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白い彗星の艦長室のひとり言

ガンプラをはじめとして、各種トイ、話題のアニメについて盛り上がりましょう。

機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン #01 天使再臨

2008-10-09 03:04:32 | 機動戦士ガンダムOO
放送日を日曜5時に移して再始動した『機動戦士ガンダム00』のセカンドシーズン。放送日から少し時間が経ってしまいましたが感想を上げておきます。
次回からはなるべく早いUPをしようと思っていますが、あくまで個人的な備忘録に過ぎないので過度な期待はしないで下さい(笑)


初見でのインパクトを大事にしたくて、事前に積極的に情報を集めたりはしませんでしたが、Gyaoで配信されているファーストシーズンの総集編やギアス終わりのTV-SPOTなどで見知った情報だけですんなり世界観に入り込む事ができました。
まぁ…セカンドシーズンから見始めたといった人もあまりいないでしょうから、世界観の説明だけで多くの時間を割かれてしまう新番組の第1話と比べて濃い内容の30分だったように思います。


冒頭から資源衛星レゾルスでの派手な戦闘シーン。
新型のアヘッドにジンクスIIIがいる方が連邦の独立治安維持部隊『アロウズ』。
統一前の各国家郡の主力だったティエレンやイナクトを使っているのが反政府組織である『カタロン』という構図ですね。

アロウズ側は赤、カタロンは青(元の宇宙型ティエレンやPMCカラーの青とは微妙に違うらしい…)で色分けされているので非常に分かりやすいです。
それにしても、あのアヘッドがこんなにカッコ良く見えるなんて、アニメーターさんの力は偉大ですね……

レゾルスでの戦闘を知り憤っているのが新キャラであるカタロンの幹部クラウス・グラード。
そして、その傍らには公式HPでの立ち位置やそのアクティブな服装で何となく察していましたが、同じくカタロンのメンバーとなったシーリンがいます。
ファーストシーズンのエピローグで、マリナ皇女と袂を分かつシーンがありましたが、統一世界に異を唱えてカタロンに加わったという事でしょうか。

カタロンは使用しているモビルスーツの種類やレゾルスにユニオンの宇宙服を着た人がいた事からも、連邦に参加しなかった国家単位の集合体ではなく、個人的思想で集まった集団という事なのでしょう。


自宅でくつろぐセルゲイの元にマネキンからアロウズ転属するといった連絡が入ります。セルゲイはどうもアロウズに対して不審を持っているようでマネキンにそれとなく内情を知らせてくれるように打診しています。
一緒に暮らしているぽいソーマからの質問には答えないところを見ると、セルゲイはソーマにはアロウズには関わって欲しくないと考えているように感じます。

「それより、例の件については考えてもらえたかな?」

まさかプロポーズ?!とも一瞬思いましたが、普通に考えて養女にならないかとかいった事なのでしょう。多分……
それにしてもソーマは5年経って背も伸び、表情も女性らしくなりました。


ラクランジュ4にあるコロニー『プラウド』
ここには宇宙で働く事を実現した沙慈クロスロードがいました。
同僚がカタロンの内通者であった事で撒き添いになり保安局?の人間に拘束されてしまいます。

「連邦の新造航空?巡洋艦がラグランジュ4に向けて航行を開始です」
「王留美の報告どおりだ。もしかしたら…」

クリスの代わりにオペレーターに加わったのはイアン・ヴァスティの娘ミレイナ。

「セラヴィーを出す。彼は来る…生きているならば、必ず……」

5年前と変わらない風貌のティエリアは現在唯一プトレマイオス2に乗艦しているガンダムマイスターという事になります。
そのプトレマイオス2は、艦の中央モジュールに以前の面影があるものの、回転式のコンテナを廃して固定式の4つのガンダム搭載部分を持つ無骨なシルエットへと生まれ変わりました。
恐らく基本非武装であった以前の艦とは違い、武装化も行われているのでしょう。


連行された沙慈はコロニープラウド内の高重力工業区域で絵に描いたような強制労働をさせられています。
そのプラウドには連邦の巡洋艦を始めとしてカタロンの救出部隊、そしてあの人など、様々な勢力が集結しつつあります。
ちなみに連邦の巡洋艦艦長はファーストシーズンのエピローグでマネキンの隣にいた人ですね、恐らく。


新型オートマトン搭載コンテナを背中に接続するアヘッド。

「ジニン大尉。三番機のハレヴィ准尉は初陣だ。戦場の空気を感じさせるだけでいい」
「了解。ジニン小隊出撃する!」

巡洋艦から吊り下げられるような形で搭載されていた3機のモビルスーツが次々と発艦していきます。
勿論、ハレヴィ准尉とはエピローグでリジェネの後ろにいたルイスの事。
何がどうしてこうなったのかは追々語られるのでしょう。


「狙われているのか…ここも…」

ようやく真打の登場。5年経って大人っぽくなった刹那もプラウド内部に潜入を開始。


そしてカタロンの救出部隊がコロニープラウドに到着し、戦闘の火蓋が切って落とされました。

カタロンの部隊には今度は青く塗られた宇宙用(恐らく)のユニオンリアルドがいます。
ブリッジにいるクルーの宇宙服を見る限り、やはり各国家郡の元軍人を中心に構成されているのでしょう。

アヘッドによりいとも簡単に堕とされるカタロンの宇宙船。
寄せ集めのレジスタンスと正規軍のしかも先鋭部隊との差はいかんともしがたく、沙慈を含め収容されている強制労働者の望みはもろくも崩れ去ります。

「アラッガ中尉、敵部隊を叩け。ハレヴィ准尉は現ポイントで待機。私は予定通り新型オートマトンの性能実験を行う」

そして追い討ちを掛けるようにコロニー内に投入される新型オートマトン。
要は自律型の対人兵器の事で、ガンダムの世界観には今まであまり登場した事はありませんでしたが、言葉だけはファーストシーズンでのアザディスタンでの内紛時にハワードとダリル二人のフラッグファイターの会話の中に出てきていたように思います。

これがまた攻○機動隊かパ○レイバーといった押○監督作品に登場するメカのようで実にカッコイイ!(いや不謹慎ですね…スミマセン)


「対人兵器…?アロウズの仕業か!!」

ファーストシーズンの終わりから今までの間、世界中を回り世界の情勢を見続けてきたとされる刹那。
連邦の統治によりもたらされたといわれている平和な世界の中での新たな“世界の歪み”かもしれないアロウズの動向を追って彼はここにたどり着いたのでしょう。

そして刹那がヘルメットの左耳の部分に触れた事により、付近に隠していたのであろうエクシアが起動。

同僚が撃たれ絶体絶命の沙慈の前に現れた刹那は、プラスチック爆薬をオートマトンに投げつけ、ここでセカンドシーズンの中心になると思われる二人が再会を果たします。

「大丈夫か?」
「ありがとう…もしかして、刹那・F・セイエイ?!」
「沙慈…クロスロード」


沙慈にとって、無愛想な隣人でしかなかった刹那が、オートマトンに立ち向かい撃破していく姿に違和感を感じつつも、状況が状況だけに刹那に言われるがまま従うしかなく、一方の刹那は極限での命のやり取り、逃げ回り銃を構える自分に幼き日々を重ね合わせているようです。

「刹那…どうして君が?!」
「黙っていろ」
「変わっていない…あの頃から…何一つ!」


「Eセンサーに反応?敵の増援か!」

一方、外で戦闘中であるジニンのアヘッドに1機のモビルスーツの接近が警告され、コロニー外壁にはそのシルエットが…

「こんなもの、求めていない!ロックオンも!俺も!こんな世界など!!」


そして、二人がたどり着いたエアロックの先には、沙慈を驚愕させるあのシルエットが。


「大尉、あの機影は…」
「あぁ、あのGN粒子は…はっ!オートマトンの数が…減っていく?!何だ……」
「大尉!上から!!」

GNフラッグとの戦闘で失った左腕を覆った布をマントのように翻し、失った右目をティエレンのモノアイで補った慢心総意のエクシア(頭部は恐らく後で拾ってきたのでしょう…)がGNソードを構え突進してきます。

「あれは!!」
「ガ…ガンダム…」

「…エクシア、ガンダムエクシア…」

その姿に息を呑むルイス。彼女にとってガンダムは恐怖の対象なのでしょう。
そして、その見開いた瞳孔の奥、ルイスの目を通してこの戦闘を傍観しているリボンズ。

このクロスボーンガンダムのようなエクシアはもの凄くカッコイイのですが、どうせなら本放送までこの姿を隠しておいて欲しかったように思います。
登場するまでの数々の演出は最終的なこの姿を知らない方がよりインパクトがあって楽しめたような…


「刹那……どうして、君が……」

刹那がガンダムマイスターであった事を知り崩れ落ちる沙慈。
彼はルイスがすぐ近くでモビルスーツに乗って戦っている事を知る由もありませんが、今後も沙慈の進む道には多くの試練が待っていそうです。

「ソレスタル・ビーイングだと!何故今になって現れた!!」
「破壊する…ただ破壊する!こんな行いをする貴様たちを!!この俺が駆逐する!」

「ガンダムとはいえ5年前の機体、アヘッドの敵ではない!!」

ガンダムの登場よって錯乱しているルイスを尻目にジニンとアラッガは最新鋭の機体の利を生かしてエクシアを圧倒します。

「多くの仲間が貴様等に倒された。その仇!とらせてもらう!!貴様等の時代は、終わっている!!」

GNソードを折られ、両腕を切り落とされるエクシア。
満身創痍の機体にジンクス3のランスの切っ先が迫る正にその時―
虚空を切り裂く大口径ビームの光と共にセラヴィー登場。

「あぁ…あれは、ガンダム!」

セラヴィは更に膝にも装備されたGNキャノンを展開(これは設定画からは気が付きませんでした)し4点バースト攻撃。
背後からビームサーベルで迫るジンクスにはGNフィールドを展開し防御と最新型の性能を見せ付けます。

「背中に顔が?!」

セラヴィーの発表時から謎だった背中のガンダム顔が展開し、ヴァーチェでは使用しなかったビームサーベルでジンクスを一撃の下に切断。
結局ガンダムフェイスの意味はよく分かりませんでしたが、ホビージャパンに掲載されたナドレの特殊装備(に付いているガンダム顔)にはトライアルシステムの範囲を大幅に増幅させる機能があるとされていたので、ここではGNフィールドの性能を上げたと考えればいいのでしょうか?

今まで見た中で面白かった予想の中には、大型のガンダムに変形するとか、4機のガンダムが合体してその顔になるとか、プトレマイオス2と合体して顔になるとか色々ありましたが、個人的には左右の腰に付いている大型のパーツが何なのか気になります。ヴァーチェ同様にまだまだこいつには謎のギミックが隠されていそうですね。


「やはりアロウズの動きを探っていたか。久しぶりだな、刹那・F・セイエイ」
「ティエリア・アーデ…」

久しぶりの再会を果たす二人のガンダムマイスター。
ティエリアが確信的なのに対して、刹那が動揺気味なのが印象的です。刹那にとってはソレスタル・ビーイングのその後の動向はまったく分からなかったのでしょうね。

トレミー(でいいのかな)では刹那の合流を喜ぶクルーたち。
フェルトも5年経って大人になったというか、少し明るくなった感じです。
あの状況下で生き残ったラッセの姿もあります。
もしかしたら見えないところはリヒティのようになっているのでしょうか……

「生きていたか刹那。これでエクシアの太陽炉が試せる」

イアンの見つめる先には、片方のGNドライブが空いている00ガンダムの姿。
エピローグでも言っていたGNドライブ毎の個体差というのがどういうものなのか気になります。
現在搭載されているのは、フェレシュテから回収した元々は0ガンダムに搭載されていて、第2世代ガンダムでも使用されていた個体と思われます。


コロニープラウドでの動向をしったクラウスとシーリン。
シーリンの言うように復活したソレスタル・ビーイングの行動目的が以前と同じように“全ての戦争行為に対する武力介入”であるならば、カタロンとてその標的になる可能性は高いですが、彼らが自らの判断で敵となる勢力を見定めて行動するのであればクラウスの言うようにカタロンと行動を共にする可能性もあり、今後の見所の一つになりそうです。


「4年ぶりか…随分と雰囲気が変わった」
「そういうお前は何も変わっていない。あの頃のままだ…」
「よく言われる…」
「このガンダムはソレスタル・ビーイングなのか」
「勿論だ」

当たり前の会話ですが、刹那の成長と成長しない(身体的にね)ティエリアの対比がティエリアの特異性を浮き彫りにしています。


そこへ割って入り、刹那に問い掛ける沙慈。
沙慈の問い掛けにあっさりと5年前からの介入を肯定する刹那。
この時、ティエリア表情が一瞬硬くなりますが、以前のティエリアとは違いその様子を見守っています。

ルイスの事、絹江の事、味わってきた全ての苦痛を刹那にぶつける沙慈。
その件について直接的に刹那が関わった訳ではありませんが、ルイスの名前位は刹那も覚えているでしょう。
否定も肯定もしない刹那に対して、沙慈はその銃を奪い更に問い掛けます。

「言えよ!返せ…返してくれ…二人を……返してくれよーーーー!!」

この二人が現在のルイスの状況を知るのはいつになるのでしょうか。


「ルイス・ハレヴィ…よかったね。これで君にも戦う理由ができた…」

そのルイスは精神安定剤のような薬を口にねじ込み、非常に痛々しい様子。
彼女が何故?というのは先程も書いたように追々明らかになるでしょうが、失った左腕の再生を含めて何かしらの肉体的改造が行われているのか、それとも以前外伝にあったように本人も自覚の無いままヴェーダの情報収集を担っている一人だったのか、リボンズとの関係も併せてもっぱらの謎です。


そのリボンズの元にはティエリア似のリジェネ・レジェッタに案内された王留美の姿が。

リジェネについても謎だらけですが、分かるのはリボンスに対してタメ口なところから少なくとも主従関係ではなく横並びの関係であるという事ですかね。
そして、王留美。
ソレスタル・ビーイングにとっての重要人物であり続けながら、リボンズに接触を図る彼女の真意がどこにあるのか、これも今後が楽しみです。


