白い彗星の艦長室のひとり言

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機動戦士ガンダム00 ♯16 トリニティ その2

2008-01-27 20:33:54 | 機動戦士ガンダムOO
※この記事は、機動戦士ガンダム00 ♯16トリニティの後半レビュー記事です。前半はその1をご覧下さい。


CM明け

ニュースで合同演習部隊にソレスタルビーイングが介入した事を知り(真実とは違いますが)夜更かしした沙慈君。
ルイスはそんな事よりテストの方が大事と言っていますが、この歳の女の子の世界情勢に対する感心なんてこんなもんでしょう。
もっと言えば、世界のどこかで起こっている戦争・紛争を対岸の火事だと思っている自分を含めた日本人の大半はこんなもんでしょう。
そんな彼らが今後どのように世界と関わっていくようになるのかが、今後の見所の一つになるのでしょう。


「監視者、アレハンドロ・コーナー」

予告編で登場した建物には、やはり他の監視者が一堂に会しているようです。
それぞれ異なるオブジェに赤く光る光点があるのみで、実際には別の場所にいるのでしょうか(オブジェの種類が国籍を表していたりしたら面白いですが)。

彼らもまたソレスタルビーイングにセカンドチームが存在したこと及びスローネの存在を知らないようで、くどいようですが監視者の知り得るヴェーダの情報にもそれらの情報はないという事のようです。

「全監視者にその是非について提言したい。新たに実働した3機のガンダムを了承するか否か」

アレハンドロの提言を性急過ぎるとして、過去のソレスタルビーイングの活動内容についての考察が始まります。
ここからは総集編というか、過去のフィルムを使った回想シーンなのですが、一つ押さえておかなければならないのは、ここで語られるのはオフィシャルな内容というよりは発言者個人の見解であろうという事。
各発言者がどの位の状況認識の上での発言か見極める必要がありそうです。
そして、アレハンドロの意図的なミスリードの可能性も十分に考えられます。


■ケース1 AEUの新型モビルスーツ・イナクト発表会場への武力介入
派遣されたエクシアはイナクトを圧倒。その戦闘能力を披露しつつ、敵最新鋭機の存在を牽制。
また、AEUが条約に規定されている以上の軍事力を軌道エレベーターに駐留している事を世界に示した。

同時刻、人革連の軌道エレベーター「天柱」へのテロ活動を未然に防ぐ。
このミッションの主旨は紛争に介入するのではなく、テロを未然に防止する事で世界への理解を求めたと思われる。
※あくまで監視者たちの見解です。


■ケース2 旧スリランカ・セイロン島での民族紛争への武力介入
ガンダム4機による複数の戦場への同時介入によりミッションを完遂。
これ以降、ガンダムはチーム編成を変えつつヴェーダの推奨するプラン通りに、様々なミッションを続けていく事になる。


ここで舞台はトリニティの母艦へと移り、以降、監視者とトリニティ両方の視点から過去の物語を振り返ります。
とりあえず、トリニティ次兄ミハエルはあまり深い考え無しっと。


■ケース3 アレルヤ・ハプティズムの独断行動による人命救助
突発的なミッションによりデュナメスの持つ高高度砲撃能力が漏洩し、後日ヴェーダによる計画プランの修正が行われる。


■ケース4 モラリア共和国での大規模軍事演習への介入
ここではエクシアのパイロットである刹那・F・セイエイが敵に姿を晒すという愚行を行うもミッションは完遂。

この件についての刹那・F・セイエイからの事情説明は行われず、後日、刹那・F・セイエイのについて除名が推奨されるも意見の一致を見ず不問となる。


■ケース5 ソレスタルビーイングの活動中止を勧告する国際テロネットワークによる無差別報復
世界各国の諜報機関の協力もあり、本件は速やかに処理される。
賛否はともかく、世論はソレスタルビーイングの存在を現実の物として受けとるようになったのは間違いないと思われる。


■ケース6 人革連特務機関“頂武”によるガンダム鹵獲作戦
超人機関の元被研体であるアレルヤ・ハプティズムは脳量子波の影響を受け、キュリオスを鹵獲寸前まで追い込まれる。
また、ヴァーチェも鹵獲を逃れるため、最重要システムであるナドレを存在を敵に知られ、キュリオスもまた、時期早に装備する特殊兵器を露見してしまう。

