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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

美しすぎるお姉さまたちが殴って蹴って撃って刺して満身創痍になりながら敵をフルボッコする『355』

2022年02月07日 20時37分56秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:15/23
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★★☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★★☆☆

【ジャンル】
アクション
スパイ

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
アメリカのCIA本部に緊急情報がもたらされた。
あらゆるセキュリティをくぐり抜け、
世界中のインフラや金融システムなどを攻撃可能な
デジタル・デバイスが南米で開発され、
その途方もなく危険なテクノロジーが
闇マーケットに流出しようとしているのだ。
この非常事態に対処するため、
CIAは最強の格闘スキルを誇る女性エージェント、
メイス(ジェシカ・チャステイン)をパリに送り込む。

しかし、そのデバイスは国際テロ組織の殺し屋の手に渡り、
メイスはBND(ドイツ連邦情報局)のタフな秘密工作員マリー(ダイアン・クルーガー)、
MI6のサイバー・インテリジェンスの専門家ハディージャ(ルピタ・ニョンゴ)、
コロンビア諜報組織の心理学者グラシエラ(ぺネロペ・クルス)と手を組んで、
世界を股にかけた追跡戦を繰り広げていく。
やがて、中国政府のエージェント、
リン(ファン・ビンビン)もチームに加わるが、
彼女たちの行く手には想像を絶する苦難が待ち受けていた……。

果たして、
第三次世界大戦を阻止することができるのか——。

【感想】
最近ちょいちょい増えている
女性のエージェント(スパイ)モノ。
今回は5人のエージェントが手を組み、
激しいアクションを駆使して
敵の野望を阻止する痛快なアクション映画でした。

◆変わってきたエージェント映画の潮流

エージェントが活躍する映画と言えば、
『007』シリーズや『ミッション:インポッシブル』シリーズなど、
男性かつ基本は単独行動だった(サポート役はいるけど)。
それが、シャーリーズ・セロンの『アトミック・ブロンド』(2017)や
ジェニファー・ローレンスの『レッド・スパロー』(2018)、
スカーレット・ヨハンソンの『ブラック・ウィドウ』(2021)など、
最近は女性が主人公の作品も増えてきた。
今回は、そんな女性スパイが5人も登場し、
手を組んで戦うというまた新しい流れ。

◆見惚れるほどに美しいエージェントたち

"美しすぎる〇〇"っていうだけでギャップになる世の中だけど、
映画の世界に出てくる女性エージェントは美人揃い。
しかも、本作のキャストに関してはただ綺麗なだけじゃなく、
みんな若いときからの美しさを保ち続けているのがすごい。

そもそもエージェントって
10代~20代の若い人あんまりいなくない?
大体30代以上が多い印象(男性も含めて)。
本作の5人も、年齢的には30代後半~40代半ば。
ジェシカ・チャステインやペネロペ・クルスなんかは、
彼女らが若い頃からの映画を観ているけど、
今の方が歳を重ねることで妖美さが増して、
昔以上に綺麗だと感じる。

それでいて、激しいアクションもこなす体の張りっぷり。
実際にはスタントダブルを使ってはいるけれど、
役者本人との繋ぎがスムーズというか、
格闘にしろ銃撃戦にしろ、
やっぱりハリウッドは見せ方がうまいなと感じる。

◆キャラクターが薄くて印象に残りづらい

美女たちが暴れまわるところに迫力は感じるんだけど、
キャラクターが立っているかといったら、
そう感じられなかったのがやや残念なところ。
ジェームズ・ボンドみたいにすぐ女性と寝ちゃうとか、
そういう特徴があったらよかったのに。
酒癖が悪いとか、
超がつくほどのオタクとか、
人間として面白みを感じられる点があったら、
もっと愛すべき映画になってたかも。

◆ストーリー自体は普通

ストーリーに関しても極めてオーソドックス。
世界を混乱に陥れるデバイスを、
それを悪用しようとする組織から奪還するというだけ。
まあ、エージェントが活躍する映画って大体そんな感じよね。