新たなガンダムの出現をニュースで知るマリナ・イスマイール。
地球連邦の世の中になり、アザディスタンの元皇女という立場の彼女はどのような立ち位置にいるのか?
そして恐らくビリー・カタギリと共に隠匿した生活を送っているスメラギさんは復活したソレスタル・ビーイングのニュースをどう聞いているのか?
この主要キャラクターである女性二人も今後が楽しみです。


「そうか、現れてくれたか。自分が乙女座であった事をこれほど嬉しく思った事はない」

相変わらずの…いや新キャラクター(笑)の仮面の男さんも未だにガンダムへの愛を貫いている様子。


「連邦軍独立治安維持部隊よりソーマ・ピーリス中尉をお迎えに参りました。第5モビルスーツ部隊所属アンドレイ・スミルノフ少尉です」

息子のアンドレイがアロウズに加わっていた事に驚くセルゲイ。二人の会話からはあまり良好な親子関係であったとは思えないですね。
そして、超兵であるソーマもやはりアロウズに加わる事になりそうです。


厳重に拘束され幽閉されているアレルヤ。
彼が鹵獲されたのは外伝で匂わされていたので、それほど意外ではありませんでした。

キュリオスの太陽炉は外伝の主人公であるフォン・スパークにより回収済み。
(ちなみにコーラサワーの命をたまたま偶然助けたのもフォン)
今は元ガンダムマイスターの一人ヒクサーにその太陽炉を奪われていますが、紆余曲折を経てソレスタル・ビーイングの元に戻っているのでしょう。

ソーマ=マリーという事実を知り、ハレルヤを失った?虚ろな彼の目には、今何が映っているんでしょうか。


そしてエンディング。これが来週からはオープニングになるのでしょうか。
このエンディングには今後の展開を予感させる様々なピースが埋め込まれていますね。

・カプセルのような物に入って並んでいるティエリアとその同類たち
・連邦とアロウズ、異なる道を行くセルゲイ親子とアロウズの制服を纏うソーマ
・トレミーのシートに座るスメラギさん(制服似合わないっす)
・スローネの物に近いコクピットに座るネーナ
・同じくスローネのような機体にのるサーシェス
・背中の顔から馬鹿デカイ赤い十字架?を放出するセラヴィー
・リジェネを含む5人のイノベーター?の姿
・専用アヘッドに乗る仮面の男

などなど見所満載です。曲もいいですね。

※一度UPした後にデザイナーの鷲尾直広さんのブログにコメントを発見しました。
鷲尾さんのブログによると、サーシェスの乗っているのはツヴァイをベースにした新型で(名前は変更)ファングと太陽炉を増量し他のガンダムより頭一つ大きめの細身のメカのようです。
他にもドライやスローネ艦の設定などを起こされたようなので、ネーナが乗っているのもドライベースの新型って事になるんでしょうか。


エンディング後、刹那を撃たなかった事を沙慈に問い掛けるティエリア。

「人を殺せば君たちと同じになる。そんなのはごめんだ」

ここ(トレミー)に刹那が連れてきた事を感謝しろというティエリア。そうでなければ反抗分子として処刑されていたと。
ここら辺に大きな違和感というかティエリアの変化を感じます。
以前のティエリアであれば、民間人を母艦に連れ帰るなど言語道断、ましてや刹那に感謝しろなんて口が裂けても言わなかったでしょう。

「君は現実を知らな過ぎる。自分のいる世界くらい、自分の目で見たらどうだ」

この言葉も以前のティエリアからしたらまったく無駄な行為でしょう。
様々な経験をしたティエリアの内面的な大きな変化なのかも知れません。

ともあれ、色々な事実を知ってしまった沙慈は、このままサヨナラって訳には恐らくいかないでしょうから、ソレスタル・ビーイングと行動を共にして世界を自分の目で見ていく事になるのでしょうか。
そして、異なる立場でルイスと再会…?


新生ソレスタル・ビーイングの制服に袖を通した刹那は、新たな愛機となる00ガンダムとご対面。
そして新生ソレスタル・ビーイングの新メンバー勧誘の旅へと地球へ降り立ちます。


「アンタか?俺を呼び出したのは?」
「カタロン構成員、ライル・ディランディ」
「保安局か?!」
「お前を迎えに来た…俺の名は刹那・F・セイエイ。ソレスタル・ビーイングのガンダムマイスターだ」
「ソレスタル・ビーイング…?」
「そしてお前もガンダムマイスターとなる。ライル・ディランディ…いや『ロックオン・ストラトス』」

これも分かりきっていた事ですが、ファーストシーズンで墓地に来ていたロックオンを見つめていた人物(逆か?!)
そして、ロックオン(ニール・ディランディ)が間際で気に掛けていた人物であるライル・ディランディを新たなコードネーム『ロックオン・ストラトス』として勧誘しています。

彼が双子の弟なのか兄なのかは分かりませんが、ニールと同様の能力を持っていると見込んでの勧誘なのでしょう。
双子であっても能力や性格が同じではないでしょうが、少なくともカタロンに属しているという事実は、現在の世の中を否定している一人という事は間違いないのでしょう。



次回予告

破壊を望む物、拒む物、様々な想いを受け、今ダブルオーが覚醒の時を迎える
次回『ツインドライヴ』
それはガンダムを駆逐するガンダム


次回は刹那がスメラギさんを勧誘するお話(笑)
ニールではないそっくりな人に出会ったフェルトがどういう反応をするのでしょうか。

そして非常に珍しいリボンズの怒りの表情は何を意味するのか?
次週も楽しみです。
あ、もちろん00ガンダムも本格的に登場っすね(汗)

機動戦士ガンダム00 WORLD REPORT

2008-04-13 03:11:27 | 機動戦士ガンダムOO
雑誌ニュータイプに編集で発売された『機動戦士ガンダム00 WORLD REPORT』
番組終了後初となるムック本という事でかなり期待していたのですが、正直自分の知りたかった謎や情報がこの本で解明されたという事は正直なかったです。

資料としても終盤に登場したアルヴァトーレ及びアルヴァアロン、GNフラッグ等の資料も掲載されていないので、これ1冊でガンダム00第1期が網羅できるという訳ではありませんが、見所としては各話数のキャプションを水島監督自ら書かれているところでしょうか。

監督の解説の中で印象的だったのは、刹那たちソレスタルビーイングの立場についてのコメントで「スローネが自分たちなりの武力介入を始めます。これはソレスタルビーイングってそもそもこういう組織なのでは?ということを露にすための存在です。刹那たちはいろいろ考え、行動に迷っていながら、武力介入する場合もあるのだけれど、結局それは一種のテロ行為でもあるわけで。刹那は一方的にトリニティ3兄弟と自分は違うと思っていますが、それは刹那の狭い世界の中だけの真実でしかない。トリニティ3兄弟は悪役ではありますが、世界に対して力を振るおうとしている点で刹那とスローネの間には本質的な違いは無いです。武力介入を受けた一般人から見れば、どちらもテロ組織の一員に過ぎないんです」
という言葉。

丁度、スローネが登場し武力介入を開始した頃のコメントなのですが、この辺りの解釈は、このブログでも批判的なコメントをいただいたりもしましたが、自分が感じていた事と、監督の考えがとても近くて、監督が作品に込めたメッセージをちゃんと受け取れていたなと感じました。


“世界を変えたい”“世界を正しい方向に導きたい”これの気持ちは純粋な物でしょうが、それを達成する手法としての武力介入は、やはり世間から見ればテロ行為となんら変わりが無く、現在の世の中でテロ組織と呼ばれている存在の中にはサーシェスのような人間もいるでしょうが、こういった元々は純粋な想いから行動している人もいるのではと思います。
では想いが純粋ならば彼らの行いは許されるのかといえば答えはNOな訳で、その辺りの理が描かれたのが第1期のラストでのソレスタルビーイングのメンバーに降りかかった状況だと思います。

ガンダム00の世界は勧善懲悪ではないので、明確な正義や悪といった色分けはされていませんが、自らの行動に対しての罰を受けた刹那たちがどのような行動を起こしていくのか、第2期ではその辺りに注目したいと思っています。


『機動戦士ガンダム00 WORLD REPORT』の話に戻りますが、同時に発売されたニュータイプ5月号には水島監督のインタビュー、声優陣のインタビュー&コメント集に加え、こちらにはアルヴァトーレ&アルヴァアロン、GNフラッグの設定画も掲載されているので併せて読むことで補完されると思います。

それでも、GNドライブやリボンズ等々明かされていない謎は数多く残りますので、これからの半年まだまだヤキモキさせてくれそうです。

機動戦士ガンダム00 ♯25 刹那 その3

2008-03-30 20:24:20 | 機動戦士ガンダムOO
この記事は『機動戦士ガンダム00』第25話の最終パート及び総括的感想の記事です。
番組前半Aパート感想はその1、番組後半Bパート感想はその2をそれぞれご覧下さい。


A.D.2312

ソレスタルビーイングと国連軍との死闘から4年後、オービタルリングを纏った地球から遠く離れたアステロイドの奥、スペースコロニーに沙慈は居ました。

ルイス、久しぶりにメールを出します。君から返事が来なくなって、もう2年が経ちました。
でも、どうしても伝えたい事があったから…
僕、今年から宇宙で働く事になったんだ。悲しい事がたくさんあったけど、でも小さな夢を一つだけ叶えたよ。
だから、もう一つの夢も叶えさせて欲しい。
待ってるよ……ルイス
宇宙で待っているから……

あれから4年、自分を取り戻した沙慈は、コロニーの建設に関わっているようです。
夢であった宇宙で働く事を現実の物とし、そしてもう一つの夢だったルイスと一緒に宇宙で働く事を夢見て。

その沙慈の目に映る一陣の光…
「あ、あれは?!」
「ありゃあ、GN粒子の光か?どこの機体だ??」
「あれは、連邦の物じゃない。粒子の色が違うよ」
「あぁ…確かに」
(あの光…そう、あの光は……ガンダム?!)

この4年間で、GN粒子という言葉は極一般的になったようです。
そして、沙慈の口から語られた連邦という言葉。

「国際連合が地球連邦に改名して1年、我々は連邦参加国全328カ国の賛同を得て、各国の軍隊を解体、一元化し“地球連邦平和維持軍”として発足する事をここに宣言します」

会場に詰め掛けた多くの人々から拍手が送られる中、連邦首相と思われる人物から各国の軍隊の解体及び“地球連邦平和維持軍”の発足が発表されました。
会場前には、巨大なランスを構えた(カッチョエエ…)GN-Xの後継機と思われる機体が、さながら衛兵のようにずらりと立ち並んでいます。

「全ての国の軍が無くなり、我が平和維持軍が唯一の軍隊となった時、世界は真の統一を果たす事になるでしょう。その道標となるべく我々は邁進していく所存です」

モビルスーツの足元に並んだ将兵の中には、元AEUのマネキン、そして元人革連のセルゲイの他、元AEUのエース、パトリック・コーラサワーの姿も見えます。


イオリアの計画の目的が地球連邦の形成であるとかなり以前から書いてきたので、この光景は感慨深い物がありますが、今の考えとしては、連邦の形成は計画の一部若しくは一つの選択支、または過程でしかないと思います。
そこを履き違えたアレハンドロは、統一された世界を我が物にしようとしましたが、リボンズの言うとおりにそれは器量が小さい望みでしかなかったのだと思います。

イオリアは恐らくもっと先の未来をも見据えた人類の変化、彼の最後のメッセージにもあった人類は変わらなければならないという事を目的にしていたように感じます。

太陽光発電により世界を3つにまとめ、更にソレスタルビーイングの武力介入で世界は一つにまとまりつつあります。
そこから人類が宇宙へと生活圏を広げるのも一つの可能性、過程として存在するのでしょうし、人類が未来永存在し続ける為にはもっと大きな世界の変革、そして人類その物の変革が必要になるのでしょう。


そして、連邦首相の演説の言葉からは少なからず連邦に参加していない国もあるようで、連邦がどのような手段でこれを迎合するかが、これからの争点になりそうです。また、テロリストなどの武力を行使する集団に対しては、平和維持軍がその対処に当たるのでしょう。
かつてのソレスタルビーイングのように…

                 ◆

マリナの元を去るシーリン。
連邦にアザディスタンが参加したのかどうかは分かりませんが、そうであるとしたら、皇女という立場は不要になったという事でしょうか。


「これで世界は変わったのですか?お嬢様」
「さあ…」
「今の世界はお気に召しませんか?」
「期待はしているわ…世界が変わっていく事を」
そして、すっかりネーナを手懐けたと思われる王留美は、世界の変革をどう見ているのか。


「始まるよ…イノベイター。人類の未来が…」
新たな衣装を纏ったリボンズ。これからが彼本来の役目という事でしょうか。
イノベイターというのが、彼の後ろに控えている5人の総称かどうかは分かりませんが、革新者・導入者という意味を持つこの言葉は、リボンズの目的にも関係しているように思います。
彼らはどのように人類を導こうというのか…
そして、それは連邦の目指す未来とは異なるのか…


連邦の制服らしき物を着たマスクの男…
間違いなくあの人でしょうが、何故マスクを付けるのか?
瀕死の重傷を負い、顔に消せない傷を負ったのか、過去の自分と決別し、グラハム・エイカー(あ、書いちゃった…)としてではなく、別の人間として生きる手段なのか…

荒々しくグラスを叩きつける男は、肩のタトゥを見ても明らかですが、アリー・アル・サーシェスその人でしょう(EDクレジットに名前があるし…)。
ロックオンの決死の覚悟も虚しく、やはりというかしぶとく生き残っていたようです。連邦の世の中は彼のような人間には住みやすい世の中ではないのか、かなり荒れているようです。


そして、恐らく一番話題を呼ぶであろうツーショット、ロックオンのような髪型をしたティエリアそっくりの人と、その後ろに控えているのは髪を切ったルイス!

