ウエステックの総合カタログは、薄いのが自慢(?)です。
自慢とはさすがに冗談ですが、リーフレットと呼べる程の厚さで、
数ページしかありません。旅行会社が出しているパンフレット
よりも薄いです。
展示会でカタログを請求されても、A4サイズが入る封筒に、
基本的にこの薄いカタログが入っているだけです。
展示会でデモ機を見たお客様がカタログを請求し、
渡す時、「え?こんなに薄いの?」という
心の声が聞こえて来そうです。
個別の機種のカタログではなく、総合カタログが何で薄いの?
と驚かれるのも無理はありません。
理由は幾つかありますが、まず、何と言っても、
治具が全品オーダーメイドなので、カタログで商品を選んで
注文する、だけでは済まされない場合がほとんど
である事です。
御客様が並べたい部品、一品一品に合わせて、
整列治具を製作します。ですので、必ず打ち合わせが
必要になります。電話やメールのやり取りだけでは
不充分な場合は、実際にお会いして打ち合わせする
事になります。
ひな形のような治具が有れば、それをカタログに
載せる事が出来ますが、実際にはそのまま
転用の参考になるようなひな形は有りません。
お客様が並べたい部品に、同じ物が無いからです。
形状や寸法、材質が似通っている部品はもちろん有ります。
かと言って、例えば実績の有る部品より2mm長いだけの部品を
並べるのに、整列穴の幅を単純に2mm長くすれば良いかと言うと、
必ずしもそうではありません。
2mm長いがために、部品が隣の整列穴にまたがって並ばない、
部品が整列穴に前後逆に入ろうとした時、斜めになって
整列穴の壁にかじり付くようになってしまった、
などという現象が普通に起き得ます。
余程単純な形状でもない限り、整列実験無しで
整列治具を作って、100%問題なし、という事例は
珍しいのが実情です。
更に、整列穴形状を見て、それを並べる部品の形状が
全く想像と違う、という事例も少なくありません。
何でこんな整列穴形状なんだ?と疑問に思われるわけです。
これは実際に並んで行く経過を見ないと、
その理由が理解できないケースが多いです。
上下逆に整列穴に入ろうとした部品が、整列機の振動で
排出されやすいようにする穴形状だったり、
部品の流れが速過ぎる時に、整列穴の近辺で
部品の流れが滞留するような、言わば副次的な目的を
持たせた穴形状が、1枚の整列治具に合わせ技として
加工されている事が有るのです。
すると、整列穴形状だけを、ポンっとカタログに載せても、
参考にならないどころか、誤解を与える事すら有ります。
また、以前にもブログに書きましたが、特定のお客様から、
「これはうちの会社で使っている整列治具ではないのか?」
とクレームが来る場合も有ります。
実際には並べる部品の形状や寸法、材質が違い、
部品としては全くの別物なのですが、
整列穴の形状が結果的に似てしまう事は
よく有ります。
それでも、不要な誤解は避けなければなりませんので、
年間数百件も作っている整列治具の詳細は、
ほとんどカタログに載せる事が出来ません。
すると、弊社で標準になっている整列機本体と、
整列治具や組立治具などの、簡略化したイラストを
載せるのが精一杯になってしまいます。
この薄いカタログは、本当に氷山の一角で、
実際には整列に関する様々なノウハウが、
それこそ水面下の氷山のように大量に
蓄積されています。
弊社に具体的なご依頼を戴く事で、
そのノウハウを知って戴く事になります。
余談 :
先日の展示会(インターネプコン)の会期中、
ウエステックのブースに、NHK Worldの取材が
来ました。
NHK Worldは、海外向けのNHKの番組です。
英語で放送されています。
ウエステックのアメリカの代理店の人が、
展示会の応援に来てくれていましたが、
その人の話ですと、アメリカでは普通に
見られるとの事でした。
NHK Worldの取材陣は、結局1時間半くらい
ブースにいました。とは言え、実際には
編集され、放送時間は正味5分か、
長くても10分くらいかと想像されます。
放送日を後日知らせてくれる事になっています。
放送内容の動画ももらえる事になっています。
著作権とかの問題がなければ、ウエステックの
Webサーバーにアップしたいとも考えています。
自慢とはさすがに冗談ですが、リーフレットと呼べる程の厚さで、
数ページしかありません。旅行会社が出しているパンフレット
よりも薄いです。
展示会でカタログを請求されても、A4サイズが入る封筒に、
基本的にこの薄いカタログが入っているだけです。
展示会でデモ機を見たお客様がカタログを請求し、
渡す時、「え?こんなに薄いの?」という
心の声が聞こえて来そうです。
個別の機種のカタログではなく、総合カタログが何で薄いの?