だから、キャラクターが立ってるか、
ド迫力のアクションがあるか、
そういうところを観ている方は期待すると思う。
その点では、
先に書いたことをまとめると、
アクションは目立つけど、
キャラは薄いということで、
何とも言えない感じ(笑)

◆そんなわけで

美しすぎるお姉さまたちが暴れまわる画は大好きだったけど、
もう一押し欲しかったなっていうのが個人的な所感。
ザ・ハリウッド的な作品が好きな人なら観てもいいかなとは思うものの、
あまり期待しすぎない方がいいかも(笑)


設定はよかったのにすべてが中途半端でお笑い要素もダダ滑りだった『大怪獣のあとしまつ』

2022年02月05日 23時05分24秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:22/22
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★☆☆☆
      映像:★★☆☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【ジャンル】
コメディ
SF
特撮
大怪獣

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
人類を未曽有の恐怖に陥れた大怪獣が、
ある日突然、死んだ。
国民は歓喜に沸き、
政府は怪獣の死体に「希望」と名付けるなど、
国全体が安堵に浸る一方で、
河川の上に横たわる巨大な死体は、
腐敗による体温上昇で徐々に膨張が進み、
ガス爆発の危機が迫っていることが判明。

大怪獣の死体が爆発し、
漏れ出したガスによって周囲が汚染される事態になれば、
国民は混乱し、
国家崩壊にもつながりかねない。
終焉へのカウントダウンは始まった。
しかし、首相や大臣らは
「大怪獣の死体処理」という前代未聞の難問を前に、
不毛な議論を重ね右往左往を繰り返すばかり…。

絶望的な時間との闘いの中、
国民の運命を懸けて死体処理という
極秘ミッションを任されたのは、
数年前に突然姿を消した過去をもつ
首相直轄組織・特務隊の隊員である
帯刀アラタ(山田涼介)。
そして、この死体処理ミッションには
環境大臣の秘書官として、
アラタの元恋人である
雨音ユキノ(土屋太鳳)も関わっていた。

果たして、アラタは爆発を阻止し、
大怪獣の死体をあとしまつできるのか!?
そして、彼に託された本当の〈使命〉とは一体―!?

【感想】
ものすごい酷評を受けている“ある意味”話題の映画。
期待値を最低レベルにしてから観たので、個人的には酷評までとはいかないまでも、、、まあ低評価なのはわかる。。。
山田クンのファンでもない限りは観なくてもいいかも(笑)

◆何を楽しむものなのかがわからない

誰もが知る“巨大怪獣”の、
誰も知らない“死んだ後”の物語ってことで、
大怪獣の死体をどう処理するのかってのが、
この映画の題材。

なんだけど、
アラタたち実働部隊の
勇気ある行動を楽しむものなのか、
国のお偉いさん方のつまらない
責任のなすりつけ合いを楽しむものなのか、
どっちつかずな印象。

特撮映画として捉えるべきなのか、
コメディとして捉えるべきなのか、
まあ実際はそのミックスジャンルではあるものの、
どちらも中途半端すぎたのがよくなかったかなあ。

◆ダダ滑りなお笑い要素

これはかなり主観によるので、
人によっては面白く感じる人もいるのかもしれないけど、、、
僕はまったく笑えず。。。

特に、国のお偉いさん方のやり取りがヒドイ(笑)
ちょいちょい入れ込んでくるギャグは
何がおかしいのかわからず、
国防大臣(岩松了)は無駄に下ネタを多用していて、
観ているこっちが恥ずかしくなるぐらいの寒さ。
これ、日常生活における
内輪での話なら笑えるかもしれないけど、
外から見たらマジで面白くない。

もしこれが洋画だったら、
もっとテンポよく、
ぶっ飛んだ形にして、
外人のオーバーリアクションもあって、
笑えたかもしれないなあなんて思ったり。

そういえば、『シン・ゴジラ』(2016)にも
お偉いさんたちのすったもんだがあったけど、
あれを面白くやろうとして、
やりきれなかった感じかな。

言語の壁を超えて笑わせてくる
マーベルの秀逸さを痛感します(笑)

