ウエステックの整列機は、高い整列率を実現するため、
高機能になっています。整列治具の作り込みさえ行えば、
それに適した振動条件を幾通りも設定できるように
なっています。
一方で、そこまで高機能でなくても良いから、
もっと安い整列機は無いの?と聞かれる事も
有ります。
実際、展示会などで、どのような事ができるか、
具体的には、どのような形状の部品を並べられるか、
それらを一通り説明した後、価格を聞かれ、
答えると、一瞬固まるお客様も多いです。
ウエステックの整列機は、振動数・振動時間・
揺動の角度を、各往復毎に様々に設定できます。
それを振動条件としてプログラムして記憶させ、
実際の稼働時には、起動ボタンを押すだけです。
入力されたプログラムの通りに動き、
最後は水平に戻って停止します。
プログラムの組み方によっては、往復を切り換えずに、
同じ方向の傾きのまま、振動数や角度を何段階にも
分けて動かす事もできます。
実際、複雑な形状をした部品ですとか、
整列の進行状況によって流れ方が大きく変わる
ような部品ですと、結構複雑な整列プログラムを
組まなければならない事が有ります。
それは、一番小さい整列機、MRV-MINI-Sでも
できます。大型の整列機であるMRV-Ⅲ-STWとかでも、
動きとしては同じです。大きなサイズの整列治具や、
整列治具を8枚とか16枚とかセットできるように、
能力が大きいだけで、基本的な制御や機構は
小型の整列機も大型の整列機も変わりません。
よって、小型の整列機でも、部品点数は大型の機械と
ほとんど変わりません。すると、小型だからと言って、
製造コストがそれほど安くならないのです。
何千台、何万台も売れれば、安く作れるでしょうが、
整列機は、その上に乗せる整列治具さえ入れ替えれば、
違う部品の整列にも使える、というのがメリットでも
ありますので、治具の種類の多さほどには、
台数は売れません。
定価ベースではありますが、一番安いMRV-MINI-Sでも
110万円します。揺動部分を手動にしたMRV-MINI-Mでも
60万円です。
一方で、単純な形状をした部品の整列だと、
そんなに複雑な振動は必要ありません。
手で振っても並ぶくらいですが、
一日中手で振っていると腱鞘炎になって
しまいますので、可変できなくても良いから、
とにかく振動と揺動だけを繰り返すような
整列機って無いの?というわけです。
整列機ではありませんが、似たような動きをする
機械は、世の中には有ります。試験管の撹拌装置です。
10~20本ほどの試験管に液状のサンプルを入れ、
ユラユラと、ただかき混ぜるだけです。
緩い角度で揺動しなから、一定の振動を繰り返すだけ、
というものです。
化学薬品や医学用の試験サンプルを試験管に入れ、
ただ撹拌するだけ。複数の薬品を混ぜたり、
固まらないようにただ振っているだけ。
とは言え、何本もの試験管を入れ替えながら、
一日中何回も振っていなければならない、
という場合に使います。
このテの撹拌装置は、卓上型で、価格も10万円台
と安いです。
これを整列機代わりに使っているお客様もいます。
たまたま攪拌機の振動でも並ぶような部品を
扱っていたのです。
ただ、整列治具と並べる部品を撹拌装置に乗せると、
試験管よりも遙かに重いため、あまり長持ちせずに
壊れます。
予備の撹拌装置をストックしておいて、
壊れたら新しいのに入れ替えて使っています。
しかし、あまり頻繁に壊れるようだと、
結局はコストがかさむので、整列治具と
並べる部品を乗せても、滅多な事では
壊れないような攪拌機を作ってくれないか、
という事です。
攪拌機メーカーは、頼まれても作りません。
元々試験管を振る装置ですので、そんな重い
試験管は世の中に存在しないからです。
すると、整列機メーカーの方に、同じ要望が
回って来るわけです。重い物を乗せても
大丈夫なような頑丈な攪拌機を、
整列機として作ってくれないか、
というわけです。
現在、開発中ですが、意外と難しく、
時間が掛かっています。技術的には
難しくありませんが、なかなか安く
ならないのです。
振動の強さは、標準の整列機のように
リニアに変更できる必要はありませんが、
せめて2~3段階には調整できるように
なっている必要があります。
部品によっては、振動が弱くて
全く流れなかったり、逆に振動が強過ぎて、
せっかく並んでいる部品まで整列穴から
出て行ってしまうようでは、整列機には
なりません。
安くて軽いモータの選定から、簡単な制御が
できるところまで、いろいろ調べていますが、
なかなかちょうど良い物がありません。
電気按摩器のように、何となく振動が
伝わっていれば良い、というレベルでは
済まされません。或る程度の種類の部品が、
実際に並ばなくてはなりません。
試作機ができても、整列させる部品の
適用範囲があまりに狭いようだと、
またモータの選定からやり直しです。
意外に、整列機に適した振動が出せて、
かつ安いモータとなると、なかなか
有りません。今、海外製のモータも
視野に入れて、選定・設計を繰り返して