本件において戦術予報士スメラギ・李・ノリエガの能力を疑問視する声もあったが、刹那・F・セイエイのケースと同様に意見の一致を見ず不問とされる。
アレルヤ・ハプティズムについては、超人機関技術研究所の所在及びその破壊を提案したために不問となる。但し、脳量子波の影響を受け続ける彼にガンダムマイスターを続けさせるか否かを議論する余地あり。


■ケース7 アザディスタン王国での内紛に対し、マスード・ラフマディ氏の救出及び非武装のエクシアによる護送
非武装にする事で世論を味方に付け、エクシアは無事脱出に成功するもアザディスタンでの内紛が収まった訳ではない。

※ここでミハエルが言っていた「昔、流行った無抵抗主義」というのは、ガンジーの事でしょうか?!どんだけ昔やねん…


■ケース8 タクマカラン砂漠核廃棄物埋設施設へのテロ行為の阻止
テロリストは速やかに排除するも、予期していた3国合同軍事演習部隊の攻撃により、セカンドチームが現れなければガンダムが鹵獲された可能性が高かったと思われる。

現在稼動している5機以外のセカンドチームが所有している太陽炉の詳細は不明。
その件については追ってヴェーダから確定情報が提示される予定。


とまぁ、補足も含めて振り返られた内容を報告書風にまとめてみました。

セルゲイ声の監視者が言っていた稼動している5機の太陽炉とは、トレミー所属の4機と外伝に登場するフェレシュテが所有する1機(Oガンダム及び第2世代ガンダムの改良型で共有)の事ですね。
外伝を見ていない人には???な発言だったのではないでしょうか。

そして、公式HPによると、スローネに搭載された太陽炉はT(タウ)と呼ばれるタイプで、キャラクター情報のページには擬似GNドライブとあります。
擬似という言葉から想像されるのは、誰かが太陽炉のデータからそれに準ずる物を作り上げたという事。


そして、監視者の印象は誰もが感じている通りロゴスとか、ゼーレとか、グランドロッジの猫とか、エウロペアの十賢者といった世界を影から動かす老人の集団といたイメージでしたが、一つ異なるのは彼らは世界の動向には興味が無く、持つのは総意によるソレスタルビーイングへの否決権だけという事。

彼らが何を目的に監視者をしているのかは分かりませんが、大きな疑問として何故彼らに拒否権を行使できる“力”があるのかという事です。
力、権力、強制力とは相手より立場が上回っていないとその効果を発揮しません。
ソレスタルビーイングは、国家相手にケンカしている訳ですから大国のお偉いさんが何人名を連ねたところで、ソレスタルビーイングに対して拒否権は持ち得ないでしょうし、それはアレハンドロの表の顔でもある国連もしかりです。

では、活動資金を提供しているスポンサーか?それはむしろ王留美の存在がそれにあたると思います。
肩書きはエージェントとなっていますが、彼女に対するトレミーのメンバーの対応は所謂スポンサーへの対応に近いと思います。もちろん、エージェントを取りまとめる仕事はやっているようですが。

そもそも、プトレマイオスのクルーが監視者の存在を知っているかどうかも疑問です。王留美はアレハンドロと面識があり、その対応からアレハンドロの監視者としての正体を知っていると思われますが、刹那たちが見も知らぬ監視者なる者から、貴方は満場一致でクビですと言われたところで、ハイそうですかとはならないですよね。

もしも、そのような権限を発動できる者がいるとするならば、現状では彼らを選んだヴェーダしか考えられません。
自分たちを選んだヴェーダの決定ならば、たとえクビと言われようと従わざるを得ないでしょう。彼らにとってヴェーダは絶対です。

という事は、彼ら(監視者)が持つ拒否権というのは、全員の意見が一致した時のみにヴェーダを通して拒否権を持つと考えると妥当な気がします。
まったくの推測でしかないのですが、イオリア・シュヘンベルグが自らの計画の遂行を死ぬ事の無いコンピュータであるヴェーダに託した際に、そのヴェーダを律するタガとして監視者なる存在を置いたのではないかと思います。

何であれ完璧な物は存在しないので、いざという時にヴェーダに意見ができるモノ、彼ら全員の意見の一意のみに発動できる権限を残し、彼らは代々その役目を負っていると。

その中で、どうも胡散臭いのがアレハンドロ・コーナーさん。
「意見が出揃ったところで、改めて監視者に問いたい。新たに登場した3機のガンダムの存在を、了承するか否か?」

