークとは一体何者で、何の目的で行動していたのかという謎は、第2部へと持ち越す事になりそうです。
「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…まだいるのか?!」
トランザムも終了し、息も絶え絶えの刹那に迫る赤い光。
「……フラッグ?擬似太陽炉?!」
背部に太陽炉を背負い、不気味に光るツインアイを持ったフラッグがビームサーベル1本で戦場に現れます。
「逢いたかった…逢いたかったぞ!ガンダム!!」
フラッグのフェイスマスクが一瞬開き、その中にはセンサーのような物が確認できます。更に、背中中央に位置していたGNドライブを連結アームにて左肩に移動し、そこから伸びるケーブルを介してビームサーベルを稼動させているように見えます。
つまりは、本当に付け焼刃的な改良でしかなく、武装も無骨な姿でのビームサーベルしか実現出来ていないのでしょう。その姿はどことなくエピオンを思わせます。
「ビームサーベル?!」
咄嗟に最後の一振りとなったGNソードで応戦する刹那も、フラッグの変わり様に驚きを隠せない様子です。
「ハワードとダリルの仇…討たせてもらうぞ、このGNフラッグで!!」
「通信を…?」
音声のみならず、コックピットの映像まで送り込んできたグラハムの姿に、アザディスタンでの出会いを思い出す両者。
最終局面を迎えて、互いのパイロットが通信でお互いの主張を繰り返すシーンが多く見られますが、いくつかの可能性が考えてみました。
機体の一部が接触している場合は集音装置が考えられますが、ビームサーベルでの切り結びなどでは恐らく不可。
そしてガンダム同士の場合には装甲を微振動させる事で情報のやり取りが出来る視認信号(ガンダム00Pより)というのもありましたが、受け取れるのはあくまで文字情報(手旗信号のような暗号伝達)と推測できるので音声や映像は不可。
最後に考えられるのは、超接近した場合ではGN粒子の影響が少なく通信が可能だという事でしょうかね。ガンダムタイプ若しくはそれに準じる機体は、GN粒子下の行動が前提なので通信能力は強化されている傾向にあると思います(ガンダムのグラビカルアンテナ等)。
演出上の都合と言ってしまえばそれまでですが…
「なんと、あの時の少年か?!やはり、私と君は運命の赤い糸で結ばれていたようだな…そうだ!戦う運命にあった!!」
GNドライブ直結のビームサーベルで、エクシアの左腕を切り落とすGNフラッグ。
「ようやく理解した…君の圧倒的な性能に私は心を奪われた…この気持ち…まさしく愛だ!!」
「あ…い?!」
「だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる!行き過ぎた信仰が内紛を誘発するように!!」
「…くっ…それが分かっていながら何故戦う!!」
グラハムの言っている事は間違ってはいないと思いますが…この長く続けてきた感想の中で、初めて大型フォントを使うのがこの言葉になろうとは(苦笑)
「軍人に戦いの意味を問うとは!ナンセンスだな!!」
「貴様は歪んでいる!!」
「そうしたのは君だ!ガンダムという存在だ!!だから私は君を倒す…世界などどうでもいい…己の意思で!!」
「貴様だって、世界の一部だろうに!!」
「ならば、それは!世界の声だ!!」
「違う!貴様は自分のエゴを押し通しているだけだ!貴様のその歪み、この俺が断ち切る!!」
「よく言った!ガンダム!!」
互いの主張を剣に乗せ死闘を切り広げる両者。お互いの機体は既に頭部も無く、剣を振るう腕だけが満足に残っているだけの状態で最後は相打ちとなります。
両者の剣は互いのGNドライブへの直撃だけは避けますが、GNフラッグは大破。
「ハワード…ダリル…仇は……」
この言葉を残しグラハムは爆発の中に消えます。
グラハムも別の意味でアレハンドロそしてアリーと同様に狂気の人でした。
ガンダムの存在に妄執し、世界を否定してでもガンダムを自らの手で倒す事に拘り続けた男。
こんな姿のグラハムをあまり見たくは無かったです…
「…ガンダム……」
刹那もガンダムという言葉のみを残し、宇宙には赤と青の一際大きい光が輝き……
警告音が鳴り響くコックピットで意識を取り戻したティエリア。
「ここで…終わりではない…まだ…計画は継続している……せめて、太陽炉を……」
渾身の力を振り絞り、GNドライブを機体からパージするティエリア。その様子は強襲用コンテナでもモニタリングしているようです。
「これでやっと行ける…貴方の下へ……ロックオン」
ティエリア・アーデ ―生死不明―
「そんな…ソーマ・ピーリスが…マリーだったなんて…知っていたのか?ハレルヤ?!」
(知ったら、オマエはもう戦えねぇ…死ぬだけだ…まぁいいさ、どっちみち同じだ…ハハハ…先に行ってるぜ)
「ハレルヤ?まさか…そんな……ハレルヤ」
ハレルヤというもう一つの人格を失ったように見えるアレルヤ。
アレルヤ・ハプティズム ―生死不明―
流されるエクシアのコックピットの中、傷を負い意識も無い刹那はこの戦いに望む前にマリナに一通のメールを出していたようです。
マリナ・イスマイール、貴方がこれを読んでいる時、俺はもうこの世には…
武力による戦争の根絶、ソレスタルビーイングは戦う事しか出来ない俺に、戦う意味を教えてくれた
あの時のガンダムのように…
俺は知りたかった。何故、世界がこうも歪んでいるのか?その歪みはどこから来ているのか?
