白い彗星の艦長室のひとり言

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機動戦士ガンダム00 ♯16 トリニティ その1

2008-01-27 01:17:40 | 機動戦士ガンダムOO
前回の『折れた翼』は週間少年マンガのような気になる引きだったので、今週の放送を心待ちにしていました。
結果的には総集編と言えなくも無い回だったのですが、見せ方がうまいせいか過去の回を振り返る事のできる良いお話だったと思います。


アバンは前回のラストシーンであるエクシアとアグリッサの戦闘シーン。
刹那の絶体絶命のピンチにネーナの駆るガンダムスローネ・ドライが現れアグリッサを撃墜という所までは前回と同じでしたが――

「生きてる?」
コックピットに座るネーナの姿と共にセリフが追加されていました。


背部ユニットにあるスリットから毒々しい赤い粒子光を発するスローネ・ドライ。
「大丈夫してる?!エクシアのパイロット君」
「お、お前は…?!」
「ネーナ・トリニティ。君と同じ、ガンダムマイスターね!」

自らを救ってくれたのが幼い少女だったのが意外だったのか、自分たちの知らないガンダムが存在していたからか、驚きを隠しえない様子の刹那。

「ガンダム・スローネ3号機、スローネ・ドライ」
「さ…3号機?!」
「1号機と2号機はね、にぃにぃズが乗ってるよ♪今頃きっと……」

にぃにぃズ!
最早どのように文字起こししたらいいのか分かりませんが、とにかくスローネは3機あって、パイロットは兄弟という事の説明ですね。
釘さま、正にハマリ役……


ネーナの今頃きっと…という予告通りに、鹵獲されたガンダムの元へ他のスローネが駆けつけます。

まずはAEUの電磁シールド?に鹵獲されたヴァーチェ。
前回のレビューで、人革の失敗を教訓にした実に見事な鹵獲方法と書きましたが、更に驚くことに原理はよく分かりませんが、非物質のフィールドに閉じ込めたまま空中で牽引しています!
GNフィールドも真っ青なこの超技術…ヴァーチェの質量はどこに??
な~んて事は言っこなしにしても、新型機にディフェンスロッドなんていう古典的な防御装置を付けている国の技術には思えません(汗)

ナドレへ分離する為のスペースを与えないという部分では素晴らしい演出だと思いますが、それだけヴァーチェを鹵獲するのは難しいという事でしょうね。半端な方法ではナドレになってしまいますし、自らハードル上げちゃった感じです。


それはともかく、既に戦う理由がマネキン大佐への点数稼ぎになってしまっているコーラさん、いきなり遠距離からのビームの直撃を食らいます。

「目標ヘリオン部隊、大破確認。引き続きミッション続行する」
肩に装備された巨大なGNランチャーにてヘリオンを次々と堕とし去っていくスローネ・アイン。
ティエリアの様子からは相当の疲弊が感じられます。


一方、ワイヤーです巻きにされ引きずられているキュリオス。どんな仕打ち…とも思いますが、この方がらしいと思います。
キュリオスのパイロットに興味と疑問を抱いているソーマ。自分と同類でありながら、同胞を皆殺しにした存在……これからも、この2人の因縁は描かれていくのでしょうね。

「何?!このプレッシャーは!!」
上空から接近するスローネをいち早く察知したソーマ。これが超兵の成せる業なのか、上空から飛来する敵も同類だからなのか?

突如仕掛けられた誘導兵器により、次々と堕とされていくティエレン。
流石にソーマは誘導兵器の軌道を目で追えるようで、寸でのところで攻撃をかわしています。

「あの機体は?」
「ガンダムスローネ2号機、スローネ・ツヴァイ。ミハエル・トリニティ、エクスターミネート!行けファング!!」
口上も高らかに誘導兵器GNファングで仕掛けるツヴァイ。
ちなみに、エクスターミネートは、皆殺しとか根絶やしとかの意味で、見た目通りの性格のようです。

セルゲイのティエレンもバックパック?(あそこには何が入っているんだろう…)に被弾して擱座。ソーマも致命傷は避けますが、あちこち被弾していて、更にミハエルにはまだ余裕がありそうなので、このGNファングは超兵に対しても有効なようです。

このGNファングが一般兵にも操作が可能なのかとか、そうでなければ彼(彼ら)はどのような存在なのかとか興味は尽きません。
噂では遺伝子操作とか強化人間とか聞こえてきますが、ではどこで生み出された存在なのかという疑問も残ります。
ソーマとの干渉が起こっていない所を見ると、まったく別のタイプというのが有力でしょうか?!


