Blog of 俺 by 俺 for 俺

自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

『もののけ姫』の要素が強かった『鹿の王 ユナと約束の旅』

2022年02月18日 21時01分05秒 | 映画

【個人的な評価】
2022年日本公開映画で面白かった順位:23/28
   ストーリー:★★★☆☆
  キャラクター:★★★☆☆
      映像:★★★☆☆
      音楽:★★★☆☆
映画館で観るべき:★★☆☆☆

【ジャンル】
アニメ
アクション
ファンタジー

【原作・過去作、元になった出来事】
上橋菜穂子『鹿の王』(2014-2019)

【あらすじ】
かつて、ツオル帝国は圧倒的な力でアカファ王国に侵攻した。
しかし、突如発生した謎の病・黒狼熱(ミッツァル)によって、
帝国軍は撤退を余儀なくされる。

以降、二国は緩やかな併合関係を保っていた。
ところが、アカファ王国はウィルスを身体に宿す山犬を使って、
ミッツァルを再び大量発生させることで反乱を企てていたのだ。

ミッツァルが国中で猛威を振るう中、
山犬の襲撃を生き延びたヴァンは、
身寄りのない少女ユナと旅に出る。
ただ、その身に病への抗体を持つ者として、
治療薬開発を阻止したいアカファ王国が放った
暗殺者サエから命を狙われることに。

一方、治療薬を作るため、
ヴァンの血を求める医師のホッサルも
懸命にヴァンを探していた―― 。

様々な思惑と陰謀が交錯したとき、
運命が動き始める。

【感想】
原作を読まずに行ったのだけど、、、
これは原作読んでからの方がいいかもしれない。
つまらなくはないのだけど、
いろいろ設定の理解に体力使う(笑)

◆『もののけ姫』かなと感じる画

原作の世界観はわからないけれど、
映画として観ると、
非常に『もののけ姫』(1997)に似た印象を受ける。
山や森といった自然が大部分を占める風景。
ヴァンが捕まっていた地下壕は、
タタラ場のような雰囲気もある。
山犬はモロたちを思わせるけど、
その登場の仕方はタタリ神のよう。
飛鹿(ピュイカ)はどう見てもヤックル。
さらに、特殊な力を得たヴァンと、
呪いにかかったアシタカのかぶり度合い。

これ、アシタカの30年後の物語といっても、
あんまり違和感ない気がした(笑)

◆映画だけで理解するには多い情報量

ミッツァルという不治の病。
その抗体を持つヴァン。
ホッサルはヴァンの血は使ってミッツァルを治したい。
でも、ミッツァルがなくなることで困るアカファ王国。
それぞれの思惑が交錯するところが、
この物語の面白いところ、、、なんだと思う。

とりあえず、ヴァンの血を求めて、
いろんな人たちが近寄ってくるって思っとけば大丈夫。
だけど、いろいろわかりづらいところがある。
ホッサルってどういう立場なんだっけとか、
ヴァンが所属していた独角って何する集団なんだっけとか。
前提となる設定がわからないと、
そこの理解に意識が行っちゃって、
あんまり物語に集中できなかった。
だから、原作小説を読んでおいた方が
わかりやすいよなあとは思った。

◆そんなわけで

アニメってだけで、
ある程度の面白さはあるし、
ファンタジーの世界観が好きなら
そこそこ楽しめるとは思う。
ただ、観終わった後のすっきりしない感は、
初見の人は特に強いかもしれない。

あと、キャストの演技はよかったけど、
メイン3人の堤真一、竹内涼真、杏は、
キャラクターというより、
まんま彼らだなって感じがした(笑)