「フ…」
セリフこれだけですが、ティエリア役の神谷浩史さんの声ではなく…
その秘密はEDクレジットにありました。

リジェネ・レジェッタ…CV朴ロ美

これは第2部に向けての大きな謎になりそうです。
ルイスがメールの返事を出せなくなった事にも関係しているでしょうし、何故ルイスが?と単純に疑問も沸きます。
そして、彼(彼女?)は一体何者なのか…


アステロイドの中、かつてのトリニティ艦のような艦艇が係留されてる基地にやってきた王留美。

「ご足労だったな、お嬢様」
「状況はいかがですか?」
「1機目はロールアウトした。今は実戦に向けてのテストに出払っている」
「他の機体は?」
「予定通り、順次ロールアウトする予定だ」

第4世代ともいえそうな機体が順次ロールアウトを迎えているようです。
イアン・ヴァスティが語る実戦に向けてのテストというのが、沙慈の見たGNドライブの光という事でしょうね。

「良かったら、見せてくださらない?第1世代の機体を」
「ん?了解」

“GN-0 GUNDAM”の文字が書かれたハッチがせり上がると、中からは0(オー)ガンダムの姿が。
王留美の姿越しには“GN-00 GUNDAM”の文字も確認できます。

「これが0(オー)ガンダム…初めて太陽炉を搭載して稼動した機体…」
「太陽炉は取り外して既に(別の)機体に装着してある。だが、こいつを使ってもマッチしなかった…エクシアの太陽炉でも上手く行くかどうか…」

王留美は新型のパイロットスーツのような物を着ていますが、その後にも同様のスーツを着た人物が一人。
恐らくネーナかと思っていましたが、ネーナはどうやら別の部屋でモニター越しにこの様子を見ているようです。
その虹彩の様子からは、ハッキングでしょうか?!

とすれば、王留美の後ろにいるのは誰?
紅龍とは明らかに身長が違うように感じるのですが…


そして、イアンの言葉にも気になる点が、それは太陽炉ごとの性能差。
0(オー)ガンダムの太陽炉は、フェレシュテが使っていた物で勿論オリジナルの太陽炉。それがマッチしなくてエクシアの物を試すという口ぶりは、太陽炉ごとの性能差(性質か?)がある事が伺えます。

「世界を変える機体…00(ダブルオー)ガンダム…」


我が家のモニターでは真っ暗でよく分かりませんでしたが、某所で拾ってきた画像では補正されているのか細部を確認する事ができます。

パッと見はエクシアをよりガンダムぽくリファインした印象ですね。
番組開始当初は、後半の主役モビルスーツとして00ガンダムというのが出てくるんだと冗談半分で思っていましたが、正に本当に登場した00ガンダム…
今のところは、ガンダムぽくないエクシアのデザインが気に入っていますが、これも人気の出そうなデザインですね。より分かりやすくガンダムしていると思います。

また噂では、00ガンダムは太陽炉を2つ搭載するガンダムという事ですが、稼動できる機体を1機減らしてまで2つの太陽炉を搭載するメリットは…
結構ありそうです。
単純に蛇口の数が増える事でのパワーアップも図れそうですし、交互に使用する事で粒子を大量に消費する攻撃でも粒子切れを防ぐ事ができそうです。
トランザムも2度続けて使用する事も可能になるとか、一度の使用でのパワーダウン状態も回避できそうです。

いい事尽くめのツインドライブですが、パイロットへの責任も2倍以上に跳ね上がりますね。破壊若しくは鹵獲された際のデメリットは甚大です。

また、ここに0(オー)ガンダム及びその太陽炉があるという事は、外伝での支援組織フェレシュテは解散若しくは壊滅あるいは統合したという事でしょうか。
今一つフェレシュテの敵が明確でないので、どのような経緯があったのかは窺い知れませんが、外伝の連載は本編終了後も続くようなので、第2期までの間は色々と楽しませてくれそうです。

そして、何よりも重要なのが、ソレスタルビーイングが今だ顕在しているという事。連邦の世の中になったとしても、彼らにとってはそれは目指すべき世界とは違うという事なのでしょう。
画面に出てきていない刹那、アレルヤ、ティエリア、スメラギさん、フェルトがどうなっているのかは分かりませんが(ロックオンについてはオフィシャルガイドに死亡となっているので、とりあえずそういう事として…)、00ガンダムを世界を変える為の機体と呼ぶからには、世界は変える必要があると考えているのでしょう。

最後に映し出された“Mission Incomplete”は、作戦失敗の意味も持ちますが、それでは第1期のラストはバッドエンディングになってしまうので、作戦は今だ終わっていないという意味として、第2期へと繋がるのでしょう。


半年間欠かさず視聴し、拙いながらも個人的感想をネットに上げる事を続けてきました。番組が始まる前は正直あまり期待していなかったのですが(オイオイ)
蓋を開けてみると、今までのガンダムとは異質の雰囲気と世界観を持ち、少しずつ小出しにされる要素にいつの間にかどっぷりとハマってしまいました。

ガンダムという作品や単にロボット物といわれる作品に期待する物は人それぞれ十人十色なので、ガンダム00についても見る人全てが面白いと感じたがどうかは分かりませんし、恐らくそんな事はないでしょう。
キャラクターの掘り下げが少ないぞとか、恋愛要素が足りないとか、世界の枠組みや政治の話なんか小難しいのは置いといて、もっとメカを出せメカを!という方もいる事でしょう。

それでも個人的にはとても楽しめた作品で、第2部が非常に待ち遠しくもあります。ここまでのめり込んで見た作品は久しぶりでした。

第1部が終了した事で判明した多くの謎もあれば、いまだ判明していない謎もまた数多く残っています。
これらの情報を整理しながら、視聴感想という形式とは異なりますが、不定期にガンダム00に関しての記事は続けて行きたいと思っています。

まずは、毎週長くて拙いない文章を読み続けていただいた皆様に感謝しつつ、一旦締めたいと思います。

機動戦士ガンダム00 ♯25 刹那 その2

2008-03-30 19:22:43 | 機動戦士ガンダムOO
この記事は『機動戦士ガンダム00』第25話の後半Bパートの感想です。
前半Aパートはその1をご覧下さい。


「フフフフフ…ハハハハハッ!残念だったな、イオリア・シュヘンベルグ。世界を統合し人類を新たな時代へと誘うのは、この私、今を生きる人間だ!」
エクシアを葬ったと勝ち誇るアレハンドロですが、コックピットには熱源接近を警告するアラームが。

「何ぃ?あれは?!」
接近するビームをGNフィールドで弾いたアレハンドロは、倒したはずのエクシアがトランザムの超機動で接近するのを目の当たりにします。

「エクシア?!イオリアのシステムか」
「……見つけた」
「何?!」
「見つけたぞ、世界の歪みを!そうだ…お前がその元凶だ!!」
「再生は既に始まっている。まだ破壊を続けるか!!」
「無論だ!」

機動力に物を言わせて、遠距離からのビーム攻撃を仕掛けるエクシアですが、単体でもGNフィールドを展開するアレハンドロのモビルスーツの前にはことごとく弾かれてしまいます。

「GNフィールド!くっ…」
その時、脳裏を掠めるのはロックオンから聞かされた言葉。

『刹那、何故エクシアに実体剣が装備されているか分かるか?GNフィールドに対抗するためだ。計画の中には対ガンダム戦も入っているのさ…もしもの時はお前が切り札になる。任せたぜ、刹那』

エクシアのカラーリングから(光の加減かも知れませんが)、前回のアバンで描かれた時期とほぼ同じ頃のようです。
この頃はスローネやGN-Xの存在は少なくともマイスターでは予見していなかったでしょうから、自分達のガンダムが敵に鹵獲、若しくはマイスターの誰かが離反する事によって対ガンダム戦の可能性があると認識していたのでしょう。

ヴェーダ的には、自らに連なるガンダムが敵に回った時にはナドレのトライアルシステムを、そして、そのナドレ若しくは他陣営にガンダムと同等の能力を持つ機体が現れた際の切り札として、ガンダムセブンソードことエクシアにGNフィールドを切り裂く事の出来る剣を装備していたという事ですかね。

理屈はよく分かりませんが、同じ性質同士の衝突に併せて、実体剣の質量と運動エネルギーが相乗する事でフィールドを上回る破壊力を発揮するという事でしょうか。

とかくアニメでは光剣より下に見られがちな実体剣ですが、あのサイズの質量を人間が扱う剣と同じかそれ以上のスピードで振り貫いているのですから、その破壊力は半端じゃないと思います。

(分かっている、ロックオン……俺は戦う事しか出来ない破壊者、だから戦う…争いを生む者を倒す為に…この歪みを破壊する!!)

「貴様ぁ!!」
「武力による戦争根絶、それこそがソレスタルビーイング!!」
「フ、フィールドが?!」
「ガンダムがそれを成す!俺と共に!!」

刹那の決意を秘めたGNブレイドでの攻撃は、GNフィールドごと敵モビルスーツを貫き、フィールドが消滅したところをビームサーベル、そしてビームダガー、最後はGNソードを一閃。

「そうだ、俺が!俺たちがガンダムだ!!」

刹那の渾身の攻撃はアレハンドロの居るコックピットの一部をも切り裂き、破片を胸に受けたアレハンドロはモニターに映るリボンズの姿を目にします。

「リ…リボンズ……」
「アレハンドロ・コーナー…貴方はいい道化でしたよ」
「何ぃ…」
「これはイオリア・シュヘンベルグの計画ではなく、ボクの計画になっていたのさ…」
「リ…リボンズ…貴様!!」
「統一された世界の行く末は、ボクに任せてもらうよ」
「貴様ぁ…コーナー一族の悲願を!!」
「そういう物言いだから、器量が小さいのさ」(ごもっとも)
「リぃボンズぅ……」
最後にモニターに映るリボンズを殴り、アレハンドロは散りました。

大方の予想通り、リボンズが最後にはアレハンドロを見限る形でアレハンドロの野望は潰えました。
イオリア・シュヘンベルグへの嫉妬と憎悪、一族の妄執、そして自らが新世界の王となる狂気に縛られた男の物語はここで終わりを告げました。

そしてアレハンドロの影で全てを操っていたリボンズ・アルマークとは一体何者で、何の目的で行動していたのかという謎は、第2部へと持ち越す事になりそうです。


「ハッ、ハッ、ハッ、ハッ…まだいるのか?!」
トランザムも終了し、息も絶え絶えの刹那に迫る赤い光。
「……フラッグ?擬似太陽炉?!」

背部に太陽炉を背負い、不気味に光るツインアイを持ったフラッグがビームサーベル1本で戦場に現れます。

「逢いたかった…逢いたかったぞ!ガンダム!!」
フラッグのフェイスマスクが一瞬開き、その中にはセンサーのような物が確認できます。更に、背中中央に位置していたGNドライブを連結アームにて左肩に移動し、そこから伸びるケーブルを介してビームサーベルを稼動させているように見えます。

つまりは、本当に付け焼刃的な改良でしかなく、武装も無骨な姿でのビームサーベルしか実現出来ていないのでしょう。その姿はどことなくエピオンを思わせます。

「ビームサーベル?!」
咄嗟に最後の一振りとなったGNソードで応戦する刹那も、フラッグの変わり様に驚きを隠せない様子です。

「ハワードとダリルの仇…討たせてもらうぞ、このGNフラッグで!!」
「通信を…?」
音声のみならず、コックピットの映像まで送り込んできたグラハムの姿に、アザディスタンでの出会いを思い出す両者。

最終局面を迎えて、互いのパイロットが通信でお互いの主張を繰り返すシーンが多く見られますが、いくつかの可能性が考えてみました。

機体の一部が接触している場合は集音装置が考えられますが、ビームサーベルでの切り結びなどでは恐らく不可。
そしてガンダム同士の場合には装甲を微振動させる事で情報のやり取りが出来る視認信号(ガンダム00Pより)というのもありましたが、受け取れるのはあくまで文字情報(手旗信号のような暗号伝達)と推測できるので音声や映像は不可。

最後に考えられるのは、超接近した場合ではGN粒子の影響が少なく通信が可能だという事でしょうかね。ガンダムタイプ若しくはそれに準じる機体は、GN粒子下の行動が前提なので通信能力は強化されている傾向にあると思います(ガンダムのグラビカルアンテナ等)。
演出上の都合と言ってしまえばそれまでですが…


「なんと、あの時の少年か?!やはり、私と君は運命の赤い糸で結ばれていたようだな…そうだ!戦う運命にあった!!」
GNドライブ直結のビームサーベルで、エクシアの左腕を切り落とすGNフラッグ。

「ようやく理解した…君の圧倒的な性能に私は心を奪われた…この気持ち…まさしく愛だ!!
あ…い?!
「だが愛を超越すれば、それは憎しみとなる!行き過ぎた信仰が内紛を誘発するように!!」
「…くっ…それが分かっていながら何故戦う!!」

グラハムの言っている事は間違ってはいないと思いますが…この長く続けてきた感想の中で、初めて大型フォントを使うのがこの言葉になろうとは(苦笑)

「軍人に戦いの意味を問うとは!ナンセンスだな!!」
「貴様は歪んでいる!!」
「そうしたのは君だ!ガンダムという存在だ!!だから私は君を倒す…世界などどうでもいい…己の意思で!!」
「貴様だって、世界の一部だろうに!!」
「ならば、それは!世界の声だ!!」
「違う!貴様は自分のエゴを押し通しているだけだ!貴様のその歪み、この俺が断ち切る!!」
「よく言った!ガンダム!!」

互いの主張を剣に乗せ死闘を切り広げる両者。お互いの機体は既に頭部も無く、剣を振るう腕だけが満足に残っているだけの状態で最後は相打ちとなります。
両者の剣は互いのGNドライブへの直撃だけは避けますが、GNフラッグは大破。

「ハワード…ダリル…仇は……」
この言葉を残しグラハムは爆発の中に消えます。
グラハムも別の意味でアレハンドロそしてアリーと同様に狂気の人でした。
ガンダムの存在に妄執し、世界を否定してでもガンダムを自らの手で倒す事に拘り続けた男。
こんな姿のグラハムをあまり見たくは無かったです…

「…ガンダム……」
刹那もガンダムという言葉のみを残し、宇宙には赤と青の一際大きい光が輝き……


警告音が鳴り響くコックピットで意識を取り戻したティエリア。
「ここで…終わりではない…まだ…計画は継続している……せめて、太陽炉を……」

渾身の力を振り絞り、GNドライブを機体からパージするティエリア。その様子は強襲用コンテナでもモニタリングしているようです。

「これでやっと行ける…貴方の下へ……ロックオン」

ティエリア・アーデ ―生死不明―


「そんな…ソーマ・ピーリスが…マリーだったなんて…知っていたのか?ハレルヤ?!」
(知ったら、オマエはもう戦えねぇ…死ぬだけだ…まぁいいさ、どっちみち同じだ…ハハハ…先に行ってるぜ)
「ハレルヤ?まさか…そんな……ハレルヤ」

ハレルヤというもう一つの人格を失ったように見えるアレルヤ。
アレルヤ・ハプティズム ―生死不明―


流されるエクシアのコックピットの中、傷を負い意識も無い刹那はこの戦いに望む前にマリナに一通のメールを出していたようです。

マリナ・イスマイール、貴方がこれを読んでいる時、俺はもうこの世には…
武力による戦争の根絶、ソレスタルビーイングは戦う事しか出来ない俺に、戦う意味を教えてくれた
あの時のガンダムのように…

俺は知りたかった。何故、世界がこうも歪んでいるのか?その歪みはどこから来ているのか?
何故、人には無意識の悪意というのがあるのか?何故、その悪意に気付こうとしないのか?
何故、人生すら狂わせる存在があるのか?