何故、人には無意識の悪意というのがあるのか?何故、その悪意に気付こうとしないのか?
何故、人生すら狂わせる存在があるのか?
何故、人は支配し、支配されるのか?
何故、傷つけあうのか?
なのに何故、人はこうも…生きようとするのか?
俺は求めていた…貴方に会えば答えてくれると考えた。俺と違う道で、同じ物を求める貴方なら。人と人とが分かり合える道を…その答えを
俺は、求め続けていたんだ……ガンダムと共に…
マリナの瞳から涙が溢れて零れ落ちる
「刹那……」
刹那・F・セイエイ ―生死不明―
そして人々はそれぞれの戦争を生き残り…
行方不明だったネーナは、王留美の下に身を寄せ
リボンズは何を想ってイオリア遺体を見つめるのか
マネキン大佐はこの犠牲者の多き戦闘に何を想うのか
病床でのルイスは今何を想うのか
そして、目に力が戻った沙慈は、これからの人生をどう生きる決意をしたのか
九死に一生を得たセルゲイは見つめるソーマに何を想うのか
最終パート及び総括的な感想はその3にて
ついにOO第1期も最終話を迎えましたね、来週からはギアスR2を観ながら10月開始の第2期を待つとしましょう。
艦長まずは毎回のレビューお疲れ様でした、そしてありがとうございました。
このレビューのおかげでOOの存在を知り、また観るきっかけになった人も多くいる事でしょう、それくらいとてもわかりやすく中身の濃いレビューでした。
まだその3があるので、厳密には終わりではありませんが、ずっと聞きたかった事があるのでこの際だから質問させていただきます。
それは「このレビューはどうやって書いているか?」です。
自分の勝手な想像では、
1、まず普通に観ておおまかな流れを把握する。
2、リモコン片手に一時停止を繰り返しながら、台詞を書きとめ流れを文章にまとめる。
3、この作業を一通り行い、最後にまとめて訂正を加えて完成。
という感じなのですがいかがでしょうか?
台詞と場面描写があまりにも的確(かつ間違いがない)のでこう思いました、いつも言っている事ですが、文章のみでここまでよくわかるレビューを今の所他に知りませんし、また今後出会う事もないでしょう。
艦長本当にお疲れ様でした、その3を楽しみにしております。
外出先から帰ってきて、現在その3をまとめている真っ最中です。
ご質問については、大方仰る通りです。あえて言えば、1と2の間に画面から感じた事、そして書きたい事をベッドの中やお風呂の中で(笑)ある程度まとめてから文章にしています。
セリフは本来感想には必要ないかとも思いますが、自分の言葉であれがこうなって…と説明するよりもセリフが雄弁に物語っている事が多いので、時に印象的なセリフを抜き出しています。
あらすじ紹介と個人的感想と個人的考察が入り混じったカオスな文章になっているのは感じているのですが…
最後に誤字の検索と文章の繋がり、同じ表現の繰り返し、回りくどい言い回しなどを修正して完了という感じですね。
ギアスR2やマクロスFで同じ事をするかどうかはまだ決めていません。どちらも1話を見てそういう気分になったらするでしょうし、ならなかったら簡単な視聴感想になるのかも知れません。
結構、労力を伴う作業なので、半年間はのんびり感想だけ書くのもいいいかも知れませんね(笑)