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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

V作戦始動 MGガンキャノン編

2008-08-20 13:16:42 | ガンダム・模型情報
皆様、どうもご無沙汰しております…
暑い日が続く中、いかがお過ごしでしょうか。

自分はと言うと、先日岐阜県の有名な川沿いにあるコテージで数日過ごしてリフレッシュしてきました。
たまに大自然の中で過ごすのは、普段インドアな趣味を持つ人間には必要なことだと実感してきました(笑)


と、前置きはさて置き、中々更新がされない当サイトにも根気強く通っていただける方が多数おられ、常々感謝の気持ちでいっぱいです。
10月5日に決定したXデー(何の事かはお分かりですよね?)までには、徐々に更新ペースを上げられるように準備していきたいと思っています。


さて、表題のMGガンキャノンですが、何故今このタイミングで?と思われる方もいるとは思いますが、多くの方が感じているように、発売されたばかりのMGガンダムVer.2.0に合わせた連動企画?です。
やはり、アニメ基調でまとめられたMGガンダムVer.2.0の隣には、是非ともこいつを並べてみたいと倉庫の奥から引っ張り出して完成させてみました。

何年眠らせていたのか定かではありませんが、こうしてこいつが完成の日を見る事ができたのも、MGガンダムVer.2.0の恩恵というべきなのでしょうね(笑)


そのMGガンダムVer.2.0はと言うと、発売日当日に我が家に届いた2機の内、1機をニッパーのみでパチパチっと組み上げました(TOP画像にひっそりと映ってますね)。
スタイルの好き嫌いはあるかと思いますが、もうそれだけで素晴らしいガンダムの完成品が誰でも手に入れられるというマストアイテムだと思います。
MGガンダムVer.2.0についての感想は、彗星版(大げさか?)のMGガンダムVer.2.0が完成してからにして、今回のガンキャノンの話題に移りたいと思います。



結構古い部類のMGに入ると思いますが、フォルム的には今の目で見てもまずまずなのではないでしょうか。

カトキさんのアレンジが加わっているのですが、GFFのガンキャノンに比べると大きくアニメのフォルムから外れる事もなく、MGガンダムVer.2.0の隣に置いても違和感は少ないと思います。




サイドから見てもガンキャノンの分厚い装甲の雰囲気がよく出ていると思います。
制作方法はいつも通り特に変わった事はしていません。
古いキットのせいか、ヒケの大きいパーツが多いので念入りにヒケ処理をして、エッジのだるい部分をシャープにしたくらいだと思います。
逆に言えば、それだけで十分にカッコいいガンキャノンが手に入ると言う事ですね。



背面は多少手が入っていて、ランドセル下部のバーニアは金属製の市販品で大型化し、側面のダルい○モールドも削り落として市販品のアボジに交換しました。
手が入ってると言っても、たったそれだけですけどね(笑)



のっぺらした胸パーツが光を反射してしまいイマイチな写真ですが、頭部のバルカンも金属製パーツに変更しました。
溝を黄色に塗るのはお約束ですね(笑)




手ぶらが似合う数少ないモビルスーツであるガンキャノン。
胸側面の装甲の合わせ目が目立つのをあえて放置しているのは……




「C-109発進スタンバイ」

複数用意しておいた胸パーツ及び左足スネパーツを交換する事によって、ナンバー付きの機体も再現できます。
右足首は………忘れちゃった(笑)



「カイ少尉、戦果を期待しています」
「おう!任されて!」

こっちはカイの108です。
3つ分の表面処理と塗装は、何度も心が折れそうになりました(笑)




塗装は安易にメタリックカラーに逃げる事無く『めぐりあい宇宙』冒頭のシーンを見ながらセレクトしました。

メインの赤は茶系の下地の上からガンダムカラーの新色、ガンダムVer.2.0用にアソートされているレッド13。
もう少し明るい赤の方がイメージかも知れませんが、個人的に真っ赤のMSに抵抗があるのと、彗星的V作戦の一環としてガンダム2.0を塗る際の習作も兼ねています。

関節部の緑掛かったグレーは、黒系の下地の上からガンダムカラーのエクストラダークグレー。
武器類は同じく黒系の下地にガンダムカラーのグレー11です。

頭部の白は茶系の下地の上からクレオスのクールホワイトで大まかに発色させてからガンダムカラーのホワイト18(これもガンダム2.0用)
額の赤はボディと区別する為にクレオスのハマーンレッド。

胸のインテークはガイアの黄燈色、ライフルのセンサーはクレオスのキアライエロー。

トップコートは、ガンキャノン特有の曲面にハイライトが入るように、ガイアの光沢クリアとつや消しクリアを混合した物を吹きましたが、ちょっと光沢がキツ過ぎたような気もします……




MGガンダムVer.2.0とのツーショット。
違和感ないっすね~♪
1/100スケールでV作戦が再現できる日も近い?!



TOP写真の全身画。
キットがあまり動かないせいもあるのですが、ガンキャノンのポーズってあまり思いつかないんですよね……(汗)

討てよ~討てよ~討てよ~♪
で有名なうつ伏せ撃ちポーズは、専用の手首を塗り忘れていたのでパス……
MGガンダンクがめでたく発売された際にでも再現します。


と言うことで、MGガンキャノンでした。
あまり動かない事を除けばガンキャノンの魅力を体現した好キットだと思います。
あまり動かないと言うのも、ガンキャノンのキャラを考えればあまり弱点でもないですしね。

今回の作製に於いて、誰にも分からないと思いますがガンダム2.0へ向けての色々な実験もできましたので、なるべく早いうちに本命のガンダム2.0を公開できるように頑張ります。

せめて、ジャスティスに間に合うように……

1/100 ティエレン地上用 ようやく完成(汗)

2008-07-20 05:22:55 | ガンダム・模型情報
キット発売から約1ヶ月、ようやく1/100ティエレン地上用が完成しました。
旬は完全に外していますが、自分の楽しみのためにUPしておきます。



ガンダム00の1/100シリーズはどれも非常にデキが良いのですが、前回製作したオーバーフラッグと併せてこのティエレンもメカニカルディテールと銘打たれたメカデザイナー本人によるディテールアップ稿を参考に開発されていて、とても繊細でハイセンスなディテールが全身に刻まれています。

その分、そのディテールを消さないように表面処理を施すのは大変苦労しました(汗)
嫌がらせか?という位に、リベットの周りには必ずと言っていいほどパーティングラインが存在するので、模型誌にはリベットのモールドを一度切り取ってから表面処理を行い、再度接着する方法も紹介されていました。
それはそれで面倒そうなので、自分はペーパーの角を使ってリベット回りもチマチマと成型しました。
制作期間の殆どは表面処理と言ってもよい位ですね……

胸の中央にある直径3ミリのモールドは、一度ピンバイスで開口してからWAVEのOボルトを埋め込んでおきました。
その他全身に合計6箇所あるモールドにも同様にOボルトを埋め込みました。

あちこちにあるフック状のモールドは全てピンバイスで開口しておきました。
簡単かつ効果が高いのでオススメの工作です。




プロポーションのまとまりは1/144に分があるように感じますが、これはこれで非常に無骨な感じがして兵器感に溢れるスタイリングだと思います。
両肩のシールドの取り付け方法が悪く、これがプロポーションのまとまりを壊している要因だと思いますので、腕に覚えのある人は取り付け方法を変更して横幅を狭めると良いかも知れません。

親指とかかとにある肉抜き穴は違和感があったので、瞬着で埋めておきました。




1/100ティエレンの見所の一つであるシールド表面に施されたリアクティブアーマーは、一つ一つ分割して成型し、別々に取り付けられるようにしておきました。




後姿も魅力的なティエレンですが、このバックパックには何が積まれているんでしょうかね…?

