※第15話『折れた翼』の後半パートのレビューになります。前半パートはその1をご覧下さい。一つの記事で長文になり過ぎると文字の変換等更新作業が重くなってくるので、2つに分けさせて頂きました。
2週に渡り長くなってしまって申し訳ありません。以後、明瞭簡潔にまとめられるように鋭意努力致します。
CM明け Bパート
デュナメスの近距離射撃をかわしてキュリオスへと詰め寄るタオツー。機体の黄色い丸い部分は推進器のようですね。発売されたばかりのプラモデルをまだ購入していないので、詳細は分かりませんが燃焼式のバーニアとは違うようです。
圧倒的な物量のミサイル攻撃にさらされ、防戦一方のエクシアとデュナメス。
「ティエリア、チャージまでの時間は?」
「あと170(秒)」
「長すぎる…」
これはGNバズーカ・バーストモードへのチャージ待ちなのでしょう。
その頃、キュリオスはソーマのタオツーに踏みつけられ、ゼロ距離での射撃を喰らっています。
「今度こそ、今度こそ任務を完遂させる…超兵として!」
自分の存在意義を確認するかのように、ソーマはキュリオスへの攻撃を続けます。
「オイ……名前は?」
ノイズ混じりの通信から聞こえてくる声。
「教えろよ…」
「超兵一号ソーマ・ピーリス少尉だ!」
「ソーマ・ピーリスか…いい名前だ……殺し甲斐がある!」
キュリオスの目が輝き、ハレルヤモード発動。ハレルヤ専用シールドクローで仕掛けます。間一髪でクローから出現するブレードを回避するタオツー。
到着したセルゲイが援護射撃を加えると、興が醒めたとハレルヤはあっさり引っ込み、後を任されたアレルヤは砲撃の真っ只中…これは正直堪らない(笑)
―戦闘開始から5時間経過
夕日を見つめるアレバントロとリボンズ。2人がいる場所はどこか分からないので、ここでの空は時間経過とは関係ないですね。
「どちらへ?」
「他の監視者たちの意見を聞きにいく。私の仕事もここまでかも知れんしな」
アレハンドロの他にも監視者という人間がいる事が判明しました。ここで言う他とはもちろん国連大使という意味ではないでしょう。
「そんな気なんかないくせに……大人は嫌いだね」
従者であるリボンズが初めて自らの気持ちを口にした気がします。
何かと謎の多いガンダム00ですが、やはり最大の謎はこの2人が握っていると思われます。
リボンズも古谷さんが信念を曲げてまで引き受けたという事は、ただの従者で終わる気はしません。
日が沈みすっかりと暗くなった戦場では、キュリオスがGNフィールドを展開して爆撃を防いでいます。
ヴァーチェ以外にもGNフィールドを展開できたのですね。背中にある飛行状態では機首になる部分を展開していますが、ここにはGNドライブらしき意匠があるので。恐らくこれがキュリオスのGNフィールド展開形態なのでしょう。
デュナメスはGNフィールドではなく、物理的なGNフルシールドで防御。各機の防御方法の違いも実に興味深いです。
各マイスターの疲労もピークに達しており、奇しくもビリーの示唆したガンダム鹵獲の唯一の可能性に近づいてきました。
満を持してグラハム率いるオーバーフラッグスも戦線投入。
ほぼ同時にコーラもガンダム鹵獲用の装備を携えたヘリオンを率いて出撃。
「各機に通達。俺らの目標はデカブツのガンダムだ。砲撃中止と同時に鹵獲を開始する。敵さんのビームに当たんなよ!!」
―戦闘開始から15時間経過
エクシアとヴァーチェが相々傘…じゃなくて、ヴァーチェのGNフィールドにエクシアがお邪魔しているといった感じで少し和みます。エクシアにはGNフィールドの機能は無いという事ですかね。
砲撃が止んだのを機に、それぞれに戦場からの離脱を試みますが、ここからが正に3軍の描いたガンダム鹵獲へのプロセスの最終段階です。
「見つけたぜ!ガンダム!!」
コーラのイナクトがヴァーチェを捉え、仕掛けられたGNバズーカを回避します。
「うぉっと、どうした?!動きがノロいぜガンダム!!」
ティエリアが疲弊しているという事を差し引いても、コーラさんは本来実力のあるパイロットなのでしょうね。自信過剰と視野の狭さがその能力をスポイルしているようですが、現実にもいますよね、こういう人(笑)
そして、それを分かった上でうまく使ってあげられる上司を得た時に、能力が最大限に生かされるのも現実と似通っていたりします。
