以前のブログでも少し触れましたが、
ウエステックはアイデア勝負の会社です。
整列のノウハウも、基本的には実験で
追求して行きますが、それも元はと言えば、
或るアイデアからの発展形です。
従来のやり方では並ばない、もしくは整列時間が
長過ぎるなどの問題が発生した時には、
発展形からは一旦切り離して考え、
新しいアイディアをひねり出します。
発展形も、新しく考え出したアイディアも、
いろいろな人間の考えが結集されています。
これは整列治具だけに限りません。
吸着治具や移し替え治具、組立治具なども、
至るところに細かいノウハウやアイディアが
詰まっています。
ウエステックは柔軟な頭を持った人間が
揃っていると自負しています。
お互いのアイディアを聞いて、
驚く事もしばしばです。
そして、ここが一番頭の痛いところなのですが、
一度見られたら、そのアイディアは簡単に
盗まれてしまう、社外に流出してしまう、
という難点が有ります。
整列治具は、単に形だけ真似ても、うまく並びません。
その寸法が肝心なので、僅か0.1mm穴寸法が違うだけで、
整列率に天と地ほどの差が出る事が珍しくありません。
ですので、整列治具の方は、まだ安心できます。
一方の組立治具は、そのノウハウは、
見れば分かってしまう物が多いため、
簡単に真似されてしまいます。
寸法自体にノウハウが有るわけではなく、
その機構や動作、穴の形状、作業手順などに
ノウハウが有るからです。
立会に来て戴いたお客様に、組立治具を見せると、
「こうすれば良かったのか~!」とか、
「こんな方法が有ったのか~!」という、
お客様の心の声が聞こえそうになる場面も
多々あります(もちろん声に出して感心される
お客様もいます)。
実際に、こんな事が有りました。
毎日パートさんを使って、何百回も同じ
単純作業をしなければならないという件で、
弊社が省力化の治具を作り、お見せしたところ、
1セットだけご購入、という結果になりました。
当然1セットでは、能力的に間に合うはずがありません。
あとの数セット、数十セットは、自分達もしくは
自分達の外注に作らせているんだろうなあ、
と容易に想像できます。
また、別のお客様で、ネジの吸着移し替え治具を
内製で試作したが、どうしてもうまく行かない、
という件で、ウエステックがノウハウを駆使して
作り直した治具が、アッサリうまく行ってしまうと、
そのサイズのネジ用治具の注文だけに終わって
しまった、という事も有りました。
その時のネジはM5だったと記憶していますが、
お客様の所には、M3やM4、M6を使った、
サイズ別の製品群が有りますので、
他のネジサイズ用の吸着治具は、
自分達で作ったんだろうなあ、というのが、
やはり見え見えです。
そういうアイディアは特許や実用新案を取って、
真似されないように保護すれば良いのでは?
と思われるでしょうが、特許性が有るか、
と言われると、微妙な処です。
例えば、上述のネジ吸着治具は、
お客様の試作治具では成功率25%程度だったものを、
弊社がノウハウを加えて100%にしたものです。
ネジだけを吸い付けて、並んでいるトレーなどは
吸い付けないようにする様々な工夫、
エアが絞られないようにするための構造の変更、
更には吸着に適した穴寸法などを適用して、
成功率を上げたものです。
各々の手法自体は、特に珍しいものではありません。
ただ、弊社は、整列治具だけに限らず、
そういった吸着治具や組立治具も、
数え切れないくらい作っています。
吸着源がブロワーポンプだったり、
真空ポンプだったり、イジェクター
(コンバム)だったりと様々だった時でも、
それぞれの吸着の特性(クセ)を経験から
理解していますので、それを治具の設計に
反映させています。
こういうノウハウは、成功率を上げるのに
非常に有効ですが、かと言って、それ自体に
特許性が有るか、となると、やはり疑問です。
中には、特許性が有る、と思われるものも
有りますので、それらに関しては、
特許を申請しています。
しかし、大部分はアイディアの垂れ流し
状態です。
とは言え、ウエステックの場合は、
納入した整列機や、整列治具、組立治具
そのものが、優秀な営業マンでもあります。
或るお客様の工場に納めた整列機と治具を見た、
別の工場の人が、自分達の工場でも導入したい、
といったお話をよく戴きます。
お客様の工場の作業効率が少しでも上がるように、
丁寧に作り込んだ治具が、お客様のためだけでなく、
副次的とは言え、ウエステックのためにもなる
効果を生み出す事があるのです。
そういった意味では、アイディアの垂れ流しも、
必ずしも悪い事ばかりではないと思う事に
しています。
但し、弊社のアイディアを無断で特許申請するような
事に対しては、断固として抗議します。今はネットで
申請内容がチェックできるようになっています。