何故、人は支配し、支配されるのか?
何故、傷つけあうのか?
なのに何故、人はこうも…生きようとするのか?

俺は求めていた…貴方に会えば答えてくれると考えた。俺と違う道で、同じ物を求める貴方なら。人と人とが分かり合える道を…その答えを
俺は、求め続けていたんだ……ガンダムと共に…

マリナの瞳から涙が溢れて零れ落ちる
「刹那……」

刹那・F・セイエイ ―生死不明―


そして人々はそれぞれの戦争を生き残り…
行方不明だったネーナは、王留美の下に身を寄せ
リボンズは何を想ってイオリア遺体を見つめるのか
マネキン大佐はこの犠牲者の多き戦闘に何を想うのか
病床でのルイスは今何を想うのか
そして、目に力が戻った沙慈は、これからの人生をどう生きる決意をしたのか
九死に一生を得たセルゲイは見つめるソーマに何を想うのか


最終パート及び総括的な感想はその3にて

機動戦士ガンダム00 ♯25 刹那 その1

2008-03-30 13:48:40 | 機動戦士ガンダムOO
半年間楽しませて貰ったガンダム00も今回で第1部が終了します。
この間、多くの人にこのブログにも訪れていただき、ありがたく思っています。
それでは、最終回の感想を全力でまとめたいと思います。

アバンでは、前回の刹那、ラッセとアレハンドロの戦闘の続きから再開です。

「エクシア、刹那・F・セイエイ、目標を駆逐する!」

GNソードを振りかざしアルヴァトーレに切り掛かるエクシア。アルヴァトーレからは多くの砲門が開きエクシアに一斉射を仕掛けます。

「刹那、コンテナをやれ。上手くいけばあの腕くらい吹っ飛ばせる!」
「了解!」
ラッセの機転で、エクシアとGNアームズは強襲用コンテナの残骸に集中攻撃を仕掛けます。

「やったか?」
「…いや」
「チッ、無傷かよ!!」
ラッセの思惑も虚しく、アルヴァトーレの両腕はフィールドの外に出ているにも関わらず、ダメージを受けていません。この腕その物が防御用の盾として機能する位の強度があるようです。

勝ち誇るアレハンドロ。
「フフフ…ハーハハハッ…その程度でアルヴァトーレに対抗しようなど、片腹痛いわ!!」

アルヴァトーレという名称には色々と憶測がありましたが、発売された模型誌等の情報及びアレハンドロ自身のこの発言により、モビルアーマーの名称で確定のようです。


「フェルト、マイスター達の状況を教えて」
「ナドレは大破…ティエリアからの応答なし……」
「なんだと?!」
「キュリオス機体損傷大…敵モビルスーツ2機と交戦中…」
「みんな……」
スメラギさんたちは、残された強襲用コンテナで現状確認。悲観的な状況に顔を雲らせます。

ここで、フェルトの新たな情報について。
フェレシュテの管理者であり、第2世代マイスターの一人だったシャル・アクスティカ(♀)が赤ん坊のフェルトを抱いているシーンが外伝『ガンダム00F』で描かれました。
そして、それを見守るルイード・レゾナンス(♂)とマレーネ・ブラディ(♀)の様子から、父親はルイードで間違いないようですが、母親は……抱いているのはシャルですが、彼女は現在31歳、この当時16~17歳…無いとは言えませんが、ルイードとマレーネの子を抱かせて貰っているとも受け取れます。

劇中、シャルがフェルトに会うのを躊躇しているのは、両親が死亡した原因が自分にある事を気にしての態度にも思えます。
いずれにしても、現時点の連載にこの3人に関しての恋愛エピソードが無いので何とも言えません。

以前、フェルトはティエリアやガンダムマイスター874と同じ、ヴェーダの情報収集体では?と書きましたが、どうやらその線は消滅したようです。
…ごめんよ、フェルト。

そして、どうやら強襲用コンテナにいる3人は、無事にこの戦闘を生き残り次のステージに進む事が確定のようです。


セルゲイとソーマは、損傷を負ったキュリオスを捜索中。
「しくじったぜ…ったく……」
(ハレルヤ…)
「あ?引っ込んでろアレルヤ。生死の境で何も出来ないテメェには用はねぇ。オレは生きる。例え他人の生き血を啜ってでもなぁ!」
(ボクも生きる…)
「何?」
(ボクはまだ世界の答えを聞いていない。この戦いの意味すら…それを知るまで、ボクは死ねない!)
「…ハッ、ようやくその気になりやがったか。なら、あのオンナに見せ付けてやろうぜ…本物の…超兵って奴をな!!」

ここでハレルヤはヘルメットを脱ぎ捨て、常にどちらかの目を覆っていた前髪を掻き揚げます。
金と銀のオッドアイを初めて同時に晒し、それに呼応するようにキュリオスもカメラアイを輝かせて息を吹き返します。

アレルヤとハレルヤの息の合った(?)連携攻撃は、2機のGN-Xを圧倒します。
アレルヤの時にはは決して使わなかったクローで、セルゲイ機の片腕をもぎ取るキュリオス。
「動きが違う?!」
「あの機体がどうして?!」

「今までのようにはいかねぇ!そうだろ、ハレルヤ!!」
人格が融合したというよりも、一つの身体に二つの人格を同時に発現しているという雰囲気です。


一方、アルヴァトーレの強固なフィールドを未だに破れずにいる刹那とラッセ。
アルヴァトーレからは、GNファングの様な武器まで放たれます。
「あの武器はスローネと同じ?!」
「刹那、ドッキングだ」
「了解」
最終話にして初めてGNアームズとエクシアの合体シーンが描かれました。

「GNアーマーなど、フッ…ファング!!」
どうやら、GNファングは機体のシステムその物がパイロットの思考を読み取るようで、搭乗者の資質はあまり関係無いように見えます。
アレハンドロやアリーが特殊な能力を持っていないとは言い切れませんが、使い手のセンスは問われるでしょうが、特殊な能力がなくても動かす事は出来るのでしょう。

GNファングのオールレンジ攻撃を、GNフィールドを展開し防御するGNアーマー。
これを見る限り、OP映像にそれっぽい描写はありますが、エクシア単体でGNフィールドを展開する事は難しいようです。
タクマラカン砂漠での戦闘でエクシアがヴァーチェのフィールドに収まっていたのも、エクシア単体ではフィールドを形成できないからとすれば納得です。

「狙い撃つ!!」
まるでロックオンの如きセリフを吐き、射撃武器で次々とファングを堕とす刹那。
射撃はド下手だった刹那ですが、これはラッセの補正が入っているのでしょうか?

「突っ込むぞ、刹那!!」
「馬鹿の一つ覚えとは!!」
双方がクローを展開しますが、アルヴァトーレの大型アームに掴まれるGNアーマー。
しかし、それは牽制ですぐさま両腕に装備されている大型のGNソードでアルヴァトーレの腕を切り裂き、続けざま至近距離から放ったGNキャノンは、もう一方の腕をも破壊します。

その代償として、アルヴァトーレの集中砲火がラッセのいるコックピットに。
「刹那、俺たちの存在を!!」
刹那に存在し続ける事、つまりは生き残る事の重要さを気付かせるきっかけを作ったラッセは、自らの存在した意義を刹那に託して逝きました。
ラッセ・アイオン死去―

「ラッセ?!貴様ぁーーーーーー!!」
アルヴァトーレの集中砲火を避ける事もなく、GNソードを突きつけるGNアーマー。
その突進力とGNソードの切断力(その理由は後に語られます)は、強固なアルヴァトーレのフィールドをついに突破し致命的な一撃を与えます。
爆煙の中から再び現れたエクシアは、GNアーマーをパージし、エクシア自身のGNソードを天高く振りかざします。
「何ぃーーー?!」
驚愕の表情を浮かべるアレハンドロを尻目に、エクシアのGNソードはアルヴァトーレを切り刻み、ついに破壊に成功した……と思わせます。
「ガンダム1機に私のアルヴァトーレが?!」


その頃、キュリオスとGN-Xもまた死闘を繰り広げており、ビームサーベルで切り結ぶキュリオスとソーマのGN-X。
ソーマは不完全だと見下していた被研体E-57に劣る事が納得できない様子です。

「何故だ!私は完璧な超兵のはずだ!!」
「分かってねぇなぁ…オンナ…」
「なにぃ?!」
「オメェは完璧な超兵なんかじゃねぇ!脳量子波で得た超反射能力…だがテメェはその速度域に思考が追いついてねぇんだよ!!動物みてぇに本能で動いているだけだ!」
「そんな事!!」
激情したソーマが頭部のGNバルカンを放った先にはキュリオスの姿は既に無く…

「…だから動きも読まれる…反射と思考の融合…それこそが、超兵の在るべき姿だ!!」

GN-Xの背後に回っていたキュリオスのGNドライブが激しい光を放ち、トランザム発動。
破損している右半身からGN粒子がダダ漏れしているのが少し気になります。

反射と思考の融合。ハレルヤの言うこの言葉は正にトランザムには打って付けの能力とも言え、無防備に突進してくるソーマのGN-Xは成す術なく機体を切り刻まれ、止めとなる一撃が向けられたその時―

「さよならだ、オンナァ!!」
「少尉!!」
ソーマを庇うように飛び込んだセルゲイキ機にキュリオスのシールドニードルが突き刺さります。
「中佐?!」
「今だ、ピーリス!!」
動きの止まったキュリオスにソーマ機のライフル斉射が浴びせられ、キュリオスは後退。破損したコックピットの破片でハレルヤも右目に負傷を負います。
ヘルメット被ってないから……

「何をしている!私に構うな。戦え、少尉!!」
「できません!中佐がいなくなったら、私は独りになってしまう…」
「少尉……」
超兵として、任務の遂行のみを存在理由としてきたソーマと、時には厳しく時には優しく接してきたセルゲイの間には、親子の情愛とも似た絆が出来上がっていたようです。

そして、そのGN-Xのコクピットの位置は、貫かれたクローの下に位置するようで、この事実はある男の生死にも関わってきます。

流れていくキュリオスの中、その光景を見つめるアレルヤ(ここから表記が変わります)は、モニターに映るソーマを見て驚きの表情を浮かべます。
「マ、マリー?!何故?何故、君が……」

デザインベイビーであるというソーマの過去に、アレルヤとの繋がりがあったという事でしょうか。
アレルヤの言葉からはマリーという人物とはとても親しく、そして超兵とは無縁の存在だったように感じますが、一方のソーマは被研体E-57であるアレルヤを親しかった人間とは感じていないようなので、何らかの記憶操作が行われているのかも知れません。


「ラッセ、応答しろラッセ!」
GNアームズの残骸を前に呼びかけるエクシアに、破壊したはずのアルヴァトーレからビーム攻撃が向けられます。

アルヴァトーレの頂部にあった2門の砲口は、モビルスーツが両腕に保持していたライフル?で、覆われていた外装は変形してモビルスーツの羽になるようです。
金ピカのGMの様なモビルスーツは、持っていたライフルを一つ投げ捨て、ビームサーベルを引き抜くとエクシアに切り掛ります。

「流石はオリジナルの太陽炉を持つ機体だ。未熟なパイロットでここまで私を苦しめるとは」
「貴様か!イオリアの計画を歪めたのは?!」
「計画通りさ、ただ主役が私になっただけの事。そうさ、主役はこのアレハンドロ・コーナーだ!!」
「何が、望みだ?!」
「破壊と再生だ…」
「何?!」
「ソレスタル・ビーイングの武力介入により世界は滅び、統一という再生が始まった…そして私はその世界を、私色に染め上げる!!」
「支配しようと言うのか!!」
「正しく導くと言った。だが、その新しい世界に君の居場所は無い。塵芥となり果てよ!エクシア!!」

アレハンドロのモビルスーツが放った大口径のビームがエクシアを飲み込む……
って、ところでAパート終了。
後半Bパートはその2で。

う~ん、今回は感想や私的な考察など挟む余地がないなぁ…セリフだけ、もっと言えば本編を見ているだけで十分な気がします(汗)

機動戦士ガンダム00 ♯24 終わりなき詩 その2

2008-03-23 21:05:45 | 機動戦士ガンダムOO
番組前半Aパートはその1をご覧下さい。


「第一粒子出力部に被弾」
「粒子供給を第二出力部に全て回して」
「了解」

画面から確認するに、粒子出力部とは通常だとエンジンと呼称する部分(ノズルも含めて)のようです。トレミーはエンジンを持たないので、粒子出力部と呼称するのでしょう。

「強襲用コンテナ出撃。目標敵モビルアーマー!」

ラッセと刹那のコンビが強襲用コンテナで出撃、キュリオスとナドレは衛星の影に身を潜めるトレミーの護衛に回ります。

「作戦通り、スペースシップに対しニ方向同時攻撃を掛ける。各機、衛星を盾に接近しこれを叩け!」
セルゲイの指揮の下、GN-X部隊もトレミーを目指します。

その隊列をGN-Xには見向きもせずに突っ切る強襲用コンテナ。

「アルヴァトーレに任せればいい!」
セルゲイのいうアルヴァトーレ(訂正しました)が巨大モビルアーマーの名称のようです。

衛星を挟んでの戦いの中、ナドレがGN-Xを1機撃墜。尚も押し寄せるGN-X部隊をたった2機でトレミーを守りきるのは至難の技と言えそうです。

「…クッ、トランザムにはまだ早い」
粒子貯蔵量の少ないナドレは一発逆転の切り札であって、こういう守りの戦いには不向きな機体なのでしょう。
トランザムの使いどころがカギになりそうです。