そういう意味で、コーラさんとマネキン大佐はいいコンビになりそうです。
人革の失敗を生かしてか、ヴァーチェを電磁フィールドのような檻に捉えてAEUによるヴァーチェの鹵獲は成功します。
ナドレへの分離?を発動する間もスペースもなくあっさりと拿捕されたヴァーチェ。前回の教訓を生かした実に見事な鹵獲作戦だ…
「よくやった!俺の…おかげだな!!」
この人は相変わらず(汗)
キュリオスは単純にタオツーに打ち負かされてあえなくダウンといった所。
この時点ではハレルヤモードも発動していません。
デュナメスを視認したグラハムは、フォーメーションEでミッションを開始。
「隊長、ジョシュアが!?」
「ジョシュア!フォーメーションを崩すな!!」
「へっ、隊長面して!!」
グラハムへの反発から、フォーメーションを無視して単機でデュナメスへと仕掛けるアラスカのジョシュアさん。
「空中変形?!」
「いつまでも、自分だけのものと思って!!」
以前、グラハムさんが人呼んでグラハム・スペシャルっ!!と言っていたのは、機体の事ではなくて、空中変形のマニューバだったと判明。あの時はちょっと微妙でしたからね。
今後、フラッグ系の機体を戦闘中に空中変形させられるのは、優れたパイロットの証明という事になりそうです。外伝でもフォン・スパークが見せた空中変形にアリー・アル・サーシェスが驚くという描写がありましたが、どうも従来のガンダムシリーズやマクロスの影響でそれが当たり前になっている感覚を改めなければいけませんね。
このジョシュアさんも自らの技に酔いしれるタイプらしく、デュナメスの死角へと滑り込んだと思いきや、密かに構えられたGNビームピストルにより敢え無く撃破…
なかなか面白いキャラだと思っていましたが、その最後はあっけないものでした。
「ええい、フォーメーションをCに変更する!」
といっても、グラハム一人が突っ込んでいるようにしか見えないですが(汗)
疲労により照準の定まらないデュナメスの射線をかわして本家本元の空中変形によりデュナメスへ突っ込むカスタムフラッグ。
「抱きしめたいな!ガンダムぅ!!」
とまたまた昇天発言しながらデュナメスを押し倒す。
「正に…眠り姫だ……」
グラハムさんの言動はともかく、黒くて悪魔っぽいフォルムのカスタムフラッグがデュナメスの頭部を鷲掴みにするのは、パトレイバーのグリフォンを彷彿とさせてカッコよかったです。
「消えていく…ガンダムマイスターの命が……」
次々とガンダムが鹵獲され、離脱の確認も取れないクルーは焦りと諦めを募らせます。
そして最後に残ったエクシアの元へは――
朝日をバックに異形の姿が浮かび上がります。
前回のレビューでは、大きな爆発をバックにしているのかと予想しましたが、朝日でした(笑)
アリーさんに関しては、その他諸々予想を大きく外していますが、こんな素人による予想の遥かナナメ上を行く展開を今後も期待します…スメラギさんの予測の域に達するには程遠いですねぇ(汗)
「モビルアーマー?!」
人革の水中用に続き、2機目となるモビルアーマーの登場です。イナクトの下半身を埋め込む形で浮遊する姿はその色もあってか、仮面ライダーアマゾンのボスキャラ(名前忘れた)のようです。
子供の頃はあれが怖くて、何度も怖い夢に出てきた覚えがあります(笑)
OPに登場する紅いイナクトは、アグリッサに合わせてお色直ししたものだった訳ですね。
「この前の借りを返してもらうぜ……えぇ?!ガンダムさんよ!!」
その質量でエクシアを地面に叩きつけ、甲殻類を思わせる脚部を展開するアグレッサ。
「逝っちまいな」
不敵な笑みと共に、アグリッサの機体底面にプラズマ光が輝き悶絶する刹那。
「どうだ、アグリッサのプラズマフィールドの味は?!機体だけ残して消えちまいな!クルジスのガキがぁ!!」
どうやら、ヴァーチェ捕獲に使った盾と同じように、機体に損傷を与えず中のパイロットのみに影響を与える兵器のようです。
アグリッサが古い機体にも関わらずスペシャルな扱いだった理由がこのプラズマフィールドだったのですね、なるほどガンダムを鹵獲するのに適した兵器です。
アリーが外人部隊の隊長として極秘裏に受けた任務がアグリッサを使ってガンダムを鹵獲しろという命令だけだったというのは少々意外ですが、後々奪ったガンダムの配分について3軍で協議した際に、どこにも属さない部隊が1機掠め取っていったというシナリオなのでしょうか。