◆まさかの終わり方

ラストは、、、もう、、、ね。。。
「え?」って。

もしかしたら、この映画は低評価すぎるがゆえに、
逆に話題にしようとする
計算し尽くされたものなのかもしれない。。。

◆そんなわけで

題材はすごくよかったんだけどなー。
『シン・ウルトラマン』のスピンオフで、
科学特捜隊が大怪獣の事後処理を行う話とかにした方が
もっと面白くなりそう。
怖いモノ見たさで行くなら止めはしないけど、
これより観て欲しい作品は他にある(笑)

ただ、映画としてはイマイチだとしても、
ある意味話題になるという点では、
これはこれでアリなのかもと思ったりする。

 

故ハロルド・ライミスへの愛を感じると共に、まさかの孫悟飯要素も入ったエモさ爆発の『ゴーストバスターズ/アフターライフ』

2022年02月05日 00時54分19秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:4/21
   ストーリー:★★★★★
  キャラクター:★★★★★★★★★★
      映像:★★★★★
      音楽:★★★★★
映画館で観るべき:★★★★★

【ジャンル】
アクション
コメディ
ジュブナイル

【原作・過去作、元になった出来事】
・映画
 『ゴーストバスターズ』(1984)
 『ゴーストバスターズ2』(1989)
 『ゴーストバスタース』(2016)

【あらすじ】
30年間にわたり、原因不明の地震が頻発する田舎町。
そこで暮らし始めたフィービー(マッケナ・グレイス)は、
祖父が遺した古びた屋敷で見たこともないハイテク装備の数々と、
〈ECTO-1〉と書かれた改造車を発見する。
科学者だった祖父イゴン・スペングラー(ハロルド・ライミス)は
〈ゴーストバスターズ〉の一員で、
30年前にニューヨークを襲ったゴーストたちを
この町に封印していた。

地震の原因がゴーストの仕業だと突き止めたフィービー。
「なぜこんな場所に封印を?
 おじいちゃんが死んだとき一体なにが?」
祖父がこの町に隠した秘密に迫ろうとしたそのとき、
ゴーストたちの封印が解かれ、
町中に溢れかえる。

今、ゴーストたちの復讐劇が始まる――。

【感想】
『ゴーストバスターズ』シリーズ第4作目。
お話としては、『1』と『2』の続きで、
2016年版はなかったことに(笑)
1作目から37年、
前作からも32年経ってからの続編だけど、
いやー、これもう過去作を観た人にはうれしい内容だったね。
しかも、『1』と『2』の監督だった
アイヴァン・ライトマンの息子、
ジェイソン・ライトマンが監督を務めるという運命っぷり。

◆故ハロルド・ライミスへの愛に溢れたストーリー

『ゴーストバスターズ』と言えば、
ピーター・ベルクマン(ビル・マーレイ)が主人公の映画。
むしろ、彼ばかり目立っていて、
他の3人の印象は少し薄いぐらい。
とはいえ、ハロルド・ライミスが演じた
イゴンはメカニック担当で、
唯一のメガネキャラだったので、
覚えている人も多いかも。

そんな彼を物語の中心に添えたのが本作。
ハロルド・ライミスは『1』と『2』の脚本も担当していたけれど、
残念ながら病気のため2014年に死去。
今回の物語でも亡くなる設定のため、
その孫であるフィービーが主人公だ。
ずっとピーターでやってきた流れを、
イゴンおよびその孫に焦点を当てたのが、
本作の一番の特徴。

これが想像してた以上によかったのよ!
最近はあまり観ないけど、
昔の洋画って少年少女が冒険などを経て
大人へと成長していく「ジュブナイル映画」がよくあったよね。
『スタンド・バイ・ミー』とか
『ネバーエンディング・ストーリー』とか。
この映画もまさにそんな感じで。
科学オタクで、コミュ障で、
友達もできずに孤独だったフィービー。
ずっと変人と言われ続けてきた祖父が、
自分と同じ科学を愛する人で、
実はゴーストバスターズの一員で、
多くの人命を救っていたということを知って。
祖父の意志を継いで、
町を襲うゴーストたちを退治する決意をするっていう、
感動と冒険の物語。
これはやっぱり、
科学好きだったイゴンのキャラクターがあったからこそ、
実現できる内容だよねって感じる。