「ハハハーーーーーッ!」
トレミーに迫るGN-Xの1機が、後ろからキュリオスのクローに貫かれて撃墜。
この戦い方と笑い声は勿論ハレルヤ。

「悪いなアレルヤ…俺はまだ、死にたくねぇんだよ!!」
こういう場面では、感傷的なアレルヤよりもストレートなハレルヤの方が頼もしく感じます。
脳量子波の干渉は感じているのでしょうが、アレルヤほど痛みを感じていないのか、感じていてもそれを相手への憎悪として力に変えてしまうのがハレルヤの強みかも知れません。


「射程内に入った。攻撃を開始する!!」
アルバトーリを射程に捉えた強襲用コンテナは、GNミサイルを連射していますが、高出力のGNフィールドに阻まれます。

「GNフィールド?!どうやってあんな出力を!」
前方からしか見ていないラッセは、7発ものバカでかいGNドライブを搭載している事を知りません。後ろが見えたのは視聴者の特権です(笑)

グレートメカニクスの記事によると、擬似太陽炉と正規の太陽炉の違いを、例えれば蛇口は同じでもそれがバケツに繋がっているか、広大な貯水池に繋がっているかの違いと書かれていましたが、バケツをプールに、そして沢山装備する事でその容量も蛇口の数も増やして高出力を得ようという機体のようですね。
恐らく溜めこんでおけるコンデンサーの容量も遥かに大きいのでしょう。

強襲用コンテナの放った大口径ビームをも弾いたアルヴァトーレは、機首の高出力ビームを放ちますが、狙いはコンテナではなく後方のトレミー。

キュリオスが更に1機のGN-Xを撃破したところで、背後から仕掛けられた高出力ビームは背後にした衛星ごとキュリオスを吹き飛ばし、GN-Xも1機巻き添えになったようです。
この事からも、アレハンドロは表向き国連軍の援軍として参戦してはいますが、はなから加勢に来たつもりもなく、国連軍の事などは知った事ではないのでしょう。

キョリオスは機体の右半分を消失、右側面に被弾したトレミーは、第3、第4コンテナを消失、被弾した箇所にあったメディカルルームも甚大な被害を受け、ジョイス・モレノ死去。

「勝手に逝くな、バカヤロウ……」
外伝でシェリリンが言っていたように、イアンにとって友人だったのでしょう。

この攻撃でシステムに障害が発生し、トレミーのGNフールド展開は不可能に。スメラギさんは迎撃のために残された強襲用コンテナに移動します。

「よくも!トランザム!!」
ナドレはここでトランザムを発動。その出力をヴァーチェとは違い機動力に充て、次々にGN-Xを堕としていきます。

「ナドレ、目標を…」
その矛先をパトリックのGN-Xへと向け突進した矢先に、再度放たれたアルバトーリの高出力ビームで右足を消失。
この見えない距離からの高出力ビームには、マイスターといえども対処のしようがないようです。

今まで高機動戦闘の経験が殆どないティエリアにしては、よくぞかわしたといったところでしょうか。ヴェーダとリンクしていないという事でパイロットとしての能力が著しく低下している事はなさそうです。目標をの先の言葉が聞きたかったですが…

「こいつはラッキーーー」
同時にトランザムも停止したナドレにGN-Xからの一斉射が浴びせられ、次々と機体各部を失っていくナドレ。

「まだだ…まだ死ねるか…計画のためにも、そして!ロックオンのためにも!!」

残った右腕で繰り出した2射のビームはGN-Xの放ったビームと交差し、ナドレはその特徴的な頭部を失い、パトリックの機体を含む2機のGN-Xはナドレの放ったビームに貫かれ大破。

これまで数々の修羅場を生き残ってきたパトリック・コーワサワーもついに……?!


「ヘタこきやがって、おセンチ野郎が!!」
ハレルヤのこのセリフは、多分ティエリアに向けてでしょうが、言葉は汚いですが悪意はあまり感じません。

右半身を失い、遠距離での攻撃手段を失ったキュリオスは敵の攻撃をかわすだけで精一杯のようです。
その背後からはイアンとスメラギさんが搭乗した強襲用コンテナからの砲撃がGN-Xに向けられます。

「フェルト!デュナメスの太陽炉に不具合があるわ。接続状況に問題があるみたい」
「そんなデータ…?」
「急いで!!このままじゃやられる」

クリスの勢いに押されて席を離れるフェルト。
これはクリスの方便で、脱出艇としても使える強襲用コンテナにフェルトを向かわせます。
その1でも書きましたが、この事からデュナメスはトレミーに残された強襲用コンテナに搭載されており、トレミーへの粒子供給もそれによって行われていたという事ですね。

クリスの方便を見抜いたリヒティ。思えば移り気なクリスをずっと見ていたのはこの人でした。
そういえば、スメラギさんと王留美の水着も覗いていましたが…

「生き延びますよ!」
「分かってる!フェルトにもう叱られたくないもの!」

強襲用コンテナの放つミサイルを掻い潜り、ブリッジの正面へとその姿を現したGN-X。
過去に何度か同じようなシチュエーションを見た気がしますが、待っていたのはより現実的なな結果……
至近距離から放たれたビームはブリッジを赤く染め、硬直したクリスを庇うのはリヒティの背中のみ。

「クリス!リヒティ!!」

跡形もなくなったブリッジでに漂う2人のノーマルスーツ。
リヒティの右半身は過去に紛争に巻き込まれた代償としてその殆どが機械化された身体だった事が判明しました。そしてその姿で生きていくのは生の実感も得られず、楽しいばかりではなかったようです。

「バカねぇアタシ、すぐ近くにこんないい男いるじゃない…」
「…ホントっすよ……」
「見る目ないね、アタシ…」
「…ホント……」

リヒテンダール・ツエーリ死去。
クリスを庇い命を助ける事ができたと思えた事がせめてもの救いか…
クリスもまた命に関わる重傷をこの時既に負っていたにも関わらず、リヒティにそれを悟らせなかったのは、クリスの思慮深さに思えます。

「フェルト…いる……?もうちょっと、オシャレに気を使ってね…」
その背中にはブリッジの残骸が突き刺さり、ノーマルスーツを貫通しています。

「ロックオンの分まで…生きてね……お願い…世界を……変えて……お願い!」
クリスティナ・シエラ死去。
彼女もまた、世界の変革を残された者に託しました。


この事実を知る由もない刹那とラッセは目の前のバケモノであるアルヴァトーレと交戦中。

「攻撃が効かない!」
「なら懐に飛び込んで、直接攻撃だ!!」

ラッセのセリフは、スレッガーさんを思わせるもので一瞬ドキリとしました。
突撃した強襲用コンテナとアルヴァトーレとの対比で、いかにアルヴァトーレが大きいか、またその搭載されているGNドライブが大きいかが分かります。

作戦が功を奏し、強固なフィールドを突破できるかと思った矢先に、内蔵されていた一対のマニュピレーターが展開し、逆に捕らえられてしまいます。

「ハハハハハハハハーーーー!忌々しいイオリア・シュヘンベルグの亡霊どもめ…この私、アレハンドロ・コーナーが、貴様等を新世界への手向けにしてやろう」

ついに名乗ってしまいました。
アレハンドロにしてみれば生かして帰す気など更々ないのですから問題ではないのでしょうが、この狂気と私怨に取り付かれた男が、新世界の王にはまったく見えません…

そして、今まで追ってきたリボンズとのやり取りがまったく描かれないまま、謎のマシンに乗っていきなり登場してきたので、その辺りの経緯が気になります。

ラッセの好判断でGNアームズとエクシアをパージし、GNソードを構えるエクシア。

「エクシア、刹那・F・セイエイ、目標を駆逐する!!」

そして刹那とアレハンドロとの戦いは次週最終回へと続きます。

トレミーのメンバーにとって、終盤の戦いは常に受身の戦いで、ヴェーダが乗っ取られたという事は分かっていて、その対処は行ったものの、誰がというところにはまったく至っていなかった訳です。

ティエリアがいる以上、ヴェーダの所在は知っているかと思いますが、そこに至る余裕がまったくないままにこの状況を迎えてしまいました。

スメラギさんの知るレベル4の情報にも監視者の情報はあったと思いますが、今戦ってるのがアレハンドロ・コーナーである事を刹那とラッセ以外は知る由もなく、刹那とラッセでは名乗られたところで、そもそも監視者の存在を知っているかも疑問です。

宿命のライバルとの戦いとかではなく、刹那にとっては生き残って遺志を継ぐために、目の前にある脅威を排除するという理由しか存在しない戦いは、ガンダム00がこれからも続いていく物語なのだと感じます。

そして、一体あの男はどこで何をしているのやら……
最終話に登場する場合、彼がどのような行動をするのかが楽しみです。


キュリオスが散る…
ナドレが散る…
エクシアが散る…
生と死が交錯していく…
次回『刹那』
破壊から再生へと至る変革期、その痛みに少年が呻く

過去の映像が多い予告編では次週はうかがい知れませんが、それは良い配慮だと思います。
この物語がどう決着し、そしてどう続いていくのか次週を楽しみにしています。
そして、最終回は放送時間が各地で異なるようなのでお間違いなく。


※この記事を書いている時点で、今月発売の模型誌等は見てないので、間違っている部分もあるかと思いますが、あくまで本編の視聴感想なのでそれらはまた別の記事にしたいと思います。

機動戦士ガンダム00 ♯24 終わりなき詩 その1

2008-03-23 17:29:20 | 機動戦士ガンダムOO
第1部の終了まで残すところ後2話。
ファーストガンダムで言えば、まだ黒い三連星と戦っている辺りなので、人によって意見は異なるでしょうが、ガンダム00の密度の濃さを感じます。

また、今までのガンダム若しくはロボット物と言われるアニメの中では、最終回の一つ前というのが個人的に好きだったりします。
内容的には多くの命が失われるエピソードが多いのですが、中にはそれが故に強烈な印象を残してくれるキャラクターもいます。

最近(か?)ではナタル、イザーク、ムゥ等が魅力的だったガンダムSEED(無印)が強烈に印象に残っています。


さて、OPアバンでは2年前に遡り、4人のガンダムマイスターの出会いが描かれます。
回想シーンとはいえ、使いまわしのフィルムではなくロックオンが登場するのはなんだか嬉しいです。

格納庫?にそびえ立つ4機のガンダムの前で、スメラギさんが連れてきたのはまだあどけなさの残る一人の少年でした。

刹那・F・セイエイと名付けられた少年を見た3人のマイスターの反応は様々で、アレルヤは見た目の幼さに目が行くとても普通の反応、ティエリアはヴェーダが選んだという事実も受け入れられない程の拒否感(これはその後かなり続く)、そしてロックオンだけは、見た目に左右されず目的と気持ちが同じ方向を向いていればその本質を受け入れるというこの頃からかなり達観した印象です。

「コードネームはロックオン・ストラトス。成層圏の向こう側まで狙い撃つ男だ」
聞き慣れないキメセリフだなと思いましたが、成層圏(the stratosphere)をlock onするというのがコードネームの由来ですかね?!
各メンバーのコードネームはヴェーダが決定したと何かに書いてあった気がしますが、なかなか気が利いています。

マイスターが選出されたのも一番最後、そして後ろに立つエクシアはブルーのカラーリングがなされる前のロールアウトカラー仕様で(DSの特典)、GN-001のコードを持つわりには一番完成の遅れた機体なのかも知れませんね。


そして前回の刹那の慟哭シーンへ。デュナメスの照準機が置かれているのはエクシアの掌の上ですかね。


「お嬢様、プトレマイオスから特別暗号通信が届きました」
「内容は?」

冷たく現状の把握だけを促す王留美は、国連軍とソレスタルビーイング、そのどちらの力にせよ世界が変わりさえすればいいという、ある意味アレハンドロより非情な雰囲気がします。
そして彼女等がいる場所は、どこぞの宇宙ステーション(恐らく人革連)のようなので、ネーナを保護したのかどうかは分かりませんね。
万一そうであったとしても、それは善意からでないのは明らかです。

王留美を見ていて、唯一引っ掛かるのは、世界はそれ程までに憂うべき状況だったのかという事です。
太陽光発電紛争も終結し、3つの大国が太陽光発電を有した事によりエネルギー問題は解決し、その恩恵を受けられなかった国を始めとして紛争規模の争いはなくなってはいませんが、マクロな目線で見れば比較的安定した世界に見えます。

そこにソレスタルビーイングが掲げた“全ての戦争行為の根絶”というテーマは、それ自体が紛争を引き起こす引き鉄にもなってきました。
甚大な痛みを伴う改革、世界の人は今ソレスタルビーイングをどのように見ているのでしょう。

そして、イオリア・シュヘンベルグがヴェーダに託した計画とは、これまで劇中で語られた統一世界、人類の宇宙への進出という言葉と雑誌のインタビュー記事を合わせ読むと、もっともっと長いスパンでのヒトという種の保存という事になるのでしょうか。

それは、自分の感じる周りが世界の全てである人々にとっては、あまり実感しがたい事であり、私利私欲がなく全てに平等で、寿命もないヴェーダという存在を“神”に見立てて、人類存続の計画を進めるのが一番の策だったのかも知れませんね。

王留美が憂いているのは本当に世界の状況なのか、自らの境遇なのかはまだ判断が付きません。


プトレマイオスでは、案の定ティエリアが、刹那が地球へ向かった事による戦力の分断こそがロックオンの死の原因だと責め立ててますが、以前と同じという事ではなく、彼自身の至らなさによる苛立ちをどう処理したらいいのか分からないというように感じます。