太もものクマさんマークでも分かるようにセルゲイ中佐の機体を意識していますが、劇中ではセルゲイはこの地上用ティエレンには乗っていなかったですね。



「ぼくはクマ~♪」

ガンダムデカールのガンダム00用に付属している「ロシアの荒熊」ことセルゲイ・スミルノフ中佐のパーソナルマークを使用しました。
デカールにはもう一つカッコイイタイプのマークも付属しているのですが、このカワイイタイプはセルゲイとのギャップがあっていいですね(笑)
カワイイながらも顔に傷が刻まれているのがいかにもセルゲイのパーソナルマークぽいです。




塗装はティエレンの兵器感及び旧式感を出すためにいわゆるMAX塗りと言われる手法で塗っていますが、下地には黒(に近いグレー)ではなく、赤茶色を使用してみました。
エッジ部分にこの赤茶色を残すことで、サビの浮き出た古臭い感じを出すのが狙いなのですが、少々やりすぎたかなと思った現物と比べて写真では丁度良いというか、少し物足りなさも感じますね。
この辺の加減が難しいところなのですが、写真での見栄えを考えて現物がカッコ悪くなるのは本末転倒なので、これで良しとしておきます(笑)

胸にあるオレンジ色部分は、本体と違って蛍光色を利用して思い切りド派手にしておきました。
何かしらの識別カラーという見立てです。




主武装である長滑空砲を構えた姿で一枚。
他の写真もそうですが、モノアイは画像ソフトを使用して発光させてあります。




もう一つの標準武装であるカーボンブレードは、非金属感を出すためにグロスのブラックで塗っておきました。
劇中でもエクシアが映りこむ位にピカピカでしたね。




胸のオレンジ色のカバーを外すと、30ミリ機銃もしっかりと再現されています。
非常に小さなパーツですが、銃口はしっかりとピンバイスで開口しておきました。
こうした小さな積み重ねが精密感を生み出すと思っています。




今回の1/100キットで新たに設定された550ミリミサイルランチャーは大きく迫力があってティエレンにもとても似合っています。
そして、上半身を360°+上下に自在に向けられるのがティエレンのデザイン上の最大の特徴ですね。
当たり前といえば当たり前なのですが、これが出来ないMSが殆どの中で際立っていると思います。

正面にしか撃てないガンタンクよりも余程戦車ぽいです(笑)




以前作製した1/144との比較はこんな感じです。
前記した通り、まとまりは1/144に軍配が上がりますが、精密感とボリュームは1/100といったところでしょうか。




前回作製した1/100オーバーフラッグとのツーショット。
同じMSというカテゴリーとは思えない程のフォルムの差がいかにも別の国で異なるコンセプトで開発された兵器という感じがして面白いです。

ガンダム00の1/100シリーズは大変デキが良いので、これで終わりにしないでバリエーション展開並びにイナクトの発売にも期待しています。
セカンドシーズンに登場するガンダムも発表されましたが、各国家群の特色を反映した機体が登場しなくなるかと思うと少し淋しい感じがします。


以上、1/100ティエレンでした。
ますはこのキットが発売されたこと自体が嬉しい驚きでしたし、そのデキも非常に良く、価格を考えるとコストパフォーマンスは高いと思います。

その反面、ABS樹脂による頑丈な関節構造とは違い、ポリキャップ特有のグニャりとした関節はティエレンのマッシブなボディを支えるにはいかにも強度不足で可動部分が多い割にはカッコイイポースで固定するには少々難儀します。
そのポリキャップも一昔前の径の細いタイプなので、その内、自重によってエビ反りになったりひっくり返ったりしそうでヒヤヒヤです(笑)

それもまた、旧式の技術で作られたティエレンぽいですけどね(汗)


今月はいよいよMGガンダムVer.2.0が発売です。
TVCMも見ましたが、自分が初めて作ったガンプラでもある1/100ガンダムと競演していて何とも感慨深いです。
じっくりと取り組む時間が欲しいなぁ(笑)

オマケ 1/100デュナメス 一応その2

2008-06-15 13:33:56 | ガンダム・模型情報
ガンダム00第1期がまだ放送中だった頃、製作途中の状態で掲載した1/100デュナメスですが、先程完成した1/100オーバーフラッグと一緒に写真を撮りたくて、ついでに仕上げてしまいました。

今更、デュナメスの完成品を掲載するブログも他には無いと思いますが(笑)
自分の老後の楽しみとして?一応UPしておきます。



製作したのは随分前の事なので詳しい事は忘れてしまいました(笑)
今回行ったのは、スミ入れや細部の塗り分け、デカール貼り、トップコートといった所です。

キットは1/100ガンダム00シリーズの例に漏れず非常によい出来で、普通に組み立てるだけで十分なのですが、細部の塗り分け特にグレーの部分はシールによる再現になっている所が多いので、それらを塗り分けるだけでも非常に完成度は高まると思います。

以前も書きましたが、アニメ本編よりも渋めのカラーリングとなっております。



背面は、細身のMSながら腰のバーニアユニットの影響でボリュームある物になっています。

一見するとなんでもない完成品ですが、細部の塗り分けは相当に大変で、みるみるうちにマスキングテープがやせ細っていったのを覚えています(笑)



ソレスタルビーイングのマークはガンダム00用のガンダムデカールから。
グレーのラインやGNスナイパーライフルの塗り分けは殆どがエナメルの筆塗りです。





ライフルの両手持ちや片膝ポーズは何とかこなせるといったレベルですが、非MGのキットとしては十分だと思います。




3種類のクリアパーツの内、額の狙撃用カメラアイとスナイパーライフルのスコープはプラモ+さんのカラーレンズを使用しました。
Hアイズ等で自作するレンズと比べると非常に集光性が高くていいアクセントになります。
肘のクリアパーツはキットの物を蛍光グリーンで塗装して使用しています。




初登場時に印象的だった上空への狙撃シーンをイメージして寝かせてみました。
腰のバーニアユニットがいい支えになって、成る程といった感じです。



肩にGNフルシールド、脚部にホルスターを装備したデュナメスのフル装備状態。
この状態で放置していたので、肩と腰のポリキャップが自重でヘタレてました(泣)
長時間この状態で飾っておく場合には、肩及び腰の関節は強化しておくのがベターでしょう。



GNフルシールドを前方に展開した防御姿勢。
シールドの塗り分けは…まぁお約束ですが、濃いグリーンが加わる事で軽装状態から随分とイメージが変わります。
GN-002というハデなマーキングはソレスタルビーイングは絶対にしないでしょうが(笑)

よく見ると、フルシールドの切り裂き部分が、腰の蝶々のようなアーマーの形に合わせてあるのが伺えます。



フルシールドはいくつものヒンジでフレキシブルに可動するので、防御力を維持したままで射撃することも可能です。
この辺の制御は全てハロがやってくれるんでしょうね。



ストライク・フリーダムにストライク・ノワール、デカレッドにデス・ザ・キッドと(何かおかしなのが混ざっていますが…)個人的に二丁拳銃のメカ(キャラ)は大好きです。



ということで、オマケの1/100デュナメスでした。
第2期にはもう登場しないのかと思うと少し寂しいですね。

第2期にも4機のガンダムが登場する事は明言されているので(番組が進めば当然それ以上でしょうが)、発表された00ガンダムの他にも3機の新ガンダムが用意されている事でしょう。
その内の1機がデュナメスの特徴を引き継ぐガンダムであれば嬉しいなと思います。

時間的に難しいですが、今回デュナメスを仕上げてみて、未組立のキュリオスとヴァーチェも仕上げたくなりました。
1/100塗装済みで4機のガンダムを並べたら爽快だろうな……

1/100 オーバーフラッグ その2

2008-06-15 12:11:51 | ガンダム・模型情報
その1に引き続き、その2では主に飛行形態とアクションポーズをメインに紹介します。


◆勇気のある飛行形態デザイン


フラッグの飛行形態の設定を見た際の第一印象は正直「何じゃコリャ…」でした(笑)
多分露出している腕のせいだと思うのですが、この腕のおかげでバルキリーぽくなっていないという事では正解だったのかも知れません(偉そうですが…)
デザイナーの福地さんのインタビューでも非常に勇気のいる決断だったようですが、今ではすっかり馴染んでしまいました。

オーバーフラッグでは銃のデザイン(トライデントストライカーというらしいです…?!)がより機首っぽくなったこともあり、飛行形態もカッコよくなっています。



サイドビュー。
1/100になって変形時の上下幅が薄くなり、より航空機のフォルムに近づきました。

今回間に合いませんでしたが、キットに付属するミニフィギュアを仕上げて空母からの発進シーンなんかを再現すると面白いでしょうね。



尾翼??には追突防止灯ぽいディテールがあるのでメタリックレッドで塗っておきましたが、片側は白色の方がらしいかも知れませんね。

足の裏を始め、各部に肉抜き穴がありますが、完成後は殆ど見る場所ではないのでそのままにしてあります(汗)
エイフマン教授の施した極限チューンの一環としての軽量化と思えば気にならない……かも(笑)



着陸脚(ランディングギア)はスケールモデルと比較すればまだまだな造りですが、ガンプラとしては嬉しいワンポイントですね。
白とタイヤブラックで塗り分けました。



組立説明書の表紙イラストをイメージしたアングルで。
このイラストがとてもカッコよくて、塗装を含めた全体の製作イメージになっています。

欲を言えば、トライデントストライカーの白い部分と、襟元の白い部分が繋がるようになればいいんですけどね……
腕に覚えがある人は要改造ポイントだと思います。

ふくらはぎの部分にやっかいな合わせ目があるので接着して消しましたが、マスキング必須で非常にツライ作業でした……(汗)



その1でも掲載した脚部ミサイルは劇中では使用されませんでしたね。
対ガンダム戦では軽量化を重視して装備されなかったという事ですが、一度くらいは見てみたかったです。


◆アクショ~ン!