現時時点において否定する材料の無い監視者は揃って了承の意を示し、黒い笑みを浮かべるアレハンドロ……
現時点でトリニティの存在を事前に認識していたであろう人物は彼だけに思えます。
彼が、ティエリアを始めとするトレミーのメンバーや監視者たちの知りえないヴェーダの情報を得る立場にあるのか、それとも“擬似”GNドライブを作り上げ、ヴェーダにそのトリニティの存在を“容認”させたのが彼なのか、ますますこの人からは目が離せません。


プトレマイオスとのランデブーポイントに向かうトリニティの母艦。
この母艦にもスローネ“同様”のGNドライブが“搭載”されていて直結の強力なビーム砲を持つと公式HPに書かれているので、T(タウ)タイプのGNドライブは現時点で4機が存在しそうです。
武装を持たないトレミーより母艦として強力と言えますが、万一、スローネ全機が不在の場合に“擬似”とはいえ強力なGNドライブを鹵獲される可能性はありますね。


彼らのセリフを聞いていると、ソレスタルビーイングの理念というよりはどうも戦闘自体を楽しむ戦闘狂のイメージを強く感じます。
外伝を見る限りはヴェーダの指示で行動しているようですが、彼らがヴェーダによて選ばれた者なのか、別の誰かにより集められ後でヴェーダに承認された者なのかは今後明らかになっていくでしょう。
ヴェーダの指示に従いながらも、それぞれの人間性を色濃く残すトレミーチームとの対比が楽しみです。


最後に少しトリニティの声優さんについて、小西さん、浪川さん、そして釘さまと三人それぞれキャラのイメージととてもマッチしていると思いました。
三人ともガンダムには初搭乗ですね。
浪川さんは子供の頃にはジオン兵と友達に、そして大きくなってから(笑)は、劇場版で支援戦闘機には乗っていましたが。


CMにて、動くバンダイの岸山さんを見る…


武力介入を開始したトリニティの猛攻に、世界は震撼し翻弄され続けるしかないのか――
次回『スローネ強襲』
理念に隠された野望が鎌首を擡げる


次回はどうやらトリニティとオーバーフラッグスとの戦闘が描かれるようです。
理念に隠された野望とは、ヴェーダの事なのか、それともコーナーの事なのか…

機動戦士ガンダム00 ♯16 トリニティ その1

2008-01-27 01:17:40 | 機動戦士ガンダムOO
前回の『折れた翼』は週間少年マンガのような気になる引きだったので、今週の放送を心待ちにしていました。
結果的には総集編と言えなくも無い回だったのですが、見せ方がうまいせいか過去の回を振り返る事のできる良いお話だったと思います。


アバンは前回のラストシーンであるエクシアとアグリッサの戦闘シーン。
刹那の絶体絶命のピンチにネーナの駆るガンダムスローネ・ドライが現れアグリッサを撃墜という所までは前回と同じでしたが――

「生きてる?」
コックピットに座るネーナの姿と共にセリフが追加されていました。


背部ユニットにあるスリットから毒々しい赤い粒子光を発するスローネ・ドライ。
「大丈夫してる?!エクシアのパイロット君」
「お、お前は…?!」
「ネーナ・トリニティ。君と同じ、ガンダムマイスターね!」

自らを救ってくれたのが幼い少女だったのが意外だったのか、自分たちの知らないガンダムが存在していたからか、驚きを隠しえない様子の刹那。

「ガンダム・スローネ3号機、スローネ・ドライ」
「さ…3号機?!」
「1号機と2号機はね、にぃにぃズが乗ってるよ♪今頃きっと……」

にぃにぃズ!
最早どのように文字起こししたらいいのか分かりませんが、とにかくスローネは3機あって、パイロットは兄弟という事の説明ですね。
釘さま、正にハマリ役……