30機(内1機はフラッグへの換装中)あったGN-Xは幾度かの戦闘で残数は11機。スローネも帰還しなかったという事でロスト扱いになっているようです。
セルゲイはマネキンに撤退を進言し、マネキンもまた同意見のようですが国連からは増援を待っての戦闘続行を命じられているようです。
この会話から、二人は同等の立場のようです。

「すいません、大佐~やられちゃいました」
「心配させよって…馬鹿者が」
そこへロスト扱いになっていたパトリック機が生還。これでGN-Xは12機に。

損傷を受けていた各機体の修復もできているようで、予め豊富な予備パーツも共に支給されたのか、提示されたデータによって国連軍が用意していたのかは分かりませんが、GNドライブ以外は材質共々既存の技術で賄えそうなのでさほど疑問には思いません。
予備パーツもない状況で、全機実戦投入する方が不自然ですよね。


パイロット控え室にいる各国先鋭のエリートたち。ソーマの行動基準は任務の遂行だけなので、考えるのはその目的の障害になる被研体E-57ことアレルヤ(ハレルヤ)の事だけ。
「私は完全体の超兵、できそこないの被研体E-57に負けるわけにはいかない」
これこそがソーマのプライド。


プトレマイオスでは、気休めと分かっていながらGN粒子を仕込んだ岩石を飛ばして陽動。これは予想通りセルゲイ等に簡単に看破されてしまいます。
そしてガンダムの状況は、キュリオスは飛行ユニットを外した状況(変形は不可)、ヴァーチェも損傷の激しかった外装を取り外してナドレでの出撃と、エクシア以外は満身創痍の状況のようです。

ナドレに用意された専用の武器は、サーベルとしても使用可能な銃剣タイプのライフルとプルトーネ譲りのシールドといったオーソドックスな物。(HGキットに付属)
この後のアレルヤとティエリアの会話からも、トライアルシステムが使用できない上に、粒子貯蔵量も少ないナドレにはメリットと呼べるものはヴァーチェと比較しての機動性だけで、これがあくまで緊急的な措置であると伺えます。

正規のGNドライブは、機体の非稼動時にもその動きを止める事無くGN粒子を生産し続けるので、それを溜めておくコンデンサーが機体各部にあり、それがヴァーチェの場合は装甲部分にも貯蔵ができるという事でしょうね。

機体に貯蔵する以外にも、プトレマイオスにも貯蔵できるでしょうし、初登場時のGNアームズを見ても各整備施設にもそういった設備はあるのでしょう。
また、単独行動中のコンテナにもそれらの設備はあるようで、グレートメカニクスという雑誌によると、デュナメスが超長距離射撃を行った際に、ライフルに接続していた丸い装置も大型のコンデンサーだという事です。

色々と謎が多かったヴァーチェとナドレですが、トライアルシステムと緊急脱出用の装甲のパージ以外はこれといった秘密はなさそうです。
まだ外伝『ガンダム00F』で二人のマイスターの命を奪い、シャルの心と顔に傷を付けた事故の原因が明らかでないので(これを書いている時点では未読)一概には言い切れませんが…

「現戦力で期待できるのは強襲用コンテナとエクシア、GNアームズ…頼みの綱のトランザムも制限時間がある…」
あくまで、整備が完了してない今時点での分析かも知れませんが、スメラギさんの言葉にもキュリオスとナドレが頭数に入っていません。

そこにティエリアからの艦内通信。

「スメラギ・李・ノリエガ、次の作戦プランを提示して下さい」
「まさか、戦おうと言うの?」
「勿論です。敵のGNドライブ搭載型を殲滅させれば、世界に対して我々の力を誇示する事ができ、計画を継続できる」
「リスクが大き過ぎるわ…敵の援軍が来る可能性も…」
「分かっています。ですが、これは私だけの気持ちではありません。マイスターの総意です」
「アレルヤと刹那も……?!」
「…頼みます」

「生き残る覚悟……」

スメラギさんは、いくつかの予想の中で戦いになった時を考えて準備を進めてはいますが、積極的に打って出る気持ちはなく、できれば体制を整えてと考えていたのでしょう。
事実、援軍と共に戦闘続行との命令が来る前のセルゲイとマネキンは撤退を考えていたので、悪い方の予想が当たってしまったという事になります。

そしてマイスターの総意は、GN-Xを殲滅しての計画の続行。これは、イオリア・シュヘンベルグにマイスターが託された遺志でもあります。
ティエリアのハッタリとは思いませんが、ここは3人で話してその意志を確認しているシーンを見たかったですね。


刹那は、ハロ残されたデータから、ロックオンの最後の相手がアリーであると知ります。結果として自分が地球で討ち漏らした機体がロックオンの命を奪った事になります。

「命を掛けて仇を討ったのか…ロックオン?」

過去の刹那であれば、ロックオンは家族の命を奪ったアリーを討つ事で本懐を果たしたと受け取ったかも知れませんが、ロックオンは既に家族の仇討ちだけで戦っていたのではなく、そういう事が起こらない世界を目指して戦っていた訳で、刹那もまた、幼き日の仲間が言った「死を恐れるのは神を冒涜する行為」だという言葉の先には神はいないと感じ、ラッセの語った「ソレスタルビーイングは存在する事に意義がある」という言葉から、亡くなった者たちの遺志を背負って自らの意思で世界と向き合う決意をします。

このシーンが後にくるので、ティエリアの言うマイスターの総意というのがウソっぽく聞こえるのかな…


刹那たちが戦う意志を固めた事を知り、ブリッジクルーたちにも相応の覚悟が求められる事になります。
フェルトが両親に当てた手紙をきっかけにして、今までは組織の中での守秘気味があったが故にお互いの事を知ろうともしなかったメンバー同士に立場を超えた絆と生き残るという意志が生まれつつあるようです。

「みんな色々あるんだ…」
「色々あるから、みんなソレスタルビーイングに参加したんすよ」
「そういや、こんな風にお互いの事話したの、初めてだな」

これが後の……


ハロを届けに来た刹那と、ロックオンへのお手紙を届けに来たフェルトが、半壊したデュナメスのコックピットの前で対面。この二人が話しているところは初めて見た気がします。
フェルトのお手紙は可愛い字で“ロックオンへ”と書かれていますが、日本語かよ!とつっ込んだ人は大勢いたでしょう(笑)

後の状況から考えて、ここは強襲用コンテナの中なのでしょうか。
この状態でも、デュナメスの太陽炉は活動を止めずに、トレミーへの量子供給を続けているのでしょうね。

ロックオンが淋しいだろうと、ハロをデュナメスの中に残していく2人ですが、これは何かの伏線なのかな。
そこへ敵襲を知らせるクリスの声。

ブリッジに駆けつけたフェルトの前には、モニターに映し出された異形のモビルアーマーの姿が。

「これ戦闘艦ですか?!」
「違うわ…あれは、擬似太陽炉を搭載したモビルアーマー」
スメラギさんの言葉通りに、後部に7発の擬似太陽炉を搭載しているのが伺えます。違うといえば、発生する粒子の光が赤ではなくて金色な事と、その大きさ自体も随分違うように見えます。
全身金ピカのボディとそのフォルムは、超有名なオーパーツ、黄金ジェットを連想します。

コックピットに座っているのはアレハンドロ。
彼が何故のこのこと前線に出てきたのかは後のセリフで多少伺えますが、監視者を気取って世界を裏から動かしていた男も、こうなるとやや滑稽に見えます。
彼のパイロットスーツは他にはない独自のデザインですが、肩から伸びる紫色の物体は何でしょうか。

「粒子ビームが来ます!!」
「あの距離から?!」

機首の顔のような部分が展開し、巨大なビーム口から放たれたビームは、これまでのどのビーム光とも異なるオレンジ色?の光を放っています。これは、高出力が故の変化でしょうか。

リヒティの懸命の操舵で何とか直撃を避けるトレミーですが、左の粒子出力部を持っていかれます。

切って落とされた最後の戦いの火蓋は、彼らの得意だった攻める戦いではなく、生き残るための戦いになりました。


番組後半Bパートは、その2をご覧下さい。

機動戦士ガンダム00 ♯23 世界を止めて その2

2008-03-16 16:14:01 | 機動戦士ガンダムOO
機動戦士ガンダム00 第23話『世界を止めて』の前半パートはその1の方をご覧下さい。


「今だ、少尉!」
「堕ちろ!ガンダムーーーーー!!」
キュリオスと拮抗していたソーマのGN-Xにセルゲイが加勢に加わり、GN-Xの赤い刃がキュリオスに迫ろうとしていたその時、キュリオスのトランザムモードが発動。

「脳量子波は俺が遮断してやったぜ」
更にはハレルヤによって脳量子波の干渉による頭痛からも解放されるアレルヤ。
どのような原理かは分かりませんが、今までソーマと絡むと必ず登場していたハレルヤがバックアップにまわる見事な一人連携プレイ…?です。


防戦一方となっていたヴァーチェもトランザム発動。ティエリアの腕の動きを見ると、防衛本能的に発動するのではなく、マイスターによる任意で発動させるようです。
3倍かめはめ…じゃなくて、トランザムによる出力の向上を機動力ではなくGNバズーカの威力として利用したバーストモードでの一撃は、資源衛星の一つをその影にいたGN-X諸共吹き飛ばします。
ついでに、破壊されたGN-Xの流れ弾ならぬ流れ頭でパトリックのGN-Xも撃退(笑)今回もやってくれます。
(後日、Ihsotihさんのご指摘でぶつかったのは資源衛星の破片で、飛んだのはパトリック機の頭部だと確認できました。ごめんよ、パトリック…とんだボケ殺しをしてしまったようです)


その効果の源であるGN粒子を大量放出する一撃は、ヴァーチェのGN粒子を大量に奪いトランザムモードの維持が困難になったところでGNアームズを連結したGNアーマー状態のデュナメスが到着。

HGキットを入手された方はご存知でしょうが、2機製造されたGNアームズの内、両腕に相当する部分に大型のGNソードを装備したタイプはTYPE-E(エクシア用)と呼ばれ、デュナメスが装備しているタイプはTYPE-Dと呼ばれる装備の物です。

前回の予告編に登場していたのはこのTYPE-Dでした。
右に装備されている2連装の大型粒子砲と左に装備されているGNミサイルを多数装備したミサイルポッドは、いかにもデュナメスらしい装備です。

「悪いが今は狙い撃てないんでね、圧倒させてもらうぜ!!」

デュナメスの腰アーマーにも装備されているGNミサイルは、着弾と同時に内部にGN粒子を送り込んで爆発させるという物で、直撃を食らったGN-Xは、まるでダイダロスアタックを食らったゼントラーディ艦のようにモコモコしながら散っていきます。


「このまま対艦攻撃に移行する」
「ロックオン…そんな身体で……」
「気遣い感謝するよ。だがな…今は戦う!!」
展開していた砲身を折りたたみ、敵輸送艦の攻撃へ向かうロックオン。


一方、機体の特性通りにトランザムでのスペック向上を機動力に当てているキュリオスは、ソーマの超兵としての目や反応速度も以ってしても捉える事はできす、ソーマは脚部を、セルゲイは腕部をそれぞれ失いついに撤退します。

と同時にトランザムモードの限界を迎えたアレルヤにハレルヤが一言。
「詰めが甘めえなぁ…」
これは一人ツッコミなのか…

「キュリオス、ヴァーチェ、トランザム終了。粒子の再チャージまで機体性能が低下」
その能力の多くの部分をGN粒子によって賄っているガンダムは、粒子残量が低下=能力の低下という事ですね。


「敵モビルアーマー接近!」
「リニアキャノンで応戦しろ」
なかなかモビルスーツによる対艦隊戦が描かれる事のないガンダム00では貴重なシーンです。
圧倒的な戦力差の中、味方の合流まで3分を要する絶望的な状況で、マネキン大佐を救ったのはパトリックではなく、偶然にも同じAEUに仮初の籍を置くアリーでした。

アリーの正確な射撃で大破するGNアームズ(勿体ない…)
「あれはスローネ……アリー・アル・サーシェスか!!」

資源衛星の間を縫うようにしてスローネに迫るデュナメス。

「KPSAのサーシェスだな!」
「クルジスのガキに聞いたかーーー」

「アイルランドで自爆テロを指示したのはお前か!何故、あんな事を?!」
「俺は傭兵だぜ…それにな!AEUの機動エレベーター建設に、中東が反発するのは当たり前じゃねえか!!」
鍔迫り合いを繰り返しながら、お互いの主張をぶつけ合う二人。

「関係ない人間まで巻き込んで!」
「テメエだって同類じゃねえか、紛争根絶を掲げるテロリストさんよ!!」
「咎は受けるさ…オマエを倒した後でなぁ!!」

至近距離からのGNミサイルを全弾回避するアリー。
どちらの言い分も自らの主義を正当化しているという点では共通かも知れませんが、テロを憎み戦いのない世の中を作る事を目標に銃を取る男と、戦争を好み戦いを続ける事だけを望む男との間では、会話は何の意味も持ち得ません。


強襲用コンテナから離脱した刹那は、トランザムモードで戦闘中域に向かいます。
初見の時は、何でGNアーマーで向かわないのかとも思いましたが、GNアーマーでもエクシアの粒子を使用する事には変わりなく、GNアーマーとトランザムでの2段階移動はあまり意味がないのかも知れません。


激しい鍔迫り合いを続ける2機のガンダム。
ロックオンはその戦闘スタイルに似つかわしくないビームサーベルのニ刀まで繰り出し、持てる力の全てをアリーにぶつけます。
この辺の描写は、絵も役者さんの演技も何かもう凄まじい迫力です。

「俺はこの世界を!!」
「テッキ、セッキン!テッキ、セッキン!」

アリーだけに全神経を注いでいたロックオンの背後から迫る、鬼気迫るダリル・ダッジの駆る1機のGN-X。

「そこにいたか!ガンダム!!ハワードの仇ーーー!!」
「邪魔すんじゃねえ!!」
脚部にも搭載されていたGNミサイルを放つロックオン。こうやってみると、デュナメスはヘビーアームズばりの武器庫っぷりです。