「人呼んで、グラハム・スペシャルッ!!」

1/100になって洗練された変形ギミックは特筆物のスムーズさで、ドラム式コックピットブロックを回転させると連動して頭部が胴体に引き込まれるのが楽しいです♪

但し、頭部をちゃんと正面を向けていないと擦れて塗装がハゲてしまうので要注意です(自分はやってしまいました…)

放送当初は何の事かよく分からなかったのですが、空中変形を含む空戦機動の事をグラハム・スペシャルと呼ぶようです(後に正式名グラハム・マニューバとして認定)。

グラハムの他には、アラスカのジョシュアやハワード・メイスンも使っていましたね。




「あえて言わせて貰おう!グラハム・エーカーであると!!」
「蹴りを入れやがった?!」

このキット唯一?の不満点は、グラハムカスタム用の試作ライフルが付属していない事だったりします。
商品名がオーバーフラッグなのですから付属していないのは当然なのですが、銃以外はまったく同一のデザインの中で、試作ライフルが付属していればプレイバリューは格段に上がると思うのですけどねぇ…
このキットの売れ行きが好評ならば、その内グラハムカスタムとして発売されるかも……されないわな(涙)

という事で、このシーンは本来試作ライフルを装備したグラハムカスタムが正しいのですが、とても印象的なシーンだったので再現してみたかったです。




「チッ…俺に剣を使わせるとは……」
「身持ちが堅いな!ガンダムッ!!」

これも試作ライフルへと脳内変換していただけると助かります(笑)



黒いフラッグというと、何となくデュナメスとの絡みが思い起こされます。
他にも「正に眠り姫だな」のシーンが印象的でしたが、ハードルが高いので今回はパスしました(汗)

一緒に写っているデュナメスは、以前製作途中を公開した物をフラッグと絡めるために急遽細部まで仕上げた物です。
これはこれで満足いく物に仕上がったので、後ほどオマケで掲載する予定です。




一方でエクシアとの絡みは殆ど無かったように感じます。
第1期ラストでのGNフラッグとエクシアの一騎討ちはありましたが、あれは自分の中であまりフラッグと認めたくないので(笑)
写真は何となくイメージで。



「どれ程の性能差であろうとも……今日の私は!阿修羅すら凌駕する存在だ!!」

プラズマソードとグラハム用の銃の砲身は、クリアブルーと蛍光ブルーで再現しました。
無色透明のプラズマソードは、無塗装派の方には許せない部分でしょうが、成型色に左右されずに塗装できるので、個人的にはアリでした。



2本のプラズマソードをあっさりと捨て去り、奪ったビームサーベルでスローネの腕を切り落としたシーンはオーバーフラッグの最大の見せ所だった気がします。

残念ながら1/100ではスローネは発売されていないので、エクシアのサーベルを拝借しています。
書き忘れましたが、所々でフラッグのカメラアイが発光しているのは“JTrim”という画像加工ソフトを使用しています。


以上、旬を逸した感はありますが1/100オーバーフラッグでした。
試作ライフルが付属していないのは残念ではありますが、キットはとても素晴らしい出来なので、まだ手を出していない方は是非オススメです。
個人的にはこのクオリティでのイナクト(デモ版)の発売や通常のフラッグの発売にも期待大ですが、まずは発売されたばかりの1/100ティエレンを仕上げる事に注力します。

ティエレンが完成する頃には、待望のMGガンダムVer.2.0も発売される頃でしょう。


それでは、オマケの1/100デュナメスの方もお楽しみ下さい。

1/100 オーバーフラッグ その1

2008-06-15 07:12:24 | ガンダム・模型情報
皆様、ご無沙汰しております(汗)
更新が滞っているにも関わらず、毎日多くのアクセスをいただき大変恐縮しております……

発売から約1ヶ月経ってしまい、新鮮味もあまりありませんが表題の通り1/100オーバーフラッグが完成しましたので掲載しちゃいます。


◆フラッグに心を奪われた男
ガンダム00という番組に心を奪われていたのは皆様ご周知の通りですが、その中に登場する数々のMSの中では特にこのフラッグがお気に入りでした。
航空機のテイストを取り入れた細身のメカと言えば、バルキリーに代表されるVFが思い浮かびますが、フラッグはまた違った方向性のとても魅力的なデザインで、一目見た時からすっかり心を奪われてしまいました(笑)


◆祝!久しぶりの敵メカ1/100キット化!!
マスターグレード(以下MG)以外で1/100キット化された敵メカといえば、ザク・ウォーリア?スモー??それとも純然たる敵メカといえばエンドレスワルツのサーペント以来かもしれません。

個人的にはフラッグは敵メカという気はしませんが(そもそも00に敵味方という概念はあまり感じません)、ガンダム以外のメカが1/100キットとして発売された事はとても嬉しいです。
手元には1/100ティエレンのキットも既にありますが、この調子で通常型フラッグやイナクト等々どんどん1/100キットをリリースして欲しいものです。


◆耐ビーム装甲って……



ということで早速完成品の紹介です。キットは複雑な多面体で構成されたオーバーフラッグをとてもよく再現していて、そのまま組み立てるだけでとても魅力的なオーバーフラッグが手に入ります。

黒一色で単調になりがちなオーバーフラッグですが、成型色は濃淡3色の黒系統で再現されていて無塗装でも楽しめるようになっています。
但しアニメ用のカラー設定と比べると色分けが逆になっていたりしますけどね……

それでも全身黒ければオーバーフラッグに見えるのですが、フラッグに心を奪われたフラッグファイターとしては、設定通りの塗り分けにしたくなるってものです(笑)



後姿がとても美しいのもフラッグの特徴の一つだと思います。
結果的に某雑誌の作例と被ってしまいましたが、フラッグの航空機テイストを強調する意味で、翼のフラップ(エアブレーキ?)内部及び関節部を明るめのグレーで塗り分けてあります。



俯瞰から。
このアングルもいいですね~



工作的には各部の面出し、エッジ出し等を行った程度です。
塗装についてはオフィシャルファイルの表紙イラスト及びキットの組立説明書の表紙イラスト(これがとてもカッコイイのです)をイメージソースに、薄い黒?の部分はクレオスのタイヤブラックにガンダムカラーのエクストラダークグレーをブレンドし、緑掛かったダークグレーを目指して調合しました。

写真ではちと分かりにくいですが、現物ではこれ以上緑に振ってしまうと黒いMSではなくなってしまうギリギリの色味になっています。


濃い黒の部分は、単調な黒にならないようにガイアカラーのEXブラックに茶系やグレー系の色を色々ブレンドしましたが、薄い黒とのコントラストが強過ぎに感じたので面の中央にガンダムカラーのブラック1をハイライト的に吹いて馴染ませています。

白い部分はクレオスのクールホワイト、スミ入れは薄い黒にはフラットブラック、濃い黒にはミディアムグレー、いずれもエナメルを使用しました。


見出しに書いたように、設定ではこのオーバーフラッグ及びグラハムカスタムには装甲に耐ビーム処理施されていて、それが黒いボディ色の所以だったりします。

長年ガンダムファンをやっていると、耐ビーム装甲=クリア厚塗りのピカピカツルツルの装甲を思い浮かべてしまいますが、この形状と色から某警察物ロボットアニメに登場するグ○フォンになってしまう恐れもあり、フラッグの航空機ぽさから実在のF-117をイメージしたザラっとしたつや消しとしました。
ビームを弾くというよりは、表面の特殊コーティングが蒸発してビームの威力を相殺するリアクティブ装甲のイメージですかね?!