と驚かれるのも無理はありません。
理由は幾つかありますが、まず、何と言っても、
治具が全品オーダーメイドなので、カタログで商品を選んで
注文する、だけでは済まされない場合がほとんど
である事です。
御客様が並べたい部品、一品一品に合わせて、
整列治具を製作します。ですので、必ず打ち合わせが
必要になります。電話やメールのやり取りだけでは
不充分な場合は、実際にお会いして打ち合わせする
事になります。
ひな形のような治具が有れば、それをカタログに
載せる事が出来ますが、実際にはそのまま
転用の参考になるようなひな形は有りません。
お客様が並べたい部品に、同じ物が無いからです。
形状や寸法、材質が似通っている部品はもちろん有ります。
かと言って、例えば実績の有る部品より2mm長いだけの部品を
並べるのに、整列穴の幅を単純に2mm長くすれば良いかと言うと、
必ずしもそうではありません。
2mm長いがために、部品が隣の整列穴にまたがって並ばない、
部品が整列穴に前後逆に入ろうとした時、斜めになって
整列穴の壁にかじり付くようになってしまった、
などという現象が普通に起き得ます。
余程単純な形状でもない限り、整列実験無しで
整列治具を作って、100%問題なし、という事例は
珍しいのが実情です。
更に、整列穴形状を見て、それを並べる部品の形状が
全く想像と違う、という事例も少なくありません。
何でこんな整列穴形状なんだ?と疑問に思われるわけです。
これは実際に並んで行く経過を見ないと、
その理由が理解できないケースが多いです。
上下逆に整列穴に入ろうとした部品が、整列機の振動で
排出されやすいようにする穴形状だったり、
部品の流れが速過ぎる時に、整列穴の近辺で
部品の流れが滞留するような、言わば副次的な目的を
持たせた穴形状が、1枚の整列治具に合わせ技として
加工されている事が有るのです。
すると、整列穴形状だけを、ポンっとカタログに載せても、
参考にならないどころか、誤解を与える事すら有ります。
また、以前にもブログに書きましたが、特定のお客様から、
「これはうちの会社で使っている整列治具ではないのか?」
とクレームが来る場合も有ります。
実際には並べる部品の形状や寸法、材質が違い、
部品としては全くの別物なのですが、
整列穴の形状が結果的に似てしまう事は
よく有ります。
それでも、不要な誤解は避けなければなりませんので、
年間数百件も作っている整列治具の詳細は、
ほとんどカタログに載せる事が出来ません。
すると、弊社で標準になっている整列機本体と、
整列治具や組立治具などの、簡略化したイラストを
載せるのが精一杯になってしまいます。
この薄いカタログは、本当に氷山の一角で、
実際には整列に関する様々なノウハウが、
それこそ水面下の氷山のように大量に
蓄積されています。
弊社に具体的なご依頼を戴く事で、
そのノウハウを知って戴く事になります。
余談 :
先日の展示会(インターネプコン)の会期中、
ウエステックのブースに、NHK Worldの取材が
来ました。
NHK Worldは、海外向けのNHKの番組です。
英語で放送されています。
ウエステックのアメリカの代理店の人が、
展示会の応援に来てくれていましたが、
その人の話ですと、アメリカでは普通に
見られるとの事でした。
NHK Worldの取材陣は、結局1時間半くらい
ブースにいました。とは言え、実際には
編集され、放送時間は正味5分か、
長くても10分くらいかと想像されます。
放送日を後日知らせてくれる事になっています。
放送内容の動画ももらえる事になっています。
著作権とかの問題がなければ、ウエステックの
Webサーバーにアップしたいとも考えています。
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