いるところです。
高機能になっています。整列治具の作り込みさえ行えば、
それに適した振動条件を幾通りも設定できるように
なっています。
一方で、そこまで高機能でなくても良いから、
もっと安い整列機は無いの?と聞かれる事も
有ります。
実際、展示会などで、どのような事ができるか、
具体的には、どのような形状の部品を並べられるか、
それらを一通り説明した後、価格を聞かれ、
答えると、一瞬固まるお客様も多いです。
ウエステックの整列機は、振動数・振動時間・
揺動の角度を、各往復毎に様々に設定できます。
それを振動条件としてプログラムして記憶させ、
実際の稼働時には、起動ボタンを押すだけです。
入力されたプログラムの通りに動き、
最後は水平に戻って停止します。
プログラムの組み方によっては、往復を切り換えずに、
同じ方向の傾きのまま、振動数や角度を何段階にも
分けて動かす事もできます。
実際、複雑な形状をした部品ですとか、
整列の進行状況によって流れ方が大きく変わる
ような部品ですと、結構複雑な整列プログラムを
組まなければならない事が有ります。
それは、一番小さい整列機、MRV-MINI-Sでも
できます。大型の整列機であるMRV-Ⅲ-STWとかでも、
動きとしては同じです。大きなサイズの整列治具や、
整列治具を8枚とか16枚とかセットできるように、
能力が大きいだけで、基本的な制御や機構は
小型の整列機も大型の整列機も変わりません。
よって、小型の整列機でも、部品点数は大型の機械と
ほとんど変わりません。すると、小型だからと言って、
製造コストがそれほど安くならないのです。
何千台、何万台も売れれば、安く作れるでしょうが、
整列機は、その上に乗せる整列治具さえ入れ替えれば、
違う部品の整列にも使える、というのがメリットでも
ありますので、治具の種類の多さほどには、
台数は売れません。
定価ベースではありますが、一番安いMRV-MINI-Sでも
110万円します。揺動部分を手動にしたMRV-MINI-Mでも
60万円です。
一方で、単純な形状をした部品の整列だと、
そんなに複雑な振動は必要ありません。
手で振っても並ぶくらいですが、
一日中手で振っていると腱鞘炎になって
しまいますので、可変できなくても良いから、
とにかく振動と揺動だけを繰り返すような
整列機って無いの?というわけです。
整列機ではありませんが、似たような動きをする
機械は、世の中には有ります。試験管の撹拌装置です。
10~20本ほどの試験管に液状のサンプルを入れ、
ユラユラと、ただかき混ぜるだけです。
緩い角度で揺動しなから、一定の振動を繰り返すだけ、
というものです。
化学薬品や医学用の試験サンプルを試験管に入れ、
ただ撹拌するだけ。複数の薬品を混ぜたり、
固まらないようにただ振っているだけ。
とは言え、何本もの試験管を入れ替えながら、
一日中何回も振っていなければならない、
という場合に使います。
このテの撹拌装置は、卓上型で、価格も10万円台
と安いです。
これを整列機代わりに使っているお客様もいます。
たまたま攪拌機の振動でも並ぶような部品を
扱っていたのです。
ただ、整列治具と並べる部品を撹拌装置に乗せると、
試験管よりも遙かに重いため、あまり長持ちせずに
壊れます。
予備の撹拌装置をストックしておいて、
壊れたら新しいのに入れ替えて使っています。
しかし、あまり頻繁に壊れるようだと、
結局はコストがかさむので、整列治具と
並べる部品を乗せても、滅多な事では
壊れないような攪拌機を作ってくれないか、
という事です。
攪拌機メーカーは、頼まれても作りません。
元々試験管を振る装置ですので、そんな重い
試験管は世の中に存在しないからです。
すると、整列機メーカーの方に、同じ要望が
回って来るわけです。重い物を乗せても
大丈夫なような頑丈な攪拌機を、
整列機として作ってくれないか、
というわけです。
現在、開発中ですが、意外と難しく、
時間が掛かっています。技術的には
難しくありませんが、なかなか安く
ならないのです。
振動の強さは、標準の整列機のように
リニアに変更できる必要はありませんが、
せめて2~3段階には調整できるように
なっている必要があります。
部品によっては、振動が弱くて
全く流れなかったり、逆に振動が強過ぎて、
せっかく並んでいる部品まで整列穴から
出て行ってしまうようでは、整列機には
なりません。
安くて軽いモータの選定から、簡単な制御が
できるところまで、いろいろ調べていますが、
なかなかちょうど良い物がありません。
電気按摩器のように、何となく振動が
伝わっていれば良い、というレベルでは
済まされません。或る程度の種類の部品が、
実際に並ばなくてはなりません。
試作機ができても、整列させる部品の
適用範囲があまりに狭いようだと、
またモータの選定からやり直しです。
意外に、整列機に適した振動が出せて、
かつ安いモータとなると、なかなか
有りません。今、海外製のモータも
視野に入れて、選定・設計を繰り返して
いるところです。