◆グ○フォンのような頭部


頭部の2本の角?及び襟元の突起には安全基準を満たすための余剰部分がついているので、これを切り取って成型してあります。

フェイス部分に後ハメ加工を施してから頭頂部及び2本の角を接着して合わせ目消しをしました。

対人兵器にもなるというレーザー発振口は1mmピンバイスで開口しておきました。



フェイスカバーの奥にあるター○ネーター風のメカフェイス。
完成後は二度と見る事はないでしょうが、こういう遊び心は製作途中のちょっとした楽しみとしてアリですね。


◆フラッグにはナデ肩が似合う?!


胴体や肩は特に何もしていませんが、非常に複雑な面構成になっているので、エッジやディテールを壊さないようにペーパー掛けするのは非常に大変でした(汗)

ドラム式コックピットの脇にある機銃は開口して市販の金属パーツを埋め込んだりしています。

一般的な人型メカではご法度ですが、フラッグの場合は変形用の関節機構を生かしてナデ肩にすると生みの親であるデザイナーの福地さんのイラストっぽくなります。



写真では分かりにくいかもですが、プラズマジェットエンジンの内部は見せ所の一つだと思います。

エンジン本体はメタリックで焼け色表現、そしてエンジンボックスの内壁はグレーで塗り分けて航空機らしさを目指しました。

この装甲の表裏を塗り分けるのは自分の模型製作の一つのテーマだったりするので(面倒ですが)外せません。
濃い色のボディ色の場合は裏側は明るい色、ボディ色が薄い色の場合は裏側は暗い色で塗り分けると見た目の情報量も増し、リアル感も高まると思います。



エンジンユニットを外した部分にもディテールが施されています。
何だかここにGNドライブを付けたくなりますね……
地味で完成後は殆ど見えませんが、肩の装甲裏も明るいグレーで塗り分けてあります。



これまたフラッグの見せ所の一つである翼です。
キットでは何故かエッジが立っているので翼っぽくエッジを落としてあります。

航行灯・翼端灯と思われるディテールにはメタリックレッド(反対側はブルー)を塗っておきました。
オーバーフラッグスのスコードロンマーク(部隊マーク)は発売されたガンダム00用水転写デカールを使用しました。


◆ユニオン脅威のメカニズム?!


腕にはソニックブレイドを内蔵できるようになっています。
ウエポンベイと想定して内壁をグレーで塗っておきましたが、もう少し明るいグレーの方がらしかったですね……



脚部のスネ部分にはミサイルが収まっています。
ミサイルは成型色では黒一色で味気ないので、好みの色に塗ってみましたがちょっとベタですね(笑)

これで分かるように、基本フラッグの手足は空っぽだという事。
これはEカーボン製の外部装甲がフレームも兼ねるモノコックになっているという事ですかね。指を動かすのはフライ・バイ・ワイアで電気信号だけ送って、デカイ手首に仕込まれた油圧アクチュエーターを動かせばいいし……とか考えると楽しいです♪


◆ちょっと浮かれ過ぎ……?!

大好きなフラッグで、しかも久しぶりの完成品という事もあり、浮かれ過ぎて写真を撮りまくってしまいました(笑)
飛行形態やアクションポーズ等、続きはその2で。

ガンダムエース&模型誌感想 6月号

2008-04-26 08:45:20 | ガンダム・模型情報
ここのところ私生活の忙しさに忙殺されて更新&模型製作が大幅に停滞しており申し訳ありません。
たまたま今月の模型誌発売のタイミングで時間が取れたので以前のように感想をUPしておきたいと思います。
ちょっとしたサプライズもあったしね(笑)


◆ガンダムエース6月号

ガンダム00に関してはこれといって特に最新情報というのはありませんでしたが、各誌共通で最終回に登場したユニオンフラッグカスタムII(これが正式名称のようです)及びGNアームズTYPE-D、アルヴァアロン等の設定が掲載されています。
後は、最終回でルイスと一緒にいたティエリア似の人物が予想通りリジェネということが明らかになった位ですかね。

ジ・オリジンは最近『めぐりあい宇宙』のストーリーから大きく外れることはなかったのですが、今回はかなりオリジナル風味の強いお話で、テキサスコロニーにあのシャリア・ブルが登場します。
TV版でのマ・クベの立ち位置になるのですかね。

そしてこれも各誌で共通の話題ですが、今夏にMGガンダムVer.2.0が発売される事が正式発表になりました。
頭部とコアファイターのCADデータ及び試作原型が掲載されています。
今のところ、意図していることは分かりますが、個人的にまだ素直にカッコイイと思える造形ではありませんね。


ガンダム00Fでは、最終回裏側でのラストサポートの様子が描かれています。
GN-Xと直接戦闘をする訳ではありませんが、CBの各補給基地からの物資の回収及びオービットフラッグ(宇宙用フラッグ?)との戦闘が裏側で行われていたようです。
今回明らかになった事実としては、イオリアが残したシステムトラップの内容がガンダムマイスターの情報の秘匿されながらも(これは本編でも語られました)マイスターとしての権限は生かされていることが明らかになりました。
正確にはヴェーダは今まで通りマイスターの情報は収集していても、内部処理で「存在しない」「データがない」ものとして扱っているとのことで、マイスターの情報から彼らのいる位置を特定できなくなっているようです。

そして、ガンダム00の世界の中で実はかなり大きな鍵となっているハナヨの見たものはソレスタルビーイングが壊滅していくさまとその元凶であるリボンズの存在。
リボンズとも初見ではなさそうな雰囲気でしたので、彼らはやはり根源を同じくする存在ということでしょうね。これについては電撃ホビーマガジンのガンダム00Pにより詳しく描写されています。

そして、CBと国連軍との最終戦闘が行われた後の宙域を行くフォンとハナヨが見つけた物はパージされたオリジナルの太陽炉。
ナドレのパージした太陽炉はスメラギさん等がいた戦闘用コンテナに向けて射出されていたので、この太陽炉はエクシア若しくはキュリオスの物と考えるのが妥当でしょう。
国連軍の船のいる方向から流れてきたそれは、状況から考えてキュリオスの物である可能性が高いように感じます。
このことから、アレルヤ(刹那の可能性もありますが)は第2部では囚われの身になっているかも知れませんね。

そしてAEUのエースが生還できた理由が描かれた後、彼らが発見したのは漂流するナドレ。既に太陽炉を射出しているナドレに関心を示さないフォンに対して、ハナヨは「幼いあの子を助けたい―」と姉のような一面を覗かせます。

以前、本編の感想にも書いた気がしますが、やはりティエリアはかなり精神年齢若しくは実際の年齢?的にかなり幼い存在のようです。
それは人間に照らし合わせての幼さなのか、かなりの年月を生きているハナヨから見た幼さなのかはこれだけでは判断できませんが、刹那が見たO(オー)ガンダムのパイロットは実は○○○○だったこともノベライズ版で明らかになったように、彼らの見た目と年齢は必ずも一致していないということでしょうね。

そして、太陽炉及びO(オー)ガンダムを王留美に引き渡すフェレシュテ。太陽炉と共にシャル・アクスティカとシェリリンもCBに参加するようです。
ガンダム00Fは、空白の4年間も描かれるようですから、アニメ本編がない半年間も楽しませてくれそうです。


そして、地上編が始まる前に1回お休みになったガンダムUCですが、原作者の福井晴敏さんのインタビュー並びにガンダムUCガンプラコンテストの結果が発表されました。
コンテストは本当に光源を仕込んでしまった福井晴敏賞を受賞した作品を筆頭に力作揃いですが、その傍ら161Pの右上の方に…


この写真がちらっと掲載されています(笑)
実は、コンテスト用に作り起こす時間が無かったので、以前製作したユニコーンをそのまま投稿していたのでした(笑)
別に賞とかを受賞したわけではないのですが、普段現物かモニター上でしか見られない自分の完成品を紙面で見る事ができるのは新鮮でした。
この控えめな載りかたも実に自分らしくて面白いです。

第2回目があるような記述もあるので、その際はコンテスト用に作り起こして参加してみようかな~♪


◆電撃ホビーマガジン 6月号

巻等から凄いボリュームでガンダム00の特集です。
今のところ、本気で作りたいと思えるキットは1/100オーバーフラッグと同じく1/100の地上用ティエレンしかないので、早くのこの2つが発売されるのが待ち遠しいです。