「俺はユニオンのフラッグファイターだーーーー!!」
GNミサイルを浴びながらも、最後の一念でデュナメスに特攻を掛けダリルは散っていきました。
この戦場にいる誰もが、自らの正義を信じ仲間や国を愛して戦い、そして散っていきます(一部そうじゃなさそうなのもいますが…)

これが戦争を根絶するという目標の難しい部分で、殺したから殺されてというSEEDでも大きなテーマとして語られた“憎しみの連鎖”を断ち切らない事には、戦争のない世界の実現は遠いでしょう。


「右側が見えてねえじゃねえか!!」
その様子を冷静に観察していたのはアリー。
死角にに回り込んだGNファングの攻撃は、ついにデュナメスの頭部と脚部を捉え、デュナメスは中破。

ハロにトレミーへの帰還を命じ、狙撃用のスコープを取り外してコックピットを後にするロックオン。
ロックオンの名前を連呼するハロが切ない……

「あばよ……相棒……」
この時点で彗星の涙腺はクライマックス。

「……何やってるんだろな、俺は…」
残されていたGNアームズのキャノンに狙撃用スコープを接続し、生身でスローネに照準を付けるロックオン。

「けどな…こいつをやらなきゃ…仇をとらなきゃ……俺は前に進めねぇ…世界とも向き合えねぇ」
「生体反応?!」
ロックオンの生体反応を感知して迫り来るスローネ。

「……だからさ………狙い撃つぜーーーーーー!!」

ロックオンの命を懸けた最後の狙撃はスローネの下半身を捉え、やがてその機体を焼き、間際に放たれた一撃はGNアームズのキャノンを貫通します。

飛散したGN粒子が故郷アイルランドの雪のように降り注ぐ中、ゆっくりと流されていくロックオンの身体…
目に浮かぶ幼き平和な日々の団らん…

「父さん…母さん……エイミー…分かってるさ、こんな事をしても、変えられないかも知れないって……元には戻らないって……それでも、これからは、明日は…ライルの生きる未来を…」

そこでロックオンは駆けつけるエクシアの姿を目にします。
ライル(アイル?)とは、恐らく家族のお墓にいたロックオンを見つめていたロックオンに瓜二つの人物の事でしょう。
アイルだとすれば、アイルランドの行く末とも考えられなくもないですが、世界を変えようとして戦っているロックオンが故郷の未来だけ憂うのもちょっと違う気もします。

というか、その辺の事はその内明らかにもなるでしょうから、今は関係ないですね。

「刹那…答えは出たのかよ…」
「GNアームズが!ロックオン?!」

「よぉ…お前ら…満足か?こんな世界で……」
目に映る地球に手を伸ばし、指で狙い撃つロックオン。

「俺は…いやだね……」



「キュリオス、ヴェーチェ共に健在!」
「デュナメスを確認!トレミーへの帰還ルートへ入りました」
「全員無事っすね!」
「うん!良かった!!」

「ロックオン!ロックオン!ロックオン!ロックオン!」
いつまでも響くハロの声が痛々しいです。

「どうしたの?ハロ………」
「ま……まさか?!」
「そんな……」
「………嘘だ!」

最後までカッコイイ男でした。自分の背負っている罪を誰よりも理解し、それでも世界を変えたいと願った男は後の事を仲間に託し舞台から降りました。
その想いはトレミーのメンバー全てに受け継がれていくでしょう。

彼の過去にはまだ大きな謎が残り、彼の物語は終わった訳ではないでしょうが、彼の死は我々視聴者にも第2部があるからって油断するなよという、製作側のメッセージにも感じました。




無謀な望みを求めるものは、風車に挑む愚かな騎士か
例えそうでも、彼らはここにいるのだ
次回「終わりなき詩」
無垢なる望み、その代償は命か

次回予告を見る限り、ロックオンの死は一度はまとまりかけた彼らに再び戸惑いを生じさせるようです。
ティエリアあたりは、刹那が地球に降りたことで戦力が分散した結果と責めているのでしょうか。

外装にダメージを受けたヴァーチェは、ナドレの姿(専用のライフルとプルトーネ準拠のシールド装備)で出撃し、アレハンドロは大型モビルアーマーを持ち出すようです。

また多くの命が散っていくのでしょうね…

機動戦士ガンダム00 ♯23 世界を止めて その1

2008-03-16 00:51:46 | 機動戦士ガンダムOO
ガンダム00第1期も今回を入れて残り3話を残すのみとなりました。
最終回第25話は放送時間が変更になるそうなので、詳しくは公式HPでご確認下さい。


アバンでは前回のラストシーン、トランザム・システムを発動したエクシアがアリーのスローネ・ツヴァイを撃退するシーンから。
「トランザム・システム…俺は…託された」
イオリア・シュヘンベルグのメッセージと共に発動したトランザム・システム。
ここでのエクシアは、発売されたばかりの「HG GNアームズTYPE-E+ガンダムエクシア(トランザムモード) 」に付属するトランザムモードのエクシアと同様に機体色はそのままでコードだけは赤という状態です。
キットを買って、何でコードとシールだけが赤なのかと疑問に思った人へのサービスカットでしょうか?!

その間にネーナはどこかに飛び去ってしまいましたが、残量粒子も乏しく宇宙に上がる手段も持たないネーナはどこへ行くのか。
頼るところといえば、王留美くらいしかなさそうです。


「ガンダムに搭載されているこの機能は…?!」
「データに該当する物はありません。GNドライブのブラックボックスに予め組み込まれていた物でしょう…それと、ヴェーダ内にあったマイスター達のデータが完全に消去されたようです」
「くっ…イオリア・シュヘンベルグは、私の計画変更すら予測していたというのか…神を気取る不遜な理想主義者に、これ以上踊らされて堪るものか…」

イオリアがアレハンドロの計画変更を予想していたというのは、アレハンドロの自意識過剰な気がしますが、やはり何者かにヴェーダを乗っ取られた場合の最終避難として、トランザム・システムの解放とマイスター情報の消去が組み込まれていたという事でしょう。

このセリフからは、マイスター情報が消去された以外はヴェーダは依然としてリボンズの制圧下にある事が伺えるので、イオリアにとっては、最後の手段としてヴェーダを爆破するなりして破壊するよりも、ガンダムマイスターとして選ばれた人間に全てを託すという選択を200年前にしていた訳で、マイスターの情報を最高位であるレベル7に設定したり、その情報の保護(消去)を最優先にしたりと、彼のガンダムマイスターへの信頼を感じます。

自ら描いた理想や計画、それを実行するための道具であるヴェーダよりも、最後は人であるガンダムマイスターに全てを託す選択をしていた事で、計画や機械であるヴェーダを至上の物とするソレスタルビーイングに感じていたある種の気持ち悪さ(違和感かな)が解消されました。
それは、ヴェーダから離れて自らの意志で戦争根絶に動き出したトレミーのメンバーも同様です。

これで少なくとも第1部ではイオリアの描いていた目的や手段の全貌が明らかになる事はなくなったかも知れませんが、ソレスタルビーイングの存在をキッカケとした各国家の垣根を越えた統一世界を作り上げる事というところに落ち着くのでしょうね。その手段は、託されたメンバーがこれから自ら考え実践していく事になるのでしょう。


以前も登場したラグランジュ1にある資源衛星群では、もう1機の強襲用コンテナのトレミーへの接続、キュリオス用のテールブースターの搬入が行われています。
キュリオス用の新型テールブースターは、機動力の向上と共に2門の大型ビーム砲が見てとれます。

強襲用コンテナはトレミー搭載時にも各種火器及びGNアームズの武装が使用可能のようで、非武装だったトレミーにも最終決戦に向けてようやく武装が搭載されました。
変形用の機首を背負っているキュリオスや追加装甲を纏っているヴァーチェ用のGNアームズはとりあえずお預けのようです。


ここでスメラギさんからトランザムモードの解説。
要約すると、機体に蓄積した高濃度圧縮粒子を全面解放し、一定時間スペックの3倍に相当する“出力”を得る。
その反面、トランザムを使用した後は、機体性能が極端に落ちる諸刃の剣といえるシステムで、オリジナルの太陽炉にのみ搭載されたシステムという事です。
発売されたHGキットにある説明とほぼ同じです。

残像や赤く発光する現象についてはマスターグレードになった時にでも解釈が付けられそうですが、前回のエクシアの超機動は3倍になったスペックを利用しての事だったようです。
使用後に極端に性能が落ちるというのは、生産量より消費量が上回る事で起こるガス欠という事でしょうね。

地球にいる刹那からの暗号通信は、地上にいたGN-X(人革連所有)が全機宇宙に上がった事、スローネの1機がアリーに鹵獲された事を伝えるものでした。
アリーの名を聞き、その因縁に身を振るわせるロックオン。


ゲイリー・ビアッジとして国連軍に合流したアリーとスローネ・ツヴァイ。
予備パーツが用意されていたのはアレハンドロ若しくは殺される前にラグナが手配していた物でしょうが、実際に手足となってそれを行う人間が軍の内部に紛れていそうですね。
初対面となるアリーとセルゲイ。“ロシアの荒熊”の二つ名は、やはりかなり高名のようです。

「聞かせて欲しいものだな、どうやってガンダムを鹵獲したのかね」
「…そいつは企業秘密という事で」
再三ガンダム鹵獲に失敗してきたセルゲイのひがみ…では勿論なくて(笑)
ただの傭兵である男が単独でガンダムを鹵獲できた事に、セルゲイなりに胡散臭さを感じているのでしょう。


「答えは出たのか?刹那」
「分からない。だが、俺は…俺たちは、イオリア・シュヘンベルグに託された。なら…俺は俺の意志で、紛争根絶のために戦う。ガンダムと共に…」

イオリアの意志は正しく刹那に伝わっているようです。理詰めで進めてきた計画を最後の最後に不確定ではあるけれど、可能性を持った“人間”に託すというのが、今まであまり見えてこなかったイオリアの人物像なのでしょうね。
監視者を置いた理由も(結果としてその中から離反者がでましたが)その辺りにあるのでしょう。

「…正直、俺は紛争根絶が出来るなんて思っちゃいねぇ…だがな、俺たちの馬鹿げた行いは、善きしろ悪しきにしろ、人々の心に刻まれた。今になって思う、ソレスタルビーイングは、俺たちは、存在する事に意義があるんじゃねえかってな」
「存在する事……」
「人間は、経験した事でしか本当の意味で理解しないという事さ…」

予備のガンダムマイスターであり、元マフィアという異色の肩書きを持つラッセの言葉は、彼らしくシニカルで哲学的です。
悲しいのは、世界を変えたいという彼らの想いは、各国のプロパガンダやアレハンドロの思惑で踊らされていたトリニティを同一視する世間の目によって歪められ、沙慈のように憎悪の対象になっているという事。
勿論、それも覚悟の上での行動でしょうが、彼らが人々に刻んだ種がどのような実を結ぶのかは、第2部で描かれる事になるのでしょう。

国連軍が行っている、嫌われ者を作って、それを一丸となって叩く事で得られる一体感というのは、正に今の我々の社会の縮図のようであり、それはアレハンドロによって歪められた計画(トリニティによる悪意の拡大及びGN-Xの提供)の中での一体感でしかなく、イオリアの言う変わらなければいけない人類の姿には到底思えません。

どこかニュータイプ論のようになってきましたが、人類の変わらなければいけない姿というのが、作品のテーマ“破壊による再生が始まる”再生の部分に繋がっていくのかも知れませんね。


「トレミーが国連軍の艦隊を捕捉?!」

「接近する敵輸送艦は、ユニオンのバージニア級3隻と推定」
「有視界戦闘領域まで、後…4200」
スメラギさんは、資源衛星を盾にしながらトレミーの後退及びキュリオス、ヴァーチェによる防衛戦を指示。デュナメスはロックオンの状態を考慮してトレミーでの待機を命じます。

格納庫に通じる扉をロックしたのは、どうやらティエリアのようです。
「少し、強引じゃないか?」
「口で言って聞くタイプじゃない。私は前回の戦闘で彼に救われた…だから、今度は私が彼を守る」
何かティエリア可愛い(笑)


輸送艦から発進するGN-Xは、ロングレンジのライフルを持つ機体とショートレンジのライフルを持つ機体が入り混じっているようです。

発進するヴァーチェは、GNバズーカを2丁装備。くぅーーー燃えるーー(笑)

「敵モビルスーツ、擬似GNドライブ搭載型26機」
「敵モビルスーツ部隊の中に、スローネがいます!!」

GN-X部隊の現場指揮はセルゲイが担当。

一人、まったくフォーメションに加わる気のないアリーは、発見したヴァーチェの姿に不敵な笑みを漏らします。
これは単にトライアル・システムを持つ最重要ターゲットという指示がされているのか、それとも…?!
ヴェーダとのリンクが断たれている以上、トライアル・システムを問題視する理由もないかと思いますが、ナドレに更なる“力”が存在するのか、ティエリア自身を問題視しているのか…

「先制攻撃を仕掛ける!行っけえーーーーー!!」
キュリオスのテールブースターから放たれる粒子ビームは、ヴァーチェをも凌駕する火力で、キュリオスの火力不足は一気に解消のようです。
まともに食らったGN-Xが1機大破。

「テールブースターで機動性は上がっている!」
GN-X部隊からの一斉射を上がった機動性で回避し更に一撃。またもや1機撃破です。このところ活躍の場もなくネガティブ一直線だったアレルヤ、今回は大活躍です。

ヴァーチェは前回の戦闘を踏まえてか、GNフールドの粒子圧縮率?を強化。GN-Xのライフルを受け付けません。
「任せろや!!」
「?!…スローネか!!」
2丁のGNバスーカと両肩のGNキャノンによるフルバースト(というのかは知りませんが)に萌え萌え…いや燃え燃えです。

「行けよ!ファングーーーー!!」
これにはビックリ!アリーによるファング攻撃!!
これはシステムそのものにパイロットに意志を読み取る能力があるのか、アリーが“特別”なのか……
自分はアリーをただ強い人(Zガンダムのヤザンのような)と思っていましたが、GNファングを使いこなし、トリニティのメンバーを凌ぐ身体能力を持つアリーの出生にも謎があるのかも知れませんね。