ネーナの今頃きっと…という予告通りに、鹵獲されたガンダムの元へ他のスローネが駆けつけます。

まずはAEUの電磁シールド?に鹵獲されたヴァーチェ。
前回のレビューで、人革の失敗を教訓にした実に見事な鹵獲方法と書きましたが、更に驚くことに原理はよく分かりませんが、非物質のフィールドに閉じ込めたまま空中で牽引しています!
GNフィールドも真っ青なこの超技術…ヴァーチェの質量はどこに??
な~んて事は言っこなしにしても、新型機にディフェンスロッドなんていう古典的な防御装置を付けている国の技術には思えません(汗)

ナドレへ分離する為のスペースを与えないという部分では素晴らしい演出だと思いますが、それだけヴァーチェを鹵獲するのは難しいという事でしょうね。半端な方法ではナドレになってしまいますし、自らハードル上げちゃった感じです。


それはともかく、既に戦う理由がマネキン大佐への点数稼ぎになってしまっているコーラさん、いきなり遠距離からのビームの直撃を食らいます。

「目標ヘリオン部隊、大破確認。引き続きミッション続行する」
肩に装備された巨大なGNランチャーにてヘリオンを次々と堕とし去っていくスローネ・アイン。
ティエリアの様子からは相当の疲弊が感じられます。


一方、ワイヤーです巻きにされ引きずられているキュリオス。どんな仕打ち…とも思いますが、この方がらしいと思います。
キュリオスのパイロットに興味と疑問を抱いているソーマ。自分と同類でありながら、同胞を皆殺しにした存在……これからも、この2人の因縁は描かれていくのでしょうね。

「何?!このプレッシャーは!!」
上空から接近するスローネをいち早く察知したソーマ。これが超兵の成せる業なのか、上空から飛来する敵も同類だからなのか?

突如仕掛けられた誘導兵器により、次々と堕とされていくティエレン。
流石にソーマは誘導兵器の軌道を目で追えるようで、寸でのところで攻撃をかわしています。

「あの機体は?」
「ガンダムスローネ2号機、スローネ・ツヴァイ。ミハエル・トリニティ、エクスターミネート!行けファング!!」
口上も高らかに誘導兵器GNファングで仕掛けるツヴァイ。
ちなみに、エクスターミネートは、皆殺しとか根絶やしとかの意味で、見た目通りの性格のようです。

セルゲイのティエレンもバックパック?(あそこには何が入っているんだろう…)に被弾して擱座。ソーマも致命傷は避けますが、あちこち被弾していて、更にミハエルにはまだ余裕がありそうなので、このGNファングは超兵に対しても有効なようです。

このGNファングが一般兵にも操作が可能なのかとか、そうでなければ彼(彼ら)はどのような存在なのかとか興味は尽きません。
噂では遺伝子操作とか強化人間とか聞こえてきますが、ではどこで生み出された存在なのかという疑問も残ります。
ソーマとの干渉が起こっていない所を見ると、まったく別のタイプというのが有力でしょうか?!


場面変わって、ユニオン勢。ここでも赤いビームに貫かれて1機のオーバーフラッグが撃墜されます。
耐ビーム装甲を貫く威力というのが、ここでの意図でしょうか。

「ランディがヤられた!追撃来るぞ!!」
アラスカのジョシュアに続いて、早くもジョージアのランディも帰らぬ人に…
ジョシュアはエイフマン教授を差し置いて公式HPにアップされているので、密かに生存しているかも……いや、ファーストネームも設定されていないから無いか(汗)

更に1機のオーバーフラッグが撃墜されて散開するグラハムたち。
「まさか他にも機体があったとは…聞いてないぞ!ガンダム!!」
ソレスタルビーイング!!って言わない所がいかにもグラハムらしいです。

「誰だ…?この機体は?!ハロ、知ってるか??」
「データナシ!データナシ!」
ハロが知りえる範囲でのヴェーダの情報にはスローネの存在はないようです。

「どうやら、間に合ったようだな」
「あ、あんたは?」
「スローネ・アインのガンダムマイスター、ヨハン・トリニティ」
三兄弟の仲では一番理知的な感じのするヨハン。ロックオンに他のガンダムも兄弟によって救出されたことを告げます。
スローネのコクピットは、従来のガンダムと違い球体のようです。

「ヨハン兄、こっちのミッションはクリアしたわ」
「そうか…ネーナ、GN粒子最大領域で散布。現空域より離脱する」
「了解ね♪行くよハロ!」
公式によると、この笑顔でVサインというのが、ネーナのクセらしい……
「シャーネェナ!シャーネェナ!」
紫ハロ、口ワル!そして目つきワル!!