AEUは、ヴァーチェと合わせて2機のガンダム鹵獲に成功した事になり、技術力で劣る現状を一気に打破する算段だったと。
結果的にエクシアの鹵獲に成功したとしても、有能で従順な外人部隊の長であるゲイリー・ビアッジ少尉ではなく、アリー・アル・サーシェスとしては奪ったエクシアを素直に渡すとは思えませんが(笑)
アザディスタンの王宮では、シーリンからスレスタル・ビーイングの状況を聞いたマリナは刹那の言動に思いを馳せます。
「何故この世界は歪んでる…神のせいか、人のせいか…?」
まさか、あの時――
これに続くのは、刹那が世界に矛盾と疑問を抱えたまま死地へと向かうその前に、自分に答えを求めてやってきたのではないか?という想いでしょうか。
貴方は――
プラズマフィールドにより、死を覚悟する刹那。
脳裏に浮かぶ銃を抱えて駆けたクルジスでの日々、親しき人へと向けた自らの銃口、そして…光輝く翼を広げ現れた神―GUNDAMの姿
「ン…ダ…ム……ガ…ン……ダ……ム」
そこへ上空から赤い光が一閃、アグリッサを貫きます。
機体をパージし離脱するアリーのイナクト。
「あれは……」
虚空を見上げた刹那の目には、あの日と同じ…いや赤く輝く光の翼を広げたガンダムの姿が。
ドーム状の頭部及び両肩のシールド?の形状からガンダムスローネ・ドライと思われる機体が刹那を見下ろします。
「ガンダーーーーーーーーーーーム!!」
刹那、神の名を叫ぶ――
予告での一節がここに繋がるという訳ですね。
やや詰め込み過ぎな印象はありましたが、息もつかせぬ戦闘シーンの連続と最強を誇ったガンダムが敗れていく姿がとても印象的な回でした。
スローネ――新たに登場した3機のガンダム
彼らが放つGN粒子の光が照らし出すものとは?
次回『トリニティ』
鳴り響く鐘(ベル)の音は第二幕の始まり――
スローネ・ドライのファンネルもどきは、大気圏内でも使用可能のようです。鹵獲されたガンダムをスローネが解放していくという展開になるのでしょうか。
円形のオペラハウスのような建物には、多くの監視者が集っているのでしょうかね?
次回も見逃せません。
2週に渡り長くなってしまって申し訳ありません。以後、明瞭簡潔にまとめられるように鋭意努力致します。
CM明け Bパート
デュナメスの近距離射撃をかわしてキュリオスへと詰め寄るタオツー。機体の黄色い丸い部分は推進器のようですね。発売されたばかりのプラモデルをまだ購入していないので、詳細は分かりませんが燃焼式のバーニアとは違うようです。
圧倒的な物量のミサイル攻撃にさらされ、防戦一方のエクシアとデュナメス。
「ティエリア、チャージまでの時間は?」
「あと170(秒)」
「長すぎる…」
これはGNバズーカ・バーストモードへのチャージ待ちなのでしょう。
その頃、キュリオスはソーマのタオツーに踏みつけられ、ゼロ距離での射撃を喰らっています。
「今度こそ、今度こそ任務を完遂させる…超兵として!」
自分の存在意義を確認するかのように、ソーマはキュリオスへの攻撃を続けます。
「オイ……名前は?」
ノイズ混じりの通信から聞こえてくる声。
「教えろよ…」
「超兵一号ソーマ・ピーリス少尉だ!」
「ソーマ・ピーリスか…いい名前だ……殺し甲斐がある!」
キュリオスの目が輝き、ハレルヤモード発動。ハレルヤ専用シールドクローで仕掛けます。間一髪でクローから出現するブレードを回避するタオツー。
到着したセルゲイが援護射撃を加えると、興が醒めたとハレルヤはあっさり引っ込み、後を任されたアレルヤは砲撃の真っ只中…これは正直堪らない(笑)
―戦闘開始から5時間経過
夕日を見つめるアレバントロとリボンズ。2人がいる場所はどこか分からないので、ここでの空は時間経過とは関係ないですね。
「どちらへ?」
「他の監視者たちの意見を聞きにいく。私の仕事もここまでかも知れんしな」
アレハンドロの他にも監視者という人間がいる事が判明しました。ここで言う他とはもちろん国連大使という意味ではないでしょう。
「そんな気なんかないくせに……大人は嫌いだね」
従者であるリボンズが初めて自らの気持ちを口にした気がします。