そしてガンダム00Pでは、太陽光発電紛争の裏側でのAEUヘリオンと第2世代マイスターとの戦い、そして若き日のイアン・ヴァスティとジョイス・モレノのCBとの出会いが描かれます。
更に気になるエピソードとして、マイスター874から語られる“イノベーター”の件。

「すべてはイノベーターのため……」

ガンダム00最終回でリボンズの口から語られた“イノベーター”という存在。
未熟な人類でも、彼らを模して作られた存在(ノベライズ版の記述ではリボンズもこれに該当する)でもないイノベーター。
彼らのために世界の全てがあり、自分という存在も、任務も、使命もそのためにあるという874。

アニメ本編ではリボンズが独自に掲げている目的のように思われましたが、この時代の874が使命と掲げているからには、イオリアの最終目的にも関連する重要なワードと思われます。

イオリアの最終目的が人類の進化とすると、革新者・導入者の意味を持つイノベーターという存在は、人類進化の先駆者となる存在か??
このイノベーターが人為的な存在なのか、自然発生的な人類進化のモデルケースなのかは今はまだ分かりませんが、イノベーターをニュータイプと置き換えるとガンダム00の今後の展開が少し見えてくるような気がします。

そして彼女(874)に与えられた役割は彼女とは別の、彼女よりずっと人間に近い姉弟たちに引き継がれ、姉弟たちは人間と同じ体を持ち、より深く人間社会に溶け込み、中には自分が人間でないことを知らない者までいたが、彼らが人間社会で見て体験したことの全てがデータとしてヴェーダに吸い上げられる仕組みになっているとのこと。

当然この中にはティエリアやリボンズが含まれているのですが(リボンズは自らが愚かな人類を模して造られていることを嫌悪していました)、874が語るときにいつも姉弟と語るのは自分を姉としてその弟たちという意味なのか、彼女(874)の下に姉を筆頭とした弟たちがいるのかが判断が難しいとことです。
後者ならば、最終回に登場したリジェネが姉に該当する存在なのかも知れませんね。

そして彼女(874)が太陽光発電紛争時に行っているのは、来るべき決起の際にガンダムマイスターを人間にするのか、人間以外の存在にするかのデータ収集。
当時の874の判断では人間がマイスターに採用されることはないという考えでしたが、恐らくその後の紆余曲折を得て、最終的に第3世代のマイスターに選ばれたのは人間が3、それ以外が1という組み合わせになったということですね。


◆ホビージャパン 6月号

巻頭特集はガンダムUC。
シャア…じゃなくてフル・フロンタルの愛機真紅のシナンジュを始めとして、クシャトリア、ギラ・ズール、ロト等の怒涛のスクラッチ群です。
模型誌が新製品のカタログ的存在になって久しいですが、このスクラッチ群を見ると模型誌のライターさんの力量を改めて感じますね。
シナンジュあたりは是非ともユニコーンと並べられるMGでもキット化を実現して欲しいものです。

ガンダム00関連では取り立てて目新しい情報はありませんが、アルヴァトーレ及びカスタムフラッグIIの設定が一番充実して掲載されているので、資料的価値が一番高いと思います。
ちなみにアルヴァトーレ及びアルヴァアロンのデザインは大方予想が付きましたが大河原邦男さんです。

他にも寺岡堅司さんによる1/100地上型ティエレンの開発画稿が詳細に掲載されていて、キットへの期待が弥が上にも高まります。


ということで、模型誌各誌の感想でしたが、HGUCサザビー等の情報が先行して公開されていたので、さほど驚きの発表等はありませんでした。
これもインターネット社会の一つの形なのでしょうね。
今月はもうホビージャパンに掲載された1/100スクラッチビルドのシナンジュに尽きます。
これがMGの新製品ですよと言われても納得の完成度で、シナンジュMG化への夢を見させてくれる逸品だと思いました。

後は、我が家のユニコーンがさりげな~く掲載されたのも、自分にとってはニュースと言えばニュースですかね(苦笑)

たまには積んであるプラモを作ってみよう MGガンダムMk-II Ver.2.0

2008-04-06 21:15:54 | ガンダム・模型情報
いいタイトルが思いつかなかったので、たまには…としてありますが、前回作ったMGガンダムVer.kaに引き続き我が家に眠っている未組立のキット、通称積みプラからMGガンダムMK-II Ver.2.0作成しました。

まとまった時間が取れなかったので、自分にしては作成時間が長期間に及んでしまいましたが、ようやく日の目を見ることができました。



写真の通り『黒いガンダム』と呼ばれるティターンズVerです。
今となっては、ガンダムが白以外にに塗られていてもさほど違和感はありませんが、ZガンダムのTVシリーズが初めて放送された時点では、このカラーリングとタイトル『黒いガンダム』はなかりの衝撃で、今でもその衝撃は忘れられません。

数え切れない程のガンダムが存在する今では実感できないかもしれませんが、RX-78-2ガンダム以降、初めてデザインされたガンダム以外のガンダムだったりします(非映像企画MSVではフルアーマーとかヘビーガンダムとかありましたが、いずれもRX-78から抜け出せていないデザインなので含めていません)

オンタイムで見ていない方には実感しづらいかも知れませんが、MK-IIのデザインは、陸戦型ガンダム、アレックス、GPシリーズ、ましてや前回作成したVer.kaよりも前にデザインされた物です。
それでいて、少しも古臭くなっていないのを今回改めて感じました。

このMK-IIが生まれた経緯としては、大河原邦男さんが叩き台を、永野護さんがコンセプトとなるデザインを提示し、それらの要素を巧みに取り入れて藤田一巳さんがまとめるという共同作業よって生み出されました。
更に前番組『重戦機エルガイム』で好評だったムーバブルフレーム、360度マルチスクリーン、悪役風の厳つい目つき(いずれも永野さんにより生み出された物)、そしてMK-IIという名称等が取り入れられました。

当時はガンダムに別番組であるエルガイムの要素を導入する事に違和感がありましたが、現在ではすっかりガンダム世界に溶け込んでいますね。

エルガイムの要素を取り入れてデザインされたガンダムMK-IIですが、ただのモノマネで終わっていない証拠に、このガンダムMK-IIで確立された要素は、新たに生み出されるガンダムにも脈々と受け継がれています。

具体的には各部をブロック状のパーツで繋ぐ二重関節構造、機体各部に配置された姿勢制御バーニア、各部のマウントラッチ(ハードポイント)、手首の形状、足首のシリンダー、独立分割された腰アーマー、伸縮するシールド等々。
ガンダムのデザインに留まらず、基本となるフレームに装甲を被せていく手法はガンプラの構造にも受け継がれています。




工作はいつも通り、尖らせる所は尖らせ、薄くするべき所は薄くし、必要のない面は落として本来の姿に戻す作業をしたのみです。
唯一、肩のバーニアだけはいつも思うのですが解釈が違うので、下方にプラ板を足してバーニアを四方取り囲む形状にしました。
台形のスリットはバーニアパーツの黄色が覘くようになっていますが、ここは設定ではボディ同色なので何故こんな部分に凝るのかよく分かりません…
自分は同色に塗ってしまいました。

塗装はガンダムカラーのMK-II用をベースに自分のイメージに近づけるように調色しましたが、出来上がった完成品を見たときに「キレイ過ぎる…」と感じたので、パッケージイラストを参考にシャドーやドライブラシで若干汚してあります。

キットの成型色はフレームの色に特に違和感があったので、かなり自分のイメージするティターンズカラーに近づいたように思います。
やはりこの時代のMSは、紫掛かったグレーがよく似合います。



デカールは、キット指定の物はあまり使わずに、GFF等を参考にしながら、あまり物のデカールをペタペタと貼ってみました。
何故カミーユのイメージの強い3号機ではなく1号機なのかは、エマさんが好きなのも勿論ですが、画面に最初に登場したのが1号機(誰が乗ってたんだろ?)だったので、その印象が強く残っているからですかね。



このキット、流石にVer.2.0だけあって派手なポーズも難なくこなしますが、反面素立ちがあまり決まらないという欠点もあります。
理由は膝が逆方向に少しも曲がらないのと、腰アーマーが干渉して足を後ろに引けないのでS字立ちができないからでしょうね。
カッコよく立たせるには多少の改造が必要になりそうです(自分は無理矢理S字立ちに近づけています)。