「後は好きにしな!」
GNファングの推進力と貫通力を併せ持つ攻撃に、ヴァーチェのGNフィールドは綻びを見せますが、止めを刺す事なくその場を去るアリーの行動と真意はまったく読めませんね。

「ティエリア!!」
3機目のGN-Xを撃破したところで、ティエリアの危機に気を取られたキュリオスのテールブースターにGN-Xのビームが直撃。撃ったのはソーマで間髪入れずのビームサーベルによる斬撃に、23話にして初めてキュリオスもビームサーベルで応戦します。

「被研体E-57!」
「ソーマ…ピーリスか……」
脳量子波による干渉は、ソレスタルビーイングではまったく対処できないようです。いち早く専用パイロットスーツによる対応を行った人革連は、この分野に関しての研究が相当進んでいたのでしょうね。

スメラギさんはジリ貧の状況にガンダム2機への撤退命令を出しますが、格納庫から聞こえてきたのはデュナメス発進の知らせ。
恐らく扉のロックはハロに解除させたのか、GNアーマーで対艦攻撃を仕掛けるというロックオンの言葉通り、本来であればスメラギさん描いていた作戦はそういう事だったのでしょう。

「ハロ、悪いけど付き合ってもらうぜ」
「リョウカイ!リョウカイ!」
「アリー・アル・サーシェス……」

家族を死に至らしめたテロ。それを指示していたKPSAのアリーとの因縁。
その目はロックオンの決意を物語っています。


後半パートはその2をご覧下さい。

機動戦士ガンダム00 ♯22 トランザム その2

2008-03-11 00:55:36 | 機動戦士ガンダムOO
この記事は『機動戦士ガンダム00』第22話 トランザムの後半部分の感想です。前半部分はその1をご覧下さい。


「ついに国連軍がトリニティに攻撃を行ったか…」
「ガンダムを倒す事で、世界がまとまっていく…」
「やはり、僕たちは滅び行くための存在…」
「これも、イオリア・シュヘンベルグの計画…」

ここまでは、今までのストーリー及び会話から読み取る事ができたソレスタル・ビーイングの掲げていた計画の一部若しくは過程でしょう。

「だとしたら!何のためにガンダムはある?戦争を根絶する機体がガンダムのはずだ。なのに…トリニティは戦火を拡大させ、国連軍まで。これがガンダムのする事なのか…?これが?!」
刹那の想いは、個人の思い込みも多分に含まれているでしょうが、今はこの刹那の純粋な戦争を根絶したいという想いが、事態を突破する上(あくまでトレミー組目線ですが)での原動力になりそうです。

「刹那。国連軍によるトリニティへの攻撃は紛争だ。武力介入を行う必要がある」
ティエリアでさえ忘れていますが、ロックオンのこの言葉こそが、最もこれまでのソレスタルビーイングらしい考えですね。相手の強さや、自分たちの状況など関係なく、そこに紛争があればどんな困難な譲許であっても武力介入を行う。

「ソレスタル・ビーイングに沈黙は許されない。そうだろ?刹那」

ここのところ、妙に悲観的で後ろ向きなアレルヤを尻目に刹那は一人ででも地球に降り立つ決意をします。

「俺は確かめたいんだ。ガンダムが…何のために在るのかを」

アレルヤ、ティエリアの絶望組を横目に、ラッセ、スメラギさんが刹那、ロックオンの吹っ切れ組に賛同。
ここへ来て、イオリアの存在や計画に縛られる事無く、自分たちの意思で初志である戦争根絶を行うという空気が生まれてきましたね。


強襲用コンテナにエクシアを搭載して地球へ向かう刹那とラッセ。

「行きたいなら、行ってもいいんだぜ。刹那が心配なんだろ?」
「貴方は愚かだ」
「あ?何だって?!」

何となくツンデレ化してきたティエリア(笑)
今まで感じた事のない感情を抱えて戸惑いながらも、彼も地球へ向かうのでしょう。


AEUの高軌道ステーションでは地球へ降下するGNアームズを察知します。
前回の願いを聞き入れてくれたかのように、帽子の中身を披露してくれるマネキン大佐(笑)
各陣営にとっては、トリニティとソレスタルビーイングは同義のようで、そういう意味ではトリニティはその役割(アレハンドロ目線)を十分果たしたと言えそうです。

そのトリニティの前に姿を現したのは、アリー・アル・サーシェス。
その意図が読めない為、ヨハンはネーナにスローネでの待機を命じます。

「何者だ?」
「アリー・アル・サーシェス。ご覧の通り傭兵だ。スポンサーからアンタらをどうにかしてくれと頼まれてな」

スポンサーというのは、普通に考えてアレハンドロでしょうね。
邪魔になったラグナ・ハーヴェイの殺害を命じたのも恐らく彼でしょう。

今回のビックリポイントその2。自らラグナを殺害した事を告げるのと同時にミハエルを一撃のもとに殺害するアリー。
いつかはその行いの報いを受けるとは思っていましたが、こういう形でしかもあっけなく死んでしまうとは驚きました。

「…ご臨終だ」
「貴様!!」
ソーマと同様に身体能力も高いであろうヨハンも百戦錬磨のアリーの前では赤子同然。その場で殺害するのは簡単でしょうが、戦い甲斐がないとスローネに乗せます。

そして、自らはツヴァイに乗り込み彼にとっての至福である戦闘を開始します。
本来はミハエル自身のバイオメトリクスがないと起動できないガンダムですが、アレハンドロの命により動いているアリーにとっては、その辺りも織り込み済のようで、ヴェーダによるパイロット登録の書き換えも瞬時に行われたようです。

もっと戦える場所と機体、これが彼の望みでありアレハンドロの思惑とも一致する部分なのでしょう。

当然、アレハンドロにとっては、丁度いい手駒程度なのでしょうが、今思えばアザディスタンの内戦は、アレハンドロによるマッチポンプの可能性が高く、あの場に第3勢力として介入していたアリーのバックには、既にアレハンドロがいたのかも知れません。

GN-Xの1機を割り当てられると思っていましたが、こういう形でアリーがガンダムを手にするとは思いませんでした。前回のコメントにも書かれていましたが、アリーらしいといえば、非常にらしいですね。

「何故だ?何故、私たちが?!」
「イケニエなんだとよ!」
「そんな事が!!」

ここのところ感じていた通りに、人間としては色々と欠けている所はありましたが、彼らも(彼もかな)また、戦争根絶という目的に対しては純粋だったようです。
その想いを利用され、必要がなくなった今、こうして葬られる彼らも、歪んだ欲望によって生み出された犠牲者なのかも知れませんね。

「馬鹿な…私たちはマイスターになる為に生み出され、その為に生きて…」
炉心を破壊されたアインは、GN粒子の華を咲かせて跡形もなく散りました。

「キレイなモンだな!GN粒子って奴は!!そうだろ?お嬢ちゃん!!」
元々、3人の中では一番戦闘能力の低いであろうネーナが、アリーに敵う筈もなく、あわや…というところでエクシアが登場。

ガンダム00は、単純な善と悪という構図にはなっていないので、敵対するグラハムやセルゲイも悪役には成り得ませんが、その中ではアリーという存在は、彼の言葉通りにプリミティブでストレートな悪を感じさせるキャラクターで、アレハンドロと比べても、とても魅力的な悪役ですね。
今のところ、刹那たちとアレハンドロが直接対峙していないので、余計にそう感じます。

刹那にとって、この世の中に神はいないと思う原因となったアリーが、今現在、刹那にとっての絶対であるガンダムに搭乗しているという事実が、彼を激しく混乱させます。


「レベル7クリア。ヴェーダを完全掌握しました」
「そうか…ついに」
今回のビックリポイントその3。ヴェーダを掌握した彼らの前に現れたのは、何とコールドスリープカプセルに入ったイオリア・シュヘンベルグその人でした。

「やはり居たか、イオリア・シュヘンベルグ。世界の変革見たさに、蘇る保障もないコールドスリープで眠りに就くとは。しかし、残念だが貴方は世界の変革を目にする事ができない…
貴方の求めた統一世界も、その抑止力であるソレスタル・ビーイングも、この私が引き継がせてもらう。そうだ…世界を変えるのはこの私、アレハンドロ・コーナーだ。ハッハッハッハ……」

そう言いながらイオリアが眠るカプセルに銃弾を打ち込むアレハンドロ。
人工冬眠技術は外伝『ガンダム00F』で874がフォンに施したように確立されているようですが、コールドスリープ技術は確立されないまま、後の世の技術革新を見越して眠りについたのでしょうか。
後のイオリアの言葉からは、あまり自らの復活を望んでいるようには思えませんでしたが…
もしかしたら、イオリアの周りの人間が施したクライオニクスなのかも知れませんね。


そして、イオリアが望んだとされる統一世界。世界制服とは、やはりニュアンスが少し違うように感じます。
アレハンドロが望んでいるのは、自らをその中心に据えた全てが自分の意のままになる世界でしょうが、イオリアの考えていた統一世界というのは、恐らく国家という垣根を越えた世界を一つとするコミュニティなのでしょう。
似ているようでその2つは大きく異なります。

アレハンドロがどこまでその計画について知り得ているかは分かりませんが、彼が抑止力だというソレスタル・ビーイングは、その過程で一時的にそういう側面を持つとは思いますが、未来永劫に強大な力の抑止によって治められる世界をイオリア及びその意志を継ぐ者たちが望んでいるとはあまり思えません。
こちらにも以前書きましたが、やはりイオリアの望む統一世界には、人類のレベルが問われるようです。

ここでいう人類のレベルとは、国家やそれぞれの枠組みに囚われず、世界を一つとして考えられる認識力とかコミュニケーション力のようなもので、決して知能や学力、身体能力、ましてや脳波で武器をコントロールできる力ではないでしょう。

現在の我々では、学校や職場でのイジメ問題や、模範とされるべき政治家も政党の壁も越えられずお互いが足を引っ張り合っているようなレベルなので、イオリアの描いている人類のレベルとは程遠いでしょうね(笑)


そして、アレハンドロの凶行を機としたように、ヴェーダのシステムが切り替わり、イオリアの映像が彼らの前に現れます。

『この場所に、悪意を以って現れたという事は、残念ながら私の求めていた世界にはならなかったようだ』
「…イオリア・シュヘンベルグ!」
「システムトラップ…」

映像的にはアレハンドロがイオリアのカプセルを撃った事が悪意と見なされたように感じますが、そんなピンポイントな状況に対するトラップを数百年前に仕掛けているとは思えないので、やはりヴェーダへの(正規の手段ではない)侵入が契機となっているのでしょう。その方が自然に感じます。

『人間は今だ愚かで、戦いを好み、世界を破滅に導こうとしている……』

イオリアの言葉を象徴するかのように戦うアリーと刹那。
「貴様のような男が、ガンダムに乗るなど!」
「テメェの許可がいるのかよ!!」

『だが…私はまだ人類を信じ、力を託してみようと思う』

「ガンダム…こいつはとんでねぇ兵器だ。戦争のし甲斐がある…テメェのガンダムもその為にあるんだろ!!」
「違う!絶対に違う!俺のガンダムは!!」

『人類は………変わらなければならないのだから』

イオリアの宣言と共に、エクシアのGNドライブが発光し、機体各所に赤い走査線が走り、その機体も赤く輝き始めます。

「何?どこだ?!何だ…あの動きは。そこか!!」
残像を残し、アリーの射撃をことごとくかわすエクシアの超機動。

「何……アレ?!」
エクシアの変貌を見上げるネーナ。

『GNドライブを有する者たちよ。君たちが私の意志を継ぐ者なのかは分からない……
だが、私は最後の希望を、GNドライブの全能力を君たちに託したい。君たちが真の平和を勝ち取るため、戦争根絶の為に戦い続ける事を祈る。ソレスタル・ビーイングの為ではなく、君たちの意志で、ガンダムと共に…』

イオリアの意志を、プトレマイオスにいる全てのクルーも見届けます。
イオリアによって語られる言葉は、折しも刹那やロックオンを先頭に彼らが始めようとしている事でもあります。

発現した超常の能力で、アリーの駆るスローネ・ツヴァイの戦闘力をことごとく奪ったエクシア。各部を光らせたエクシアは鬼神のようでもあります。

「トランザム…システム?これが、トランザム?!」


TRANS-AMでトランザム。このトランザムモードのエクシア登場が今回のビックリポイントその4…
のはずでしたが、前回レビューでそれを匂わすコメントをいただき、迂闊にも検索してしまったら、割りと周知の事実だったようです。
う~ん…ヘタこいた(笑)

まぁ、それでも赤い光を発しながら、画面の中で動き回るエクシアにはビックリさせられました。
これでまたGNドライブの謎が深まりましたね。
あれは単に出力のリミッターを外して高出力になったというだけでは説明できない動きでしょうからね。
重力、空力、慣性、運動エネルギー等々、様々な物理法則を無視したその動き(元々そうですが…)は、スーパーサイヤ人のようでした(笑)

エクシアがその力の全てを解放していないというのは薄々感じていましたが(それがGNアームズのキットに付属するエクシアの情報が伏せられている理由とも)、その力の発現は0ガンダムやスローネのような光の翼によるものかと思っていたので、まさかこう来るとは思っても見ませんでした。
模型的にどのように再現してみようかと、今からアイデアが溢れてきてワクテカです♪

今回は、正に予想のナナメ上を行くストーリーと演出で、だからこそ、ガンダム00は楽しいんだなと改めて実感しました。


そうそう、エンディングでティエリアとアレルヤが作っているのはカレーだそうです(マヂデ?)


世界を、人の意識を変えたかった
だが、その想いに反して今は叫ぶ
次回『世界を止めて』
絶え間ない慟哭が、漆黒の宇宙に木霊する

その機体はともかく、AEUの制服を着たアリーがセルゲイに敬礼しているので、戦う場所は国連軍に求めたようですね。
ナレーションのセリフからは、終盤に向けて多くの命が失われる展開になるのかなと感じます。

ガンダム00も残すところ3話で一旦その幕を閉じようとしています。
誰が生き残り第2部へ引き継ぐのかまったく分かりませんが、半年間見続けて良かった…そして第2部も楽しみだと思えるエンディングを期待しています。

「破壊による、再生が始まる―」
番組開始時点で掲げられたスローガンのように…