場面変わって、ユニオン勢。ここでも赤いビームに貫かれて1機のオーバーフラッグが撃墜されます。
耐ビーム装甲を貫く威力というのが、ここでの意図でしょうか。

「ランディがヤられた!追撃来るぞ!!」
アラスカのジョシュアに続いて、早くもジョージアのランディも帰らぬ人に…
ジョシュアはエイフマン教授を差し置いて公式HPにアップされているので、密かに生存しているかも……いや、ファーストネームも設定されていないから無いか(汗)

更に1機のオーバーフラッグが撃墜されて散開するグラハムたち。
「まさか他にも機体があったとは…聞いてないぞ!ガンダム!!」
ソレスタルビーイング!!って言わない所がいかにもグラハムらしいです。

「誰だ…?この機体は?!ハロ、知ってるか??」
「データナシ!データナシ!」
ハロが知りえる範囲でのヴェーダの情報にはスローネの存在はないようです。

「どうやら、間に合ったようだな」
「あ、あんたは?」
「スローネ・アインのガンダムマイスター、ヨハン・トリニティ」
三兄弟の仲では一番理知的な感じのするヨハン。ロックオンに他のガンダムも兄弟によって救出されたことを告げます。
スローネのコクピットは、従来のガンダムと違い球体のようです。

「ヨハン兄、こっちのミッションはクリアしたわ」
「そうか…ネーナ、GN粒子最大領域で散布。現空域より離脱する」
「了解ね♪行くよハロ!」
公式によると、この笑顔でVサインというのが、ネーナのクセらしい……
「シャーネェナ!シャーネェナ!」
紫ハロ、口ワル!そして目つきワル!!

「GN粒子最大散布!いっけぇーーーー♪」
何故かネーナのセリフには♪とか付けたくなる(汗)
「ステルスフィールド!!」
機体各部を解放してフェニックスのようにGN粒子を散布する姿は、その掛け声やポーズも相まって、魔法少女の変身シーンのようです…

「この光は……」
「GN粒子?!」
空を追い尽くす赤い光に誰もが驚愕の声を上げます。映像的にも、もうどんだけ~(ふ、古い!?)な感じで、まるでセカンドインパクト(笑)
いくら通信が遮断されてもここにガンダムがいるぞ!という狼煙にも見えます。
まぁ、恐ろしく広範囲なのでいくらでも逃げようはありそうですが。

「通信遮断領域の拡大だと?そんな事ができるなら、何故今までやらなかった!どういうつもりだソレスタルビーイング!!」
ガンダム!とは言わないセルゲイさん。この辺りでグラハムとセルゲイさんとのスタンスの違いが伺えます。
そして、そのセルゲイさんの疑問はごもっとも。但し、やりたくてもやれなかったというのは、外野からは分からない事ですよね。
当の本人たちが一番驚いているのですから…


「本部聞こえるか?こちらパトリック!応答してくれ!!」
け、携帯?!
イナクトがあんな状態なので、非常用の携帯端末なのでしょうが(そう思いたい)、SEEDに出てきたパキって折ると非常用の信号が発信される認識証の方がらしいですね。
それにしても、コーラさんいい味出してますね♪
「大佐ーーーーーーーー!」
今までのガンダムで幾度と無く聞いたこの大佐というセリフが、これほど面白いセリフに聞こえたのは初めてです。


王留美邸では、ハロからの暗号通信でガンダム4機が健在だったのを喜ぶクルーたち。

スメラギさん一人、素直に喜べない様子。
それもその筈で、この時間になっても脱出できていないということは、何かが起こらない限り作戦の失敗、即ちガンダムマイスターの死亡か鹵獲かが確定的だったからでしょう。
キュリオス+デュナメスによる一撃離脱、それが失敗した時のエクシア+ヴァーチェによる脱出路の確保。それ位しか800:4の戦力差の中、テロリストを排除して速やかに脱出する手はなかった訳です。
戦闘の長時間化は作戦の失敗を意味していたと。

戦術予報士としての能力を疑問視する声もあるでしょうが、優秀な予報士ならば間違いなく作戦を行わない事こそが最良の策で、スメラギさんも当然そのように思っていた筈です。彼女はビリーを通してユニオンの思惑まで知っていましたからね。

それでも、テロが行われる事を察知した以上、無茶でも無理でもガンダムマイスターの命がどうなろうと介入を行わなければならないのがソレスタルビーイング。
その中で、唯一成功が見込まれるのが前記の手段だったのでしょう。

彼女の思惑外の所で、トリニティを動かしたのは誰か―?
これが今後の争点になりそうです。


3大国家群の首脳たちも、予想外の顛末に頭を抱えている様子。4機ですら手に負えなかった物が7機に増えたのですから、さぞかし頭の痛い事でしょう。

洋上を飛ぶエクシアの操縦桿が自動で動いていますね。航路設定すれば飛ぶ位はオートパイロットが利くようです。

「ヴェーダの計画プランに、あんな機体は存在しない。っく、なんなんだ、あの…ガンダムは」
ティエリアの知り得るヴェーダの情報にも、スローネの存在はないようです。
ヴェーダの端末にアクセスする能力を持っていると思われるティエリアですが、彼もまたヴェーダの全てを知る者ではないという事でしょうか。
少なくともヴェーダ=ティエリアという事ではなさそうです。

というのも、外伝『ガンダム00F』を見る限り、トリニティもまたヴェーダの指示を至上のものとして行動していると思われるので、それを知りえないティエリアはヴェーダの全てを知る者ではないという事でしょうね。
但し、外伝の中では“容認”しているという言い回しをしているので、ハナから計画の中に組み込まれていたモノではない可能性も考えられますが…
これは、その2でも詳しく書いてます。


今回は(もか)総集編という事もあり、この後の記事が長くなるのでここで一旦ブレイクに(汗)
続きは、その2で……毎度スイマセン


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