何かと謎の多いガンダム00ですが、やはり最大の謎はこの2人が握っていると思われます。
リボンズも古谷さんが信念を曲げてまで引き受けたという事は、ただの従者で終わる気はしません。
日が沈みすっかりと暗くなった戦場では、キュリオスがGNフィールドを展開して爆撃を防いでいます。
ヴァーチェ以外にもGNフィールドを展開できたのですね。背中にある飛行状態では機首になる部分を展開していますが、ここにはGNドライブらしき意匠があるので。恐らくこれがキュリオスのGNフィールド展開形態なのでしょう。
デュナメスはGNフィールドではなく、物理的なGNフルシールドで防御。各機の防御方法の違いも実に興味深いです。
各マイスターの疲労もピークに達しており、奇しくもビリーの示唆したガンダム鹵獲の唯一の可能性に近づいてきました。
満を持してグラハム率いるオーバーフラッグスも戦線投入。
ほぼ同時にコーラもガンダム鹵獲用の装備を携えたヘリオンを率いて出撃。
「各機に通達。俺らの目標はデカブツのガンダムだ。砲撃中止と同時に鹵獲を開始する。敵さんのビームに当たんなよ!!」
―戦闘開始から15時間経過
エクシアとヴァーチェが相々傘…じゃなくて、ヴァーチェのGNフィールドにエクシアがお邪魔しているといった感じで少し和みます。エクシアにはGNフィールドの機能は無いという事ですかね。
砲撃が止んだのを機に、それぞれに戦場からの離脱を試みますが、ここからが正に3軍の描いたガンダム鹵獲へのプロセスの最終段階です。
「見つけたぜ!ガンダム!!」
コーラのイナクトがヴァーチェを捉え、仕掛けられたGNバズーカを回避します。
「うぉっと、どうした?!動きがノロいぜガンダム!!」
ティエリアが疲弊しているという事を差し引いても、コーラさんは本来実力のあるパイロットなのでしょうね。自信過剰と視野の狭さがその能力をスポイルしているようですが、現実にもいますよね、こういう人(笑)
そして、それを分かった上でうまく使ってあげられる上司を得た時に、能力が最大限に生かされるのも現実と似通っていたりします。
そういう意味で、コーラさんとマネキン大佐はいいコンビになりそうです。
人革の失敗を生かしてか、ヴァーチェを電磁フィールドのような檻に捉えてAEUによるヴァーチェの鹵獲は成功します。
ナドレへの分離?を発動する間もスペースもなくあっさりと拿捕されたヴァーチェ。前回の教訓を生かした実に見事な鹵獲作戦だ…
「よくやった!俺の…おかげだな!!」
この人は相変わらず(汗)
キュリオスは単純にタオツーに打ち負かされてあえなくダウンといった所。
この時点ではハレルヤモードも発動していません。
デュナメスを視認したグラハムは、フォーメーションEでミッションを開始。
「隊長、ジョシュアが!?」
「ジョシュア!フォーメーションを崩すな!!」
「へっ、隊長面して!!」
グラハムへの反発から、フォーメーションを無視して単機でデュナメスへと仕掛けるアラスカのジョシュアさん。
「空中変形?!」
「いつまでも、自分だけのものと思って!!」
以前、グラハムさんが人呼んでグラハム・スペシャルっ!!と言っていたのは、機体の事ではなくて、空中変形のマニューバだったと判明。あの時はちょっと微妙でしたからね。
今後、フラッグ系の機体を戦闘中に空中変形させられるのは、優れたパイロットの証明という事になりそうです。外伝でもフォン・スパークが見せた空中変形にアリー・アル・サーシェスが驚くという描写がありましたが、どうも従来のガンダムシリーズやマクロスの影響でそれが当たり前になっている感覚を改めなければいけませんね。
このジョシュアさんも自らの技に酔いしれるタイプらしく、デュナメスの死角へと滑り込んだと思いきや、密かに構えられたGNビームピストルにより敢え無く撃破…
なかなか面白いキャラだと思っていましたが、その最後はあっけないものでした。
「ええい、フォーメーションをCに変更する!」
といっても、グラハム一人が突っ込んでいるようにしか見えないですが(汗)
疲労により照準の定まらないデュナメスの射線をかわして本家本元の空中変形によりデュナメスへ突っ込むカスタムフラッグ。
「抱きしめたいな!ガンダムぅ!!」
とまたまた昇天発言しながらデュナメスを押し倒す。
「正に…眠り姫だ……」