ウエステックはアイデア勝負の会社です。
整列のノウハウも、基本的には実験で
追求して行きますが、それも元はと言えば、
或るアイデアからの発展形です。
従来のやり方では並ばない、もしくは整列時間が
長過ぎるなどの問題が発生した時には、
発展形からは一旦切り離して考え、
新しいアイディアをひねり出します。
発展形も、新しく考え出したアイディアも、
いろいろな人間の考えが結集されています。
これは整列治具だけに限りません。
吸着治具や移し替え治具、組立治具なども、
至るところに細かいノウハウやアイディアが
詰まっています。
ウエステックは柔軟な頭を持った人間が
揃っていると自負しています。
お互いのアイディアを聞いて、
驚く事もしばしばです。
そして、ここが一番頭の痛いところなのですが、
一度見られたら、そのアイディアは簡単に
盗まれてしまう、社外に流出してしまう、
という難点が有ります。
整列治具は、単に形だけ真似ても、うまく並びません。
その寸法が肝心なので、僅か0.1mm穴寸法が違うだけで、
整列率に天と地ほどの差が出る事が珍しくありません。
ですので、整列治具の方は、まだ安心できます。
一方の組立治具は、そのノウハウは、
見れば分かってしまう物が多いため、
簡単に真似されてしまいます。
寸法自体にノウハウが有るわけではなく、
その機構や動作、穴の形状、作業手順などに
ノウハウが有るからです。
立会に来て戴いたお客様に、組立治具を見せると、
「こうすれば良かったのか~!」とか、
「こんな方法が有ったのか~!」という、
お客様の心の声が聞こえそうになる場面も
多々あります(もちろん声に出して感心される
お客様もいます)。
実際に、こんな事が有りました。
毎日パートさんを使って、何百回も同じ
単純作業をしなければならないという件で、
弊社が省力化の治具を作り、お見せしたところ、
1セットだけご購入、という結果になりました。
当然1セットでは、能力的に間に合うはずがありません。
あとの数セット、数十セットは、自分達もしくは
自分達の外注に作らせているんだろうなあ、
と容易に想像できます。
また、別のお客様で、ネジの吸着移し替え治具を
内製で試作したが、どうしてもうまく行かない、
という件で、ウエステックがノウハウを駆使して
作り直した治具が、アッサリうまく行ってしまうと、
そのサイズのネジ用治具の注文だけに終わって
しまった、という事も有りました。
その時のネジはM5だったと記憶していますが、
お客様の所には、M3やM4、M6を使った、
サイズ別の製品群が有りますので、
他のネジサイズ用の吸着治具は、
自分達で作ったんだろうなあ、というのが、
やはり見え見えです。
そういうアイディアは特許や実用新案を取って、
真似されないように保護すれば良いのでは?
と思われるでしょうが、特許性が有るか、
と言われると、微妙な処です。
例えば、上述のネジ吸着治具は、
お客様の試作治具では成功率25%程度だったものを、
弊社がノウハウを加えて100%にしたものです。
ネジだけを吸い付けて、並んでいるトレーなどは
吸い付けないようにする様々な工夫、
エアが絞られないようにするための構造の変更、
更には吸着に適した穴寸法などを適用して、
成功率を上げたものです。
各々の手法自体は、特に珍しいものではありません。
ただ、弊社は、整列治具だけに限らず、
そういった吸着治具や組立治具も、
数え切れないくらい作っています。
吸着源がブロワーポンプだったり、
真空ポンプだったり、イジェクター
(コンバム)だったりと様々だった時でも、
それぞれの吸着の特性(クセ)を経験から
理解していますので、それを治具の設計に
反映させています。
こういうノウハウは、成功率を上げるのに
非常に有効ですが、かと言って、それ自体に
特許性が有るか、となると、やはり疑問です。
中には、特許性が有る、と思われるものも
有りますので、それらに関しては、
特許を申請しています。
しかし、大部分はアイディアの垂れ流し
状態です。
とは言え、ウエステックの場合は、
納入した整列機や、整列治具、組立治具
そのものが、優秀な営業マンでもあります。
或るお客様の工場に納めた整列機と治具を見た、
別の工場の人が、自分達の工場でも導入したい、
といったお話をよく戴きます。
お客様の工場の作業効率が少しでも上がるように、
丁寧に作り込んだ治具が、お客様のためだけでなく、
副次的とは言え、ウエステックのためにもなる
効果を生み出す事があるのです。
そういった意味では、アイディアの垂れ流しも、
必ずしも悪い事ばかりではないと思う事に
しています。
但し、弊社のアイディアを無断で特許申請するような
事に対しては、断固として抗議します。今はネットで
申請内容がチェックできるようになっています。