比較的新しいキットではありますが、スタンドへの接続パーツは用意されていないので、スタンドを使う場合は汎用の接続パーツを使用します。
バーニアはキットでは黄色になっているので、イメージ通りにオレンジ色に塗り分けています。同様にシールドもティターンズ用は単色が正しいので設定通りの塗り分けで。



ビームサーベルはキットの物を蛍光ピンクでコーティングして使いましたが、もう少し長い物が欲しいところですね。
ティターンズVerの売りとして、腰の課同軸の追加がありますが、正直腰アーマーに干渉して殆ど回転させる事ができませんでした(汗)



ティターンズVerではあまり馴染みのないバズーカですが、流石に砲身が青いのは違和感があるので、連邦の汎用品という解釈で白に塗り替えました。
手首は掲載されている出版物によって解釈がまちまちなのですが、劇中のイメージを重視して黒にしてみました。
左手の握り手はVer.kaから流用しました。



かなり以前に作成した白Ver(ちょっと違いますが…)と。
微妙な違いですが、今回作成したティターンズVerでは、しっかり顎を引いた立ち姿を取れるように微妙に各部を調整しています。



前回作成したVer.kaと比較してみましたが、大きさが全然違います(汗)
脚の長さがかなり影響しているようです…


と簡単ではありますが、久しぶりに作成したMk-IIはとても楽しいキットでした。
バンダイが培ってきたフレーム構造や連動する装甲等はガンダムMK-IIにこそ一番相応しい気がします。
ガンプラ初のVer.2.0としてリリースされたキットで、ザクのVer.2.0と比べると驚くポイントは少ないですが、今作っても非常に満足できるキットではないでしょうか。部屋の片隅に眠らせている方は、是非とも一度組んでみる事をオススメします。

ロックオンに捧ぐ 1/100 ガンダムデュナメス その1

2008-03-18 22:44:26 | ガンダム・模型情報
ガンダム00第23話でのロックオン兄貴の活躍は誰の胸にも強烈な印象を残したと思います。

自分も例外ではなく、いてもたってもいられず部屋の隅に製作途中で放置されていた1/100デュナメスを急遽組み上げました。現状8割程度の完成度ですが、意外と進んでいたんだなという印象です。



クリアパーツやゴム製のコード類はまだ取り付けていません。
スミ入れをし、デカールを貼った上で塗料ごとのツヤの差を調整してから取り付ける事になると思います。

パーツも最終的にパチンとはめ込んでいないので少し隙間があるのですが、これは後からまたバラせるような配慮です。


ここまで出来ていて放置されていたのは、モチベーションの問題もありますが、丁度いいデカールがなかったのも大きいです。
今月末にはソレスタルビーイングのマークも入った水転写デカールが発売されるようなので、完成はそれからになりそうです。



色味はアニメ本編での印象と多少異なると思いますが、これは模型誌に発表されたアニメ用に線を減らす前のイラストをイメージしたためで、以前製作した1/100 エクシアと並べても違和感のないようにという配慮もあります。




狙撃用のカメラは丸型バーニアと市販のレンズパーツの組み合わせで再現しました。




細部の塗り分けはこんな感じです。
既に組まれている方はお分かりになると思いますが、正にマスキング地獄……
モチベーション低下の原因でもあります(笑)



フルシールドの裏側はこんな感じ。
大きいヒンジは別パーツですが、細かいグレー部分は全部マスキングにて塗り分け…




GNバーニア周りはこんな感じ。
ビームサーベル取り付け基部やホルスターもマスキングにて塗り分け。
バーニアは浮くかなと思いましたが、ゴールド表現で。



フルシールドはお約束通りに塗り分け。
更にこの後、太い溝部分はグレーが入る予定です。1/100スケールともなると、かなり大きな面積を占めるフルシールドなので、お約束とは言え塗り分ける効果は大きいかと思います。




持っている方はお分かりだと思いますが、デュナメス本体は細身でも、フルシールド、腰部バーニアユニットの影響でかなりのボリューム感があります。
フルシールドを上手く使えば、かなり大胆なポーズ表現も可能だと思います。




以前製作したエクシアと。
この仕様で4機のガンダムを揃えたいところですが、もうマスキング作業が大変で大変で(笑)

その前にこのデュナメスを仕上げないといけないですね。
丁寧に作ってやれば、マスターグレードに見劣りしない完成品になると思いますので、ロックオン兄貴の追悼にいかがですか?

MG RX-78-2 ガンダムVer.ka え?今更??

2008-03-13 15:16:49 | ガンダム・模型情報
MGユニコーンガンダムVer.ka以来、実に2ヶ月ぶりとなる模型完成品になりました。

タイトルにもあるように、何で今更?というチョイスですが、ここのところ完成しない症候群の症状が顕著で(笑)何に手を出しても完成までモチベーションが続かないという状況だったので、手持ちのキットの中で最もてっ取り早く完成しそうなコイツをチョイスし、何が何でも完成させるという低い目標を掲げて製作しました(笑)


とはいえ、まったくの新品状態から製作したという訳でもなく、キットが発売された当初(もう5年以上前)に、ゲート処理もそこそこにパチパチと仮組して、何じゃこりゃ全然Ver.kaじゃないじゃんとそのまま箱に戻し、我が家の在庫の一部となっていた物を引っ張り出してきた物です。



色のイメージがキットの成型色と大きく変わらないので、無塗装のパチ組みに見えるかもしれませんが、仮組み状態のキットをバラバラにし、一からパーツを成型し直して塗装した完成状態です。

今回のテーマは先にも挙げたようにとにかく完成させる事でしたが、もう一つのテーマとして今の自分の感覚でのトリコロールカラーの再現でした。
おかげですっかり鈍っていた塗装の感覚を取り戻すこともできました(笑)


肝心の塗装については、基本となる白はフィニッシャーズのファンデーションクリームを下地に、同社のアイボリーホワイトを。アクセントとして部分的に異なる色味の白、GSIクレオスのクールホワイトを下地にガンダムカラーのホワイト5を使用しています。

胸のブルーは何度か試行錯誤をした上で、フィニッシャーズのブルーパープルに白を加えた厳密には紫色です。


ちなみにこれは同じくフィニッシャーズのコバルトブルーをベースに調色したブルーで、とてもいい色になったのですが、ちょっと普通すぎる気がしたのでボツにしたパーツです。
フレームから取り外す際に割ってしまいました(笑)

赤の部分は、フィニッシャーズのシャインレッドに蛍光オレンジと白を加えた物です。写真でどこまで伝わるか分かりませんが、かなり鮮やかな赤に仕上がって満足しています。

黄色はガンダムカラーのイエロー2。
関節部のグレーは、ユニコーンガンダムにも使用した自作のチョコレート色です。アイボリーのボディにとてもマッチして違和感なく収まっているかと思います。
カトキ度を上げる効果もありますね。

スミ入れは、茶系のハルレッドと濃い部分はハルレッドにジャーマングレーを加えて関節色に近くした色を使い分け、仕上げにガイアカラーのフラットクリアを吹き付けて完成です。
このガイアカラーのフラットクリアは、缶スプレーのスーパーフラットに比べるとつや消し効果は低いものの、色味に影響を与えずに白っぽくならないのでお気に入りです。

今回は発色重視なのとVer.kaというキャラクターを考慮してグラデーション塗装は行っていませんが、エッジを強調するべく軽くドライブラシくらいはした方が良かったかも知れませんね。



やや俯瞰から。
このアングルだと短足さが更に助長されちゃいますね(汗)



せめてこのくらいのプロポーションだったら、もう少し評価が高かった気がするんですけどねぇ…
(写真はGFF)

今更、ガンダムVer.kaの説明は必要ないかと思いますが、そもそもコイツは映像作品に登場する機体ではなく、モデルグラフィックス誌で連載されていた『ガンダムセンチネル』という企画でデザイナーのカトキハジメ氏によって描かれたカトキ版ガンダムがその元ネタです。

当時の最新作であったOVA『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』に登場する出渕裕氏によってデザインされたガンダムNT-1アレックスを物差しにして、アレックスがあの形とディテールならば、その元になったRX-78-2ガンダムは恐らくこういう姿だったであろうというコンセプトでデザインされました。