「GN粒子最大散布!いっけぇーーーー♪」
何故かネーナのセリフには♪とか付けたくなる(汗)
「ステルスフィールド!!」
機体各部を解放してフェニックスのようにGN粒子を散布する姿は、その掛け声やポーズも相まって、魔法少女の変身シーンのようです…

「この光は……」
「GN粒子?!」
空を追い尽くす赤い光に誰もが驚愕の声を上げます。映像的にも、もうどんだけ~(ふ、古い!?)な感じで、まるでセカンドインパクト(笑)
いくら通信が遮断されてもここにガンダムがいるぞ!という狼煙にも見えます。
まぁ、恐ろしく広範囲なのでいくらでも逃げようはありそうですが。

「通信遮断領域の拡大だと?そんな事ができるなら、何故今までやらなかった!どういうつもりだソレスタルビーイング!!」
ガンダム!とは言わないセルゲイさん。この辺りでグラハムとセルゲイさんとのスタンスの違いが伺えます。
そして、そのセルゲイさんの疑問はごもっとも。但し、やりたくてもやれなかったというのは、外野からは分からない事ですよね。
当の本人たちが一番驚いているのですから…


「本部聞こえるか?こちらパトリック!応答してくれ!!」
け、携帯?!
イナクトがあんな状態なので、非常用の携帯端末なのでしょうが(そう思いたい)、SEEDに出てきたパキって折ると非常用の信号が発信される認識証の方がらしいですね。
それにしても、コーラさんいい味出してますね♪
「大佐ーーーーーーーー!」
今までのガンダムで幾度と無く聞いたこの大佐というセリフが、これほど面白いセリフに聞こえたのは初めてです。


王留美邸では、ハロからの暗号通信でガンダム4機が健在だったのを喜ぶクルーたち。

スメラギさん一人、素直に喜べない様子。
それもその筈で、この時間になっても脱出できていないということは、何かが起こらない限り作戦の失敗、即ちガンダムマイスターの死亡か鹵獲かが確定的だったからでしょう。
キュリオス+デュナメスによる一撃離脱、それが失敗した時のエクシア+ヴァーチェによる脱出路の確保。それ位しか800:4の戦力差の中、テロリストを排除して速やかに脱出する手はなかった訳です。
戦闘の長時間化は作戦の失敗を意味していたと。

戦術予報士としての能力を疑問視する声もあるでしょうが、優秀な予報士ならば間違いなく作戦を行わない事こそが最良の策で、スメラギさんも当然そのように思っていた筈です。彼女はビリーを通してユニオンの思惑まで知っていましたからね。

それでも、テロが行われる事を察知した以上、無茶でも無理でもガンダムマイスターの命がどうなろうと介入を行わなければならないのがソレスタルビーイング。
その中で、唯一成功が見込まれるのが前記の手段だったのでしょう。

彼女の思惑外の所で、トリニティを動かしたのは誰か―?
これが今後の争点になりそうです。


3大国家群の首脳たちも、予想外の顛末に頭を抱えている様子。4機ですら手に負えなかった物が7機に増えたのですから、さぞかし頭の痛い事でしょう。

洋上を飛ぶエクシアの操縦桿が自動で動いていますね。航路設定すれば飛ぶ位はオートパイロットが利くようです。

「ヴェーダの計画プランに、あんな機体は存在しない。っく、なんなんだ、あの…ガンダムは」
ティエリアの知り得るヴェーダの情報にも、スローネの存在はないようです。
ヴェーダの端末にアクセスする能力を持っていると思われるティエリアですが、彼もまたヴェーダの全てを知る者ではないという事でしょうか。
少なくともヴェーダ=ティエリアという事ではなさそうです。

というのも、外伝『ガンダム00F』を見る限り、トリニティもまたヴェーダの指示を至上のものとして行動していると思われるので、それを知りえないティエリアはヴェーダの全てを知る者ではないという事でしょうね。
但し、外伝の中では“容認”しているという言い回しをしているので、ハナから計画の中に組み込まれていたモノではない可能性も考えられますが…
これは、その2でも詳しく書いてます。


今回は(もか)総集編という事もあり、この後の記事が長くなるのでここで一旦ブレイクに(汗)
続きは、その2で……毎度スイマセン