正直、序盤はストーリー上の動きがほとんどなくて
退屈な部分もあるんだけど、
後半からの怒涛の展開はものすごく楽しめた。

ちなみに、『1』、『2』に続くストーリーではあるものの、
『1』しか関わってこないので、
あらかじめ予習するならその1本だけで十分かと。

◆かわいいかわいいマシュマロマン

『1』で有名なシーンと言えば、
ラストに出てくる巨大なマシュマロマン。
今回は、小さなマシュマロマンがたくさん出てくる。
これがもう最上級にかわいくて。。。
自分で焼かれに行ったり、
ミキサーに入ってグチャグチャになったり。
こうやって書くとスプラッター感あるけど、
実際はものすごくかわいいから!

◆まさかのドラゴンボール要素

ネタバレになるので書けないけど、
『ドラゴンボール』を読んだことある人ならわかるシーンが(笑)
途中からこの展開を予想できる人も少なくないだろうけどね、
感慨深い。

◆そんなわけで

変な話、ハロルド・ライミスが生きていたら、
こういう物語にはならなかったかもしれない。
それぐらい、彼の死が大きな影響を与えた映画だと思う。
序盤の地味さがちょっともったいないけど、
予習は1作目を観るだけで事足りるし、
37年にわたる歴史を強く感じられるのがエモいので、
個人的にはオススメしたい。

 

怖さが一切ないキモカワロードムービーだった『アダムス・ファミリー2 アメリカ横断旅行!』

2022年02月03日 20時37分03秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:16/20
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【ジャンル】
コメディ
キモカワ
ホームドラマ
ロードムービー

【原作・過去作、元になった出来事】
・漫画
 チャールズ・アダムス『アダムス・ファミリー』(1937)

・テレビドラマ
 『アダムズのお化け一家』(1964-1966)
 『アダムス・ファミリー オリジナル版』(1977)
 『The New Addams Family』(1998-1999)

・テレビアニメ
 『アダムスのおばけ一家』(1973-1975)
 『The Addams Family』(1992-1995)

・実写映画
 『アダムス・ファミリー』(1991)
 『アダムス・ファミリー2』(1993)
 『アダムス・ファミリー3 再結集』(1998)

・アニメ映画
 『アダムス・ファミリー』(2019) 

【あらすじ】
思春期を迎え、
家族の食卓に顔を見せなくなったウェンズデー。
そんな彼女を心配したゴメズが、
家族の絆を深めるためにドライブ旅行を計画。

そこに、ウェンズデーの優秀な頭脳をつけ狙う
黒い影が忍び寄る。
愉快な騒動を巻き起こす
アダムス家の面々を待ち受ける事件とは。

【感想】
実は歴史が古く、
さらに多方面のメディアで展開をしている
『アダムス・ファミリー』シリーズ。
本作は、2019年にフルCGアニメーション作品として
公開された映画の続編。

◆もはやただの陽気なホームドラマ

僕の世代だと、
90年代にやっていた実写映画が一番有名かな。
あの不気味で恐ろしい世界観と、
コミカルな家族のやり取りが面白くて、
けっこう好きだった。

でも、フルCGアニメーションになってから、
その「不気味で恐ろしい」という要素がほぼなくなっちゃって。
その代わりに、"キモカワ"要素が入ってきた。
それはそれでいいんだけど、
個人的には実写映画の世界観が好きだったから、
ちょっとコレジャナイ感はある(笑)

今回は、家族との関わりに悩む
ウェンズデーを中心としたドタバタ劇だけど、
家族愛をテーマにしたホームドラマっていう印象が強かった。

◆情報量が多すぎて展開がカオス

この映画、とにかくいろんな要素がありすぎる。
ウェンズデーの実験によって、
タコの能力を得たフェスター伯父さん。
女の子にモテようと躍起になるパグズリー。
突然やって来て、
ほとんど何もしないまま帰っていく、
一番いてもいなくても同じだったカズン・イット。
そして、ウェンズデーを追ってくる謎の男たち。

