【きょうの人】河瀬直美さん(43)
「こんな大役なのに『日程空いてる?』と、さらっとメールに書いてあったので、えーっと驚きました」
メールは、5月15日にフランスで開幕するカンヌ国際映画祭の最高責任者から。
最高賞のパルムドールを競うコンペティション部門の審査員の一人に選ばれ、24日、映画祭の公式サイトで発表された。
日本人が審査員を務めるのは、昨年死去したデザイナーの石岡瑛子さん以来、17年ぶりの快挙だ。
メールには「作品だけでなく、一人の人間として審査員の一人に招待したい」ともあった。
「プロデューサー的な目も評価していただいたのかなと。
世界最高峰の映画祭だし、そこでの発言は一瞬で地球をめぐる。
日本人として恥じることのないよう作品に真摯(しんし)なまなざしで向き合いたい」
出産経験を生かしたり、昆虫や植物を生々しく撮ったりと「命」を意識してきた。
カンヌでは1997年にカメラドール(新人賞)を最年少で受賞し、2007年には「殯(もがり)の森」で審査員特別大賞を獲得。
“カンヌの申し子”でもある。
今年の審査員長はスティーブン・スピルバーグ監督で、他の審査員も今年の米アカデミー賞監督賞を受賞したアン・リー監督ら豪華な顔ぶれ。
邦画も2作出品され、「日本映画が海外でどう評価されるのかを客観的にみる機会にもなる」と好奇心をのぞかせる。
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