不倒翁(ふとうおう)

澄心書道教室 作品創作活動 学習中文 アクセサリー製作に奮闘中

貞香書展 国立新美術館 六本木 出品作品 やっと!書き終えた。やれやれ

2012-06-05 14:00:02 | 書道教室
貞香書展 国立新美術館 六本木は6/27~7/9 入場無料・・・来てね。



金錯刀行   
       宋 陸游
黄金錯刀白玉裝,
夜穿窗扉出光芒。
丈夫五十功未立,
提刀獨立顧八荒。
京華結交盡奇士,
意氣相期共生死。
千年史冊恥無名,
一片丹心報天子。
爾來從軍天漢濱,
南山曉雪玉嶙峋。
嗚呼,楚雖三戸能亡秦,
豈有堂堂中國空無人。


※黄金錯刀白玉裝:黄金の刀に、白玉の飾り。 

※夜穿窗扉出光芒:夜になると窓やとびらを通り抜けて、光を放っている。 

※丈夫五十功未立:一人前の男が五十歳にもなって、未だに功を立てていない。

※提刀獨立顧八荒:刀を手に持っちひとり立って、天地の間を顧みる。 

※京華結交盡奇士:みやこでのつきあいは、皆一風変わった人物ばかりである。

※意氣相期共生死:意気投合して、生死を共にすることを誓い合った。

※千年史冊恥無名:悠久の歴史の記録に、名を留めていないのを恥じる。

※一片丹心報天子:ひたむきな真心で天子にこたえる。 

※爾來從軍天漢濱:それより後は、天の川(のような漢水)の畔に従軍した。

※南山曉雪玉嶙峋:朝の光に輝いている終南山の雪の嶺々は、玉のように(雪が美しく輝いて)重なり連なりあっている。

※嗚呼楚雖三戸能亡秦:ああ、楚は僅かな人であっても、秦を亡ぼすことができる。

※豈有堂堂中國空無人:どうしてこのれっきとした中華の地に(国難に赴く)その人物がいないということがあろうか。きっとある。