アダムス家が旅行で立ち寄る先々で、
様々なトラブルが巻き起こるのが、
この映画の見どころ。
ナイアガラの滝での落下事件、
サンアントニオでの美少女コンテスト、
グランドキャニオンでの大爆発など、もうカオス(笑)
ラストとか意味わからないからね。
なんで家族旅行からそんな大バトルになっちゃうのかって(笑)

◆メッセージはシンプル

自分が家族の中で浮いていることを
悩んでいたウェンズデーだけど、
個性を認め合うのがアダムス家のいいところ。
そんな心温まる展開は、
シンプルかつ王道でわかりやすかった。
ただ、先のしっちゃかめっちゃかなトラブルから
無理矢理まとめた感じがあって、
個人的にはあんまりしっくり来なかったかな(笑)

◆そんなわけで

前作を観たから今回も観に来たけど、
あのキモカワなキャラクターが特に好きでなければ、
そこまでハマる要素はないかも(笑)
僕はやっぱり90年代の実写映画の方が好き。


「考えるな、感じろ」が炸裂していて、観る人を選びそうな『フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊』

2022年02月02日 00時19分32秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:16/19
   ストーリー:★★☆☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【ジャンル】
コメディ
ヒューマンドラマ

【原作・過去作、元になった出来事】
なし

【あらすじ】
物語の舞台は、
20世紀フランスの架空の街にある
「フレンチ・ディスパッチ」誌の編集部。
米国新聞社の支社が発行する雑誌で、
アメリカ生まれの名物編集長が集めた、
一癖も二癖もある才能豊かな記者たちが活躍。
国際問題からアート、
ファッションから美食に至るまで、
深く斬り込んだ唯一無二の記事で人気を獲得している。

ところが、編集長が仕事中に心臓麻痺で急死、
彼の遺言によって廃刊が決まる。

果たして、
何が飛び出すか分からない編集長の追悼号にして最終号の、
思いがけないほどおかしく、
思いがけないほど泣ける、
その全貌とは──?

【感想】
Filmarksの評価メチャクチャ高いんだけど、
正直、僕には面白さがわからない映画でした。。。(笑)

◆共通点のないバラバラなエピソードのオムニバス

この映画は3つのエピソードから成り立っている
(厳密には、序章と補足を含めて5つだけど)。
元が雑誌の最終号を題材にした映画というだけあって、
いろんなテーマの話を楽しめるっていう感じはあるけれど、
映画として観ると統一感はない(笑)

最初は囚人であり芸術家でもある人の話、
次は学生運動に参加する男子学生の話、
最後は警察署長お抱えのシェフの話。
その上、『フレンチ・ディスパッチ』が
どんな雑誌なのかもよくわからないので、
なかなか話に入り込めず。
なので、やることが明確で、
ドラスティックでドラマチックな展開が好きな身からしたら
刺さらなかったなあと。

◆ストーリーではなく雰囲気を楽しむもの、、、?

この映画、
多分ストーリーそのものを楽しむ映画ではないのかもしれない。
全体的な空気やノリ、色使い、音楽など、
総合的にこの監督が作る世界観を好きかどうかによって
評価が分かれそう。
まさに「考えるな、感じろ」みたいな。

その中でも、
個人的には最初のエピソードは好きだった。
服役中の凶悪犯にして
天才画家を演じたベニチオ・デル・トロと、
数奇な過去を持つ看守で画家のミューズを演じた
レア・セドゥの関係性が面白かったから。

◆キャストが豪華すぎる

この映画、とにかく出演陣がすごい。
編集長役にビル・マーレイでしょ。
その他に、
ティルダ・スウィントンやフランシス・マクドーマンド、
オーウェン・ウィルソン、ティモシー・シャラメ、
エドワード・ノートンなど、
有名どころがメチャクチャ多い。
まあ、それに釣られて観に行ったら、
あんまりハマれなかったっていうオチなんだけど(笑)

◆そんなわけで

キャストが好きなら観に行ってもいいと思うけど、
ストーリー自体はあってないようなもの。
あとはこの世界観が好みに合うかどうかなので、、、
けっこう博打要素はあるかな(笑)