その機能的でスタイリッシュなデザインは、当時のガンダムファンを虜にしましたが、その出生から立体物はもっぱら高価なガレージキットが主流で、誰もが手に入れて組み立てられるマスターグレードでこのVer.kaがリリースされると決まった時は、多くのファンが狂喜乱舞した事と思います。

ですが、ジム改の金型を最大限流用してリリースされたキットは、多くのファンの期待を裏切り、昔のイラストにも、今回のキット化に先駆けて描かれた新しいイラストにも似ていないという何とも中途半端なキットなのでした。
期待に胸を含ませていた多くのファンは、こんなのVer.kaじゃねぇ!と放り出すか(自分もその一人)、キットを切り刻んで自分の理想を追求した改造を施した方も多かったでしょう。
想像するに最も切り刻まれたマスターグレードなのかも知れません。

今回、初めてこのキットをちゃんと作ってみて感じたのは、カトキさんのイラストの事を一旦忘れて、RX-78-2のバリエーション機の一つ、例えば『哀・戦士』と『めぐり合い宇宙』の間で、戦場が宇宙へと移行する事を踏まえて空間戦闘力を強化した改良型とか宇宙用のガンダムと考えると、これはこれでアリなんじゃないかと思います。

何より、写真とかで客観的に見るのではなく、きちんと整面して全塗装を施した完成品は、細かい形状なんてどうでも良くなるようなオーラがあります(笑)



こうやって上半身だけに注目すると、さほど悪くは感じないので、やはりこのキットの最大の弱点は脚の短さにあるんだなと。
但し、脚を伸ばせば今度は腕が短いというように、全身に渡って改修が必要になるので要注意です。



今回、市販のガンダムデカールがどこも売り切れで入手できなかったので、キット付属のシールを使用しましたが、ここまで寄るとシールの厚みが気になります(汗)

顔だけはあちこち削って好みの形状に近づけてみました。
更にあごを引けるように、ボールジョイントを廃してストレート軸に変更し、頭部のポリキャップを貫通型にする事よって、微妙な位置変更が可能になりました。



こんな感じで、キットより深くあごが引けるようになりました。
但し、後ろから見ると首周りがスカスカなので、見るのは一方向限定です(笑)

アンテナは限界まで鋭くなるように尖らせたつもりでしたが、こうしてドアップにするとまだまだいけそうです。
あごの赤い部分に、何やら汚れがあるのは見なかった事にしておいて下さい(汗)



この角度からだと、シールドの白が本体と色味が違うのがよく分かります。こういう感じで色味の違う白を部分的に配色してアクセントにしています。
写真だとあまり分かりませんね…

シールドの転写式デカールは、古くなっていたのもあってか、もの凄く苦労しました。やはり水転写式のデカールの方がありがたいですね。



ランドセルの○一モールドは、撮影時に塗っていないことに気が付いた為、急遽ポスカで書き込みました。
グレーの上からでも簡単に発色してくれるポスカは、こういう時に非常にありがたいです。



ちょいちょい登場していますが、以前Ver.O.Y.Wをベースに線を減らして製作した、我が家のもう一つのRX-78とご対面。思えば、エアブラシを使って最初に挑戦したグラデ塗装だった気がします。
こうやって比べると、同じトリコロールでも好みというか、方向性がまるで違いますね。

左のガンダムをジャブローまでの前期型、右をジャブローで改修された後期型と考ると面白いですね。



このキットの元になったジム改との比較。
このジム改は、上のガンダムより更に以前に製作した物で、缶スプレーで塗装した物です。

ジムが生産ラインに乗った事で、本来その役目を終えるはずだったガンダムを延命するために、逆にジムのパーツを組み込んで補修パーツを確保したとか考えるのも楽しいですね。



ガンダムにはない要素として、ジムには以前B-CLUBから発売されていた高機動バックパックを装着しています。
キャストのムクで重いためか、ジムの腰関節が随分ヘタレてました…



連邦最強と最弱の組み合わせ。
このボールも、ガンダムと同じくモデグラ誌にカトキ版ボールとして描かれたイラストが元ネタで、後にVer.kaとしてリリースされました。
今の目で見ても、このボールの造形は素晴らしく、いつか再チャレンジしたいキットですね。


という訳で、今更感も甚だしいですが、久しぶりの模型記事をアップする事ができました。
特にポーズを変更する事もなく、立ち姿ばかりで退屈だったかも知れませんね。
キットの仕様もさる事ながら、多くの人にとって(自分もそうですが)ガンダムVer.kaは立ち姿が全てだと思いますので、あえてポーズを付けようとは思いませんでした。

恐らく今年はMGガンダムVer.2.0がリリースされると思いますが、このキットを組んでいていくつか気になった点が改良されている事を望みます。
Ver.2.0はGアーマーとの連動が考慮されているという事なので、コアファイター内蔵になるのは間違いないと思いますが、Ver.kaではそれによって肩の可動に大きく弊害が出ています。
肩を後ろに少し引けるだけで、立ち姿もより決まるようになると思うので、この点は改良されていると嬉しいですね。

股関節は鉄アレイ式のボールジョイントではなく、軸可動の組み合わせによる複合関節になるとは思いますが、細かいところで各部の○一モールドは是非2ピースで色分けを再現して欲しいものです。
今回も○一モールドの塗り分けには大変苦労しました…何かいい方法ないのかな。

それにしても、RX-78-2には特別な魅力がありますね。ここのところのスランプを脱して完成に至ったのも、RX-78だったからだと思います。
この勢いを維持したまま次のアイテムに取り掛かりたいですね。
次も我が家の在庫の中からRX-78を継ぐアイツになると思います…

ガンダムエース&模型誌感想 4月号

2008-02-26 00:17:56 | ガンダム・模型情報
今月はガンダム00が佳境という事もあり情報量が多めなので、ガンダム00に絞っての記事となります。
他の記事が気になる方は(いや、そうじゃなくても)書店で買って読んでください(笑)


■ガンダムエース4月号

巻頭の記事から、緊急会議に召集された監視者は「N1」「T2」「D3」「J4」「C5」「V7」「S8」「L9」というコードネームの持ち主である事が判明しました。
6が抜けているのは、アレハンドロ・コーナーがこれに該当するという事ですかね。

そして20話レビューに当初掲載した「GINX」という新型モビルスーツの名称はガンダムエースの誤植っぽいですね…おいおい(汗)


外伝「ガンダム00F」は非常に濃い内容で、今まで推測に過ぎなかった事が色々と判明しました。

ガンダムプルトーネにもトライアルシステムを搭載予定だったそうですが、現状では搭載されておらず、先月号の感想で書いた通りプルトーネはやはりコアファイター搭載機でした。

太陽炉及びマイスターを緊急時に守る目的のコアファイターですが、それ自体に戦闘力が殆どないために、後継機であるナドレでは機体そのものを緊急時のコアとして、それにヴェーチェという外装を被せるシステムが考案されたのだと思います。

シャルが「私から仲間を奪ったプルトーネ…」と言っているので、何からの理由でプロトーネが他のマイスターの死亡に関連したという事でしょうね。
プロトーネの持つ秘密がコアファイターとトライアルシステムだとすれば、何らかの理由でコントロールをトライアルシステムに奪われた事が原因でしょうか。

外伝におけるハロ型ロボット「ハナヨ」が、ガンダムマイスター874というのは以前にも書きましたが、874に人と同じように接し、「我思う ゆえに 我あり」という言葉を送ったフォン・スパークの命を救うために自らの意思でヴェーダの決定(フォンの死)に逆らう事になる行動をとります。

その際に見せた目はモノクロなので確実とは言えませんが、ティエリア、リボンズと同様の虹彩に幾何学パターンが走る金色(多分…)の目で、これはティエリア、リボンズの出生を紐解く重大なヒントだと思います。

対峙していたネーナが、フォン・スパークの本名と身の上を語っていますが、これは以前プトレマイオスのターミナルルームで盗み見した記憶を思い出しての発言でしょうね。
また去り際に気になる一言として、粒子も使い過ぎているから帰ろうと言っているので、ますますτ型GNのドライブの持つ有限の意味合いが分からなくなってきました。