グラハムさんの言動はともかく、黒くて悪魔っぽいフォルムのカスタムフラッグがデュナメスの頭部を鷲掴みにするのは、パトレイバーのグリフォンを彷彿とさせてカッコよかったです。
「消えていく…ガンダムマイスターの命が……」
次々とガンダムが鹵獲され、離脱の確認も取れないクルーは焦りと諦めを募らせます。
そして最後に残ったエクシアの元へは――
朝日をバックに異形の姿が浮かび上がります。
前回のレビューでは、大きな爆発をバックにしているのかと予想しましたが、朝日でした(笑)
アリーさんに関しては、その他諸々予想を大きく外していますが、こんな素人による予想の遥かナナメ上を行く展開を今後も期待します…スメラギさんの予測の域に達するには程遠いですねぇ(汗)
「モビルアーマー?!」
人革の水中用に続き、2機目となるモビルアーマーの登場です。イナクトの下半身を埋め込む形で浮遊する姿はその色もあってか、仮面ライダーアマゾンのボスキャラ(名前忘れた)のようです。
子供の頃はあれが怖くて、何度も怖い夢に出てきた覚えがあります(笑)
OPに登場する紅いイナクトは、アグリッサに合わせてお色直ししたものだった訳ですね。
「この前の借りを返してもらうぜ……えぇ?!ガンダムさんよ!!」
その質量でエクシアを地面に叩きつけ、甲殻類を思わせる脚部を展開するアグレッサ。
「逝っちまいな」
不敵な笑みと共に、アグリッサの機体底面にプラズマ光が輝き悶絶する刹那。
「どうだ、アグリッサのプラズマフィールドの味は?!機体だけ残して消えちまいな!クルジスのガキがぁ!!」
どうやら、ヴァーチェ捕獲に使った盾と同じように、機体に損傷を与えず中のパイロットのみに影響を与える兵器のようです。
アグリッサが古い機体にも関わらずスペシャルな扱いだった理由がこのプラズマフィールドだったのですね、なるほどガンダムを鹵獲するのに適した兵器です。
アリーが外人部隊の隊長として極秘裏に受けた任務がアグリッサを使ってガンダムを鹵獲しろという命令だけだったというのは少々意外ですが、後々奪ったガンダムの配分について3軍で協議した際に、どこにも属さない部隊が1機掠め取っていったというシナリオなのでしょうか。
AEUは、ヴァーチェと合わせて2機のガンダム鹵獲に成功した事になり、技術力で劣る現状を一気に打破する算段だったと。
結果的にエクシアの鹵獲に成功したとしても、有能で従順な外人部隊の長であるゲイリー・ビアッジ少尉ではなく、アリー・アル・サーシェスとしては奪ったエクシアを素直に渡すとは思えませんが(笑)
アザディスタンの王宮では、シーリンからスレスタル・ビーイングの状況を聞いたマリナは刹那の言動に思いを馳せます。
「何故この世界は歪んでる…神のせいか、人のせいか…?」
まさか、あの時――
これに続くのは、刹那が世界に矛盾と疑問を抱えたまま死地へと向かうその前に、自分に答えを求めてやってきたのではないか?という想いでしょうか。
貴方は――
プラズマフィールドにより、死を覚悟する刹那。
脳裏に浮かぶ銃を抱えて駆けたクルジスでの日々、親しき人へと向けた自らの銃口、そして…光輝く翼を広げ現れた神―GUNDAMの姿
「ン…ダ…ム……ガ…ン……ダ……ム」
そこへ上空から赤い光が一閃、アグリッサを貫きます。
機体をパージし離脱するアリーのイナクト。
「あれは……」
虚空を見上げた刹那の目には、あの日と同じ…いや赤く輝く光の翼を広げたガンダムの姿が。
ドーム状の頭部及び両肩のシールド?の形状からガンダムスローネ・ドライと思われる機体が刹那を見下ろします。
「ガンダーーーーーーーーーーーム!!」
刹那、神の名を叫ぶ――
予告での一節がここに繋がるという訳ですね。
やや詰め込み過ぎな印象はありましたが、息もつかせぬ戦闘シーンの連続と最強を誇ったガンダムが敗れていく姿がとても印象的な回でした。
スローネ――新たに登場した3機のガンダム
彼らが放つGN粒子の光が照らし出すものとは?
次回『トリニティ』
鳴り響く鐘(ベル)の音は第二幕の始まり――
スローネ・ドライのファンネルもどきは、大気圏内でも使用可能のようです。鹵獲されたガンダムをスローネが解放していくという展開になるのでしょうか。
円形のオペラハウスのような建物には、多くの監視者が集っているのでしょうかね?
次回も見逃せません。