改ざんされたヴェーダのレベル7にある情報とは、ヨハンの発言(刹那やロックオンのパーソナルデータ)でも予想された通りにマイスターに関する情報でした。
更にソレスタルビーイングのメンバーにはそれぞれヴェーダに対するアクセスレベルが設定されていて、監視者はレベル3、スメラギさんはレベル4という事です。
レベル7の情報にもアクセスできるティエリアは(何らかの理由で拒否られましたが)、ヴェーダから見た順位としてはスメラギさんより上という事でしょう。
その事をスメラギさんが意識しているかどうかは分かりませんが…

また、フェレシュテのガンダムマイスターの一人であるオッサン(名前忘れた…)は監視者の存在を知らなかったようなので、刹那たちトレミー組マイスターズも知らないと見るべきでしょうね。


そして874の発言からは彼女と同様の存在が(姉弟たち)は世界中に大勢いて、そのほとんどは自分が何者かも知らずに行動しているようです。
そして色々な描写から874が単なる立体映像ではなく、質量を持った存在のようなので、そこから導き出される答えは……

ハロにはそれぞれ中身?と呼ぶべきモノがあり、彼女、彼らはナノマシンの集合体のような存在なのではないでしょうか。
そして、そのことを意識して行動している個体はそう多くはない。
彼らにもランクというか特別な役割というのがあるかも知れません。

木星付近でアレハンドロが拾った紫ハロ…
その中身がリボンズだとすれば、抜け殻となっている現在の紫ハロに過去の記憶がないことも理由付けられます。

ティエリアは……オレンジハロの中身とは思えない(思いたくない)ので、自室とかにオリジナルがあるのかも知れませんね(笑)

そして、もう一人疑わしいのはフェルト。彼女は自分の事を知らないクチでしょうが、端役である彼女に両親の事を匂わすエピソードがあるのも伏線の可能性が高いですね。00の世界では割りときちんと人種を意識したキャラクターデザインがされている中、不釣合いなピンクの髪は結構怪しい気がします。
ルイード(赤毛という解釈でギリセーフ)と他の2人の栗毛と金髪と掛けてもピンクにはならないでしょうし…

いずれにしても、緑や紫など、現実感のない髪の色をしている人物は、何らかの形で一般的なヒトとは異なる存在に思います。

そして、彼らの存在目的は、以前から半分冗談のつもりで書いてきましたが、やはりヴェーダが人間を理解あるいは監視するための情報源ではないでしょうか。
874の言葉「ヴェーダには善悪も感情もない、ただのデータの集合。あるのは計画をより良い方向へ進めるための選択のみ」からも、ヴェーダは彼、彼女らが感じた意識をデータとして受け取る事でヒトという存在を探っているような気がします。

そして、874が自らの意思でヴェーダに背いてフォンの命を救う行動に出た事は、ティエリアが他のマイスターに仲間意識を持ち始めている事と同じように見えます。
彼らと違い、アレハンドロの傍で彼の行動を見ているリボンズは人類に対して何を思うのでしょうか…

他には、やはりトリニティは当初から計画にあった存在ではなく、有益だからということで容認されているのに過ぎず、トリニティが現れた事で存在価値を失った(ヴェーダの基準)フェレシュテに対して、組織の解散と保有するGNドライブ及びOガンダムの回収を迫った事が判明しました。
ヴェーダにとっては、第2世代の改修機は必要ではなく、Oガンダムが必要だという所に、今後の楽しみがありそうです。

今後のガンダム00Fは、いかにヴェーダにフェレシュテの存在価値を再認識させるかという事と、フォンの命を救う手段としてプトレマイオスに接触しようとする874が見所になりそうです。
そして、プトレマイオスに乗っているイアンの友人ジョイス・モレノって一体何者??


■電撃ホビーマガジン4月号

少しだけ00以外の記事に触れると、巻頭特集のASTRAYSは、00の第1部終了そしてSEED映画へ向けて、徐々にSEEDへシフトしていこうという試みですかね?

そして付録DVDにもなっている川口名人のコーナーに掲載されている名人製作のグロス仕様のゲルググ……クリアの厚吹きがタレまくっていたり、ホコリを噛み込んでいたりと、これがあの川口名人の作か?と目を疑ってしまいました(汗)
もう1体も、いかにも80年代な仕上げで…

00関連の設定資料も掲載されていますが、別の媒体の方が詳しいので省きます。
唯一、GNアームズとエクシアがドッキングした状態は、GNアーマーだそうです。なるほど~


「ガンダム00P」では、第2世代マイスター初の実戦が描かれます。
気になったのは、ガンダム開発の舞台となっているソレスタルビーイング所有のコロニー「クルンテープ」は、人革連に経済基盤を置く、とある華僑の財閥がリーダーとなり開発を進め、このリーダーはソレスタルビーイングのエージェントの一人という事なので、王留美の明かされていない過去の一旦が垣間見えます。
彼女は先代からエージェントの役割を引き受けたという事ですね。

そして、初の実戦(当然人の命を奪った)を終え、落胆するマイスター達をモニタリングしていた874の言葉―
「これが人間の限界……それとも優位性?」
と、ヴェーダは人の本質を知らない。それを理解するためには、人間の世界に入り、人間と同じ生活を行い、生きた情報を送ってくれる端末が必要だ。という一文からは、今までの見方が間違っていなかったと裏付けられました。

「私は、人間を見つめ続ける必要がある」
この言葉が、後の時代である「ガンダム00F」に繋がっていくんですね。


■ホビージャパン4月号

「ガンダム00V」では、ガンダムスローネのデザイナーである鷲尾直広さんによるスローネの追加ユニット「ツゥルブレンツ」が掲載されています。
元々変形メカぽかったスローネを、まさしく変形メカにするこの追加ユニットは、非常に鷲尾さんらしい航空機らしいアプローチがされていてカッコイイです。
スローネ自体は個人的にあまり好きなデザインではありませんでしたが、この追加ユニットを背負った状態はとても好みです。

アニメ本編には登場しそうも無いですが、GNアームズを装備したエクシアと対峙してくれると嬉しいんですがねぇ…


他には恐らく初出となるティエレンの宇宙指揮官型(鹵獲作戦でセルゲイさんが乗ってたタイプ)、国際テロネットワーク「ラ・イデンラ」が使用していた水中型mビルアーマー・シュウェザァイなどがカラー画稿として掲載されていて、GN-Xは線画で掲載されています。
アグリッサやデュナメス、キュリオスの追加武装の線画も掲載されていて、資料性は高いと思います。


■ガンダム00 オフィシャルファイルVol.3

ついでなので、オフシャルファイルからも気になった記事を。
見開きには、公式スタッフの一人である中谷誠一さんによるGN-Xのイラストが豪華に前後描かれています。
エクシアと同じ海老川兼武さんによるGN-Xのデザインは、人間に対して無慈悲な天罰を与える天使のような雰囲気もあり、とても好みの形です。

今回の特集は刹那たちのライバルになる各陣営の特集で、ジョシュアたちユニオンのトップガンのパーソナルマーク、ティエレン高機動B型防塵仕様(タクマカラン砂漠で使用されていた奴)や人革連の陸戦型モビルアーマー、AEUのヘリオンのバリエーション等、他には掲載されていない設定画が多く掲載されていて非常に資料性が高いです。

また、ラグナ・ハーヴェイ(こう記述するのが正しいようで、次回からこう表記します)さんの記事では、トリニティに命令を下す存在という興味深い一文もありました。
これが、彼が独自の意思でトリニティを動かしていると判断していいかはまだ分かりませんが(彼が指示を出すところ、またトリニティが受ける描写がまったくないので)、戦争商人の一面を感じさせる彼にとっては、紛争根絶と言う世界を望んでいるとは思えないので、τ型GNドライブ、スローネ、専用艦等のトリニティの装備は彼の資金で賄われているのかも知れませんね。

アレハンドロとの関係性は利害が一致するからお互い利用しているといった所でしょうか。

巻末には、グラハム役の中村悠一さん、セルゲイ役の石塚運昇さん、パトリック役の浜田賢二さんによる対談も掲載されていて、大変読み応えがあります。


ガンダム00も第1部の終焉に向けて、多くの謎が明らかになってきました。
残された大きな謎は、イオリア・シュヘンベルグの真の目的、アレハンドロ・コーナーの野望、そしてルボンズ・アルマークの思惑といった所でしょうか。
これらの謎は残り5話で明らかになると思いますので、残り少ない話数存分に楽しみたいと思います。